マスクによる唇の荒れ|皮むけの原因や改善方法・おすすめリップを紹介

唇のシミを消す方法

唇は、顔の中でも特に乾燥や荒れが起こりやすい部位。
マスク生活が当たり前になった今は、これまで以上に皮むけやヒリヒリ、かゆみなどが気になっている人も多いのではないでしょうか。

唇は角質層が薄く、飲食や会話、表情ぐせなど日常的にさまざまな刺激を受けています。
そのため、リップクリームを塗るなどのケアをしても、すぐに良くなるとは限りません。

大切なのは正しい方法でこまめに保湿をすること、刺激を与えないこと
この記事では、マスクで唇が荒れる理由や改善するために大切なこと、おすすめのリップアイテムを紹介します。

マスクによる唇荒れに悩んでいる人、ケアしているのになかなか良くならない人はぜひ参考にしてください。


1. マスクで唇が荒れる理由

唇が荒れる原因には、乾燥やビタミン不足、ストレス、メイクなどが挙げられますが、マスクによる影響も考えられます。
感染症予防のためとはいえ、できれば唇トラブルは避けたいもの。

そこでまずは、なぜマスクで唇が荒れるのかについて、3つの理由を説明します。

1-1.温度変化による乾燥

マスクの中は呼気や体温によって高温多湿になります。
一見うるおっているように感じるかもしれませんが、実はこれも唇荒れの原因。

というのも、マスクを外したときに急激に温度と湿度が下がるため、肌のバリア機能と保湿機能が低下し乾燥しやすくなります。

乾燥がひどくなると、皮むけやひび割れ、ヒリヒリなど症状がさらにどんどん悪化していくことにでしょう。

季節の変わり目や室内外の行き来などと同様に、急激な温度変化は肌にとって負担になります。

顔や体も入浴後は10分以内の保湿ケアが大切ですが、マスクを外した後も唇ケアをこまめにしないとあっという間に乾燥してしまうため注意が必要ですでしょう。

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1-2.物理的な摩擦

私たちの肌は、摩擦による刺激を受けると表面を覆っている角質が乱れるため、乾燥をはじめとするさまざまな肌トラブルを引き起こします。

その中でも唇は、角質が薄く皮脂腺もないため、特にバリア機能が弱い部位。
少しの摩擦でもどんどん水分が奪われ乾燥してしまうことが

マスクを着用すると、表情を変えたり会話をしたりするだけでも摩擦を受けるので普段はよりも肌へのダメージが大きくなります。
温度変化によってバリア機能が低下している状態であれば、なおさらその傾向が強いでしょう。

サイズが合っていないマスクや毛羽立っているマスク、肌あたりが悪く感じる硬いマスクは、摩擦によるダメージを大きくしてしまうので、マスク選びも大切です。

1-3.唇の疾患

前述したように、マスクをすると温度変化によってバリア機能が低下するため、水分蒸散が盛んになり、細菌やウイルスも侵入しやすくなります。
そのため、唇やその周辺にさまざまな疾患が起こることも。

また、もともと疾患のあった唇が、マスクによる乾燥や摩擦で悪化することもあります。

よくあるのは、以下の疾患です。

口角炎
(こうかくえん)
口角が炎症し、赤く腫れたりかさぶたができたりする
口唇腫脹
(こうしんしゅちょう)
唇が腫れる

剥脱性口唇炎
(はくだつせいこうしんえん)

皮がフケのように落ちたり、かさぶたができたりする
接触口唇炎
(せっしょくこうしんえん)
化粧品や歯磨き粉、食品など何らかの物質に反応し、炎症や皮むけが起こる
口唇ヘルペス
(こうしんヘルペス)
ウイルスにより、水ぶくれや痛みが出る

このうち、唇の皮が繰り返し剥けてしまう剥脱性口唇炎は、ターンオーバーが過剰になって起こるものです。

またストレスによって、無意識のうちに舐めたり皮をむいてしまうこともあり、大人だけでなく唇を舐めやすい子供に多く見られる口唇炎なので、お子さんがいる方は特に注意してください。

唇の疾患は、スキンケアや生活習慣の見直しだけでは改善できない場合もあります
なかなか症状が治まらないときは、皮膚科医に相談しましょう。

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2. 唇の荒れで起こる症状

一口に唇の荒れと言っても、人によって症状はさまざま。
マスクの着用によってどんな症状が現れるのかを知っておくことで、冷静な対処につながるでしょう。

そこで次に、唇の荒れで起こる主な症状、皮むけ、ひび割れ、炎症について解説します。

なお、いずれの症状も悪化したり長引いたりする場合は、皮膚科を受診するようにしてください。

2-1.皮むけ

唇の乾燥が続くと、皮むけを起こすことがあります。
皮むけがひどくなると、見た目がガサガサになるだけでなく、出血や痛みにつながることも。

また、荒れが気になるからといって、唇を触ったり舐めたりすると余計に悪化するため注意が必要です。
皮がめくれていても、絶対に剥かないように気をつけてください。

このほか、紫外線によるダメージや冷たい外気、メイクによる刺激、ビタミン不足、ストレスなども皮むけの原因となります
皮むけを改善するには、保湿に加え生活習慣の見直しも心がけましょう。

