鼻やおでこのテカリを改善するには、「スキンケア」と「生活習慣」の見直しが大切です。
前提として、皮脂は肌を乾燥や外的刺激から守るために欠かせません。
Tゾーンのテカリやべたつきに悩む人の多くは、肌のバリア機能がうまく働いていません。
筆者自身、オイリー肌でいつもテカリに悩まされ、頻繁に油とり紙で皮脂を取っていましたが、スキンケアと生活習慣を見直したことで悩まなくなりました。
つまり、皮脂に守ってもらわなくてもいい素肌になれば、ベタつくほどの皮脂分泌量は必要なくなるのです。
この記事では、皮脂が過剰に分泌される原因と改善方法をご紹介します。
この記事を読むとわかること
- 皮脂の過剰分泌により鼻やおでこがテカる原因
- 鼻やおでこのテカリを抑えるためのスキンケア方法
- Tゾーンのテカリを治すために見直したい生活習慣のポイント
日々のスキンケアと生活習慣にこの記事で紹介する対策を取り入れて、テカリに悩まされないサラサラ肌を手に入れましょう。
1.鼻やおでこが脂でテカってしまう5つの原因
調査の結果、最も多くの方がテカリを気にする部位は「鼻」、続いて「おでこ」であることがわかりました。
鼻やおでこが脂でテカるのは、肌表面に浮き出てきた余分な皮脂が原因です。
過剰に皮脂が分泌する理由は、何かしらの原因によって肌のバリア機能がうまく働いていないからです。
そこで、肌のバリア機能が正常に機能しなくなる原因として考えられる5つを紹介します。
鼻やおでこがテカる原因
- 皮脂を取りすぎるケア
- 年齢
- ホルモンバランス
- 喫煙
- 肌状態
自分のスキンケアや生活習慣と照らし合わせて、テカリの原因を突きとめましょう。
1-1. 皮脂をとり過ぎるケアの影響
鼻やおでこがテカるようになると、多くの人は「皮脂を取る」ケアをすると思います。
油とり紙で吸ったり、顔を何度も洗ったり、洗浄力が強い洗顔料を使うなど。
こうした皮脂を取るケアは、やり過ぎると肌の防御反応を働かせ、さらに皮脂分泌を活発化させることがあります。
テカリを抑えるためにケアをするはずが、いつの間にかテカリを悪化させる悪循環に入ってしまうのです。
皮脂の分泌は絶え間なく一定に行われているわけではない。
皮脂の分泌がある一定量まで達すると、皮脂腺に圧力を加えて、排泄を抑制するようになる。これを飽和皮脂量という
実験的に皮膚表面の皮脂をアルコールでぬぐいさると、皮脂は2~3時間以内に急速に分泌される。しかし、皮脂量がもとに回復すると、それ以降の分泌は緩慢になる。引用元:美容皮膚化学事典 第7版 (中央書院発行)
洗顔をしたり皮脂を取ったりしても、2時間程度で肌表面の皮脂量はもとに戻ってしまいます。
こういった行為を頻繁に行うと、皮脂分泌を活発化させ、分泌量を増やしてしまうというわけです。
皮脂を取るケアは、鼻やおでこのテカリをさらに加速させる可能性があります。
悪循環を止めるには、日頃の洗顔のやり方や洗顔料の見直しから行いましょう。
1-2.年齢による影響
皮脂の分泌量は、年齢によって大きく異なります。
皮脂分泌が活発になるのは、思春期から20歳くらいまでの頃です。
思春期から20歳頃は第二次性徴期にあたり、男女ともに男性ホルモンが増えることで、皮脂腺を刺激して皮脂の分泌を増進させます。
そのため、思春期にニキビに悩む人が多くなります。
第二次性徴期の皮脂過剰は、何ら問題のないことです。
特に対策は必要ありません。
ところが、20歳以降には男性ホルモンによる影響は低くなり、皮脂の過剰な分泌の原因は、スキンケアや生活習慣によるものが大きくなってきます。
1-3.ホルモンバランスの乱れによる影響
女性は月経の周期によって皮脂の量が変わります。
月経に関与する女性ホルモンは、黄体ホルモン(プロゲステロン)と卵胞ホルモン(エストロゲン)の2種類です。
月経が始まる2週間前から月経開始までは、黄体ホルモンが増えます。
黄体ホルモンは皮脂を増やすため、一時的に脂性肌に傾きます。
月経が始まるまでの2週間の時期に肌がベタついたり、ニキビができやすくなったりするのは、黄体ホルモンが増加しているからです。
だから、皮脂が過剰分泌してもは何ら問題はなく、自然なことなのでそのままにしておきましょう。
