2018年12月15日
異常な暑さだった今夏、高い湿度と汗のおかげで角質層も潤っていましたが、じわじわと乾燥し始める時季に近づいてきました。
「さあ、いつものように冬に向けたケアを……」と始める前に、一度、見直しておきたいことがあります。
それは、『乾燥』という肌状態の現れ方の違いです。
これを知っておくと、ケアの選択ミスも予防できます。
『乾燥』はシミやしわなど肌トラブルの元ですから、乾燥への対策は、スキンケアの基本でもあり、エイジングケアにも欠かせない観点です。
乾燥肌以外の方にも知っておいて欲しい内容なので、ぜひお読みくださいね。
乾燥が進む要因
肌が潤った状態とは?
肌の潤いは『角質層』で保たれており、皮脂と水分のバランスが良いと、紫外線など外的刺激からも守られ、健やかな状態だと言えます。
角質層の水分は15~20%が保持されていることが理想的で、なめらかでキメの整った状態を維持できます。
乾燥が進む内的要因
など
乾燥が進む外的要因
など
このあたりは、これまでの手作り新聞やウキメルでもお話してきましたね。
間違ったスキンケア方法や、「正しく保湿できない化粧品を使う」という化粧品の選択ミスなど、いろいろな要因が考えられます。
詳しい説明は、今回は省かせていただきます。
こうした内的・外的要因が絡み合い、乾燥状態が慢性化することで、肌の乾燥は加速します。
しかし、「乾燥した肌状態」と言っても、その現れ方や感じ方には個人差があります。
「乾燥している」と感じにくい現れ方もあります。
ではどんな現れ方なのか、具体的に見てみましょう。
乾燥の段階とその感じ方
乾燥症状1
肌が常にサラサラしている
この状態を、「良い状態」と感じることもあります。
特に、年齢の若い方や脂性肌の方は、「サラサラ」を好む傾向があります。
しかしこれは、乾燥の始まり。
この状態を目指してしまうと、乾燥症状の段階を進めてしまうことになるので、注意が必要です。
乾燥症状2
肌表面に、かさつきを感じる
1の症状から、一段階進んだ状態です。
肌表面には、白っぽさ・かさつきが見えてきます。
ときには皮膚片がポロポロと落ちる『鱗屑(りんせつ)』と呼ばれる症状が起こることもあり、これは肌を構成している角質細胞同士の結束が弱くなっているために起こります。(頭皮に起こると、『フケ』と呼ばれます。)
保湿をすればすぐに目立たなくなる程度ですが、『小じわ』や『くすみ』として、気になりだす方もおられます。
乾燥症状3
肌表面が硬くなりだす
2の症状が、さらに一段階進んだ状態です。
角質層を構成する細胞が水分不足となり、細胞が縮こまることから、触ったときに【硬さ】を感じることもあります。
これを『ゴワつき』や『キメの粗さ』と捉える方もおられます。
この状態が続くと、肌のターンオーバーも乱れがちになり、未熟なままの細胞が肌表面に上がらざるを得なくなります。その結果、より一層、肌が硬くなる現象が起こります。
その硬い細胞で構成されることから、古い角質細胞がいつまでも剥がれ落ちずに層をなす『角質肥厚』という症状が起こります。
皮脂分泌量が多い方だと、「毛穴が気になる」「しわが深く見える」という方もおられます。
乾燥症状4
カサカサ・ベタベタが増す
3の症状が、深刻化した状態です。
保湿をしたら改善するものの、かさつきが常態化してしまうと、スキンケアでは一時的な効果しか感じなくなります。
「朝、保湿をしても、昼には乾燥する」「かさつくのに、テカる」と感じる場合もあります。
これは、乾燥により角質層の水分が減ることや、水分と油分(皮脂分泌量)のバランスが崩れだした合図です。
「ニキビができやすくなった」「肌に突起がある」と感じる方も。
乾燥症状5
ヒリヒリ・赤みが出る・敏感肌へ傾く
4の症状が、さらに深刻化したものです。
何をしても肌が過敏に反応し始める、いわゆる敏感肌になっている状態です。
肌には炎症による赤みがさし、ヒリヒリ感や熱っぽさ、かぶれ症状などが出ることもあります。
いかがですか?
どれもこれも乾燥による症状ではあるものの、段階と肌質の掛け合わせによって、少しずつ感じ方や見え方は異なることがわかりますね。
だからこそ、起こっている肌トラブルだけにフォーカスしたケアでは、根本的な肌トラブルの解決に至らないのです。
では、具体的にはどんなケアなら有効なのでしょうか?
