「肌表面が脂っぽくべたつくのに口元は乾燥している」
「年々乾燥肌がひどくなっているような気がするけど、てかりも気になる」
このような場合は、インナードライの可能性が高いです。
インナードライとは、肌表面の皮脂量が多いのに内部は乾燥している状態のこと。原因の1つとして、肌のバリア機能が低下したことによる肌内部の乾燥・水分不足が挙げられます。
インナードライは乾燥肌と脂性肌が同時に起こっているような複雑な状態なので、どうしたら良いのか分からない人も多いでしょう。
実際に、株式会社ネイチャーズウェイが行った「インナードライについてアンケート調査」では、自分はインナードライだと思っている人は6割以上を占める一方で、そのうち7割以上が対策をしていない、または分からないと回答しました。
本記事を参考に、インナードライを改善する方法を身につけましょう。
1. 治らないインナードライを改善する方法
乾燥肌でも脂性肌でもないインナードライは、間違ったケアをすると、なかなか改善できないばかりか、かえって悪化させてしまう可能性があります。
そのため、インナードライを何とかしたいならば、正しい改善方法を知っておくことが大切です。
ここでは、スキンケアやクレンジング、生活習慣での改善方法を紹介します。
1-1. インナードライは改善する
インナードライは、継続的なケアにより改善できる可能性があります。
ただ肌状態を表す言葉であり、疾患ではないため、明確に「治る」わけではありません。
ここで紹介する方法をもとに、インナードライによる悩みを改善し普通肌(健やかな肌)になることを目的としましょう。
1-2. スキンケアを見直す
インナードライは、脂性肌と勘違いされやすいため、べたつきやてかりを抑えるためのスキンケアをしがちです。
- 収れん化粧水を多用する
- 化粧水だけを塗って乳液・クリームは使わない
- ローションパックだけでケアを終える
- メイクをしていない日でも、洗浄力の強いクレンジングを使う
- 落ちにくいポイントメイク用のクレンジングを顔全体に使う
- 顔を拭く際に、ゴシゴシタオルで拭く
- 日焼け止めを使わない など
上記のようなスキンケアでは、インナードライをかえって悪化させる可能性があります。
インナードライを改善するには、根本的な原因である角質層の乾燥を防ぎ、水分と油分のバランスを保つことが大切です。
そのためには、まず化粧水、乳液、クリームを使ってしっかりと保湿をしましょう。
ヘパリン類似物質やコラーゲン、ヒアルロン酸、セラミドなどの保湿成分を含む化粧品や、医薬部外品は効果が見込めます。
乾燥が気になる部位や皮むけしている部位などは重ね付け、Tゾーンや小鼻などべたつきやてかりが気になる部位は薄めに塗るなどの調節をしてもかまいません。
肌に刺激を与えないように、手のひらやコットンで優しく保湿をしてあげましょう。
1-3. クレンジングを見直す
クレンジングは、メイクや汚れだけでなく必要な皮脂も洗い流すので、やりすぎると乾燥からインナードライを悪化させることがあります。
そのため、メイクや角質をしっかりと取り除きながらも落としすぎない、クリームクレンジングやジェルクレンジングを選びましょう。
オイルクレンジングは、洗浄力が強くメイクを素早く落とせますが、必要な皮脂まで洗い流してしまい肌への負担となることも。
また、シートタイプはお風呂や洗面所以外でも使える手軽さが魅力ですが、物理的刺激による肌への負担が大きいデメリットがあります。
これらのクレンジングは便利なものの、肌への負担を考えるとインナードライ肌の方が常用するには向いていないので、日常的に使うのは避けましょう。
一方で、クリームやジェルクレンジングは洗浄力が少し弱めですが、皮脂を洗い流しすぎないため、乾燥しにくいという特徴があります。
また、洗浄力が弱いといっても、メイクとしっかりなじませれば問題なく落とせます。
ただしウォータープルーフのマスカラやアイライナーを使っている場合は、先にポイントメイクリムーバーで部分的に落とすことを忘れずに。
おすすめは「ダブル洗顔不要のクレンジング」
インナードライ肌の方におすすめなのが「ダブル洗顔不要のクレンジング」。
メイクなどの脂汚れや毛穴に詰まった角栓を落とす「クレンジング」と、古くなった角栓や余分な皮脂を落とす「洗顔」が一度に行える商品のことです。
使う商品の数やスキンケアの過程そのものが物理的に減りますから、その分肌への摩擦が減少し、肌への負担を軽減することができます。