一方、月経終了から排卵が起こる頃までは、卵胞ホルモンが増加します。
肌の調子もよく、安定していると感じる時期です。
ところが、黄体ホルモンが増加している一時的なオイリー肌の時期に、皮脂を抑えるケアをしてしまい、生理が終わってもそのままのケアを続けていると、肌の水分バランスを崩してしまうことも。
女性はホルモンバランスが2週間ごとに変わることを知った上で、時期に応じて適切なケアをすることが大切です。
1-4.喫煙による影響
喫煙する人は、しない人と比べて皮脂が多く、ニキビができやすい傾向があります。
なぜなら、喫煙は脂質の代謝に影響を与え、過剰な皮脂が分泌されるからです。
喫煙によって皮脂の生成や分泌に変化が起こり、皮脂が多く分泌され、毛穴を詰まらせてニキビができるという可能性が示唆されています。
さらに喫煙は、皮脂の過剰分泌による毛穴の目立ちや皮膚の老化にも影響があると考えられています。
1-5.肌状態による影響
皮脂が過剰に分泌して鼻やおでこがテカる原因は、肌状態による影響も考えられます。
脂性肌や混合肌の人は、鼻や顎あたりのTゾーンのテカりに悩まされる人が多いです。
ただし、脂性肌や混合肌の人でも自分の肌に合ったスキンケア方法を知ることで、過剰なテカリを抑えられるようになります。
自分の肌状態を知るために、簡単にできる肌質セルフチェックをご紹介します。
【肌質かんたんセルフチェック】
- 洗顔後、やさしくタオルドライし、化粧水など何もつけずに5分間放置します。
- その時の肌の状態をしっかり観察してみましょう
- 肌には4種類のタイプがあるので、この時の肌状態で自分がどれに当てはまるか判断します
普通肌 |
つっぱり感もテカリも感じない状態。気にはなっても放置しても問題ない |
脂性肌 |
鼻の頭、おでこあたりがベタついている |
乾燥肌 |
肌のつっぱりを感じ、特に口の周りや頬に乾燥を感じる。この状態がつらい |
混合肌 |
鼻やおでこはベタつくが、頬や口の周りは乾燥している |
脂性肌(オイリー肌)
「脂性肌」や脂性肌が悪化した「オイリー肌」は、毛穴内にある皮脂腺から必要以上に皮脂が分泌されてしまう肌です。
皮脂は、本来であれば肌を守るために必要なもの。ただし、皮脂が必要以上に分泌しているのは、肌のバリア機能が低下している状態です。
- 皮脂の役割
-
- 皮膚をなめらかにする
- 水分の維持
- 肌を弱酸性に保ってカビや細菌の侵入を防ぐ
- 外的刺激や摩擦から守る
- 水や毒性のある物質の侵入を防ぐ
脂性肌によるベタつき気にして、皮脂を取り除くことを重視したスキンケアをすると、肌を守ろうとして余計に皮脂が分泌されてしまうことも。
正しいスキンケアをすることで、鼻やおでこのテカリは抑えられるようになります。
後ほど、皮脂が気になる方に向けて正しいスキンケアの方法をご紹介します。
乾燥肌・混合肌(インナードライ肌)
「乾燥肌」は、本来なら皮脂が少ない状態です。
オイリーな肌状態とは無縁のように感じます。
ところが乾燥肌の場合、肌の水分が少ないために、水分を守ろうと皮脂の分泌を促そうとすることがあります。
その状態が、「混合肌」と呼ばれます。
混合肌は部位によって皮脂分泌量が異なる状態で、一般的には、額から鼻、アゴの当たりのTゾーンはオイリーに、頬などUゾーンは乾燥肌の状態になっています。
混合肌は一見、肌がべたついているように感じていて、多くの場合は乾燥肌の自覚がありません。
しかし、肌の内部は乾燥しているため、皮脂分泌が過剰な状態になっています。
肌の乾燥状態が改善されないまま皮脂の分泌量が増えると、インナードライと呼ばれる状態となり、乾燥しているのにオイリーな状態の混合肌になってしまうのです。
2. 鼻やおこでのテカリを改善するための5つの対策
鼻やおでこのテカリを改善するためには、過剰になってしまった皮脂分泌を止める必要があります。
活発化した皮脂分泌を止めるには、以下の5つのポイントが重要。
活発化した皮脂分泌を止める5つの方法
- 皮脂を取るケアから、取らないケアへ変える
- 肌の内部の水分を保持する「正しい保湿」で乾燥を改善する
- 万全の紫外線対策で、皮脂の過剰分泌を抑える
- 肌への刺激・摩擦を避けて、バリア機能を保持する
- ベースメイクで、鼻やおでこのテカリを抑える
