「敏感肌でお困りなら、保湿クリームをぬってヒリヒリする原因や対処法が知りたくはありませんか?」
この記事では、敏感肌がヒリヒリする原因3つと対処法6選を解説します。
また、敏感肌・乾燥肌向けのスキンケアもご紹介します。
原因を理解した上で、正しい対処法を行うことで、敏感肌や顔のヒリヒリの改善を目指しましょう!
“この記事でわかること”
- 保湿クリームで肌がヒリヒリする原因
- 保湿クリームで肌がヒリヒリする時の対処法
- 敏感肌用の保湿クリームの選び方
1.肌が保湿クリームでヒリヒリする原因3つ
肌が保湿クリームでヒリヒリする場合には、以下の3つの原因が考えられます。
“肌が保湿クリームでヒリヒリする原因”
- 乾燥してバリア機能が低下
- 紫外線や摩擦など外的な刺激
- スキンケア配合成分などへのアレルギー反応
自分の肌がヒリヒリするのか知ることが大切です!
各原因を詳しく解説しますので、当てはまる原因を自分で確かめましょう。
1-1.乾燥してバリア機能が低下
健康な肌には、皮膚表面を覆い体を守る働きがある「バリア機能」があります。
バリア機能は、細胞と細胞をつなぐ役割のある「セラミド」。
水分を蓄えたり繋ぎ止めたりする「天然保湿因子(NMF)」、汗と皮脂が混ざり合ってできる「皮脂膜」によってつくられています。
バリア機能には、以下のような働きがあるとされています。
・外的な刺激から肌を守る
・水分の蒸発を防ぐ
このバリア機能は、乾燥した環境にさらされると、肌表面が傷ついたり薄くなったりすることで弱まります。
バリア機能が弱まると水分が蒸発し、肌の中の水分が保てなくなり、肌の乾燥が助長されるのです。
バリア機能が正常に果たされなくなると、肌は敏感な状態になると言われています。
敏感肌の状態になると、皮膚が薄く物質の吸収がよくなることから、保湿クリームによる刺激も受けやすくなる可能性があるのです。
参考:神戸山手クリニック
参考:ほりき皮膚科クリニック
1-2.紫外線や摩擦など外的な刺激
紫外線で肌表面が炎症を起こし、赤みや肌のひりつきを感じる場合もあります。
紫外線は、日差しの強い夏場だけでなく冬場でも降り注いでいますので、一年中注意が必要です。
また、この紫外線や摩擦でも、バリア機能が低下することがあります。
摩擦は、マスクによる擦れや、化粧品をつける際に使用するコットンやスポンジでも起こります。
そして、バリア機能が低下すると、さらに外的な刺激を感じてしまう可能性もあるのです。
化粧品で起こるアレルギーについては以下の記事で詳しく解説します。
「化粧品で起こるアレルギーとは|検査方法やアレルギー向けブランドもご紹介」
1-3.スキンケア配合成分などへのアレルギー反応
敏感肌の方は、アレルギーなど遺伝的な体質も関係していると言われています。
アレルギー体質の方は、刺激物質が皮膚に侵入すると、免疫機能が過剰に働き、防御反応で肌に炎症を生じる場合があります。
また、バリア機能が低下した肌も、アレルギーの原因物質の侵入を許しやすいとされています。
もしも保湿クリームの配合成分が、アレルゲン(アレルギーの原因物質)だった場合には、肌のヒリヒリを感じる場合があるのです。
化粧品で起こるアレルギーについては以下の記事で詳しく解説します。
「化粧品で起こるアレルギーとは|検査方法やアレルギー向けブランドもご紹介」
参考:吉祥寺ビューティークリニック
参考:大山皮膚科
2.肌がヒリヒリして痛い時の対処法6選
肌がヒリヒリして痛いときに刺激を与え続けると、さらに肌が敏感になり症状が悪化します。
肌が弱くなることで、ニキビ、シミ、シワなどの肌荒れ・肌トラブルも起きてしまう可能性もあります。
肌がヒリヒリして痛い時には、すぐに以下の対処法を行いましょう。
“対処法”
- 赤みやかゆみがある時は冷やす
- 紫外線から肌を守る
- 肌を傷つける洗顔をやめる
