年齢を重ねても、綺麗な肌でいたい。きっと多くの方が同じ思いを持っています。
すっぴんで綺麗な肌とは、みずみずしいハリのある肌ではないでしょうか。50代になると肌のトラブルが増えてくるため、基礎化粧品の選び方や、使い方に気をつける必要があります。このブログでは、50代の肌トラブルに合わせた基礎化粧品の選び方、保湿力の高い製品や成分、エイジングケア化粧品などについてご紹介します。年齢に合わせたスキンケアで、健やかで若々しい肌を手に入れるためのヒントをご覧ください。
1. 50代の肌悩み(乾燥肌・シワ・シミ・たるみ)に合わせた基礎化粧品選び
50代に突入すると、多くの女性が肌のトラブルに直面しやすくなります。特に、乾燥肌、シワ、シミ、たるみといった悩みが浮上してくる時期です。これらの肌悩みはどのような形で現れ、どのような基礎化粧品が効果的なのか、一緒に見ていきましょう。
50代の肌悩み:乾燥肌
乾燥は50代の肌にとっては深刻な悩みの一つです。乾燥肌の特徴は、肌がカサカサ・ガサガサしたり、ツッパリ感を感じたり、粉っぽく見えたりすることです。時に、かゆみやヒリつきを感じることがあります。
乾燥肌の原因は以下の通りです。
- ホルモンバランスの変化
- エストロゲン(女性ホルモン)の急激な減少により、肌の水分保持機能が低下する
- 皮脂分泌量が減少し、肌のバリア機能が弱まる
- 加齢による影響
- コラーゲンやエラスチンの生成が低下し、肌の弾力が失われる
- 皮膚の新陳代謝(ターンオーバー)が遅くなり、古い角質が溜まりやすくなる
- 50代の角層表面は30代と比べて約20%硬く厚くなる
効果的な基礎化粧品:
乾燥対策には、効果的な成分を選ぶことより、水分・油分をバランスよく肌に与えることが重要です。例えば、化粧水(水分)だけを使用して保湿を完了している場合は、水分が簡単に蒸発し、さらに肌内部の水分まで蒸発する「過乾燥」を引き起こします。化粧水を使用する場合は、乳液やクリームなどの油分を重ねる必要があります。
50代の肌悩み:シワ
ちりめんジワや乾燥小ジワなどの浅いシワと、深いシワに分けることができます。
シワの原因は以下の通りです。
- 加齢による影響
- 真皮のコラーゲンやエラスチンの減少・変性
- 肌のターンオーバーの遅れ
- 顔の骨の萎縮と脂肪組織のしぼみ
- 紫外線ダメージ
- 長期的な紫外線暴露がシワの形成を加速
- コラーゲン分解酵素の活性化
- 真皮の線維を切断する酵素の活性亢進
- 表情筋の動き
- 繰り返される表情による折りグセ
- 40歳頃から折りグセが戻りにくくなる
- 乾燥
- 肌の水分量低下による柔軟性の喪失
- 慢性的な乾燥による「ちりめん状」の小ジワ形成
効果的な基礎化粧品:
残念ながら深くなったシワを化粧品でアプローチするのは難しいです。したがって、ちりめんジワや乾燥小ジワが深くなってしまわないよう、乾燥対策として保湿力の高いアイテムを選ぶことが大切です。
50代の肌悩み:シミ
年齢とともにメラニンの生成が活発になり、皮膚にシミが現れやすくなります。シミには老人性色素斑やそばかす、肝斑などの種類があります。
シミの原因は以下の通りです。
- 紫外線
- 紫外線によりメラニン色素が過剰に生産される
- UV-B波が特に影響が大きい
- 紫外線の蓄積により日光性黒子が形成される
- 肌への過剰な刺激
- 洗顔時やメイク時に肌をゴシゴシこすることでメラニンが発生
- 軽い炎症がメラノサイトを活性化させる
- ホルモンバランスの乱れ
- 女性ホルモンの変化により紫外線を吸収しやすくなる
- 黄体ホルモンがメラノサイトを刺激し、メラニンを増加させる
- ホルモンバランスの乱れによる肝斑の形成
効果的な基礎化粧品:
シミには、メラニンの生成を抑える成分や美白効果のある成分を含む製品が有効です。具体的には、アルブチンやトラネキサム酸などがあり、これらは新しいシミの予防する効果があります。
50代の肌悩み:たるみ
頬やフェイスラインのたるみは、特に年齢を感じさせる要因の一つです。
