オーガニック化粧品で肌が荒れる理由|安全な選び方や天然成分にまつわる真実を解説

オーガニック化粧品と自然派化粧品、普通の化粧品の違い

オーガニック化粧品や自然派化粧品、普通の化粧品の中身は、ほぼ同じです。

呼び方が違うだけです。

しかし、多くの人は、「オーガニック化粧品や自然派化粧品は、普通の化粧品より安全」だと勘違いしています。

なぜなら「オーガニック成分・天然成分は安全なので、それが配合されたオーガニック化粧品や自然派化粧品も安全」と信じているからです。

本当にオーガニック化粧品や自然派化粧品が、普通の化粧品よりも安全ならいいのですが、実際は違います。

オーガニック化粧品や自然派化粧品も普通の化粧品も、安全性は同じです。

安全性が同じ理由は、以下の6つです。

  1. オーガニック化粧品や自然派化粧品、普通の化粧品の中身はほぼ同じ
  2. オーガニック成分や天然成分は、安全だとは限らない
  3. オーガニック成分や天然成分には、不純物が含まれる
  4. オーガニック成分や天然成分100%の化粧品は存在しない
  5. オーガニック成分や天然成分を配合しても、化粧品の安全性は高まらない
  6. オーガニック化粧品や自然派化粧品は、規定がなく不確かな化粧品である

呼び方以外で、オーガニック化粧品・自然派化粧品と普通の化粧品の違いをあえて挙げるなら、オーガニック化粧品や自然派化粧品の方が価格が高いことでしょうか。

少しでも自然に近いものを使いたい人には、「オーガニック化粧品や自然派化粧品」はオススメです。

一方で、敏感肌や肌荒れで悩んでいる人には、コスパもいい「普通の化粧品」をオススメします。

自分の肌や好みに合う化粧品をご使用ください。

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目次

1.オーガニック化粧品や自然派化粧品、普通の化粧品の違い

オーガニック化粧水と普通の化粧水は10%以下の成分しか違いません

私が化粧品開発を行っているので知っていることですが、化粧品は作る種類によって、ある程度配合する成分や比率が決まっています。

普通の化粧水とオーガニック化粧水の成分の違いについて見ていきましょう。

1-1.  すべての化粧品に共通する成分

化粧水に用いられる主な主成分

化粧水に配合される成分の構成。出典:南山堂出版の『新化粧品学第2版』より

たとえば、普通の化粧水なら約90%は水で、残り10%程度が美容成分や増粘剤、防腐剤、安定剤、着色料、香料などです。

オーガニック化粧品や自然派化粧品、普通の化粧品を作る場合は、どれも同じような成分です。

乳液やジェル、クリームの場合も同じです。

種類によって異なりますが、おおよそ40~84%以上は水分が配合されています。

つまり、オーガニック化粧品や自然派化粧品であっても、半分以上は普通の化粧品と同じといえます。

1-2.  オーガニック化粧品に含まれる成分

オーガニック化粧品や自然派化粧品と普通の化粧品の唯一違うところは、美容成分です。

以下のように、呼び方が分けられています。

  • 美容成分がオーガニック成分なら「オーガニック化粧品」
  • 天然成分なら「自然派化粧品」
  • 合成成分なら「普通の化粧品」

一般的な化粧水で90%が水の場合、美容成分の配合量は5%程度。

残り5%程度は増粘剤や防腐剤が必ず入ります。

ほかにも、もし化粧水に色がついていれば、「着色料」が。いい香りがすれば、「香料」が配合されています。

着色料や香料が含まれた化粧水は、美容成分の量がさらに少なくなります。

つまり、美容成分以外の95%以上は、オーガニック化粧水や自然派化粧水も普通の化粧水も同じ内容です。

言い換えれば、オーガニック化粧水や自然派化粧水は、「オーガニック成分か天然成分5%以下」+「95%以上の普通の化粧水」でできているというわけです。

2.オーガニック化粧品・自然派化粧品とは

オーガニック化粧品や自然派化粧品、普通の化粧品に違いがないのであれば、どういった商品をオーガニック化粧品や自然は化粧品というのでしょうか。

オーガニック化粧品や自然派化粧品の定義を紹介します。

2-1.「オーガニック化粧品」の定義は?