「どんなケアをしたら良いのか分からない」
「鼻やおでこのテカリがなかなか改善しない」
という方は、ぜひ参考にしてください。
最後に1個だけ注意点がありますが、できる範囲で大丈夫ですので「1年は続けること」を目安にしてください。
皮脂分泌が活発化した状態は、即効性のある対策では止めることはできません。
季節によっても、体調によっても変化する皮脂分泌は、1年を通じてケアが必要。
時間はかかりますが、根本的な「テカリ改善」のためにも、頑張りましょう。
2-1.皮脂を取るケアから、取らないケアへ変える
「皮脂を取りすぎない洗顔料」を使えば、過剰になっている皮脂分泌がおさまる可能性があります。
鼻やおでこのテカリが気になる人は一度、洗顔を見直してみましょう。
気を付けるべき点は「皮脂を取るケアから、取らないケアへ変える」こと。
テカリが気になるあまり、以下の洗い方をすると正反対の結果を招いてしまいます。
- 何度も洗顔する
- 洗浄力が強すぎる洗顔料を使っている
- 強くこすって洗顔する
- 長時間洗顔料をつけたままにする
鼻やおでこのテカリが気になっている人にとっては、皮脂は天敵のように思えますが、私たちが生きていくうえで欠かせない「バリア機能」として働いているものです。
その皮脂を取りすぎてしまうと、皮脂の更なる過剰分泌や肌の乾燥を招きます。
「洗顔後、2~3時間で皮脂が浮いてくるからオイリー肌」とお思いの方が多くおられます。 でも、これは肌の機能として、当たり前のことです。 |
2-2.肌の内部の水分を保持する「正しい保湿」で乾燥を改善する
洗顔やクレンジングを見直した後は、「保湿」について注意しましょう。
- 水分を補給して肌内部の水分量をあげる
- 油分や保湿成分で、肌内部の水分の蒸発を防ぐ
このような「適切な保湿」がされた肌は、過剰な皮脂分泌を止めます。
適度な皮脂分泌がされる肌は、水分が維持でき、『バリア機能』として、外界の刺激から肌を守ったり、水分を保つ働きをしてくれます。
- 化粧水で水分を補給する
- 乳液やクリームで水分が蒸発しないようフタをする
べたつくからと言って、化粧水や美容液のケアでは不十分です。
水分・油分・保湿成分の3つをしっかりと肌に与えて、肌をうるおしましょう。
最近は「オールインワン」タイプの化粧品もあります。
化粧水・乳液・美容液・クリームが一つになったタイプの物だと、1本で水分・油分・保湿成分を与えることができて、便利です。
2-3.万全の紫外線対策で、皮脂の過剰分泌を抑える
意外と知られていませんが、紫外線を浴びると肌は酸化ダメージを受けるため、皮脂分泌量が増えることがあります。
ですから、皮脂分泌を止めるためには、必ず紫外線対策を行いましょう。
紫外線といえば、シミやシワの原因となるため、対策を行う人は多いです。
でも、オイリー肌だと肌が丈夫なので、なぜか、紫外線対策をおろそかにする傾向があります。
紫外線には皮脂の分泌を促進させる以外にも、こんな特徴があります。
- 肌表面だけではなく、肌の奥「真皮層」まで侵入し、DNAにダメージを与える
- 太陽が出ている間は必ず存在していて、紫外線量が弱くても、短時間でも、肌は損傷を受けている
- 曇った日の紫外線は、当たっていてもダメージを認識しにくい
積み重なると、確実に肌の老化・劣化を招きます。
ですから、日焼けによる影響を感じていなくても、1年中、紫外線対策は万全にして過ごしましょう。
2-4.肌への摩擦を避けて、バリア機能を保持する
肌は、「バリア機能」があるといっても、摩擦にはもろくできています。
摩擦を受けた肌は、角質層を作っている細胞同士の結束を壊してしまったり、刺激に対する防御反応をします。
そっと肌に触れるようにし、摩擦を与えないようにしましょう。たとえば、顔を洗うとき、タオルで顔を拭くときにも、刺激や摩擦は起こります。
角質層は、ラップ1枚程度の薄~いものです。
ですから、力をいれる必要は一切ありません。
顔をこすったり、かいたりするのも、摩擦になります。
ほかにも、こんな摩擦が刺激になります。
- メイクをする時のチップやパフ、ペン先やブラシ
- メイクを落とすときに使う拭き取りクレンジング
- 洗顔をするときに、ゴシゴシこすること
