「保湿をすると毛穴が目立つように感じる」
そんな声をちらほらと耳にします。
もともと「保湿」は、肌をみずみずしく、潤った状態にするためのスキンケア。
正しい方法で行っていれば、たとえ保湿をしすぎたとしても、毛穴トラブルを招くことはありません。
ただ、肌状態が「インナードライ」になっている場合は別です。
スキンケアの後に、毛穴が目立って見えることがあります。
毛穴の目立ちを抑えるには、まずはこの「インナードライ肌」を改善する必要があります。
そこで本記事では、”毛穴が目立ってみえる”原因となる「インナードライ肌」について、原因や対処法を解説します。
保湿後の毛穴の目立ちに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
1. 「保湿すると毛穴が目立つ」原因
毛穴の目立ちが気になる場合、主な原因として以下の2つが考えられます。
毛穴が目立つ原因2つ
- 間違った保湿の結果、「インナードライ」と呼ばれる肌状態になっている
- 洗顔やクレンジングに問題がある
1-1. 間違った保湿の結果、「インナードライ」と呼ばれる肌状態になっている
『キメの形態と頬部の毛穴目立ちとの関連性』によると、毛穴の目立つ肌の特徴は以下の2つです。
毛穴の目立つ肌の特徴
- 水分の蒸散量が多い
- 皮脂の分泌が多い
上記の特徴を持つような肌を「インナードライ肌」と呼びます。
見た目が皮脂でベトベトしているにも関わらず、肌内部は乾燥しているという状態です。
肌内部が乾燥しているため、これ以上の乾燥を防ぐために皮脂が過剰に分泌されてしまい、毛穴の目立つ肌になってしまいます。
このインナードライ肌は、「水分だけを重視した保湿」や「油分だけを重視した保湿」をすることで引き起こされる場合が多いです。
化粧水だけ、もしくはクリームだけを使って保湿を終わらせていませんか?
本来は「水分」と「油分」をバランスよく補給させることが、「正しい保湿」に繋がるのですが、その条件を満たしていないために、毛穴の目立つ肌になってしまうのです。
1-2. 洗顔やクレンジングに問題がある
もし、正しい保湿ができている自信があるにも関わらず、毛穴の目立ちが気になる場合、実は保湿ではなく「洗顔やクレンジング」に問題があるのかもしれません。
洗顔やクレンジングのしすぎが、インナードライを悪化させる場合も
毛穴が目立つ肌は、「皮脂の分泌が多い」という特徴があります。
先ほど紹介した「インナードライ肌」も、見た目が皮脂でベトベトしている肌状態でした。
そのため、毛穴の目立ちが気になる人は、少しでも皮脂を取り除こうと、洗浄力の強い洗顔料を使ったり、洗顔回数が多い傾向にあります。
せっかく正しい保湿スキンケアで、肌のバリア機能を維持していたにも関わらず、「肌に負担を与えるクレンジングや洗顔」をすることによって、肌のバリア機能が低下してしまいます。
肌のバリア機能が低下すると、肌の乾燥状態も促進され、いくら保湿しても肌内部の水分がどんどん蒸発していきます。
結果、「インナードライ」に近い肌状態になってしまうのです。
2. 毛穴の目立ちに悩む人におすすめの商品を紹介
今回は毛穴の目立ちに悩む人におすすめの商品を紹介します。
毛穴の目立ちを引き起こす「インナードライ」は以下の2つに代表される「間違った保湿」によって引き起こされる場合が多かったのでした。
毛穴の目立ち(インナードライ)を引き起こす「間違った保湿」
- 水分だけを重視した保湿
- 油分だけを重視した保湿
対処法としておすすめなのは「水分と油分を同時に補給できる保湿スキンケア商品」を使うこと。
なかでも、1本で保湿が完了する「オールインワンジェル」であれば、水分と油分を同時に補給できる場合が多いです。
2-1. 油分と水分を同時に補給してインナードライ肌を改善|アクアテクトゲル
毛穴の目立ちを改善するためには、油分と水分を同時に補給できる保湿剤を使うことが大切。
そんなスキンケアを叶えてくれる化粧品が【アクアテクトゲル】です。
16種類の保湿成分が、肌に「水分」と「油分」をバランスよく補給するため、肌の内部の水分を保持する「正しい保湿」に効果を発揮します。
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3.正しい保湿とは?3つのポイントを紹介
「水分」と「油分」をバランスよく補給させることが、「正しい保湿」に繋がると伝えました。
もちろん、補給する成分だけではなく、保湿のタイミングや、実際のやり方にもポイントがあります。
ここでは、正しい保湿スキンケアをするために注意するべき「3つのポイント」をご紹介します。
