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知っておこう!キレイのトリセツ

2017年03月31日

角質層から見るキレイ肌づくり

キレイ肌にうるおいが必要な理由

私たちの体全体を覆っている肌(角質層)は平均0.02ミリほどのごくごく薄い層でありながら、高い機能を持っています。

  • 外部の刺激から体を守る
  • 乾燥から身を守る
  • 体内外の境界線

などが、その代表的な働きです。

こうした機能を維持するためには、健康である必要があり、そのためには、一定のうるおい保持が欠かせません。これを叶えるために、肌には元々うるおいを保つ機能が備わっています。その機能を担うのが、皮脂膜・NMF(天然保湿因子)・細胞間脂質(さいぼうかんししつ)の3つだと言われています。

1.皮脂膜の働き
毛穴の中にある皮脂腺から分泌される『皮脂』と、汗腺から分泌される『汗』、肌で作られる『表皮性脂質』が混ざりあって、肌表面に形成されるのが、『皮脂膜』です。触るとちょっとべたつきを感じる、この肉眼では見ることができない『皮脂膜』が、肌(角質層)の水分蒸発を防いでいます

2.NMFの働き
角質層は、『角質細胞』という細胞がくっつき合って構成されています。NMFはこの角質細胞の内部にあって、水分をとらえて離さない働きをしています。
ちなみに、NMFは、アミノ酸などの水溶性のたんぱく質や無機塩など、単一ではなく、いくつかの成分によって構成されています。水溶性の成分のため、細胞外へ簡単に流れ出てしまいそうですが、これを守ってくれる別の成分があります。それが次にお話する『細胞間脂質(さいぼうかんししつ)』です。

3.細胞間脂質の働き
角質細胞同士の結び付きが強いほど、肌内部への異物侵入を防ぎ、同時に、肌の水分を外部へ出さないよう働きます。

この細胞をレンガに例えるならば、レンガをくっつけ合い、結びつきを維持しているのが、『細胞間脂質』という、接着剤の役割を持つものです。 つまり、水分保持力が高いかどうかは、細胞と細胞同士の結び付きが強いかどうかで決まるのです。

3つが一緒に働くことで、肌はうるおいを保てる
細胞内にあって水分を保持する『NMF』、NMFを含めた角質細胞同士をつなぎ合わせてそのうるおいを保持する『細胞間脂質』、そして、肌の表面を覆って水分蒸発を防ぐ『皮脂膜』。これらの働きにより、肌はうるおいを保つことができるのです。

皮脂膜と角質細胞と細胞間脂質3つの働きイラスト

肌を知るとケアが分かる!
肌にとっては、水分も油分も保湿成分も、必要なものだ、ということがよく分かりますよね。だから、うるおいが不足したときには、この3つの働きを補うために、基礎化粧品でケアを行うのです。 でも、化粧品では補えないものがあります。

下図を見てください。

うるおい保持のために働いている比率を表したものです。

皮脂は油分なので美容液やクリームなど、NMFは水分と保湿成分なので化粧水や美容液が、肌表面で足りない機能を補ってくれます。でも、細胞間脂質は、細胞同士をつなぐ働きをするものです。化粧品でそんな働きを持ったものはありません。
そもそも、細胞間脂質がうるおい保持機能を高く維持しているのは、その特殊な構造のためです。

うるおい保持できる理由は、特殊な『ラメラ』の働き
細胞間脂質は、水分と脂質の両方を持つという特殊な性質があります。そのため、水と油が層をなし、なおかつそれが幾重にもなって構成されています。
それを『ラメラ構造』と呼びます。
まさに、水も油も通さない強固な防御壁なわけです。この防御壁があるために、角質層は別名『バリア層』と呼ばれているのです。

ラメラ構造のイラスト

このように、体が生み出してくれた天然の防御壁の働きを、外側から化粧品を塗るだけで補うことなど、とうていできません。私たちができるのは、このバリア層の機能を壊さないよう、持続させることだけです。

どうしてバリア層が必要なの?
では、どうして、角質層はバリア層として存在しているのでしょうか?

実は、角質層の下には、左図のようにさらに3つの層があり、さらにその下『真皮』には毛細血管の他、さまざまな細胞が存在しています。

そんなところに、雑菌や化粧品の成分が入ってしまったら大変です。拒絶反応として炎症などが引き起こされることが容易に想像できます。だから、角質層はこれより下に何物をも通さない強固なバリアとして、その名の通り、雑菌や細菌などが侵入するのを防ぎ、また、化粧品などの成分が細胞内へ入らないように働いているのです。

表皮・真皮・皮下組織イラスト

肌を知ると、効果が変わる

肌のうるおいだけではなく、外部からの異物の侵入も防ぎ、人体を守ってくれている角質層にも、実は次のような弱点があります。

  • 「ひっかく・こする・摩擦・たたく」などの物理的な刺激に弱い
  • 熱いお湯に弱い
  • 紫外線に弱い
  • うるおい不足で機能が弱まる
  • 加齢により、バリア機能が低下する

まだまだ他にもありますが、カンタンに言うと、バリアの役割をしているラメラ構造が壊れる要素がそのまま角質層の弱点となるのです。

大きな力が加わったり、中身の水が流れたり、支えている油を溶かしたり・・・層が壊れる条件は、なんとなくイメージはしていただけるのではないでしょうか?

肌のうるおいを保つためには、うるおいを保つ仕組みを知っておくと、肌表面に塗る化粧品の選び方やその効果が変わってきます!
肌がうるおいを保つ仕組み、ぜひ頭に置いておいてくださいね。

今回のトリセツを参考にした、実際のケア方法はこちらからご覧いただけます→『角質層から見たケア方法をレッスン

※この記事は手作り新聞108号に掲載したものと同じ内容です。

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