- 花粉やアレルギーなど、目元がかゆいときに、指や手で掻くこと
- 化粧水を塗るときのコットンやパッティング
「できるだけ肌に触れない」という意識で触るくらいでちょうどいいです。
また、触れるものの素材にも気を付けましょう。この際、使い古したタオルや化粧スポンジ、ブラシなどは新しいもの・素材のやわらかいものに交換しましょう。
日常の中で『肌に触れる機会』を意識し、摩擦を与えない工夫をしてみてくださいね。
2-5. ベースメイクで鼻やおでこのテカリを防止する
こちらは、おでこや鼻のテカリを抑える直接的な方法ではありませんが、テカリを防止するためのベースメイクの秘訣をお教えします。
皮脂分泌が正常化するまでには時間がかかりますから、これから紹介するベースメイクの方法で、長時間サラサラの肌をキープできるようにしておきましょう。
鼻やおでこのテカりを防止するベースメイクの秘訣は、以下の6つです。
- メイク前は洗顔をして顔の油分や汚れを取る
- スキンケアをしてしっかり保湿する
- ティッシュで余分な油分をオフする
- テカり防止の下地やパウダーを使用する
- 部分的にテカる人は部分下地を使用する
- メイク崩れ防止のスプレーを使用する
メイク前に洗顔して油分や汚れを落とすと肌がフラットな状態になり、メイクの持ちがよくなります。
洗顔後はスキンケアが大切ですが、メイク前は余分な油分をオフすることを忘れてはいけません。
テカリ防止の下地やパウダーを活用することもおすすめです。
3.鼻やおでこが「サラサラ肌」になるスキンケア方法とおすすめ商品を紹介
肌のバリア機能が正しく働いている時は、皮脂の分泌も正常です。
つまり、鼻やおでこがテカっている場合は、皮脂分泌が過剰になっていることを意味します。
過剰になった皮脂分泌を止めることで、鼻やおでこのテカリは改善できます。
ホルモンバランスや年齢の影響もありますが、顔のテカリを引き起こす原因の最たるものは「間違ったスキンケア」です。
「皮脂を取りすぎる洗顔・クレンジング」や「水分と油分をバランスよく補給できていない保湿」などを続けると、肌の「バリア機能」は低下。
肌は、低いバリア機能を補うために、皮脂膜を少しでも多く作って肌を守ろうとします。
したがって、スキンケアを見つめ直し、過剰な皮脂分泌を止めることが、鼻やおでこのテカリを改善し、サラサラ肌になるための効果的な方法なのです。
だから、スキンケア選びがオイリー肌には大切
今回は、顔のテカリに悩む方におすすめのスキンケア商品を、以下の2つのポイントからお伝えします。
- 「皮脂を取りすぎない」洗顔料を選ぶ
- 「バリア機能を維持する」高保湿商品をを選ぶ
3-1. 皮脂を取りすぎない「ダブル洗顔不要」の洗顔料
顔のテカリに悩んでいる方におすすめなのが「ダブル洗顔不要のクレンジング」。
メイクなどの脂汚れや毛穴に詰まった角栓を落とす「クレンジング」と、古くなった角栓や余分な皮脂を落とす「洗顔」が一度に行える商品のことです。
使う商品の数やスキンケアの過程そのものが物理的に減りますから、その分肌への摩擦が減少し、肌への負担を軽減することができます。
肌の負担が軽くなれば、肌のバリア機能に余計なダメージを与えることなくスキンケアが終了できるため、乾燥につながる可能性も低くなります。
洗浄力がマイルドなダブル洗顔不要のクレンジングを選べば、「皮脂を取りすぎない」マイルド洗顔と、摩擦の少ない低刺激洗顔が一度に叶うため、鼻やおでこのテカリに悩む方には非常におすすめのアイテムです。
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3-2. バリア機能を維持する「高保湿商品」
皮脂の分泌を改善するために、洗顔と並んで大切なのが「保湿」。
- 水分を補給して肌内部の水分量をあげる
- 油分や保湿成分で、肌内部の水分の蒸発を防ぐ
このような「適切な保湿」のスキンケアがされた肌は、過剰な皮脂分泌を止めます。
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特徴 |
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値段・容量 |