- 顔・全身共に保湿する
- 敏感肌用のスキンケアに変える
- 症状が重い場合は皮膚科を受診する
自分の肌状態やひりつき以外の症状に合わせ、適切な対処が必要です。
対処法をひとつずつ詳しく解説していきます。
2-1.赤みやかゆみがある時は冷やす
肌がヒリヒリするだけでなく、かゆみや赤みを伴っている場合には肌を冷やしましょう。
冷水や保冷材を使用し、症状の出ている部位を冷やすことが良いと思います。
肌を冷やすことで、毛細血管が収縮して、炎症を止める効果が期待できます。
2-2.紫外線から肌を守る
紫外線は、肌表面の炎症やバリア機能の低下に繋がってしまいます。
以下の紫外線対策を、1年中行いましょう。
・日焼け止めをつける
・帽子を被る
・日傘を差す
・肌を露出しない
敏感肌向けの日焼け止めを知りたい方は、「日焼け止めで赤くなる敏感肌向け・合わない理由と選び方5つの条件」で確認してみてはいかがでしょうか。。
2-3.肌を傷つける洗顔をやめる
不適切な洗顔は、肌を傷つけ、ヒリヒリと刺激を感じる原因となりますので、肌を傷める洗顔は止めましょう。
洗顔で肌を傷める原因は、たとえばこんなものがあります。
- スクラブの入った洗顔料を使う
- 洗浄力の強い洗顔料を使う
- 洗顔のやりすぎ
上記の理由に心当たりのある人は、洗顔料を見直しましょう。
スクラブ入りの洗顔料は、物理的に肌を傷つける可能性が高いので絶対に使用は避けましょう。
洗浄力の強い洗顔料は、脱脂力が強く、本来、肌を守る役割の皮脂を取り過ぎてしまいます。
皮脂が無くなると、肌が無防備になり、少しの刺激で傷ついてしまいます。
洗顔の頻度は、一日に2~3回にしましょう。洗いすぎによる摩擦が肌を傷つけます。
敏感肌には、少しでも洗顔時の摩擦を抑えるために、マイルドな洗浄力の「ダブル洗顔不要クレンジング」が良いと思います。
肌への刺激を抑える洗顔を行うことで、肌が傷つく心配がありません。
ダブル洗顔不要クレンジングについては「洗顔がいらない!自分に合ったダブル洗顔不要クレンジングの選び方」で説明しています。
2-4.顔・全身共に保湿する
保湿クリームを使って肌がヒリヒリする場合は、できるだけ油分が多く、水分の少ない保湿クリームを使いましょう。
たとえば、ワセリンなんかもいいでしょう。
肌がヒリヒリする原因は、肌についた細かな傷です。そこに、水分や水溶性の成分がしみて刺激を感じます。
特に、敏感な肌は傷つきやすく、刺激を受けやすい肌質といえます。そのため、水分の少ない保湿クリームが良いと思います。
最近は、水分の多い保湿クリームが増えてきました。商品名に、「ジェル」「ゼリー」とつくものです。
このような保湿クリームは水分が多いために傷口にしみるので避けましょう。
水分の少ない保湿クリームの特徴は、使用感が重く、クリームのテクスチャが硬いものです。
使用感は良くないかもしれませんが、肌にしみないためにヒリヒリしないので良いと思います。
関連記事:ワセリンの保湿効果と肌質別の使用方法・注意点│化粧品との使い分け
私は、オールインワンジェルを扱っているので、こんなことを言いたくないのですが、肌に傷がある場合は、使用を控えた方が良い可能性もあります。
オールインワンジェルは、約80%が水分です。
化粧水よりは水分量が少ないものの、やはり使うと肌にしみます。
肌にしみることは痛いだけでなく、症状を悪化させることもあります。
そのため、まずは使用を控えて、傷に刺激を与えないことを優先しましょう。
2-5.敏感肌用のスキンケアに変える
保湿クリームが合っていないと感じるなら、保湿クリームの見直しが良いと思います。
見直す際には、高い効果を重視するよりも、刺激の少ない敏感肌用かどうかで判断しましょう。
肌が敏感になっている方は、少しの刺激でも炎症が起こる可能性があります。