肌の負担が軽くなれば、肌のバリア機能に余計なダメージを与えることなくスキンケアが終了できるため、乾燥につながる可能性も低くなります。
洗浄力がマイルドなダブル洗顔不要のクレンジングを選べば、「皮脂を取りすぎない」マイルド洗顔と、摩擦の少ない低刺激洗顔が一度に叶うため、インナードライ肌に悩む方には非常におすすめのアイテムです。
関連記事:インナードライ肌におすすめのクレンジング料23選|選び方や使い方まで徹底解説
1-4. 洗顔料・洗顔方法を見直す
洗顔では、古くなった角質や汚れをしっかりと落とすことが大切です。
しかしながら、べたつきやてかりを抑えようと洗いすぎるのも良くありません。
必要な皮脂を洗い流しすぎないためにも、洗顔は多くても1日2回までにとどめましょう。
洗顔するときは、たっぷりの泡で肌を直接こすらないように優しく洗うのがポイントです。
また、丁寧に洗おうと時間をかけすぎても肌の負担になるため、20~30秒程度で済ませるようにしてください。
洗い流すときは、熱いお湯ではなく人肌程度のぬるま湯がベストです。
なお、乾燥が特に気になる人は、朝の洗顔をぬるま湯だけで行ってもかまいません。
関連記事:インナードライ肌を改善する洗顔とは?正しい洗顔法やおすすめ洗顔料を紹介
1-5. 生活習慣を改善する
前述したように、インナードライには生活習慣も大きく関わっています。
そのため、食事や睡眠、運動などの生活習慣を見直すことでインナードライを改善できる可能性があります。
まず、無理なダイエットや偏った食生活は避け、1日3回バランスの良い食事を摂りましょう。
これは、インナードライに限らず健やかな体と肌を作るための基本です。
特に、ビタミンA、C、B2、B6、タンパク質は肌荒れ予防に役立つとされているため、積極的に摂取します。
睡眠においては、眠り始めてから約3時間の間に深い眠り(ノンレム睡眠)に達することが、良質な睡眠のポイントです。
決まった時間に寝る・起きる、寝る前にスマホやパソコンの画面を見ない、自分に合った寝具を使うなど、睡眠リズムを整えるための工夫をしてみてください。
また、適度な運動やこまめな水分補給、ストレスの発散なども、健やかな肌を作るためには大切です。
2. インナードライとは
インナードライとは、肌表面の皮脂量が多いのに内部は乾燥している状態のことです。
乾燥肌と脂性肌両方の特徴を合わせ持っているため、見分けがつきにくく間違ったケアをしてしまうことも少なくありません。
そこでまずは、インナードライの正しいケアをするために、症状や見分け方、脂性肌や乾燥肌との違い、原因について解説します。
2-1. インナードライの症状
インナードライは、一見うるおっているように見えて実は肌内部が乾燥している状態。
私たちの肌は、表皮、真皮、皮下組織の3層からできており、一番外側にある表皮は角質層と呼ばれる薄い構造で覆われています。
角質層には外部刺激から肌を守ったり水分蒸散を防いだりする機能があり、これを「バリア機能」と呼びます。
バリア機能が低下し肌内部が乾燥状態になると、これ以上の乾燥を防ぐために皮脂が過剰に分泌され、インナードライになるのです。
インナードライを放っておくと、ニキビやシワ、毛穴の開き、かゆみなどの肌トラブルを招くこともあります。
インナードライの見分け方
インナードライは、乾燥肌と脂性肌が同時に起こっているような状態なので、自覚がないこともあります。
特に夏場は、汗や皮脂でうるおっているように感じるため、内部の乾燥に気付きにくいでしょう。
インナードライの見分け方は以下の通りです。
- 洗顔後は乾燥やつっぱりを感じるが、次第にべたつく
- べたつきやてかり、メイク崩れが気になるが、頬や口元は乾燥している
- 時間が経つとメイク崩れやくすみが気になる
- 肌が硬くごわついている
- ニキビや吹き出物がなかなか治らない
- 年齢が20代後半以降である
インナードライは、顔の中にべたつく部分とかさつく部分がある、時間とともに肌状態が変化するという特徴があります。
また、日本人女性の約8割はインナードライを発症する可能性があるとされています。
特に思春期以降は、バリア機能の低下やターンオーバーの乱れなどからインナードライになっている可能性が高いのです。
2-2. 脂性肌(オイリー肌)との違い
脂性肌(オイリー肌)とは、皮脂が過剰に分泌され肌がべたついたりてかったりしている状態。