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4. 鼻とおでこの過剰な皮脂を抑えてサラサラ素肌にする対策:生活習慣編
皮脂の分泌には、年齢や時期、スキンケアだけでなく生活習慣も大きく影響しています。
いくらスキンケアに気を使っても、毎日の生活習慣が改善されないとなかなか皮脂の分泌も安定しませんので、特に気をつけてほしい生活習慣を紹介します。
4-1.生活習慣の改善
生活習慣とは、生活する上での「食生活」「運動」「休養」の習慣のことです。
食生活・運動・休養のバランスが崩れると、健康状態や肌状態に影響が出てしまうことがあります。
飲酒や喫煙といった習慣も、皮脂の分泌に深く影響しています。
スキンケアだけでは改善されにくいので、毎日の習慣を見直してサラサラ素肌をキープしましょう。
4-2.良質な睡眠
生活習慣の中でも、睡眠はとても重要な役割を担っています。
肌はターンオーバーを繰り返すことで生まれ変わり、健康な肌を保ちます。
ターンオーバーの周期が乱れると、古い角質がはがれ落ちず、肌荒れなどの肌トラブルを起こす原因となるのです。
ターンオーバーは、脳下垂体から分泌される成長ホルモンによって促されます。
そして、成長ホルモンがたくさん分泌されるのが睡眠中です。
寝不足が続いて、肌の調子が悪くなった経験はありませんか?
その理由は、成長ホルモンの分泌が低下してターンオーバーが乱れているからなのです。
成長ホルモンが一番分泌されるのは入眠してから3時間後で、副交感神経が優位な深い眠りの状態「ノンレム睡眠」であることが理想だと言われています。
肌の状態をよくするには、睡眠の長さと同じように質の良さも大切です。
睡眠の質を向上させるには、朝起きた時に太陽の光を浴びることが効果的だとされています。
そうすると、夜になって「メラトニン」というホルモンが分泌され、自然に眠くなり、質の良い睡眠になるとのこと。
確かに、朝の日の光は気持ちがいいですし、朝にきちんと起きた日は眠くなりやすい気がします。
ぜひ睡眠の質にもこだわってみましょう。
4-3.栄養バランスの取れた食事・サプリメント
皮脂の分泌が多いと、毛穴に皮脂がつまりやすくニキビや吹き出物など肌トラブルの原因にもなりがちです。
さらに皮脂の過剰分泌が問題となるのは、皮脂が酸化されることによって炎症を起こし、ニキビや毛穴詰まりの原因になってしまうことです。
皮膚にいいとされる栄養素は、以下のとおりです。
- 亜鉛
- ナイアシン
- パントテン酸ビオチン
- ビタミンA
- ビタミンB1
- ビタミンB2
- ビタミンC
食事で摂りにくい成分はサプリメントで補助するのも、ひとつの手段です。
ただし、サプリメントは薬(医薬品)ではなく、あくまでも健康を補助する食品です。
サプリメントを飲んだから大丈夫というわけではないことを、知っておいてくださいね。
皮脂分泌のコントロールをするサプリメントというより、皮膚のバリア機能を助け、粘膜の健康を維持するための成分が配合されたものを選ぶといいでしょう。
また、ホルモンバランスの乱れからくる過剰な皮脂分泌には、女性ホルモンの作用をサポートするイソフラボンなども効果的だとされています。
しかし、残念ながら私は、サプリメントで効果を実感できませんでした…。
ただ、「お腹がいっぱいになる食事」ではなく、「肌の栄養素となる食事」と視点を変えて食事を摂ったことは、肌への効果を実感しました。
タンパク質やビタミンを継続して摂っていると、肌のハリツヤが変わった気がしています。
本当にお悩みの方には、食事としてとる方をおすすめします。
4-4.紫外線対策
紫外線は日焼けを引き起こすだけでなく、皮脂分泌にも影響します。
紫外線を浴びて肌の水分量が少なくなると、乾燥を防ごうとして皮脂が過剰分泌されるのです。
さらに、紫外線は皮脂を酸化させて過酸化脂質という肌に悪影響を及ぼすものに変化させてしまいます。
したがって、テカリを防止するためにも紫外線対策は一年中しっかりと行いましょう。
5. おでこのテカリについてよくある質問
おでこのテカリについて、以下のよくある質問にお答えします。
“よくある質問”
- 油とり紙を頻繁に使ってもテカるのはなぜ?