たくさんの美容成分が入ったスキンケアよりも、肌に負担をかけないよう低刺激のものを選んでみるのも良いと思います。
参考:FUJIICLINIC
2-6.症状が重い場合は皮膚科を受診する
「肌がヒリヒリして痛い」「赤みやかゆみが引かない」など、症状が重い場合には、速やかに皮膚科を受診しましょう。
皮膚科では、症状に合わせ飲み薬や塗り薬の処方を行ってもらえます。
また、敏感肌向けのレーザー治療やイオン導入を行っている皮膚科もあります。
少しでも不安があれば、医師に相談した上で、適切な対処を行いましょう。
参考:東京ミッドタウン皮膚科形成外科ノアージュ
参考:南青山皮膚科スキンナビクリニック
3.肌がヒリヒリする敏感肌用の保湿クリームの選び方7選
通常、保湿クリームは、肌への油分補給が目的です。そのため、油分がたっぷり配合されています。
肌に油分を与えることで、肌をやわらかく保ち、水分の蒸発を防ぐことができます。
一般的に、油分は肌の傷や炎症に刺激を与えることが少ない成分です。
油分の多い保湿クリームを使って刺激を感じる場合は、肌が敏感になっているので肌にやさしい保湿クリームを使う必要があります。
敏感肌用の保湿クリームの選び方のポイントは以下の7つ。
“保湿クリームの選び方”
-
敏感肌には美容成分が少ない保湿クリームを使う
-
敏感肌に不要な成分が配合されていない保湿クリームを使う
-
目の周りにも使える保湿クリームを使う
-
顔には全身用ではなく顔用の保湿クリームを使う
-
オーガニック成分・天然成分が不使用の保湿クリームを使う
-
保湿効果重視の保湿クリームを使う
-
第三者機関による安全性テストで判断する
それぞれの選び方のポイントは、続いて詳しく解説します。
敏感肌でもヒリヒリせずに使える保湿クリームを選び、しっとり肌を手に入れましょう。
3-1.敏感肌には美容成分が少ない保湿クリームを使う
敏感肌の方が保湿クリームを選ぶ際には、美容成分が少ない保湿クリームを選ぶことが良いと思います。
一般的には、「化粧品に含まれる美容成分の種類が多いほど、美容効果が高い」と思われていますが、それは間違いです。
配合成分の種類の数で、美容効果は決まりません。美容成分の種類が多くても、美容成分の総量が同じなら効果も同じです。
例えば、100gの保湿クリームに美容成分が5%配合されていたとします。この場合は、美容成分の配合量は5gです。
もし、美容成分が10種類なら、美容成分ひとつあたりの配合量は、0.5gです。
美容成分が50種類なら、美容成分ひとつあたりの配合量は0.1gです。
一か月で使い切った場合は、0.1gを30日で割ることになりますので、一日当たりの量は、0.003gです。
さすがにここまで少ない量だと、美容効果がどこまで発揮されるのか疑問です。
おそらく美容効果はほとんどないと言えるでしょう。
通常、効果がないということは、害もないということです。普通肌であればそれほど気にする必要はありません。
でも、敏感肌には、少量の成分でも刺激を感じる場合があります。
配合される美容成分の種類が多いということは、それだけ肌に刺激を受ける可能性が高まります。
敏感肌なら、保湿クリームに配合されている美容成分の種類が少ないものを選びましょう。
私は、化粧品開発をしているため、多くの化粧品を自分の肌でテストします。
この20年間、いろいろな化粧品を試してきた中で、一番、美容成分の種類が多い化粧品は100種類でした。
さすがに、100種類となると、成分ひとつ当たりの配合量は、超微量です。
一見、「100種類の美容成分が配合されている」と聞くと、すごく美容効果がありそうですが、実際はほとんど期待できません。
私見ですが、一般的な保湿クリームに含まれる美容成分は、多くても20種類程度が妥当だと思います。
3-2.敏感肌に不要な成分が配合されていない保湿クリームを使う