オーガニック化粧品や自然派化粧品には、規定がありません。

規定とは、「オーガニック化粧品・自然派化粧品と呼ぶためには、条件を満たす必要があるよ」ということです。

オーガニック成分の規定は、国や企業によって違います。

認証団体がいくつもあり、それぞれに考え方が異なります。

日本にも複数の団体があって、それぞれオーガニックの捉え方が違います。

そのため、「これがオーガニック化粧品や自然派化粧品です」といえる定義がありません。

統一された規定がなくて非常に不確かな状態が、オーガニック化粧品の現状です。

規定のないオーガニックに作られた規定

2016年に化粧品業界では権威のある日本化粧品工業連合会が定めた「ISO 16128に基づく化粧品の自然及びオーガニックに係る指数表示に関するガイドライン」が作られました。

ガイドラインは、化粧品の自然指数・オーガニック指数等をそれぞれ定義し、化粧品中の自然及びオーガニック成分の比率の計算方法をもとに日本における表示要件の統一を目的としたものです。

ただ、ガイドラインには、以下のような内容が記されています。

  • ガイドラインは、オーガニック化粧品かどうかを判断するものではない
  • 自然・オーガニック化粧品(原料を含む)の安全性や品質について規定したものではない
  • 任意表示のため、すべての製品に表示されるものではない

つまり、以下の3つのことがいえます。

  • ガイドラインに従って表記された化粧品であっても、オーガニック化粧品とは限らない
  • 仮にオーガニック化粧品であっても、安全性や品質は不明
  • 別にガイドラインを使う必要はない

このようなガイドラインを誰が使うのでしょうか?

意味があるとは思えません。

2-2.オーガニック化粧品の世界的な基準

オーガニック化粧品の統一基準は、世界的に見てもありません。

「日本にはオーガニック化粧品の基準がないから信用できない」と思っている方がいるかもしれませんが、実際のところは世界にも統一基準はないのです。

ただし、海外にも同じようにオーガニック化粧品の認証団体は存在します。

たとえば、ヨーロッパで有名な認証団体は以下の4団体です。

最近はヨーロッパでオーガニックコスメの世界的な統一基準を目指す動きがあり、コスメ認証機関「ネイトゥルー」や「コスモス」が設立されました。

とくに「コスモス」は、英国土壌協会やエコサート、イチェアなどが協力して設立された団体で注目を集めています。

とはいえ、「コスモス」はオーガニックコスメの認証機関であるにも関わらず、いくつかの石油由来の合成成分も使用可としています。

このようにオーガニック化粧品の明確な基準は世界的に見ても存在せず、普通の化粧品との違いもあいまいなのです。

2-3.「自然派化粧品」の定義は?

オーガニックや自然派化粧品は言葉のイメージが先行しています

この記事では、美容成分に天然成分が使われている化粧品を「自然派化粧品」と定義していますが、実際はとくに決まった規定はありません。

つまり、天然成分を配合していなくても、自然派化粧品と言えます。

天然成分が配合されていない化粧品を、自然派化粧品と宣伝しても罰則はありませんし、薬機法違反にもなりません。

あくまでも、「自然派」というどこかの化粧品メーカーが勝手に作った造語なので、言ったもん勝ちです。

そもそも、「自然派」という言葉を、精選版の日本国語大辞典で調べてみると、「現実をありのままに、理想化を行なわないで写し取ることを主張する自然主義の立場に立つ作家の一派」だと書かれています。

