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井上満喫ブログ

2022年03月01日

「”老化の進行ペース”の最新情報」128号

皆さん、お元気ですか?
私は、寒暖差アレルギーを発症。
寒暖差アレルギーとは、寒暖差によって起こる、くしゃみや鼻づまりなどの症状をいいます。医学的には「血管運動性鼻炎」と呼ばれ、温度差が刺激となって、鼻の粘膜の血管が広がり、粘膜が腫れることで引き起こされる症状と考えられています。
私は、ひどい鼻づまりで呼吸困難になり、寝不足気味に。

そんな眠れない中、小学2年生の息子と寝ていたら…やっとウトウトしてきた矢先に、息子が、「こん中にひよってる奴いる?いねーよなー!」と、大きな声で叫びました。あまりにはっきりと言われたので、何事かと驚き息子の顔を覗き込んでも、スヤスヤ寝ています。

翌日、妻にこのことを話すと、「あー、最近、”東京リベンジャーズ”ってアニメにはまってるからだと思うよ。”生まれた環境をにくむな”とか渋く言ってる。」とのこと。
そういえば、私が中学生の頃、「ビー・バップ・ハイスクール」が流行っていて、男子生徒の半数がボンタン(太い学生ズボン)を履いていました。
私は履いていませんでしたが、漫画は読んでおり、その中で「ひよる」という単語とその意味を覚えたような気がします。
歴史は繰り返す。
ただ、小学2年生で「ひよる」を覚えるのは、ちょっと早い気がしますが。

さて、秋から冬にかけて、また春先など、肌の状態や体調が悪くなる人が増えてきます。
寒暖差アレルギー」に苦しむ私も、その中の一人です。
特に近年は、春と秋が短くなっていることで、寒暖差の大きい日が増えてきました。そのため、寒暖差アレルギーに苦しむ人が増えているようです。
朝夕や前日との気温差が5度以上あると寒暖差疲労を生じる可能性があります。

主に次の5つの症状が、「寒暖差疲労」に該当します。

  • 肩こり、腰痛、頭痛
  • めまい、不眠
  • 食欲不振、便秘、下痢
  • イライラ、気分の変化
  • 冷え、むくみ

さらに7度以上の気温差になると、寒暖差アレルギーを発症することも

繰り返しますが、私の場合は、就寝中に鼻詰づまりがひどくて、夜中に何度も目が覚めていたせいで、ほとんど寝ることができず、頭はボーっとして、体は常にだるく感じていました。
このような状態は、もちろん肌に良いわけがなく、ニキビができたり、肌の乾燥がひどくなります

もし、寒暖差が大きい時季に、「しっかりスキンケアをしていても、ニキビが増えたり、肌の乾燥がひどくなったり」ということがあれば、一度、耳鼻科に行ってみてください。
治療をすればアレルギー症状は軽減しますので、寝不足は解消することができます
私は症状が出始めたらすぐに病院に行くようにしています。薬を飲んだら、ぐっすり眠れるようになりました。おかげで、ニキビもすぐになくなり、肌の乾燥も治まって、肌の調子が良くなりました。やはり、質の高い睡眠は、キレイ肌を作るのに欠かせない要素です。

さて、先日、面白い論文が発表されました。
なんと、「老化は一定のペースで継続的に進行するのではないことがわかった」とのこと。これには驚きました。

老化」って、毎日毎日、ある程度、一定のペースで進んでいると思っていました。
でも、実際は、ある特定の時期は老化が進んで、別の時期は老化していないとのこと。
この論文によると、私たちの老化が急激に進む年齢は以下の通りです。

米スタンフォード大学のニーウィス=コレイ教授らの研究チームは、18歳から95歳までの4263名から得た血液サンプルを用いて2925の血漿タンパク質を分析し、2019年12月5日、その結果をまとめた研究論文を学術雑誌「ネイチャーメディシン」で発表した。
研究チームは、各被験者の2925の血漿タンパク質のレベルをそれぞれ測定し、そのうち1379のタンパク質レベルが被験者の年齢によって明らかに異なっていることを突き止めた。また、被験者の年齢は、これらのうち373のタンパク質によって、概ね3年程度の誤差で精緻に予測でき、9のタンパク質でも、ある程度の精度で予測が可能だという。
加齢のみの要因で不可逆的に生じる生体の変化、すなわち「生理的老化」は、平均34歳、60歳、78歳の3つのポイントで急激に起こることも示されている。多くのタンパク質は、一定のペースで増減したり、生涯、同じレベルを維持するのではなく、一定期間、同じレベルを保ち、特定のポイントで、突然上下に変動しているのだ。