「正しい保湿」をするための3つのポイント
- 保湿するタイミングは「洗顔後60秒以内」
- 清潔な手のひらで保湿商品を使う
- 「効能評価試験済」がおすすめ
3-1.ポイント①:保湿するタイミングは「洗顔後60秒以内」
保湿は「洗顔後60秒以内」を目安にしましょう。
温泉医科学研究所の行った「皮膚水分量の調査」によると、お風呂から上がった1分後から急激に皮膚の水分量が低くなることが分かっています。
水分補給を終えた瞬間から、どんどん肌の水分が蒸発していくため、すぐに保湿クリームを塗ることが大切です。
もちろん入浴後もすぐに保湿することが重要。
肌が乾燥する前にしっかり保湿しましょう。
3-2.ポイント②:清潔な手のひらで保湿商品を使う
保湿する際は、清潔な手のひらで保湿化粧品を使いましょう。
敏感肌や乾燥肌にとっては、コットンの繊維が刺激になることもあるので、手のひらで直接なじませるのが良いでしょう。
保湿する際にパッティングをする人がいますが、肌への過剰な刺激になるので止めましょう。
パッティングをしても肌への浸透力が上がらないので、意味がありません。
保湿は、清潔な手のひらでやさしく肌を包み込むように行いましょう。
3-3.ポイント③:「効能評価試験済」がおすすめ
保湿する際には、「水分」と「油分」をバランスよく補給することを心がけましょう。
もし、水分と油分のバランスが分からなければ、最初から同時に補給できるオールインワンジェルがおすすめです。
また、保湿効果の高さを見分けるひとつの指標として「抗シワ評価テスト済み」という肌テストがあります。
商品パッケージや説明に、「効能試験評価済み」や「抗シワ試験済み」と書かれています。
乾燥による小ジワを目立たなくする保湿効果があるのでおすすめできます。
4. 正しい保湿のためには「洗顔」にも気を配ろう
今回は、「保湿」に着目してスキンケアを紹介していますが、「クレンジングや洗顔」も同様に大切です。
何らかの肌トラブルが起きている場合は、保湿スキンケアだけではなく、洗顔やクレンジングも見直すようにしましょう。
4-1.洗浄力はマイルドで、洗顔はやさしく
洗顔の目的は、肌についたほこりやメイク汚れ、不要な皮脂などを落とすことです。
肌を清潔にすることで、その後の保湿効果も高まります。
しかし、強い洗浄力や洗顔のしすぎは肌に必要な保湿成分を失うことにもつながります。
その後の保湿効果も低下します。
洗浄力のマイルドな洗顔料で、肌に必要な保湿成分を落としすぎないようにしましょう。
また、洗顔のしすぎで、肌に過剰な刺激を与えないことも大切です。
4-1-1.クレンジング(メイク落とし)の方法
①クレンジングを適量手に取ります |
②落ちにくいメイク料を使う目元や口元からなじませる |
③顔全体、30~40秒程度なじませる |
④人肌程度のお湯で洗い流す ただし、水やぬるま湯で洗い流しても、肌にクレンジング剤が残ります。 なお、ダブル洗顔不要クレンジングを使用した場合は、洗顔は不要です。 |
4-1-2.洗顔の方法
①清潔な手で、洗顔料を泡立てる 泡立てが不要なものは、そのまま肌になじませます |
②やさしく肌にふれて、肌の汚れとなじませる |
③人肌程度のお湯で洗い流す Uゾーンや髪の毛の生え際は、洗顔料が残りやすいです。 |
4-2. おすすめはダブル洗顔不要の化粧品
肌への刺激を最小限にしたい人におすすめなのが「ダブル洗顔不要のクレンジングゲル」。
メイクなどの脂汚れや毛穴に詰まった角栓を落とす「クレンジング」と、古くなった角栓や余分な皮脂を落とす「洗顔」が一度に行える商品のことです。
使う商品の数やスキンケアの過程そのものが物理的に減りますから、その分肌への摩擦が減少し、肌への負担を軽減することができます。
肌の負担が軽くなれば、肌のバリア機能に余計なダメージを与えることなくスキンケアが終了できるため、油分の過剰分泌につながる可能性も低くなります。
アクシリオ ダブルクレンジングゲル
商品名 |
アクシリオ ダブルクレンジングゲル |
商品画像 |
|
商品の特徴 |
・ノンコメドジェニックテスト済みのため、「ニキビのもと」ができにくい(※) |
容量・参考価格 |
・20g 800円 ★550円でお試しセットが購入可能 |
公式サイト |
5. 「間違った保湿」で起こる肌トラブルは毛穴の目立ち以外にも
今回は、「間違った保湿」が引き起こす肌トラブルとして「毛穴の目立ち(インナードライ肌)」を紹介しましたが、他にも様々な肌トラブルを招く可能性があります。
間違った保湿のしすぎによる肌トラブル | 対処法 |
ニキビ | ノンコメドジェニック済み化粧品の使用 |
肌荒れ | 保湿スキンケアの見直し |