本来「自然派」は、作家の思想体系を表すために用いる言葉だというわけです。

そのため、化粧品用語に「自然派」という言葉はありません。

2-4.どんな化粧品もオーガニック化粧品・自然派化粧品といえる

オーガニック化粧品や自然派化粧品に統一された定義はありません。

そのため、どんな化粧品でもオーガニック化粧品と宣伝すれば、その瞬間からオーガニック化粧品になり得ます。

自然派化粧品も同様です。

オーガニックや自然派には何の意味もなく、「天然物なので肌にやさしい」というイメージを植え付けて、化粧品を売るために使われている言葉だと言えます。

3.オーガニック化粧品で肌荒れが起きる理由

オーガニック化粧品に定義はありません

オーガニック化粧品を使う前に知っておきたい基礎知識をご紹介します。

もしかすると今までオーガニック化粧品や自然派化粧品に対して、間違った情報を信じていたかもしれません。

それでは、正しい知識を確認していきましょう。

3-1.天然物から抽出された成分が安全だとは限らないから

自然成分が安全だとは限らない

オーガニック成分・天然成分というと、多くの人がイメージするのは、動物や植物から抽出された成分です。

なぜか、自然界に存在する成分は安全というイメージがあります。

本当に不思議です。

ところが実際は、自然界には人間の害になる動物や植物が溢れています。

毒のある動物は以下の通りです。

  • ふぐ
  • カサゴ
  • エイ

毒のある植物は以下の通りです。

  • ツタウルシ
  • ヤマウルシ
  • ハゼノキ
  • ヌルデ
  • イチョウ
  • カクレミノ
  • イラクサ
  • クサノオウ など

毒のある植物を触ると、手が荒れてしまいます。

また、スギやヒノキ、イネ科やキク科の花粉は、アレルギーの原因です。

このように天然物でも、私たちの肌に害を与えます。

むしろ天然物の中には、アレルギーの原因となる成分がたくさん存在します。

実際に起きた天然由来成分によるアレルギー問題

2010年に石けんでアレルギー反応が起きた『茶のしずく石鹸のアレルギー誘発問題』も、原因は小麦だとされています。

小麦は、私たちが日常的に使用する天然物です。

近畿大学生物理工学部生物工学科梶山慎一郎教授も『天然物由来成分に騙されるな』の中で下記のように警鐘を鳴らしています。

天然物はそれを産出する生物種の生活環や生理に適合するように進化してきたものであって,人間の生理に最適化されたものではない.したがって,天然物を本来の生理学的意義あるいは化学生態学的意義からまったく異なる,人間にとって有用な目的で利用する場合,それがもたらす負の影響を十分調査・考慮して使用しなければならない。

引用:近畿大学生物理工学部生物工学科梶山慎一郎教授も『天然物由来成分に騙されるな

天然物はあくまで自らの種の保存を目的として、進化してきました。

人間のために存在しているわけではありません。

むしろ、天然物にとって、人間は敵かもしれません。

天然物が人間にとって都合の良い効果を発揮すると考えるのは、あまりにも安直です。

以上のことから、天然物から抽出するオーガニック成分・天然成分と、安全性は無関係だといえます。

3-2.オーガニック成分が安全とは限らないから

オーガニック成分の特徴は、有機栽培で育てられた植物から抽出されていることです。

つまり、「有機栽培で作られているかどうか」が安全性の根拠です。

ということは、有機栽培以外の植物から抽出された成分は、危険なのでしょうか?

もし本当なら、普段私たちが食べている野菜のようなオーガニックの食材以外のすべてが危険ということになります。

また、天然成分や普通の成分が危険ということは、普通の化粧品成分には農薬が含まれるのでしょうか?

実際には過去に、化粧品成分から農薬が検出された例はありません。

オーガニック成分・天然成分であろうが、普通の成分であろうが農薬は含まれていません。

だから、成分としての安全性は同じです。

つまり、オーガニック成分・天然成分の安全性は、普通の化粧品の成分と同じだと分かります。

「オーガニック」は、繊維業界で生まれた言葉

私は2年ほど前に、「敏感肌にやさしいタオルを作ろう」と思い、タオルの製造メーカーに話をしに行きました。
その際に、メーカーの社長に対応していただき、オーガニックタオルについていろいろ教えていただきました。

数社のメーカーに会い、結果わかったことは、化粧品業界とまったく同じで、「オーガニックタオルだからといって、肌にやさしいわけではない」ということ。
過去に、繊維から農薬が検出されたことは一度もないとのこと。