毛穴が目立つ、ベースメイクが崩れやすい、ニキビができやすいといった特徴があります。
もともと体質的に皮脂分泌が多い場合もありますが、間違ったスキンケアや生活習慣、ホルモンバランス、季節などによって後天的に脂性肌(オイリー肌)になることも少なくありません。
そして思春期の頃から、毎日何度もあぶらとり紙を使用しているなどの習慣がある人は、「自分は脂性肌だ」と思い込んでいる可能性があります。年齢を重ね、実はインナードライであることがほとんどです。
脂性肌(オイリー肌)は一見インナードライと似ているため、間違われることもあります。
しかし、インナードライは、以下の点で脂性肌とは異なります。
- 部分的にかさつく
- 肌が硬くごわつく
- うるおっているように見えてベースメイクがのらない
- 時間とともに肌状態が変化する
上記の特徴に当てはまる人は、脂性肌ではなくインナードライ向けのケアが必要でしょう。
2-3. 乾燥肌との違い
乾燥肌とは、水分も皮脂も不足してうるおいがなくなっている状態のこと。
主な原因は、空気の乾燥や紫外線によるダメージ、間違ったスキンケア方法、加齢による皮脂分泌の減少などによって、肌のバリア機能が低下することです。
乾燥肌は入浴後や洗顔後に肌がかさつく、つっぱるという特徴があり、特に頬や口元、目元などが乾燥しやすい傾向にあります。
化粧水やクリームを塗ると一時的にうるおいますが、水分保持能力が低下しているため、またすぐに乾燥してしまいます。
肌の水分量が少ないという点ではインナードライと似ていますが、乾燥肌は表面を触ってもべたつきやうるおいを感じられません。
全体的に水分や皮脂が不足しているような感覚があれば、乾燥肌と言えるでしょう。
2-4. インナードライの原因
インナードライの根本的な原因は、バリア機能の低下による肌内部の乾燥です。
乾燥から肌を守るため、これ以上水分を蒸発させないように皮脂が過剰に分泌されてしまうのです。
そして、以下のケアや環境はインナードライを悪化させる可能性があります。
- 間違ったスキンケア
- あぶらとり紙の使いすぎ
- 紫外線によるダメージ
- エアコンによる空気の乾燥
- 睡眠不足や食生活の乱れ
- ストレスによる肌状態
インナードライにありがちなのが、脂性肌だと思い込み、皮脂を落とそうとクレンジングや洗顔をしすぎてしまうこと。
また、べたつきやてかりを抑えるために収れん化粧水・ピーリング剤を多用したり、乳液やクリームを塗らなかったりすることもインナードライを悪化させます。
さらに、あぶらとり紙も多用すると皮脂の取り過ぎになってしまうため、根本的な解決にはなりません。
このほか、紫外線や空気の乾燥、生活習慣なども肌のバリア機能低下に影響するため、インナードライの原因となりえます。
3. インナードライの改善に効果的なスキンケア商品はこちら
インナードライとは、肌表面の皮脂量が多いのに内部は乾燥している状態。
そして、その原因は肌のバリア機能が低下したことによる肌内部の乾燥・水分不足でした。
これは単に、保湿クリームなどを使って肌に「油分」を補給するだけでは不十分であり、先に「水分」を与えることが必要です。
つまりインナードライの改善のためには、根本的な原因である角質層の乾燥を防ぐ「水分」と、与えた水分の蒸発を防ぐ「油分」のバランスを保つことが必要となります。
今回は、そんなインナードライ肌を改善したい場合に効果的なスキンケア商品を2種類紹介します。ぜひ参考にしてください。
3-1. 高保湿でおすすめのオールインワンジェル│アクアテクトゲル
まず私がおすすめするのが、オールインワンタイプの保湿スキンケア商品です。
オールインワンタイプは、大半が「油分2割・水分8割」の商品のため、効率的に肌に水分を与えることができます。
「どれにしようか迷う」
「どれが自分に合っているのかわからない」
という方は「アースケア アクアテクトゲル」がおすすめです。
「アースケア アクアテクトゲル」は保湿に特化したオールインワンジェルのため、肌内部の乾燥・水分不足の肌改善に役立ちます。
アクアテクトゲル1本だけで「肌に必要な保湿」が行えるため、化粧水や乳液、クリームなど複数の基礎化粧品を使う必要はありません。
手間や時間の削減だけでなく、お肌の刺激となる摩擦が通常のスキンケアの1/3になるため、乾燥した肌にしっかりとハリと潤いを与えられるでしょう。
実際にアクアテクトゲルを使用し続けた結果「4週間後に肌のうるおいがアップしたことが実証」されました。