湿疹 | パッチテストを行う |
もし、これらの肌トラブルになった際は、症状ごとに合った対処法を行うことが大切です。
詳しく見ていきましょう。
間違った保湿のしすぎによる肌トラブル例
- ニキビ
- 肌荒れ
- 湿疹
これらの、「間違った保湿のしすぎ」による肌トラブルに合った対処法を行うことが大切です。
詳しく見ていきましょう。
5-1.ニキビ対処法
間違った保湿のしすぎでニキビができる原因は、油分重視の保湿を行っていることです。
保湿する際に、油分たっぷりのクリームを使うことで、肌がオイリーになり、ニキビができる懸念材料になります。
この場合は、保湿する際に、クリームの使用量を減らしましょう。
もしくは、油分の少ない化粧品を使いましょう。
自分のニキビ肌に適切なクリームの使用量や、油分の少ない化粧品が判断できないなら、ノンコメドジェニックテスト済み化粧品がオススメです。
ノンコメドジェニックテストとは
比較的皮脂腺の多い被験者の背中を利用して、化粧品を複数回繰り返し塗布し、 最終的に病理専門医が検査を行い、ニキビの元である「コメド」が形成されているかどうかを確認する試験がノンコメドジェニックテストです。
コメドとは皮脂が毛穴の中に溜まってしまった状態を指し、ニキビの初期段階です。
化粧品を使用することで、ニキビを悪化させたり、あらたなコメドができやすくなる懸念があります。
化粧品原料中に含まれる油分がすべて、ニキビやコメドを誘発するとは限りませんが、「ノンコメドジェニックテスト」によって、その化粧品がコメドを誘発しにくいということが証明できます。
テストをクリアできれば、「ノンコメドジェニックテスト済み」という表記ができ、ニキビができにくい処方の化粧品だといえます。
ノンコメドジェニック化粧品についての詳しい記述はこちらの記事:市販・通販で買える「ノンコメドジェニックテスト済み」化粧品12選
5-2.肌荒れ対処法
保湿しすぎで肌荒れが起きる原因は2つあります。
①保湿しているつもりで、実は保湿ができていない
②化粧品の使いすぎ
詳しく見ていきましょう。
①保湿しているつもりで、実は保湿ができていない
保湿しているのに、肌荒れが起きる原因は、肌が乾燥している場合が多いです。
つまり、保湿ができていません。
保湿とは、水分と油分をバランスよく肌に補給して、その状態を継続することです。
水分だけ、油分だけ、で一時的に肌がうるおう状態を保湿とは言いません。
このようなケアをいくら行っても、保湿ができません。
そのため、肌荒れも予防できません。
保湿しているのに肌荒れができるなら、現在の保湿スキンケアを見直しましょう。
本当に保湿ができる方法は後述しています。
②化粧品の使いすぎ
肌荒れは、肌への過剰な刺激もその原因のひとつです。
保湿を行いたいがために化粧品を使いすぎることで、肌荒れを引き起こす場合があります。
特に、乾燥肌は少しでも肌を保湿しようと、化粧品をたくさん使う人がいます。
化粧水、ローション、乳液、保湿クリーム、栄養クリーム、美容液など。
ポーラ文化研究所の「スキンケア化粧品詳細調査」によると肌ケアに熱心な人では最近1週間で平均8.2個を使用しています。
化粧品を使う際、肌に摩擦が生じることがあります。
肌への摩擦は、刺激になります。
肌への刺激は、肌荒れの原因に。
少しでも肌にうるおいを与えようとたくさんの化粧品を使って保湿することが、肌に過剰な刺激を与えて肌荒れを引き起こす場合があるわけです。
化粧品を使う目的は、肌を正しく保湿すること。
そのためには、水分と油分をバランスよく補給することで、一般的な化粧品だと2個のアイテムでそれはかないます。
ですから、3個以上の化粧品を使っている場合は、取捨選択をして本当に必要な化粧品だけの使用をおすすめします。
5-3.湿疹対処法
保湿しすぎで湿疹ができたら、それは化粧品に含まれる成分に対して「アレルギー反応を起こしている可能性が高い」です。
化粧品を使用する前にパッチテストを行いましょう。
なぜなら、アレルギー反応は、固有の体質によるものなので、実際に試してみないと分からないからです。
藤田医科大学医学部アレルギー疾患対策医療学 教授 松永佳世子氏の「化粧品等のアレルギー原因成分確認方法のガイダンス」でも、パッチテストが推奨されています。
そして、アルブチンによるアレルギーが一番多かったと報告されています。
アルブチンは、美白効果のある医薬部外品有効成分です。
女性にとっては、非常に魅力的な美白成分ですが、アレルギーが気になる場合は避けたほうが良いかもしれません。
6. よくある質問
Q、保湿のしすぎによって、ニキビができることはありますか?