敏感肌を保湿するのに不要な成分 | 表示名 |
香料 | 香料 |
着色料 | タルク マイカ セリサイト カオリン シリカ 硫酸バリウム 炭酸カルシウム 酸化鉄 群青 酸化チタン 酸化亜鉛 パール剤 オキシ塩化ビスマス 雲母チタン 酸化チタン被覆マイカ 黄色5号 赤色213号 赤色223号 赤色228号 赤色226号 青色404号 β‐カロチン クチナシ青 ベニバナ赤 クロロフィル クルクミン など |
アルコール | エタノール |
敏感肌には、できるだけ配合成分の種類が少ない保湿クリームが良いと思います。
美容効果に不要な成分が配合されている保湿クリームは避けましょう。
保湿クリームは、油分を肌に補給することが目的なので、油分や油溶性成分は必須です。
腐敗を防ぐために、防腐剤も必須です。
テクスチャを良くするために少量の水分も。
これらの成分以外は、それほど必要ではありません。特に必要のない成分は、香料・着色料・アルコールです。
「香料」は、原料臭が強い化粧品に使う場合は効果的です。例えば、シャンプーなど。
しかし、保湿クリームに、香料は必要ありません。敏感肌の場合は、香料も刺激になる可能性があります。
「着色料」も保湿クリームに、必要ありません。着色料は、保湿クリームの色をキレイに見せるために配合します。
保湿クリームは多くの場合、透明か乳白色、白色です。そのため、クリームの色をキレイに見せる、着色料は不要と言えます。
「アルコール」は、保湿クリームの使用感を軽くするために配合されます。保湿クリームには、油分が多いために使用感が重くなるからです。
そこに、揮発性の高いアルコールを加えることで、使用感は軽くなります。
使用感が軽くなることで、保湿クリームのベタつきが軽減されて心地よく使えます。
でも、敏感肌にとって、アルコールが刺激になる可能性があります。
使用感の良さが肌への刺激を軽減してくれるならいいのですが、まったく関係ありません。
化粧品の使用感と肌へのやさしさは無関係です。
そのため、極度の敏感肌にアルコールが配合されている保湿クリームは避けましょう。
私は敏感肌で、アルコールに刺激を感じます。
特に、高濃度に配合されている化粧品を使うと、使用した部分が赤く腫れ、炎症を起こします。
実は、この記事を書いている前日に、アルコールが配合されたふき取り化粧品をスタッフとテストしました。
パックタイプのもので、顔にシートをのせてから1~2分放置した後、ふき取ります。
使用時から、肌に刺激を感じました。
使い終わった後は、肌が赤くなって、しばらくヒリヒリしていました。
5名で試したのですが、そのうち3人が強い刺激を感じました。
そのため、極度の敏感肌にアルコール配合の保湿クリームの使用は避けましょう。
あくまで私の個人的な意見ですが、敏感肌にとって、アルコール不使用は、保湿クリームだけでなく、すべての化粧品に共通する大切な要素だと思います。
敏感肌なら使用感は無視していい要素です。
ちなみに私は、今までアルコール配合化粧品を試してきた経験から、化粧品を開発する際、絶対にアルコールを配合しません。
3-3.目の周りにも使える保湿クリームを使う
敏感肌は、「目の周りにも使える」保湿クリームが良いと思います。
まず、保湿クリームを使う際は、使用説明書をしっかりと読みます。
使用説明書の中に以下のような一文がある保湿クリームの使用は避けましょう。
「目の周りへの使用は控えてください」
私が過去に試した保湿クリームに、目の周りへの使用を禁止する内容が書かれたものがありました。
さっそく目の周りに使ってみると、ス~っとしたあとに、ヒリヒリしてきました。
頬に塗ってもス~っとしたのですが、目の周りほどは、ヒリヒリを感じませんでした。
まさに、使用説明書に書かれているように、「目の周りに使ってはいけない保湿クリーム」だったのです。
目の周りは、皮膚が薄く、乾燥しがちです。
