2020年12月01日
思春期のお子さんから、大人までが悩まされるニキビ。
ニキビは簡単に言うと、皮脂が毛穴に詰まり、炎症が起こることで発生します。
通常、毛穴の中で分泌された皮脂は、毛穴からにじみ出て、肌表面に排出されます。
そうして肌表面を外的刺激や乾燥から守っているのです。
ところが、この毛穴がなんらかの理由でふさがれることがあります。
すると、皮脂は外に出られなくなり、毛穴の中に過剰にたまってしまいます。
さらに、毛穴に棲んでいる細菌が、溜まっている皮脂を栄養源として繁殖、そして、炎症が起こりはじめます。
これがニキビの始まりです。
今回のトリセツでは、こうしてできたニキビの原因・種類・予防方法・できてしまったニキビへの対策について解説します。
ニキビを少しでも減らして快適な生活にしましょう!
ニキビができる主な要因
ニキビとは正式名称を、「尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう)」と言い、主に顔面にできる発疹のことで、背中や胸にも出ることがあります。
思春期にできるものを「ニキビ」、大人になってからは「大人ニキビ」と区別することがあります。
ニキビの主な原因は、①皮脂の過剰な分泌、②毛穴の詰まり、③アクネ菌の繁殖の3つです。
大人ニキビは3つの原因にさらに、「大人ニキビだけの要因」として4つ目が加わります。
①皮脂の過剰な分泌
思春期にはホルモンのバランスから、皮脂が過剰に分泌されやすくなります。
過剰に分泌された皮脂が、毛穴をふさぐことでニキビができます。
皮脂分泌は思春期から増え始め、二十代前半に最大となるため、一般的に、ニキビに悩まされる人は十代から二十代が多い傾向があります。
また、糖分や脂肪分の多い食事は皮脂を増やすとされており、食生活が原因で皮脂の過剰分泌が起き、ニキビの原因となることがあります。
ここはまだまだ明らかになっていない部分ではありますが、「甘いものを食べたらニキビができやすい」と体感されている方は多いです。
ほかにも、気温が高い時期にも皮脂分泌は増加するため、夏はニキビが出きやすいです。
②毛穴の詰まり
ニキビは、毛穴が詰まることで発生します。
毛穴が詰まる原因は、過剰に分泌された皮脂・汚れ・古くなった角質などだと言われています。
肌の代謝に異常が生じると、毛穴まわりの角質がはがれず厚くかぶさって、毛穴をふさぐことがあります。
③アクネ菌の繁殖
顔の皮膚表面・毛穴などに、アクネ菌は常に存在します。
通常は皮膚を守るために存在するアクネ菌ですが、異常に増殖してしまうことで、皮膚に炎症を起こす物質を生産してしまいます。
毛穴が詰まった状態は、アクネ菌が非常に増殖しやすい環境なのです。
④大人ニキビだけの要因
大人ニキビの主な原因は、紫外線・ストレス・睡眠不足・バランスの悪い食生活などがあげられます。
ある程度の年齢になると、ホルモンバランスの乱れが整いはじめ、過剰な皮脂の分泌はおさまります。
しかし紫外線などの影響で肌は乾燥し、肌のバリア機能が低下、ターンオーバーの乱れなどに繋がります。
すると、皮脂の分泌過剰がまた起こったり、はがれにくくなった角質が毛穴に詰まることがニキビの原因となることがあります。
ニキビの段階別の種類
ニキビケアは早期発見と早期対処が重要です。
炎症の度合いによって分けられるニキビの種類を解説します。
「白ニキビ」
白ニキビは、ニキビの初期段階で、毛穴に皮脂が詰まりアクネ菌が増殖し始めている状態です。
中央にポツンと白い点があります。
炎症が起こっておらず隆起もわずかで、触れてもザラっとしているだけで、目立ちません。
この状態は「コメド」や「皮脂詰まり」と呼ばれることもあります。
「黒ニキビ」
黒ニキビは、毛穴に詰まった皮脂が酸化して黒ずんだ状態です。
白ニキビと同様で炎症は起こっていませんが、黒いポツポツとしたものが目立つようになります。
「赤ニキビ」
赤ニキビは、放置された白ニキビや黒ニキビが悪化した状態で、炎症も悪化し始めます。
毛穴の中で増殖したアクネ菌と白血球が戦うことで、赤く腫れあがります。
ひどい場合は、痛みをともなうようになります。
「黄ニキビ(紫ニキビ)」
赤ニキビがさらに悪化すると、黄色い膿をもった黄ニキビとなります。
内部が化膿して、炎症が広がった状態。
ひどくなると毛穴の壁が壊れ、膿・皮脂・角質などが毛穴の外にあふれだします。
このとき、紫色になることもあり、「紫ニキビ」と呼ばれることもあります。
この段階になると治るのに時間がかかりますし、肌にくぼんだようなニキビ跡が残る恐れがあります。
ニキビの予防法
次に、ニキビの予防方法を解説します。
日頃の生活習慣や小さなケアがニキビ予防につながりますので、ぜひチェックしておきましょう。
紫外線対策を一年中おこなう
ニキビ予防のためには、紫外線対策をおこなうことが重要です。
紫外線を浴びると、肌表面の角層が厚くなり、毛穴をふさぎ、ニキビができやすくなります。