A、油分重視の「間違った保湿」をしすぎると、ニキビができる原因になります。
”油分重視”とは、クリームの使用量が多かったり、オイリーな保湿スキンケア商品を使った保湿のこと。
大人はただでさえ、偏った食事や睡眠不足、飲酒、喫煙、ストレスなどの「ニキビの原因」に晒されていますから、少しスキンケアを間違うだけで、ニキビに繋がってしまいます。
まずは、保湿の際に利用するクリームの使用量を減らし、油分の少ない化粧品を使うことをおすすめします。
もし、油分の少なさを判断できない場合は、「ノンコメドジェニックテスト」が済んでいる化粧品を使いましょう。
※ノンコメドジェニックテスト…最終的に病理専門医が検査を行い、ニキビの元である「コメド」が形成されているかどうかを確認する試験のこと
>>ノンコメドジェニックテスト済の化粧品はこちらの記事で紹介しています。
Q、保湿のしすぎによって、肌に赤みやぶつぶつが出てくることはありますか?
A、肌に赤みが出てきた場合、2つのケースが考えられます。
①
ニキビと同じく、「間違った保湿」を繰り返しているために肌荒れが起きている状況。保湿しているつもりでも、実は水分と油分の補給がバランス良くできておらず、乾燥肌のままになっている状況です。
肌のバリア機能が低いまま、外の刺激を受けているので、いつまでたっても肌荒れは改善しません。水分だけ、油分だけ、一時的に肌がうるおう状態を保湿とは言いません。
まずは自分が使っている保湿ケア商品を見直しましょう。
>>「水分」と「油分」を適切に補給してくれる商品はこちら
②
化粧品に含まれる成分に対して「アレルギー」反応を起こしており、湿疹などの症状になっている場合。
この場合は、まず使用を止めましょう。
そして、化粧品を使用する前に「パッチテスト」を行うように習慣づけましょう。
藤田医科大学医学部アレルギー疾患対策医療学 教授 松永佳世子氏の「化粧品等のアレルギー原因成分確認方法のガイダンス」でも、パッチテストが推奨されています。
アレルギー反応は固有の症状ですから、実際に試してみないと分かりません。
Q、保湿をしすぎた結果、悪影響を及ぼすことってあるの?保湿しすぎのサインは?
A、保湿をしすぎた結果、問題が起きることはありません。しかし「間違った保湿」を続けると、肌にトラブルを起こすことがあります。
毛穴が目立つ、ニキビや湿疹、肌荒れなどの症状が見られるときは、「間違った保湿」のサインと言えます。まずは自分が使っているスキンケア商品や保湿方法を見直しましょう。
まとめ
保湿は、肌にとって悪いことではありません。
間違ったケアが肌に悪いのです。
保湿のしすぎで、毛穴が目立つ、ニキビ、肌荒れなどが起きる原因は、以下の3つです。
- 間違った保湿
- 間違った洗顔
- 化粧品の使いすぎ
水分だけ、油分だけ、水分と油分のバランスが悪い保湿は止めましょう。
強い洗浄力、洗顔回数を増やして、肌に刺激を与えないようにしましょう。
洗顔は、肌を保湿する準備だと認識しましょう。
最小限の化粧品で、水分と油分をバランスよく補給しましょう。
こうして間違った保湿を止めて正しく肌を保湿し、うるおいのあるみずみずしい肌にしていきましょう。