段階に応じたケアの優先度を知る
乾燥症状1
サラサラ肌のケア
この症状1のときに保湿ケアを始め、症状を進ませないことが大切です。
マイナスを何も感じない中で『保湿ケアを続ける』というのは、なかなか難しいことかもしれません。でも、ウキウキメイトの皆さまなら、きちんと保湿ケアができるはずです。また、この知識のあるあなたが、ご家族・お子さまの肌を見て、重点的なケアが必要かどうかを見定めてください。
乾燥症状2
かさつき・小じわ・くすみを感じる肌のケアで優先すること
この段階では、乾燥もさほどは進んでいません。『正しい保湿』の方法にのっとってアクアテクトゲルで保湿を続けると、3ヶ月ほどで保湿効果が見込めるかと思います。
乾燥による小じわの場合、美容液を塗るように、気になる部位にアクアテクトゲルを塗り重ねてみてくださいね。
乾燥症状3
肌のごわつき・キメの粗さ・毛穴が気になる肌のケアで優先すること
この段階では、アクアテクトゲルで保湿をしても、「ゲルが浸透しづらい」「表面にゲルが残って、べたつきを感じる」ということもあります。アクシリオでケアを始めたばかりの方が、よく陥る現象です。その結果、「アクシリオは肌に合わなかった」と判断される方もおられます。
しかし、この原因は、現在の肌状態、そして、これまで使用してきた化粧品とアクシリオとの『使用感の感じ方』の違いですので、ここでやめる決断は早計です。
まずは、『正しい保湿』を3ヶ月続けてみてください。
この期間では、『ゴワつき』や『キメの粗さ』の改善は見込めません。
それよりも、3ヶ月の間に見ていただきたいのは、『肌の潤いが持続するか』という一点です。
この段階の肌は、乾燥が常態化しています。
水分を保持するはずの細胞自体に水分が無い状態ですから、次に生まれてくる細胞も水分不足なものになり、それらで肌全体が構成されるという悪循環にはまっています。
ですから、『次に生まれてくる細胞が、水分を保持できるようにするケア』を行うことで、
この悪循環を絶てるかどうかが第一の課題です。
まずは『正しい保湿』を3ヶ月続けて、肌のターンオーバーを整えることを優先しましょう。良い効果が得られればそのままケアをお続けください。得られない場合には、ケアの見直しが必要だとわかります。
乾燥症状4
かさつきとベタつき、その両方がある肌のケアで優先すること
まずは乾燥を収めることが第一です。同時に、「過剰なテカリが収まるか」という点も見ていきましょう。ですから、『正しい保湿』を一年間は続けてください。四季によって肌状態が変わるため、汗・皮脂分泌が多い春夏、乾燥しやすい秋冬を通して「肌の水分と油分のバランスが整うかどうか」を判断いただきたいのです。
2~3ヶ月ほど続けると、『肌の硬さ』に変化を感じられると思います。具体的には、肌のザラつきが無くなったり、乾燥してカサつく肌が潤ってきたり、という感じです。それが出てくれば、肌は正しく保湿されている証拠です。
季節が変わると、「またテカリだした」「カサつきだした」と、肌状態が悪くなったように感じるかもしれません。でも、一度効果を得ているのですから、正しく保湿されています。大丈夫です。そのまま一年を通してケアを続けて、一年前の肌と比較を行ってみてください。
乾燥症状5
過敏な肌状態の肌ケアで優先すること
乾燥がもっとも深刻化した肌状態ですので、『正しい保湿』のケアで改善するかどうか難しいところです。
肌のバリア機能が極端に低下しており、肌はとてもナイーブな状態です。何にでも過敏に反応することもあり、アクシリオを含めた化粧品すら使えないこともあります。
「今まで使えていた化粧品が使えなくなった」「どんな化粧品を使っても、肌が赤くなる」という状態です。
ですから、まずは二の腕を使ったパッチテストを行いましょう。そうして、化粧品を使ったときに起こる炎症反応が、「化粧品によるもの」なのか「肌状態によるもの」かを確認します。アレルギー反応が出なければ、「肌状態によるもの」だと考えられるので、炎症の出方に注意しながら『正しい保湿』での効果を試すことができます。
この後のことは、前述の1~4を参考にして、炎症がひどくならないバランスを見ながらケアを行ってみてください。
優先していただきたいのは、「炎症を悪化させないこと」です。炎症反応はやむをえないものの、「いつも以上に起こる」という場合には注意が必要なので、スキンケアアドバイザーにぜひご相談ください。
また同時に、肌が『刺激』と感じることを減らすことも必要です。
タオルのゴシゴシ、マッサージなどの摩擦、夏ならば紫外線、冷房の風、冬ならば乾燥した空気……などたくさんあります。化粧品を変えるよりも、こうした刺激を減らすほうが、効果を感じることもよくあります。こうして、総合的なケアを実践しましょう。
まとめ
肌の角質層は、適切な水分を含み、それを保つことで、健康で柔軟な特性を持ちます。
この力を底上げすることが、アクシリオで行う『正しい保湿』によって得られる効果です。
「『正しい保湿』のやり方がわからない」という方は、こちら→基本の正しい保湿ケア
また、あなたに適したケア方法がわからない場合には、スキンケアアドバイザーがアドバイスをさせていただきます。
どうぞ私たちを活用して、乾燥を改善し、潤いのある健やかなキレイ肌を手にしてくださいね。
※この記事は手作り新聞115号に掲載したものです
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