たるみの原因は以下の通りです。
- 加齢による影響
- コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸の減少
- 肌のターンオーバーの遅れ
- 筋肉の萎縮・低下
- 骨の萎縮
- 皮下組織の変化
- 皮下脂肪の増減
- 脂肪の肥大化や萎縮
- 外的要因
- 紫外線ダメージ
- 乾燥
適した基礎化粧品:
残念ながら、基礎化粧品を使用してたるみを元に戻すことはできません。しかし、レチノイドは紫外線ダメージによる肌老化を遅らせ、肌表面のハリ感を向上させます。ただ、レチノイドは敏感肌には刺激が強いため、使う場合は気を付けて使用しましょう。
自分の肌に合った基礎化粧品の選び方
50代の肌トラブルには、多くの場合、乾燥やシワ、シミ、たるみが共存します。自分の肌状態をよく理解し、それぞれの悩みに合った基礎化粧品を選ぶことが大切です。エイジングケアを謳うスキンケアの中には、成分の刺激が強く、肌荒れを引き起こす可能性があるため、敏感肌・乾燥肌の方は気を付けて使用しましょう。
2. 50代で「すっぴん美肌」を目指すなら、乾燥対策がかかせない
すっぴんで綺麗な肌とは、ハリのあるみずみずしい肌を指します。しかし、50代に差し掛かると、皮脂や肌の水分量が減少し、乾燥が気になる方が多いです。実は乾燥肌は症状でもありますが、他の肌老化やトラブルの原因でもあります。例えば、乾燥した肌は、シワや毛穴が目立ってしまいます。
つまり、乾燥肌を放置すると、シワなどの他の肌トラブルが起きてしまい、しっかり乾燥肌を対策すると、他の肌トラブルを予防することができます。
逆に、うるおった肌はシワや毛穴を目立ちにくくし、若々しい印象を与えます。したがって、健やかで美しい肌を保つためには、乾燥肌対策がかかせないのです。
50代の乾燥肌を防ぐスキンケア
乾燥肌を対策するには、正しいスキンケアがかかせません。クレンジング・洗顔と、保湿にわけて紹介します。
クレンジング・洗顔
乾燥を防ぐために、以下のようなポイントに注意してください。
- マイルドな洗浄力を選び、肌の皮脂を取り過ぎないようにする
- 摩擦を起こしにくいテクスチャーを選ぶ(ジェルタイプなど)
- 長時間・高頻度のクレンジング・洗顔をしない
- 熱いお湯ではなく、ぬるま湯で洗い流す
▼おすすめのクレンジングを知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
乾燥肌におすすめのクレンジング20選|つっぱらない乾燥知らずの卵肌へ
50代・60代におすすめのクレンジング31選|毛穴レスなハリツヤのある肌へ
保湿
乾燥を防ぐために、以下のようなポイントに注意してください。
- 水分・油分をバランスよく与える
- 洗顔後1分以内に保湿する
- 保湿成分が配合されたアイテムを選ぶ
- アイテムの数を減らして摩擦を抑える
▼おすすめのオールインワンを知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
乾燥肌におすすめのオールインワンジェルを紹介!30代〜50代の年代別に紹介
50代の乾燥肌に人気な基礎化粧品
アクシリオは超敏感肌・乾燥肌の開発者が作ったスキンケアです。多くの50代女性が「保湿力の高さ」「肌への優しさ」を評価しています。
クレンジング・洗顔料が1つで完了する「ダブルクレンジングゲル」は、マイルドな洗浄力と、摩擦の起こりにくいテクスチャーが特徴です。化粧水~美容液までのステップが1つで完了する「アクアテクトゲル」は、水分・油分をバランスよく肌に与え、うるおいを維持します。
2つのセットを、特別価格550円(送料無料)でお試しできます。
3. 50代に人気なエイジングケア成分
自社調査の結果、50代女性のうち、38.8%の方が「エイジングケア」をしていることが明らかになりました。有名なエイジングケア成分は以下の通りです。
セラミド