つまり、オーガニックタオルも普通のタオルも、安全性も機能も同じだという事実を知りました。

3-3.オーガニック成分・天然成分を配合しても、化粧品の安全性は高まらないから

水にミルクを一滴落としても色が変わらないように、オーガニック成分を少量入れても化粧品の性質は変わりません

仮にオーガニック成分・天然成分が、普通の成分より肌にやさしいと仮定します。

冒頭の例に出したオーガニック化粧品や自然派化粧品の化粧水に配合される美容成分が、100%オーガニック成分・天然成分だとします。

この場合、オーガニック化粧品や自然派化粧品の化粧水は、「オーガニック成分or天然成分5%」と「95%の普通の化粧品成分」でできています。

もし、普通の化粧品で刺激があるなら95%の刺激を、たった5%のオーガニック成分・天然成分で抑えることができるでしょうか?

まず、不可能です。

そもそもオーガニック成分・天然成分に肌への刺激を抑える効果はありません。

というよりも、肌への刺激を抑える化粧品成分は世の中にありません。

つまり、オーガニック成分・天然成分を配合したからといって、化粧品の刺激を抑えることはできません。

あくまでもオーガニック成分・天然成分単体が肌にやさしいだけで、化粧品全体の安全性とは関係ないからです。

たとえば、水にミルクを少し足しても、白い水にはならないですよね。

透明のままです。

この話は、オーガニック成分・天然成分が肌にやさしいと仮定した場合の話です。

実際にはオーガニック成分・天然成分と合成成分の肌への安全性は、全く同じです。

つまり、オーガニック化粧品や自然派化粧品に配合されるオーガニック成分や天然成分と、化粧品の安全性はまったく関係がないといえます。

天然成分の多くは、天然由来成分

多くの人が自然派化粧品に配合される美容成分は、天然成分と勘違いしています。
しかし、自然派化粧品に実際に配合されているのは、天然由来成分です。

天然由来成分とは、自然界に存在する成分を合成処理をした成分や天然物を主原料として、合成された成分です。
「天然由来成分」と書いてあると、天然のような気がしますが、厳密にいうと天然成分ではありません。

たとえば、石油も天然物です。
嫌われがちな「石油から合成された成分」も出発原料は天然物なので、天然由来成分だといえます。

つまり、自然派化粧品に配合される天然由来成分は、自然派のイメージがあるだけの普通の合成成分だといっても過言ではありません。

3-4.オーガニック成分・天然成分には不純物が含まれるから

オーガニック成分には不純物が混ざります

原料中に不純物が含まれる場合、種類によっては、刺激を感じたり、皮膚アレルギーを引き起こしたり、悪影響を与える可能性があります。

また、不純物が多いと、例えば高い温度や日光に長時間さらされると色・匂いが変わるなどの品質劣化につながることがあります。

そのため、不純物がない化粧品を使う方が安心です。

でも、天然物には、いろいろな成分が含まれています。

オーガニック成分・天然成分を抽出する際、どうしても取り除けない不純物が混じります。

たとえばホホバオイルは、ホホバの種子を原料とする植物油です。

天然物から抽出する成分です。

ホホバオイルは、抽出時に約5%の不純物が混ざります。

もちろん、ホホバオイルを扱う企業は、不純物に対して安全性のテストを行います。

安全性のテストで肌に刺激を与えないことを確認しないと、化粧品成分として配合できないからです。

そりゃそうですよね。

私ならよく分からない不純物が5%も混じった成分を使いたくありません。

このように、天然物から抽出するオーガニック成分・天然成分には安全性のテストがつきものです。

つまり、オーガニック成分・天然成分は抽出時に不純物が混ざるために安全性のテストを行わないと危険な成分といえます。

不純物によって起こったアレルギー症状

1960年代、「顔面黒皮膚病(現在名は「色素沈着型化粧品皮膚炎」)」という原因不明の皮膚の病気が多発しました。
さまざまな研究がされた結果、原因は化粧品の原料に含まれていた不純物に対して、アレルギー症状を起こしたことでした。