「保湿に徹底的にこだわった」アクアテクトゲルを活用すれば、インナードライの肌が正しい保湿バランスに整うでしょう。
とはいえ、新しい保湿スキンケア商品を使い始める場合は「スキンケア商品に合う・合わない」が大切です。
「せっかく買ったのに、肌に合わなくて使えない」となっては勿体ないですよね…
そのため「アースケア アクアテクトゲル」では、お試しセットが存在します。
「自分の乾燥肌に合うか心配」という方はまずはお試しセットを利用して、肌に合うかを確認してから、日常的に活用してみると良いでしょう。
3-2. 皮脂を取りすぎない洗顔料|ダブルクレンジングゲル
「保湿スキンケアはきちんとやっている…」
「インナードライ肌が少し改善したけど、まだべたつく感覚がある」
そんな方は、保湿ではなく「洗顔」や「クレンジング」を見直してみるとよいでしょう。
ベタつきやテカリを抑えようと、クレンジングや洗顔をしすぎると、必要な皮脂までも落ちてしまい、保湿の効果が落ちてしまいます。
私がおすすめするのは「ダブル洗顔不要のクレンジングゲル」。
これ1本でメイク落としと洗顔料の効果を持つので、肌に余計な負担をかけずに洗顔(クレンジング)ができます。
今回紹介する「ダブルクレンジングゲル」は
- メイクや汚れはきちんと落とせる
- でも、必要な皮脂は残して、潤いを守る
この2つを両立できるように、洗浄力を調整しています。「肌にちょうどいい洗いあがり」をぜひ体感してください。
今なら、先ほど紹介した保湿ジェルと一緒に550円でお試しできます。(※両方とも20gのお試し商品となります。)
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4. インナードライのQ&A
最後に、インナードライのケアに関して、よくお聞きする質問にお答えします。
Q1. あぶらとり紙って使ってはダメなの?
A.ダメなわけではありません。
あぶらとり紙は、余分な皮脂を吸い取り、べたつきやてかりを抑えるために使うもの。
あぶらとり紙自体は悪いものではなく、使ってはいけないということはありません。
ただし、頻繁に使いすぎると皮脂の取り過ぎになるうえ、肌に物理的刺激を与えることになるため、インナードライを悪化させる可能性があります。
あぶらとり紙を使う場合は、1日1~2回程度にとどめ、強く押さえないようにしましょう。
それでもべたつきやてかりが気になるときは、水分やうるおい補給のできるミストを使用してティッシュで軽く押さえるのがおすすめです。
Q2. セラミド入りのスキンケアでインナードライは改善できる?
A.セラミドは保湿効果がありますが、使うだけでは改善しません。
肌に適した化粧品であるかどうか、肌がうるおい続けるだけの使い方ができるかなどが大切です。
また、セラミド入りの化粧品を塗ったからといって肌の中のセラミドが増えるわけではありません。
保湿成分としてはインナードライの改善にも役立ちますが、直接的にセラミドを増やすものではないことを理解しておきましょう。
セラミドについてもっと知りたい方はこちらをご確認ください。
関連記事:
セラミド化粧品を使う前に知っておきたいセラミドの効果
ヒト型セラミドの美肌効果とは【5つのセラミド実験結果で徹底検証】
Q3. インナードライが改善するまでに必要な期間は?
A.肌細胞はターンオーバーにより28~56日で生まれ変わりますが、バリア機能の低下などを考えると1~2年程度は必要です。
すぐに改善しようとせず、地道にコツコツと肌を育てる気持ちで向き合いましょう。
また、化粧品は医薬品ではないため、即効性を謳うものは薬機法に関わります。
インパクトのあるキャッチコピーに惑わされず、化粧品はあくまで補助的なものとして、生活習慣も含めて改善に取り組んでみてください。
まとめ
乾燥肌と脂性肌が同時に存在している状態のインナードライは、バリア機能の低下による肌内部の乾燥が原因です。
表面的なべたつきやてかりを気にして皮脂を落とそうとすると、かえって悪化する可能性があるため注意しましょう。
インナードライを改善するためのポイントは、以下の4つです。
- 継続的な保湿
- 使っているメイクに合ったクレンジング料を選び、正しく使う
- 肌に適した洗顔料を使い、正しく洗顔を行う
- 生活習慣を見直す
この記事でご紹介した方法を参考に、コツコツ努力して健やかな肌を目指しましょう。