使用頻度も高い部位でもあるため、刺激に敏感です。
だから、顔のほかの部位に使って刺激を感じなくても、目の周りに塗るとヒリヒリする場合があります。
多くの場合は、アルコールやメントール系の成分など、使用感を軽くする成分が原因です。
敏感な目の周りにこそ保湿クリームを使いたいのに、目の周りに使えない保湿クリームなんて本末転倒です。
敏感肌の人は、このような保湿クリームを使うと目の周り以外にも刺激を感じる可能性が高くなります。
だから、目の周りに使えない保湿クリームは避けましょう。
保湿クリームを買った後に、「目元への使用は控えてください」って書かれているのを発見したらショックですよね。
せっかく買ったのに、使えないなんて。
そんな場合は、かかとや手のひらなど、角層が分厚く刺激に強い部分に使用しましょう。
刺激に強い部位に使えば、何の問題もありません。
他にも、もし顔に刺激を感じる化粧品があったら、刺激に強い部位に使うようにしましょう。
3-4.顔にはボディ用ではなく顔用の保湿クリームを使う
敏感肌の場合、顔にボディ用の保湿クリームを使うのは止めましょう。
保湿クリームには、「顔用」と「ボディ用」があります。
顔用とボディ用を比較すると、肌へのやさしさは顔用に軍配が上がります。
その理由は、価格と使用量です。
一般的に、顔用とボディ用の保湿クリームを比べると、ボディ用の方が安価です。
ボディ用の保湿クリームは使用量が多いため、容量も多いです。
つまり、ボディ用の保湿クリームは、顔用と比べて、安価で容量が多い傾向があります。
ということは、それだけ安価な成分を使用せざるをえません。
化粧品の成分による刺激は、成分を抽出・製造する際に混入する「不純物」であることが多いです。
不純物を取り除くには、「精製度をあげる」必要があります。
そのためには、精製技術を上げるか、精製する回数を増やします。
また、不純物を含んだ化粧品成分の安全性テストをします。
肌への刺激の原因が不純物とはいえ、すべてが肌の刺激になるわけではありません。
極端な言い方をすれば、肌への刺激にならない不純物であれば混入していても問題ありません。
判断をするためには、複数の安全性テストを重ねる必要があります。
精製技術の向上、精製回数、安全テストなど、成分の安全性を担保する工程には、コストがかかります。
安価な化粧品を作る際には、安全性を担保する工程を飛ばした成分が使われるケースが多いのです。
そのため、ボディ用の保湿クリームには、比較的、安全性が担保されていない成分を使う可能性が高くなります。
敏感肌の場合は、ボディ用の保湿クリームを顔に使うのは避けましょう。
「ボディ用の保湿クリームを顔に使うなんてありえない」と思うかもしれません。
確かに、その通りです。
わざわざ「ボディ用」と記述があるということは、顔に使ってはいけないということなんです。
でも、意外とボディ用の保湿クリームを顔に使うことがあるんですよね。
何を隠そう私がそうでした。
私は、子供のころから敏感肌で、特に冬場の乾燥する時期は顔がヒリヒリしていました。
そんな時は、母親が保湿クリームを塗ってくれました。
これだけ聞くと、心温まるエピソードなのですが、そのとき、母親が塗ってくれたのは、ハンドクリームでした。
そのせいか、私は25歳まで、ずっと敏感肌でヒリヒリに苦しんでいました。
だから、本当は分かりやすく「顔への使用は控えてください」と書いてあれば分かりやすいです。
でも、「顔への使用は控えてください」→「顔に使ってはいけない」→「顔に使うと刺激がある」→「体に使っても刺激がありそう」と、何だか刺激があることを連想させるので「ボディ用」と表記してあるのでしょう。
だから、私の母親のように、「ボディ用」→「体に使ってもいいなら、顔もいいでしょ」→「顔用」と拡大解釈して使う人が一定数います。