- オイリー肌におすすめの「収れん化粧水」ってなに?
- 顔のテカリは何歳まで続くの?
それぞれの質問にお答えしますので、あなたのおでこのテカリ肌改善にお役立てください。
Q1.油とり紙を頻繁に使ってもテカるのはなぜ?
A. 皮脂を取りすぎることで、乾燥から肌を守るためにかえってテカリが増してしまうことがあるためです。
肌に押しつけてゴシゴシ拭いたり、何枚も使って皮脂を完全に拭きとったりするのでなく、とくにテカリが気になるTゾーンや鼻などだけに、油とり紙をやさしく当てましょう。
Q2.オイリー肌におすすめの「収れん化粧水」ってなに?
A. 収れん化粧水とは、毛穴を引き締めて皮脂を抑える成分が入った化粧水のことをいいます。余分な皮脂の分泌を抑えてくれるので、顔のテカリに悩む方におすすめです。
ただ、収れん化粧水を顔全体に使うと肌の乾燥につながってしまうことがあります。Tゾーンや鼻など、とくにテカリが気になる部分にだけ使うようにしましょう。
Q3.顔のテカリは何歳まで続くの?
A. 女性では20歳代、男性では20~40歳代にかけて皮脂分泌のピークを迎え、その後は加齢とともに減少します。女性は、30代になると肌の油分が減ってカサカサしてくる傾向にありますが、男性では50代でも皮脂分泌が盛んなことが多いです。
参考文献:dプログラム>皮ふ科に聞くミニ知識>顔のテカリ・皮脂の対処法
Q4.Tゾーンの過剰な皮脂を放っておくとどうなるの?
A. 適度に皮脂が分泌されていればいいのですが、過剰分泌はニキビなどの肌トラブルの原因です。
肌トラブルが増えると、治療やケアに時間がかかってしまいます。
Tゾーンの過剰な皮脂分泌が行われる肌状態をそのまま放置すると、皮脂が毛穴に詰まってニキビの原因に。
さらに皮脂の量が増えると、毛穴の汚れが目立ってきます。
皮脂や汚れが混ざり合って毛穴に詰まり、紫外線の影響で酸化すると毛穴の黒ずみにも繋がるので、過剰分泌した肌を放置しないようにしましょう。
Q5.鼻やおでこの脂の原因は?皮脂を抑えるにはどうすればよい?
鼻やおでこがテカるのは、肌表面に浮き出た余分な皮脂が原因です。
過剰に皮脂が分泌する理由は、何かしらの原因によって肌のバリア機能がうまく働いていないからです。
主な原因は以下の5つ。
- 年齢
- ホルモンバランスの乱れ
- 間違ったスキンケア
- 喫煙
- 肌状態
いずれの原因にしても、対策として大事なことは、適切な皮脂量を維持、水分と油分を肌に届ける「保湿」です。
- 水分を補給して肌内部の水分量をあげる
- 油分や保湿成分で、肌内部の水分の蒸発を防ぐ
このような「適切な保湿」のスキンケアがされた肌は、過剰な皮脂分泌を止めます。
まとめ
鼻やおでこのテカリ・皮脂の対策は、スキンケアや生活習慣を見直すことです。
皮脂が過剰に分泌されるのは、肌を守ろうとしているから。
つまり、肌のバリア機能を高めれば、皮脂の過剰分泌は抑えられるのです。
- 皮脂の過剰分泌の原因を知る
- 自分の肌タイプを知る
- 自分に合ったスキンケアアイテムを知る
- 正しい洗顔とお手入れの方法を知る
- 生活習慣を改善する
全てを1度に改善するのは難しいかもしれませんが、少しずつスキンケアや生活習慣を見直して、徐々に皮脂の分泌量を抑えることを目指しましょう。
なお、「オイリー肌そのものの改善を目指したい」という場合には、こちらの記事「オイリー肌は改善できる!4つの対策でサラサラ肌を取り戻す」も参考になると思います。
私自身がオイリー肌を改善した方法と考え方をまとめました。
オイリー肌の方には参考になると思いますので、ぜひご一読ください。
残念ながら、皮脂の過剰分泌はアイテムを使えばすぐに抑えられるものではありません。
地道に毎日のスキンケアと生活習慣によって、改善していきましょうね!