また、紫外線は、その悪影響によりできてしまったニキビの炎症を悪化させます。
日焼け止めや帽子、日傘などを使って、紫外線対策をきちんとおこないましょう。
とくに、「夏だけ紫外線対策をする」という方は注意してください。
上図のように紫外線は一年中降り注いでいます。
春も秋も、思っているよりも紫外線を浴びています。
ニキビを悪化させないために、一年の間ずっと紫外線対策を頭に置いておいていただきたいです。
肌の保湿を十分におこなう
肌の保湿を十分におこなうことで、角層が毛穴をふさぎにくくなります。
十分に保湿された肌は柔軟性を持ち、毛穴も詰まりにくいからです。
保湿アイテムは低刺激で、ニキビケア向きのものを選びましょう。
おすすめするのは「ノンコメドジェニックテスト済み化粧品」です。
ニキビの元となる「コメド」ができにくいことが実証されているため、ニキビを予防しつつ、保湿を行えるので効果的です。
ノンコメドジェニックテスト済みで、なおかつ低刺激なアクアテクトゲルをぜひお役立てください。
※すべての方にニキビができないわけではありません
バランスの良い食生活をおくる
ニキビを予防するためには、バランスの良い食生活をおくることが大切です。
肌によい食材・栄養素をバランスよく取るように努めましょう。
繊維質不足による便秘、アルコールによる肝機能の低下もニキビの原因といわれています。
人参に含まれるカロテン・レバーに含まれるビタミンB2、バナナに含まれるビタミンB6、食物繊維が豊富な野菜や果物、タンパク質をとることをおすすめします。
チョコレート・揚げ物など、糖分・脂肪分の多い食事を続けているとニキビが発生しやすくなると言われているため、くれぐれもとり過ぎには気をつけましょう。
※参考:農林水産省「実践食育ナビ」
十分な睡眠をとる
十分な睡眠をとることは、ニキビ予防に大変効果が見込めます。
睡眠中は、新陳代謝が活発になり、新しい肌が作られる貴重な時間です。
眠り始めの3時間に成長ホルモンがしっかり分泌される事で、新陳代謝が活発になります。
質のよい睡眠を十分とるためには、自律神経を整える必要があります。
寝る前の飲食・スマホを見るなどを避け、1~2時間前には入浴を済ませることをおすすめします。
ストレスを発散できる方法を探しておく
ストレスを受け続けるとホルモンバランスが崩れ、皮脂が過剰に分泌される要因となることから、ニキビが発生する可能性が高まります。
日ごろからストレスをためない対策が必要となります。
とはいえ、ストレスは無意識にたまっていくものではありますので、こまめに発散できるよう、アロマ・運動・入浴など、自分なりのストレス解消法を探しておきましょう。
メイク料やメイク用品を見直す
メイクをするためのスポンジパフやブラシによる「摩擦」などの刺激が、できているニキビを悪化させることもあります。
「メイクをすると肌が赤くなる」や「メイクでニキビが悪化しているかもしれない」と思う方は、メイクを軽めにつけることで、ニキビを予防できる可能性があります。
パウダーファンデーションを軽くつけるなど、肌に摩擦を起こさない塗り方ができるメイクがおすすめです。
また、パフなどのメイク道具が汚れていると雑菌が繁殖しやすいため、清潔にしておきましょう。
刺激の少ない洗顔・クレンジングをおこなう
ニキビ予防のためには、清潔にしつつも、ニキビに刺激を与えないために、低刺激な洗顔・クレンジングを行うことが大切です。
刺激を与えない方法で行うこと。
そして、必要なうるおいを残せる低刺激な洗顔料・クレンジン料の使用がおすすめ。
洗浄力が強い洗顔料やクレンジング料を使うと、必要な皮脂まで取り除き、肌のバリア機能を低下させ、炎症を悪化させる可能性があります。
ダブルクレンジングゲルは、「ジェル」という摩擦を起こしにくい形状で、なおかつスティンギングテスト済みで低刺激です。
ぜひお役立てくださいね。
ニキビ跡のスキンケアで注意したいこと
ニキビ跡は毛細血管や真皮など肌内部へ影響が出ているため、基本的には皮膚科での治療が必要です。
治療と共にやっておきたいのが、「刺激を減らしたスキンケア」です。
特に気を付けたいのが、「摩擦」です。
摩擦は肌を弱らせ、ニキビ跡が濃くなることもあります。
そして、摩擦による刺激は肌のバリア機能を衰えさせ、肌の回復も遅くなります。
スキンケアの中には、肌に摩擦が起こる行為がたくさんあります。
たとえば…
・洗顔料で顔を洗う
・化粧水や乳液、美容液を肌につける
・マッサージ
・美顔ローラー
・パッティング
・コットンの使用
・角質ケア、毛穴ケア など
やり方によって角質を剥がすことにつながり、ニキビ跡が改善しません。
日頃行っているスキンケアを見直し、極力摩擦を起こす行為を控えましょう。
※この記事は手作り新聞124号に掲載したものです
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