2017年08月21日
肌づくりに『手遅れ』はない
肌のことをお伝えすると、「そうか!頑張ってケアをしよう!」と元気になってくださることもあれば、「もう今更なんで・・・」と、ちょっと元気のない声をいただくこともあります。
しかし、いくつから始めてもキレイ肌はつくれます!
理由は二つあります。
一つは、人間は、生きている以上、毎日生まれ変わっているからです。
肌も、当然、同じです。皮膚の奥の基底層では、毎日新しい細胞が誕生しています。ですから、個人差はあるものの、今の肌を大事に育てていけば、効果は必ず現れます。それに、人の体には修復機能がありますので、体の傷んだ部分から修復をしていきます。肌=角質層は、異物の侵入を防ぐなど、体にとって大事な働きを担っている部分ですから、傷つけば必ず修復されます。
二つ目は、『習慣』が変わるからです。
アースケアからは、さまざまなスキンケア情報を提案します。それを生かし、見直しを続ける結果、習慣がより良く改善され、肌に良い効果を得ていただくことが多いです。
この効果は見逃せません。
化粧品の使い方や種類が時代と共に変わっていくのと同じで、昔は「良い」とされていたスキンケアの習慣が、「実は悪かった」ということもあります。ですから、キレイ肌を作るためには、日々、「何気なく」「意識することなく」「なんとなく、これがいい」と思って行っていることに疑問を持ち、自分の肌に合っているかどうか、検証を行うことが必要です。
さらに、よ~く考えてみてください。
睡眠時間、食生活、環境、年齢、気温、湿度……、過去の一場面を切り取ると、いつも何かが違っているはずです。ですから、同じことをし続けることが、必ずしも良い結果になるとは限りません。その時々によって『正解』を選べるよう、「自分が何を毎日しているか」をきちんと意識してみることをおすすめします。
今回はそんなことを念頭に置き、誰しもが毎日必ず行っている『汚れを落とす』ことについてお話していきたいと思います。あなたの『汚れ落としの取り扱い方』は正しいか、チェックをしてみましょう!
おさらい:キレイな人の肌はこういう状態
この3つの働きがうるおいを保ち、キレイ肌を維持しています。このうるおいを保てる肌づくりの基本ケアは、以前のトリセツ(『角質層から見るキレイ肌づくり』)でお話しました。
メイク落とし・洗顔料の選び方で肌は変わる!
これからどんどんと暑くなるので、汗をかくことが増え、顔を洗う機会も多くなるかもしれません。そこで、まずはメイク落とし・洗顔料の選び方についてお話します。メイク落としは、基本的には次のタイプ順に洗浄力が強くなります。
※見た目が「オイルっぽいからオイルタイプだ」とも、商品名が「○○ミルク」だから「乳液タイプだ」とも限りません。内容成分によって右記のタイプは分かれますので、ご注意ください。
「長時間持続する」「ウォータープルーフ」などの表記がある落ちにくいメイク料や、ラメなどが入ったメイク料は、『そのメイク料専用のメイク落とし』や『オイルタイプ』を使うと、きちんと落とすことができます。
ただし、気を付けたいのは、それが『肌に合わせた選択』ではない、ということです。
実はあいまいな『メイク料』選びの基準
メイク料は、こんな理由から選びがちです。化粧水や乳液などの基礎化粧品は、『肌質』や『肌に刺激の少ないもの』を基準に選ぶ方が多いのに対して、メイク料の選択基準を持っていない方が、実はとても多いです。
顔に付けるという点では同じ化粧品なのに、基礎化粧品の選び方とはなんだか違います。せっかく基礎化粧品は肌に合うものを選んでいても、メイク料選びの考え方が変わらない以上、どこかで無理が出てきてしまいます。
肌を置き去りにして『メイク落とし』を選んでいるかも?