まぁ、自己責任で自分に使う分には良いと思います。
でも、何の知識も責任もない子供への使用は止めましょう。
「ボディ用」は、体だけに使うことがが推奨されています。
3-5.オーガニック成分・天然成分が不使用の保湿クリームを使う
敏感肌には、「オーガニック成分」や「天然成分」が不使用の保湿クリームが良いでしょう。
オーガニック成分や天然成分は、肌にやさしいというイメージがありますが、本当は関係ありません。
それどころか、不純物が混入する可能性があるので、オーガニック成分や天然成分が配合された保湿クリームの使用はやめましょう。
オーガニック成分や天然成分は、天然物から抽出する際に不純物が混入します。
不純物は肌への刺激となります。
もちろん、オーガニック成分や天然成分を販売する企業は、肌への刺激テストを行っています。
ただ、すべての企業がどんな刺激テストを行っているかは把握できません。
もしかしたら、コストを浮かせるために、テストしていない可能性もあります。
オーガニック成分や天然成分を保湿クリームに配合する「メリット」があればいいのですが、実は特にありません。
安全性も美容効果も通常の化粧品成分と同じです。
敏感肌に刺激となる不純物が混入する可能性の高い「オーガニック成分」や「天然成分」が配合された保湿クリームを使う意味がありません。
価格も高いので、もったいないです。
興味のある方は、「オーガニック化粧品や自然派化粧品と、普通の化粧品を比べてみました」も読んでみてはいかがでしょうか。オーガニック成分・天然成分について、より詳しく解説しています。
3-6.保湿効果重視の保湿クリームを使う
敏感肌の多くは、肌の乾燥が原因なので、保湿する必要があります。
保湿することで、肌のバリア機能を高められると、刺激にも強い肌になります。
残念ながら、通常の保湿クリームだけでは、保湿はできません。
油分だけを補給する保湿クリームは、一時的に敏感肌の症状を緩和できても、改善は困難です。
敏感肌を改善するためには、保湿効果のある保湿クリームを選びましょう。
効果的に保湿をする3つのポイント
- 肌に水分と油分・保湿成分の3つを補給する
- 水分と油分(保湿成分)はバランスよく補給する
- 水分と油分(保湿成分)を同時に補給する
肌に水分と油分、保湿成分の3つを補給することが大切です。
東北大学名誉教授 田上八郎『アトピー性皮膚炎と皮膚バリア機能』によると、「肌には約70%水分が必要」とされています。
肌に水分が不足しているのに、油分だけを与えても肌はうるおいません。
水分と油分、保湿成分のすべてを肌に補給することが保湿です。
そして、水分と油分(保湿成分)のバランスも大切です。
水分と油分、両方補給したとしても、バランスが適切でなければ保湿とは言えません。
水分が多すぎる、油分が多すぎる、このどちらも保湿できている状態ではありません。
肌に適切な水分と油分、バランスの取れた量を補給することで、はじめて保湿ができていると言えます。
そして、水分と油分(保湿成分)は、同時に補給するようにしましょう。
水分と油分を補給する際、多くの人はバラバラに補給しています。
水分補給で化粧水やローションなど。
油分補給で乳液や保湿クリームなど。
確かに、水分と油分を補給しているように見えます。
でも、このような方法は、顔の上で水分と油分を混ぜる行為です。
残念ながら、顔の上で水分と油分をバランスよく混ぜることは不可能です。
ある部分は水分が多く、別の部分は油分が多いというバランスの崩れた肌状態になりえます。
効果的に保湿するなら、最初から水分と油分がバランスよく配合されているケアを行うといいでしょう。
3-7.第三者機関による安全性テストで判断する
化粧品には、化粧品の刺激に関する安全性テストが4つあります。
すべてのテストは、第三機関によって客観的な指標をもとに評価されます。
