2017年09月04日
「洗顔料は泡立てて使ったほうがいい?」の話
ダブルクレンジングゲルは泡が立たないので、「泡立たない洗顔料で、汚れは落ちますか?」とよく聞かれます。
「泡が汚れを吸着する」と思っている方は少なくありません。
でも実は、皮脂やメイクなど油性の汚れが付くと、泡はつぶれてしまいます。
髪を洗うときのことを思い出してください。
予備洗いなどをせずに髪にシャンプーを付けても、うまく泡立ちません。
流した後、もう一度シャンプー液を付けると、次は比較にならないほど泡立ちます。
一方、水性の汚れは泡に吸着する性質があるので、泡で落としやすくなります。
しかし、水性の汚れはぬるま湯だけで落とすことができます。
洗顔で落としたいのは、余分な皮脂やメイクなど油性の汚れですから、泡と汚れ落ちは関係がないことがこれで分かりますね。
では、なぜ洗顔には泡立てが必要なイメージがあるのでしょうか?
泡洗顔のイメージとは?
一時期、某メーカーが洗顔料をたっぷり泡立てるCMを流していました。
ふわふわの泡の視覚イメージが頭に残り「洗顔料=泡立てるもの」と刷り込まれたり、泡が上手に立てられると嬉しくなったりする気持ちが、イメージを根付かせたのかもしれませんね。
化粧品は「効果がある」と思って使ったほうが、効果が出ます。
ですから、「洗顔料は泡立てて使いたい。気持ちいいから満足する」のであれば、その方にとっては泡立てて使う方が効果的です。
でもそうではなく、「泡立てるものだと思いこんでいた」「どちらでもいい」のであれば、洗顔料選びの選択肢が広がります。
その結果、肌に合うものが見つけやすくなりますね。
泡立てて使いたい場合の注意点
もし泡立てて使いたい場合は、ダブルクレンジングゲルは候補から外してください。
ゲルの特長を生かして汚れに吸着しやすい作りになっているため、泡立て成分を配合していません。
だから、ほとんど泡立ちません。
ですから、泡立てる前提で作られている洗顔料をお選びくださいね。
そして、泡立てる際には、ブラシやネットを使いましょう。
手で作った泡は体積が少なくなるため、密度が濃くなります。
その結果、どうしても洗浄力が強く出やすくなります。
肌荒れやヒリヒリを避けるためには、適切な量を使うことが必要になりますので、ご注意ください。
※この記事は手作り新聞110号に掲載したものと同じ内容です。
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