また、最近の風潮は、機能性が高いメイク料です。『長時間、崩れない』や『朝のメイクが夜まで持続』といった謳い文句をよく目にします。化粧直しがいらない便利さは嬉しいものですが、持続性が高い=落としにくいということ。つまり、メイク落としの洗浄力も、通常より強く設定する必要があります。
この洗浄力が、汚れだけに発揮されればよいのですが、そううまくはいきません。汚れと共に、肌のうるおいもしっかりと落としてしまいます。
つまり、基準がないままメイク料を選ぶと、メイク落としまで、肌を無視して選ぶことになるのです。ですから、乾燥肌や敏感肌、大人ニキビ肌が多いウキウキメイトさんには、「まず、肌に合うメイク落としを選ぶ」という視点を持っていただきたいのです。
具体的には、「うるおいを守るために必要な皮脂を落としすぎない」ということです。さらに、この視点で選んだメイク落としできちんと落ちるメイク料を選ぶことが、キレイ肌づくりの大事なポイントです。
ここまでの話を整理しましょう。
『メイク落とし』の選び方:まとめ
まず、乾燥肌・敏感肌にあう『メイク落とし』とは、うるおいを守るために必要な皮脂を落としすぎない『メイク落とし』です。
そのうえで、選択の順番が重要です。
●新しい選択の順番
肌にあう『メイク落とし』を選ぶ
↓
落とせる『メイク料』を選ぶ
いかがでしょうか?順番をこう変えるだけで、肌への作用がまったく違うものになります。
なんだか肌が変わりそうな予感がしませんか?
では続いて、洗顔料について見ていきましょう。
たかが洗顔、されど洗顔
顔には、常在菌を始め、多くの微生物が棲みついています。ニキビの元になるアクネ菌もいれば、一時期話題になったニキビダニなどもいます。
人間の体はうまくできたもので、こうした菌がせめぎあいながらバランスを保つことで、健康な皮膚を維持しています。だからこそ、このバランスが崩れると、例えばアクネ菌だけが増殖してしまい、ニキビやニキビによる炎症などの肌トラブルが起こりやすくなります。
バランスを崩す要因のひとつは『洗顔』です。日本人の多くは清潔志向が強いそうで、必要以上に皮脂を落とし、それが細菌バランスを崩す要因になることがよくあるのだそうです。
他にも、例えば、ニキビ肌への対策としてもよく挙げられます。しかし、「洗顔をきちんとしないとニキビができる」「ニキビがある人は洗顔をちゃんとしていない」といった対策への誤解からやっきになって洗顔をする方や、そんな洗顔を習慣化させた結果、ニキビを悪化させている方が多くおられます。
だから、乾燥肌の方はもちろんのこと、皮脂の落としすぎは、肌に良くない結果になるわけです。うるおいを奪うだけではないのですね。
上手な『洗顔』がキレイ肌をつくる
洗顔料選びで大事なことは、落としすぎないこと。そう聞くと、「分かった!洗顔料は使いすぎないほうがいいのね」と思いがちですが、残念ながら、断定はできません。それは、「肌は日々生まれ変わっていて、毎日状態が違う」から、そして、「今、見えている肌は約1ヶ月前に生まれたもの」だからです。
その日の肌状態、過ごし方、使ったメイク料、睡眠時間・・・毎日違いがありすぎるため、一度の洗顔だけで、「これは肌に合う」とは決められないわけです。ましてや女性は、生理前後は皮脂分泌が多くなるなどのゆらぎもあります。そのため、前は「良くない」と思った化粧品・洗顔料を「あれ、すごくいい!」と感じるのもよくあることです。
(ちなみに、こうしたことを踏まえて、ダブルクレンジングゲルは、その使い方(水の量)で洗浄力を調整できるようにし、いつでも、どんな肌状態でも使えるようにお作りしています♪)
ですから、洗顔料選びは、短くても2~3ヶ月をかけて「肌に合うかどうか」を判断する必要があります。例えば、次のようなことを判断の目安にしましょう。
キレイ肌につながる『洗顔料』の選択基準
良い傾向
この2~3ヶ月で・・・
悪い傾向
この2~3ヶ月で・・・
一人一人の肌状態によって目安も異なるため、分からないことがあれば、ぜひサポート係までご相談くださいね。
今回のトリセツを元に、肌に適したメイク落とし・洗顔料を選び、キレイ肌に導いていきましょう!
※この記事は手作り新聞110号に掲載したものです
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