|
これらの評価は、敏感肌にやさしい保湿クリームを判断するうえで、一つの指標になります。
敏感肌にとって一番参考になるテストは、『スティンギングテスト』ですが、一点注意があります。
「安全性に関するテストをしたからといって、敏感肌でも刺激を感じない化粧品とは限らない」という点です。
安全性テストを行った場合、下記のようにパッケージや容器に表記されています。
- パッチテスト済み
- ノンコメドテスト済み
- スティンギングテスト済み
- アレルギーテスト済み
でも、これだけではテストをやっただけで、その結果は分かりません。
「パッチテスト済み」と表記されていても、パッチテストの結果、刺激が認められている可能性があります。
仮に肌に刺激があったとしても、テストをしたので「パッチテスト済み」と表記できます。
大切なことは、「どのくらいの人でテストをし、どのような結果が出たか」という結果です。
だから、しっかりとテスト結果が公開されている保湿クリームを使いましょう。
テストは行う機関によって少しずつ異なる点もありますが、一般的には以下のような方法で試験が行われます。
・ヒトパッチテスト(24時間閉塞パッチテスト)…人の皮膚に対する刺激性を評価する試験
・アレルギーテスト…皮膚に対する累積刺激性(連続刺激性)およびアレルギー性を評価する試験
・スティンギングテスト…敏感肌の中でも特に刺激を感じやすい選りすぐりの”超敏感肌”被験者の頬に化粧品を塗布して感覚刺激(スティンギング)を評価する試験
・ノンコメドジェニックテスト…比較的皮脂腺の多い被験者の背中を利用し化粧品を複数回塗布しコメドが形成されているかどうかを確認する試験
4.ヒリヒリしない!330円から試せる全身用保湿クリーム
アクアテクトゲルはヒリヒリする方向けの全身用保湿ジェル。
“ヒリヒリする原因3選”
- 乾燥してバリア機能が低下
⇒水分と油分をバランスよく同時に与えることでバリア機能をサポート!
- 外的な刺激
⇒オールインワンで与える刺激が少ない!刺激から肌を守るために必要なバリア機能をサポート
- アレルギー成分
⇒3つのテスト(パッチテスト・アレルギーテスト・スティンギングテスト)済み!香料・着色料・アルコール不使用
水分と油分をバランスよく同時に補うことでバリア機能をサポート。
バリア機能低下によるヒリヒリや肌荒れ、手荒れなどにも良いでしょう。
“水分と油分のバランスが重要な理由”
- バリア機能をサポートする
- 水分だけを補うことで過乾燥になる可能性がある
- 油分だけを補っても内側は乾燥したままになる
アクアテクトゲルは、「化粧水」「乳液」「クリーム」「美容液」「ボディークリーム」「パック」「化粧下地」の7つの役割がひとつになった保湿ジェルです。
ハンドクリームとしてはもちろん、顔や体の保湿剤としても使うことができます。
更に、低刺激を保証する3つのテストを実施済み。
- パッチテスト
- アレルギーテスト
- スティンギングテスト
炎症やかぶれ、ヒリつき・かゆみの症状が出ないことを確認しているため(※)、安心して使うことができます。
※スティンギングテストとは、化粧品を塗布時のピリピリといった刺激感の有無を確認するテストです。
※全ての人にアレルギーや皮膚刺激が起こらないわけではありません。
今なら20gのミニサイズを初回限定で約58%OFFの330円でお試し可能です。
まずは、自分の肌に合うかぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。
\初回330円で試してみる!/
5.肌がヒリヒリする人からよくある質問
肌がヒリヒリする人からよくある質問にお答えします。
肌がヒリヒリする人からは、以下の質問が寄せられています。
“よくある質問”
- 化粧水で急に顔がヒリヒリするのは効いている証拠ですか?