  • 31~37歳(34歳の前後3年)
  • 57~63歳(60歳の前後3年)
  • 75~81歳(78歳の前後3年)

皆さん、どうですか?老化の実感ありますか?
私はあります。33歳のころに老化を感じはじめました。

そのころは、仕事が激務だったため、不規則な生活で食生活も乱れていました。さらに、ロクに運動もしなかったために、結構、太っていました。
ただ、創業した3年目のころに比べると、ずいぶんマシな生活環境になっていたのです。
一番過酷だったあの頃は、月~土、朝8時~朝3時まで働いても仕事が終わらず、日曜日も同様に働いて、何とか帳尻が合う状態でした。
本当に、トイレに行く暇もなくて、食事は、ギリギリの遅い時間帯に対応してくれる中華の出前一択。一日一の生活をしていました。
そういった意味では、33歳のころは悲惨な状況でしたが、生活環境はだんだんとマシになってきていたのです。

「落ち着いてきたな」と、思っていた半面、体の機能低下が一気に進んでいる実感がありました。具体的には、スタミナが激減して、体の調子が悪くなることがよくあるのです。
少しの階段を登っただけで、肩で息をするようになり、特に下半身の関節を痛めることが増えてきました。
生活環境の乱れ、運動不足、肥満などが原因で、今まで経験したことがない程、体調が一気に悪化してしまったのです。
本当にあせりましたよ。
大げさじゃなく、「あと数年の命かも」と覚悟したほどです。

健康診断では実際に、「肝臓に脂肪が巻いてるよ。このままなら脂肪肝からの肝炎・動脈硬化で早死にするよ」と言われてしまいました。
もしかしたら、これも老化が一気に進んだからかもしれません。で、「どうせなら死ぬ覚悟であがいてみよう」と思って、ボクシングを始めました。
それまではまともに運動したことなかったので、最初の3ヶ月は、「ボクシングのせいで死ぬかも」と思いました。でも、一年間、週3で通った結果、体重は10㎏落ちて、体調も一気に回復しました。
結果的に、33歳のころに老化が一気に進んだおかげで、ボクシングを続けることができ、かれこれ15年になります。
今でも週3日で通い、残念ながら、ぽっちゃり体型ではありますが、同年代の人よりは動けると思います。

ただ、私の場合は、たまたまうまくいっただけで、老化が一気に進んだことに焦って、失敗する人も多いのが実情です。
たとえば、ジムにもよりますが、ボクシングに通う人は、若い人より中年以降の人が多いです。特に30代の人は、私とよく似た動機でやり始める人が多いように感じます。
そして、よくあるパターンは、一気に落ちた体調を、一気に復活させようと、めちゃくちゃ頑張ります。自分の限界を超えて。
その結果、さらに体調を崩したり、ケガをしたり、単純にツラくなったりして、やめていく人がほとんどです。

逆に、若い人や40代以降の人は、マイぺースなため、継続できる人が多い印象です。
あくまで、個人的な経験による推察ですが、30代で体の衰えを感じて慌ててスポーツをする人は、失敗している人が多い気がします。
昔、ジムの名簿を見て調べてみたところ、5年続けている人は、5%程度だった記憶があります。

で、これってスキンケアでも同じ事が起きていると思います。
よく「肌の曲がり角は30歳から」と言われ、まさに、今回発表された論文の内容と合っていますし、私も今まで化粧品業界に携わってきた経験から大いに納得できます。
ただ、まさか、急激に老化が進んでいるとは思ってもいませんでした。
あくまでも、時間の経過とともに、ゆるやかに老化が進んで、肌機能が衰えたために、肌荒れが噴出していると考えていました。
私は、幸か不幸か30代で肌の衰えは一切感じませんでした。でも、私の体調で感じたことを肌に置き換えると、肌の復調を目指して失敗している人が多い気がします。多くの人の場合、老化は一定のペースで継続的に進むと考えているからかもしれません。