そこから、化粧品の原料に対しても厳しい規定がされるようになり、1980年には特定の成分だけを表示する「表示指定成分」制度が作られました。その後、2001年には「全成分表示制度」へと移行されました。

こうして不純物によって起きた問題が、化粧品の安全性に関して厳しい規定ができるきっかけとなったのです。
不純物は肌にアレルギーを起こす可能性があるものと知っておきましょう。

3-5.オーガニック成分・天然成分100%化粧品は存在しないから

オーガニック化粧品は幻です

オーガニック成分・天然成分100%で作られた化粧品は、存在しません。

なぜなら、オーガニック成分・天然成分100%で作られているなら、化粧品とはいえないからです。

化粧品の中には、かならず合成成分が配合されています。

たとえば、防腐剤です。

化粧品は、薬機法で「製造から3年以上品質が安定している化粧品は、使用期限を記載しなくてよい」と定められています。

薬機法とは
「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」のことで、医薬品、医療機器等の品質と有効性および安全性を確保する他、製造・表示・販売・流通・広告などについて細かく定めた法律のことです。
(参考:厚生労働省 化粧品・医薬部外品等ホームページ

化粧品は、未開封で3年以上も安定させる義務があるわけです。

そのため、防腐剤は必須の成分です。

化粧品は、成分の段階から防腐剤が配合されます。

もちろん、オーガニック成分・天然成分にも防腐剤が配合されています。

他にも、ミルクやジェル、クリームなど、粘度がある化粧品の場合は、その形状を維持するために合成成分が配合されます。

たとえば、可溶化剤や増粘剤、ペーハー調整剤、酸化防止剤などの安定剤です。

以上の理由から、オーガニック成分・天然成分100%のオーガニック化粧品や自然派化粧品は存在しません。

防腐剤を配合する理由

オイルならオーガニック成分・天然成分を100%で作れないこともありません。
抽出したオイルをそのまま容器に詰めればいいのです。
多少は防腐効果のある成分もありますが、防腐剤を配合していないと、食品と同じで、開封して数日もすれば酸化、変質、腐敗が起きるでしょう。

オーガニック成分・天然成分100%で作るメリットはありません。
そのため、個人的にはこのようなものは使わないほうが良いと思います。
とくに、バリア機能の弱い乾燥肌や敏感肌にはオススメしません。

3-6.オーガニック成分や天然成分が、肌にやさしいわけではないから

オーガニック化粧品も普通の化粧品も優しさは同じ

オーガニック成分や天然成分というと、多くの人がイメージするのは、天然物や有機栽培で育てられた植物から抽出された成分です。

オーガニック成分・天然成分は安全というイメージをお持ちの方は、大勢おられます。

しかし実際のところは、オーガニック成分・天然成分と普通の成分の安全性は同じです。

むしろ、不純物が混ざらないことを考慮すると、普通の成分の方が安全性が高いといえます。

4.  化学物質に反応しやすい敏感肌の人はどうすれば良い?

「オーガニックコスメを使って肌荒れが起きた…」

「敏感肌だからオーガニックコスメを使っていたのに、これからどうしよう?」

と思っている方のために、敏感肌の方が本当に気にするべきポイントをいくつかまとめてみました。

これまで、スキンケア商品を使って肌が荒れた経験がある方、敏感肌の方はぜひ参考にしてください。

4-1.  オーガニックや天然成分が不使用のスキンケア商品を使う

オーガニック成分、天然成分が不使用の保湿クリームを使いましょう

敏感肌の方は、「オーガニック成分」や「天然成分」が使われていないスキンケア商品を使いましょう。

「オーガニックは肌に優しい」というイメージを持たれているかもしれませんが、先述のとおり、本当は関係ないのです。

それどころか、オーガニック成分や天然成分は、天然物から抽出する際に不純物が混入する恐れがあり、肌への刺激になります。

もちろん、全てのオーガニック商品が刺激になるわけではありませんが、敏感肌に刺激となる不純物が混入する可能性の高い「オーガニック成分」や「天然成分」が配合された商品を使う意味がありません。