- 洗顔でヒリヒリするのは肌に合っていないからですか?
- 顔がヒリヒリ痛い時にワセリンは効きますか?
- 肌荒れや赤み・ヒリヒリにヒルドイドが良いとは本当ですか?
肌がヒリヒリする際の不安を無くし、適切な対処を行いましょう。
5-1.化粧水で急に顔がヒリヒリするのは効いている証拠ですか?
化粧水を使用して顔がヒリヒリするのは、化粧水が合わず化粧品かぶれを起こしている可能性があります。
顔がヒリヒリする以外にも、以下のような症状に注意しましょう。
・赤みがある
・熱をもち火照る
・かゆみがある
・ブツブツが出る
化粧品かぶれは、化粧水による刺激もしくはアレルギーによるものです。
顔がヒリヒリするのは、決して効いているわけではありません。
参考:雑色皮フ科
5-2.洗顔でヒリヒリするのは肌に合っていないからですか?
洗顔で顔がヒリヒリするのは、「肌に合っていない」場合と「洗いすぎ」が考えられます。
洗顔で洗いすぎると、肌に必要な保湿成分や角質まで洗い落としてしまうことがあります。
すると、肌は乾燥したり薄くなったりしてしまう可能性があるのです。
洗顔の種類を変えても、症状が続く場合には、洗いすぎにも注意しましょう。
5-3.顔がヒリヒリ痛い時にワセリンは効きますか?
顔がヒリヒリ痛い時に、ワセリン効きますが注意点もあります。
ワセリンには、肌表面に油の膜を作る役割があり、刺激から肌を守ったり、水分が逃げるのを防いだりしてくれます。
ただし、塗りすぎた場合、伸ばしても肌のベタベタ感やテカテカ感が残ることがあります。
塗りすぎには注意しながら、ヒリヒリする箇所に少量を薄く伸ばすようにしましょう。
参考:もものマークのほけんしつ
5-4.肌荒れや赤み・ヒリヒリにヒルドイドが良いとは本当ですか?
ヒルドイドは、肌荒れや炎症を抑える効果が期待できます。
ヒルドイドは、アトピー治療や乾燥肌改善に処方されている保湿剤です。
ただし、ヒルドイドは外用薬であり、美容クリームではありません。
ヒルドイドを処方してもらう際には、医師の診察も必要となります。
保湿クリームの代わりにはならないので、医師の指示に従い使用するようにしましょう。
参考:共立美容外科
5-5. ハンドクリームを塗るとヒリヒリするのはなぜ?
ハンドクリームでヒリヒリする原因は様々考えられますが、最も可能性が高いのは「手の肌のバリア機能が低下したこと」によるもの。
手は紫外線や冷え、その他に洗剤や薬品など、あらゆる場面で刺激を受けやすい部位です。
日々積み重なった負担が、手肌を乾燥させ、バリア機能を低下させている可能性があります。
改善の為には「保湿」が重要ですが、きちんと保湿クリームを選ばないと、また手のヒリヒリに悩むことになります。
本記事で紹介した「保湿クリームの選び方」を参考に、ご自身の手に合うハンドクリームを探してみてはいかがでしょうか。
まとめ
保湿クリームで肌がヒリヒリする原因は、乾燥や紫外線、摩擦によるバリア機能の低下が考えられます。
保湿クリームの成分が肌に合っていない可能性もあり、今の保湿クリームの使用は中止するべきです。
そして、こちらの記事でご紹介した対処法を実践し、保湿クリームの見直しを行いましょう。
自分の敏感肌に合う保湿クリームを見つけられれば、肌のヒリヒリが収まり美肌効果が期待できます。
\敏感肌向け!初回330円のみ/