2-2.ひび割れ

乾燥や皮むけが悪化すると、手のひび割れのように唇がパックリ割れてしまうこともあります。
これは、唇の角質が薄いことに加え、バリア機能が低下していることが原因だと考えられます。

特に冬場は、どうしても唇が乾燥しやすいので、ひび割れによる痛みやかさつきに悩む人も少なくありません。

ひび割れをケアするためには、しっかりと保湿をすることが大切です。
リップクリームやパックを活用して、なるべく乾燥した空気にさらされないようにしましょう。

また、頻繁に唇を舐めたり紫外線を浴びたりするとひび割れが悪化するので、注意してください。

2-3.ピリピリ、ヒリヒリ、かゆみ(炎症)

口唇炎や口角炎、ヘルペスなどの疾患だけでなく、明らかな炎症や傷がなくてもピリピリやヒリヒリ、かゆみなどを感じることもあります。

この場合、
・敏感肌と同様に少しの刺激にも反応してしまう状態になっている
・軽度の炎症を起こしている
ことが考えられます。

湿度の低下やマスクによる乾燥のほか、唇を舐める癖や合わない化粧品、日焼けなどは症状を悪化させるおそれがあるため、丁寧なケアが必要です。
ただし、なかなか改善が見られない場合は、思わぬ病気が潜んでいる可能性もあるため、皮膚科を受診しましょう。


3. 唇の皮膚の構造

唇は「皮膚と粘膜の間」という特殊な存在なので、他の部位とは異なる構造を持ちます。

通常、顔などの皮膚は外側から表皮、真皮、皮下組織の3層でできており、表皮の一番外側は角質層で覆われています。
そして、角質層のバリア機能により外部刺激や乾燥から肌が守られています。

一方唇は、他の部位と比べて角質層がとても薄いのが特徴で、皮脂腺や汗腺がないため皮脂膜がほとんど形成されません。

乾燥スピードは頬の約5倍とも言われており、顔の中でも特に敏感な箇所と言えます。

加えて、唇はメラニン色素が少なく、飲食や会話、表情の変化、歯磨きなど、日常生活でさまざまな刺激を受けるので、きちんとケアしないとすぐに荒れてしまいます。

また、皮膚は「ターンオーバー」と呼ばれる、細胞の誕生・成長・排出サイクルよって常に生まれ変わり続けています。
通常の皮膚におけるターンオーバーは28~56日ですが、唇は3~7日程度。

そのため、唇は放置するとどんどん荒れてしまう一方で、きちんとケアすれば早く治りやすい部位でもあるのです。


4. 唇の荒れを改善するために

唇は、他の皮膚とは異なる構造を持っており、マスクや乾燥など少しの刺激でもすぐに荒れるので注意が必要です。
ここでは、唇の荒れを改善するために大切なケア方法や習慣について説明します。

4-1. マスクの素材に気をつける

マスクをする機会が増えた昨今では、さまざまな形状、機能を持つマスクが販売されています。

感染症対策にはフィルター機能がしっかりしているものが望ましいのですが、市販のマスクで肌荒れや唇のトラブルを起こす場合は、素材が合っていない可能性があります。

たとえば、使い捨てマスクに多い不織布は、肌あたりが硬めなので肌荒れに悩む人にはあまり向いていません。
肌への負担を軽くしたいなら、柔らかいシルクやコットン素材を選びましょう。

また、サイズや形状が顔に合っていない場合も、摩擦によるダメージを与えるので、自分に合った素材・形状のマスクを探してみてください。

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4-2. 刺激を与えない

唇は、日頃の生活や何気ない癖から刺激を受けることも少なくありません。

たとえば、

  • 唇を舐める
  • 唇の皮を剥く
  • 唇を噛む
  • 押し付けるようにリップクリームを塗る
  • 辛いものをよく食べる
  • 口呼吸をする

といった動作は、唇の荒れを進行させてしまいます。

健やかな唇を手に入れたいなら、なるべく唇に刺激を与えないように意識して生活しましょう。

また、保湿のためにリップクリームを使用する場合でも、メンソールが含まれているものや塗り過ぎは刺激になる可能性があるので注意してください。

4-3. 口紅、グロスを控える

マスク生活になってからリップメイクの頻度が減った人が多いものの、マスクによる乾燥で、これまでよりも荒れやすくなっている可能性があります。

口紅やグロス自体が肌に悪いわけではありませんが、塗るときや落とすときの刺激はなかなか避けられません。
また、紫外線カット成分として使われている紫外線吸収剤のほか、色素やシリコンなど特定の成分が合わない人もいるため、唇荒れの原因になることがあります。