価格も高いので、もったいないです。

4-2.  敏感肌に不要な成分が配合されていない商品を使う

保湿クリームを例に挙げると、敏感肌を保湿するのに、以下の成分は不要です。

香料

着色料

タルク、マイカ、セリサイト、カオリン

シリカ、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、酸化鉄、群青、酸化チタン、酸化亜鉛、パール剤、オキシ塩化ビスマス、雲母チタン、酸化チタン被覆マイカ

黄色5号、赤色213号、赤色223号、赤色228号、赤色226号、青色404号

β‐カロチン、クチナシ青、ベニバナ赤、クロロフィル、クルクミンなど

アルコール

敏感肌には、できるだけ配合成分の種類が少ないスキンケア商品がおすすめです。種類が多いと、どの成分にアレルギー症状が起こるか判断するのが難しいからです。

その代わり、本当に必要な成分を含んでいることが大切です。

例えば保湿クリームの場合は、油分を肌に補給することが目的なので、油分や油溶性成分は必須です。腐敗を防ぐために、防腐剤も必須です。

テクスチャを良くするために少量の水分も。

これらの成分以外は、それほど必要ではありません。特に必要のない成分は、香料・着色料・アルコールです。

「香料」は、原料臭が強い化粧品に使う場合は効果的です。例えば、シャンプーなど。

しかし、保湿クリームに、香料は必要ありません。敏感肌の場合は、香料も刺激になる可能性があります。

また、「アルコール」は、保湿クリームの使用感を軽くするために配合されます。保湿クリームには、油分が多いために使用感が重くなるからです。

そこに、揮発性の高いアルコールを加えることで、使用感は軽くなります。使用感が軽くなることで、保湿クリームのベタつきが軽減されて心地よく使えます。

でも、敏感肌にとって、アルコールが刺激になる可能性があります。使用感の良さが肌への刺激を軽減してくれるならいいのですが、まったく関係ありません。

化粧品の使用感と肌へのやさしさは無関係です。

そのため、極度の敏感肌にアルコールが配合されている保湿クリームは避けましょう。

4-3.  肌テストを参考にする

化粧品には、化粧品の刺激に関する安全性テストが4つあります。

すべて、第三者機関によって客観的な指標をもとに評価されます。

化粧品の刺激に関する安全性テスト

  • ヒトパッチテスト(24時間閉塞パッチテスト)
  • アレルギーテスト
  • スティンギングテスト
  • ノンコメドジェニックテスト

      これらの評価があるからといって、全ての人が刺激を感じないとは限りませんが、安全な化粧品を判断するうえで、一つの指標になります。

      一番確認したい部分は、「どのくらいの人でテストをし、どのような結果が出たか」という結果です。しっかりとテスト結果が公開されている化粧品を使いましょう。

      ちなみに、一番厳しい安全性テストは、「スティンギングテスト」です。

      だから、化粧品の刺激による安全性にこだわるなら、スティンギングテスト済みの化粧品がおすすめです。

      スティンギングテストとは?

      テストの詳細

      敏感肌の中でも『選りすぐりの敏感肌』を対象に、ヒリつきやかゆみ、熱感などの感覚刺激を評価する試験。

      「スティンギング刺激」とは:化粧品や化粧品原料を顔面に塗布したときに一過性に生じる、ヒリつき、かゆみ、熱感といった感覚的な刺激

      評価方法(例)

      以下を準備して試験が行われます。

      【1】蒸留水(水)
      【2】試験品:対象のスキンケア商品
      これを塗布した結果を比較します。

      1. 試験品を適量コットンに含ませて、左右の両頬骨付近に貼付し、60秒間静置します。
      2. コットンを貼付後、31秒から60秒の間に感じた刺激をスコア化してもらいます。
      3. 60秒経過後にコットンを取り除き、蒸留水をたっぷり含ませたコットンで評価部位を拭く。ペーパータオルで水分を押さえたら、120秒間安静に待機してもらいます。
      4. 上記を繰り返し行います。

          ノンコメドジェニックテストとは?