でも、今回の論文で発表されたように、老化は31~37歳、57~63歳、75~81歳で一気に進行します
だから、急激に、老化の進行を経験した場合、その急激な状態が、これからも継続的に続くと考えてしまいます。
想像してみてください。
今まで、それほど気にならなかったのに、ある日を境にシミやシワが一気に増える
肌はくすんで、毛穴は開き、ニキビが増える。
もう、これからの未来に絶望しますよね。

そのため、半ばパニック状態で、肌の衰えを一気に取り戻そうとして、ありえないケアに、手を出す羽目になってしまいます
普通のケアでは、一気に取り戻すことはできないので、根拠のない怪しいケアや、薬機法を無視して薬効を宣伝しているケアなどに手を出してしまうのではないでしょうか。

余談ですが、私は美容に関して、本当に不思議なことがたくさんあります。
たとえば、化粧品を美容成分で選ぶ人
もちろん、美容成分も化粧品の大切な要素の一つです。でも、すべてではありません。
個人的には、化粧品の『3割程度』の要素だと思っています。
なぜなら、化粧品は、美容成分だけでは作れないからです。化粧品そのものを形作る基材、処方なども重要な要素なのです。

どんなに優れた化粧品も、使い方を間違うと、効果が低下します。使い方や順番が複雑な化粧品は、それだけリスクになるのです。
いろんなブランドの化粧品を使う場合も同様で、順番や使い方を間違えると、どんどん効果はなくなってしまいます。
そもそも美容成分の配合量は分かりません。どんな美容成分も、一定以上の配合量を超えないと、効果を発揮しません。
だから、美容成分が配合されているというだけでは、意味がないのです。

また、スキンケアに、たくさんの化粧品を使う人もいます。
これも不思議です。
化粧品が作用する角質層の厚さは平均0.02ミリです。
化粧品のCMなどで、「肌の奥深く浸透する」と表現されていますが、その深さは最長0.02ミリです。これって深いんですかね?
この0.02ミリにも角層細胞や細胞間脂質が詰まっています。だから、浸透しようにも、浸透するスペースがありません。
にもかかわらず、化粧品を、3つ4つと使うことを推奨しているブランドがたくさんあります。
最初に使う化粧品の成分はともかく、そのあとの化粧品はほとんど浸透する余地がありません。

でも、肌が衰えてくると、たくさんのアイテムの化粧品を使う人が増えてきます。塗っても、ほとんど肌には浸透せず、手に戻っていくだけなのに。
と、不思議なことは山ほどあるのですが、たぶん、一気に取り戻そうとすると、このように、よく考えたらおかしいことでも、藁にも縋る思いでやってしまうのだと思います。

そういった意味では、正しい知識を手に入れて、慌てず騒がず、粛々と、ケアをすることが大切だと言えます。

論文をよく読むと、特定のポイントで、「突然、上下に変動している」と書かれています。下に落ちるだけでなく、上に上がる時もあるのです。
つまり、一時的に老化が進んでも、その後、ある程度、回復することがあることも示唆しています。
そのため、短期間で判断するのではなく、腰を据えて、じっくりと長い時間をかけて、対応することが重要だということが分かります。

そもそも、化粧品に、老化を止めたり、若返らせたりといった、生理現象を無視するような効果はありません。あくまでも年齢相応の健康な肌を維持することが目的です。
よく「美魔女」とか「めざせ!マイナス10歳肌」とかの、生理現象の無視を良しとする情報を目にします。
そんな無茶なことを目指して、取り返しのつかないことになっても、彼ら彼女らは、何の責任もとりません。ただ、いたずらに、焚きつけるだけです。

また、老化という生理現象には、化粧品だけではなく、規則正しい生活リズム、バランスのとれた食事、適度な運動、ストレス解消など、総力戦で、対応していく必要があります
そのためには、正しい情報を身に付けて、自分を守ることが大切です
私が考える老化に対するアプローチはこういったものです。
せめて、私たちが、正しい情報を身に着ける一助となることができれば嬉しく思います。

※この内容は、手作り新聞128号(2021年冬号)に掲載したものです

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