そのため、唇の荒れが気になるときはなるべく口紅やグロスの使用は控えましょう。
使うとしても、石けんで落とせるものや肌に優しいものがおすすめです。

4-4. 保湿ケア・パックをする

唇は、皮膚の構造上ほかの部位よりも乾燥しやすいため、こまめな保湿ケアが大切です。

もっとも手軽なのは、リップクリームを塗ることですが、塗り方によってはかえって刺激になってしまう恐れも。

上手な塗り方のポイント

  • 塗る前に唇をキレイにする
  • リップクリームは手で温めてから塗る
  • 唇のシワに沿って縦向きに塗る
  • 塗る回数は1日数回程度

食べ物や歯磨き粉などの汚れがついたままリップクリームを塗ると、唇へのなじみを妨げるだけでなく刺激になる可能性があります。

また、塗り過ぎも摩擦刺激になることも。
荒れがひどい場合には1日数回程度にとどめたり、塗る際に刺激にならない素材・形状のリップを選びましょう。

繰り返す唇の皮むけ対策

さらに、リップクリームだけでは物足りない場合は、夜のリップパックもおすすめです。

【リップパックのやり方】

  1. 清潔な状態の唇に、ワセリンやリップクリームを優しく塗る
  2. 唇にラップをかける
  3. そのまま10分程度放置する
  4. ラップを剥がし、余分なワセリンやリップクリームを拭き取る

    こまめなリップクリームとパックによる集中ケアを続けることで、健やかな唇に一歩近づけるでしょう。

    参考記事:繰り返す唇の皮むけにおすすめのリップケア方法と治し方


    5. おすすめリップケア商品

    唇荒れを予防・改善するためには保湿ケアが大切です。
    そこで次に、唇荒れに効果的な成分とおすすめ商品を紹介します。

    5-1. 唇の荒れに効果的な成分

    リップケアアイテムを選ぶにあたって気になるのが、どんな成分が入っているかということ。
    唇の荒れに効果的な成分はさまざまですが、主なものは以下の通りです。

    成分名 働き
    ワセリン 水分蒸散を抑え、外部刺激から唇を守る
    スクワラン、ホホバオイル エモリエント作用。なじみが良く、肌を柔軟にしてくれる
    グリチルレチン酸 炎症やかぶれを抑える
    アラントイン 医薬品成分。荒れた唇の修復する
    ビタミンB2、B6 肌のターンオーバーをサポート
    ビタミンE 抗酸化作用
    パンテノール 肌荒れ、かぶれ、日焼けなどを防止する。保湿効果

    実際には、これらの成分の有無だけで良し悪しが決まるわけではありませんが、選ぶ基準のひとつとして知っておきましょう。

    5-2. キュレル リップケアバーム 【医薬部外品】

    容量:4.2g
    価格:オープン価格(参考:アットコスメでは税込1,320円)

    乾燥性敏感肌のために作られたキュレルシリーズの、夜向けリップバーム。
    就寝前に塗れば、翌朝までしっかりうるおいを補給してくれます。

    セラミド機能成分(ヘキサデシロキシPGヒドロキシエチルヘキサデカナミド)のほか、消炎剤(グリチルレチン酸ステアリル)、ワセリン、スクワラン、ホホバ油などを配合。

    唇のひび割れや荒れを繰り返している人、ふっくらなめらかな唇を目指す人におすすめです。
    なお、同シリーズには日中用のリップクリームもあります。

    5-3. ニベア ディープモイスチャー ナイトプロテクト 無香料【医薬部外品】

    容量:7.0g
    価格:オープン価格(参考:通販サイトでは税込484円~)

    コスパ重視の人には、ニベアのディープモイスチャー ナイトプロテクトがおすすめ。
    唇のひび荒れや荒れを防ぐビタミンEやグリチルレチン酸ステアリル配合を配合しています。

    また、5つの保湿成分、はちみつ、ローヤルゼリーエキス、トレハロース、ホホバオイル、スクワランのほか、トコフェロールやホホバ油なども配合。
    なめらかなバームタイプなので、少ない摩擦でたっぷり塗り込めます。

    5-4. タカミリップ【唇用美容液】

    容量:7.0g
    価格:2,420円(税込)

    タカミリップは、これまでに数々のベストコスメ賞を受賞した、唇用美容液です。

    荒れ予防成分のグリチルレチン酸ステアリルやアラントイン、パンテノール、くすみ対策に役立つ酢酸トコフェロールなどを配合。
    保湿や荒れ予防だけでなく、エイジングケア(年齢に応じたお手入れ)やつや感、ふっくら感など出るそうです。

    乾燥を感じたときはもちろん、ナイトケアや下地、外出の前後などあらゆる場面で使用できます。


    まとめ

    マスクをすると、温度変化や摩擦などによって肌荒れが起こりやすくなり、デリケートな唇はすぐに荒れてしまいます。

    皮むけやひび割れ、ヒリヒリなどの症状を感じる場合、すでに唇は大きなダメージを受けている可能性も。

    症状を改善し健やかな唇を手に入れるためには、以下の4つの対処を行いましょう。

    • 肌にやさしいマスクを選ぶ
    • なるべく刺激を与えない
    • リップメイクを控える
    • 保湿ケアをする

    当メディアを運営する株式会社アースケアでも、荒れた唇に使える形状・使い方ができる商品を開発しています。
    案内できる日がきたら、ぜひお試しいただければ嬉しいです。