          テストの詳細

          ノンコメドジェニックテストは、ニキビのもとになりにくいことを確認する試験です。

          具体的には、背中にサンプルを塗布し、組織学的な検査を行ってコメドが形成されるかどうか確認する試験が行われ、クリアした化粧品は「ノンコメドジェニックテスト済み」とパッケージに表記できます。

          4-4.  肌に刺激を与えないアイテムを選ぶ

          スキンケア商品によって肌荒れが起きるような敏感肌の場合、保湿クリーム以外にも、クレンジング商品や、日焼け止めにいたるまで、出来る限り低刺激性の商品を選んだ方が良いでしょう。

          なかには刺激が強い商品もいくつかあり、気付かぬうちに肌に負荷をかけている可能性があります。

          今回は、特に「クレンジング」と「日焼け止め」のアイテムに絞って、最低限知っておきたいポイントをまとめました。

          クレンジングは摩擦が少ない「ダブル洗顔不要」を選ぼう

          敏感肌の方には、クレンジングと洗顔が1本で済むダブル洗顔不要のタイプがおすすめです。

          一般的にクレンジングは、メイクや皮脂など油性の汚れを落とす役割があります。

          洗顔には、ほこりや花粉など水性の汚れを落とす役割があり、2つのアイテムを使用することで肌に付着した汚れを落とします。

          しかし、クレンジングと洗顔をそれぞれ行うと、その分肌を擦る回数が増え肌への刺激になります。

          ダブル洗顔不要のタイプは、油性の汚れも水性の汚れも1本で落とせる機能があり、顔を洗う回数は1回で完了します。

          ダブル洗顔不要のタイプで肌への摩擦を抑え、肌のバリア機能を保護しましょう。

          日焼け止めは「SPF20~30」と「紫外線散乱剤100%」が合言葉

          日焼け止めの紫外線カット効果は、SPFという数値で表されますが、「SPF20〜30」程度の日焼け止めを選びましょう。

          一般にSPF値が高いほど、敏感肌には負担がかかるうえ、SPF30以上だと紫外線カット効果はほぼ変わりません。

          「SPF20〜30」が、紫外線カット効果と肌への負担を考えた時に、ちょうどよい数値なのです

          散乱剤100%の日焼け止めがおすすめ

          また、「紫外線散乱剤100%」も重要です。

          先述したSPF値を高くするためには、一般的に「紫外線吸収剤」と呼ばれる成分を配合しますが、「紫外線吸収剤」は紫外線をカットする際、肌の上で化学反応を起こし、熱変換を行います。

          この熱変換が、肌に刺激を与えるのです。

          5.  敏感肌におすすめのスキンケアアイテムを紹介

          5-1.  高保湿でおすすめのオールインワンジェル

          1つ目に紹介するのは、「保湿」をとことん追求したオールインワンジェルです。

          先ほど言及した、以下4つの安全性テストをクリアしており、第三者機関によって「安全に使用できる」と見なされ、肌に優しく、肌に安全であることが立証されました。(※)

          クリアした安全性テスト

          • ヒトパッチテスト(24時間閉塞パッチテスト)
          • アレルギーテスト
          • スティンギングテスト
          • ノンコメドジェニックテスト
            ※全ての人に刺激がないわけではありません。

          また、「保湿」に関する効能評価試験も済んでおり、以下の効果が認められました。

          • 肌荒れ予防
          • 皮膚の水分量増加
          • 乾燥による小じわの改善
          高保湿でおすすめのオールインワンジェル│アクアテクトゲル

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          アースケア アクアテクトゲル」は保湿に特化したオールインワンジェルで、乾燥に悩む人の肌改善に役立ちます。

          4つの安全テストを通過(※)、効能評価試験も済んでいるため、「安全性」と「効果」のバランスが取れた商品です。
          ※全ての人に刺激がないわけではありません。

          アクアテクトゲル1本だけで「肌に必要な保湿」が行えるため、化粧水や乳液、クリームなど複数の基礎化粧品を使う必要はありません。

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          5-2.  低刺激なクレンジングゲル