肌のバリア機能を強化し、乾燥を防ぐ効果があります。年齢と共に減少するセラミドを補うことで、柔軟性とハリのある肌を保つことができます。
レチノール(ビタミンA)
肌の再生を促進し、シワの改善に有効な成分です。初めて利用する際は少量から始め、徐々に増やすことで肌に馴染ませていくことが推奨されています。
ビタミンC誘導体
シミやくすみを軽減し、肌トーンを均一に整える効果があります。また、コラーゲンの生成を促進し、肌にハリを与える役割も果たします。
ナイアシンアミド
シミに対する効果や肌のハリを向上させる成分で、水分保持にも寄与します。敏感肌の方にも安心して使える成分です。
エイジングケア化粧品の効果的な使い方・注意点
エイジングケア化粧品を使用して、後悔しないよう、以下の点に気を付けましょう。
パッチテストで肌に合うか確認する
エイジングケア成分が肌に合わないと、肌荒れを引き起こす可能性があります。顔に使用する前に、腕でパッチテストを行い、アレルギー反応等のチェックを行いましょう。
とくにエイジングケア成分の濃度が高いアイテムは、その分刺激も強いため、注意が必要です。
エイジングケア成分を使いすぎない
エイジングケア成分の種類が多ければ多いほど良いと考える方がいます。しかし、組み合わせによっては成分の効果を打ち消しあってしまう可能性があるため、注意が必要です。
そもそも、化粧品を多く使うことはあまりおすすめできません。肌に触れる回数が増えると摩擦も増えてしまいます。また、化粧品は肌の角質層までしか浸透せず、この角質層は非常に薄いため、たくさん重ねても肌表面に残るだけで意味がありません。
効果に期待しすぎない
エイジングケア成分が含まれていても、化粧品で肌が若返ることはありません。化粧品は魔法でもなければ、薬でもありません。期待値が高すぎると、その効果が得られないというストレスをためることになります。
また、「高価な化粧品は効果がある」と期待する方もいますが、化粧品の良し悪しは値段で決められません。例えば、デパコスの費用には広告費やパッケージ費用、ブランド料なども多く含まれています。それらにかける費用はメーカーによって異なるため、一概に「高価=効果がある」とは言えないのです。(参考記事:化粧品は何を使っても変わらない。理由と正しいスキンケアを紹介)
このように、50代の肌には多くのエイジングサインが見られますが、適切なスキンケアを実施することで、健康的な美しさを保つことが可能です。自分の肌に合ったエイジングケア化粧品を選び、年齢サインへの対策を行っていきましょう。
よくある質問
50代の肌トラブルとはどのようなものですか?
50代の代表的な肌トラブルは乾燥肌、シワ、シミ、たるみなどです。年齢とともにメラニンの生成が活発になり、皮膚にシミやそばかすが現れやすくなります。また、コラーゲンやエラスチンの減少によって肌のたるみが目立つようになり、水分や皮脂の量が減少し乾燥肌になりやすくなります。
乾燥肌、シワ、シミに効果的な基礎化粧品の成分は何ですか?
乾燥肌を対策するためには、成分ではなく、水分・油分のバランスに注目するべきです。シミ対策にはトラネキサム酸など、シワ対策にはレチノイドなどが含まれた製品が人気です。しかし、人気成分が含まれているからといって、若返りするわけではないことを認識しておきましょう。
50代の敏感肌に優しいブランドにはどのようなものがありますか?
アクシリオ、ファンケル、アテニア、ドクターシーラボ、オルビスユー、ポーラB.Aなどは、低刺激な成分を使用しており、50代の敏感肌に優しいブランドとして知られています。特にセラミド配合品は、肌のバリア機能を強化し、乾燥を防ぐ効果が期待できます。
まとめ
50代の肌は、シミ、たるみ、乾燥などさまざまな悩みに直面しがちですが、適切なスキンケアを行うことで、健やかな肌を保つことができます。エイジングケア成分に注目が集まりがちですが、まずは乾燥をしっかり対策して健やかな肌状態を保つことが大切です。自分の肌状態を理解し、継続的なケアを行うことで、50代でも若々しく美しい肌を手に入れることが可能です。