          敏感肌におすすめなのが「ダブル洗顔不要のクレンジング」。

          メイクなどの脂汚れや毛穴に詰まった角栓を落とす「クレンジング」と、古くなった角栓や余分な皮脂を落とす「洗顔」が一度に行える商品のことです。

          使う商品の数やスキンケアの過程そのものが物理的に減りますから、その分肌への摩擦が減少し、肌への負担を軽減することができます。

          肌の負担が軽くなれば、肌のバリア機能に余計なダメージを与えることなくスキンケアが終了できます。

          アクシリオ ダブルクレンジングゲル

          商品名

          アクシリオ  ダブルクレンジングゲル

          商品画像

          ダブルクレンジングゲル

          商品の特徴

          ・ノンコメドジェニックテスト済みのため、「ニキビのもと」ができにくい(※)
          ・合成香料無添加・無着色・アルコールフリー
          ・3つの安全性テスト済なので、肌に優しい
          ・お試しセットがあるのも嬉しいポイント
          ※全ての方に当てはまるわけではありません

          容量・参考価格

          ・20g 800円
          ・100g 2,800円
          ・270g 5,900円

          ★550円でお試しセットが購入可能

          公式サイト

          5-3.  敏感肌におすすめの日焼け止め

          キュベリィ やさしいUVカットミルク

          UVカットミルク

          おすすめポイント

          1. SPF20~30で紫外線をしっかりカット
          2. 紫外線散乱剤100%|「肌荒れ」を防ぐ
          3. 「ウォータープルーフ機能」つき
          4. お試しセットあり

            SPF/PA

            SPF25・PA++

            紫外線カット成分の種類

            紫外線散乱剤100%

            ウォータープルーフ機能

            あり

            使用感

            クリームに近いミルクタイプ

            お試し使用ができる

            できる。
            550円(約6回分)のお試しセットあり

            容量・価格

            25g
            1色・2800円(税込)

            やさしいUVカットミルク」は、お試しサイズがありますので、肌に合うかどうか試すことができます。

            愛用者の声(クリックすれば見れます)

            ■使い心地が良く、子供にも使える

            UVカットミルク 口コミ

            ■敏感肌だけど、安心して使えた!

            UVカットミルク 口コミ②

            \初回550円で手に入る!/

            まとめ

            オーガニック化粧品や自然派化粧品を探している人は、肌にやさしい化粧品を探していると思います。

            でも、残念ながらオーガニック化粧品や自然派化粧品、普通の化粧品は、肌へのやさしさが同じです。

            オーガニック化粧品や自然派化粧品と普通の化粧品の中身は、99%以上同じです。

            天然物から抽出したからといって、肌にやさしいわけではありません。

            オーガニック成分・天然成分と普通の成分に、農薬は含まれていません。

            抽出時に、不純物が混入するリスクを考えると、「普通の化粧品」の方が肌にやさしいといえます。

            オーガニック成分・天然成分を配合しても、化粧品の安全性は高まりません。

            つまり、オーガニック化粧品や自然派化粧品、普通の化粧品は、美容効果も安全性も同じです。

            あえて違う点をあげるなら、オーガニック化粧品や自然派化粧品の方が高額というところです。

            高い化粧品を使うことで高い満足度が得られるなら、オーガニック化粧品や自然派化粧品はオススメです。

            でも、肌にやさしい化粧品を探しているなら、オーガニック化粧品や自然派化粧品ではなく、普通の化粧品の方が不純物も混ざらなくて、コスパが良いのでオススメです。

            本当に、肌にやさしい化粧品を求めているなら、オーガニック化粧品や自然派化粧品よりも、もっと大切なことがあります。

            もし、あなたが敏感肌で困っているなら、私が書いた記事『もうヒリヒリしない!あなたの肌にピッタリ合った敏感肌用化粧品の選び方』を参考にしてください。

            この記事を書いた人

            2000年アースケアを創業。保湿に特化したアクシリオの開発・販売を手掛ける。起業家ならではの人生観や自身の超がつく敏感肌・乾燥肌の経験談が愛用者に人気。

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