膝裏がかゆいときの原因と対処法とは?何度も繰り返す湿疹・皮膚炎を治したい

膝裏のかゆみ対策

膝裏のかゆみに耐えきれず、つい掻きすぎてしまい、さらにかゆくなるという悪循環に陥っていませんか?

掻きすぎて皮膚が傷つくと、出血したり、腫れたりしますよね。
すでにかゆみがある場合は、早めに対処して皮膚炎や湿疹を治しましょう。
肌の状態が悪化すればするほど、治りは遅くなっていきます。

なぜ膝裏が繰り返しかゆくなるのか、原因をご存知ですか?
この記事では、膝裏のかゆみの原因と対処法をご紹介します。

この記事でわかること

  • 膝裏のかゆみの原因
  • 膝裏がかゆいときに考えられる皮膚トラブル
  • 膝裏がかゆいときの対処法2つ
  • 膝裏のかゆみを抑えるための見直しポイント

膝裏のかゆみは掻いて紛らわせるのではなく、ひどくなる前に対処することで、悪化を予防できます。膝裏のかゆみに悩んでいる人は、今からご紹介する対処法を試してみてください。

また、膝裏のかゆみを防ぐためには、市販薬を使った処置だけでなく、日常生活を見直すことも重要です。

特に肌が乾燥していると、刺激を感じやすくなります。日頃から意識的に保湿しましょう。

記事後半で詳しく紹介していますが、今回紹介する商品の中でも特におすすめの商品はこちらです。

気になる方はぜひチェックしてください。

商品名

アクシリオ
アクアテクトゲル

商品画像

アクシリオ アクアテクトゲル

容量

20g

価格

800円(税込)

特徴

550円のお試しセットあり
・膝裏を潤す16種類の保湿成分が痒みを抑える
・1本で保湿が全て完了するオールインワンタイプ


1.膝裏のかゆみの原因

膝裏 湿疹

思わず掻きむしりたくなる膝裏の不愉快なかゆみは、体を守る防御反応の1つです。
私たちの体は、かゆみを感じることで異常が起こっている部位を知らせます。
そして、体に起きた異常を取り除くために掻いてしまうのです。

皮膚は、以下の3層からできています。

  • 表皮
  • 真皮
  • 皮下組織

かゆみを伝えている神経の末端部分は、表皮と真皮の境界線にあります。
そのため、かゆみは体内の臓器で感じません。

さて、かゆいところを掻くと、その瞬間は気持ちいいですよね。
しかし、掻くと結果として皮膚を傷つけてしまうため、肌の状態は悪化します
掻くことでバリア機能が壊れて少しの刺激にも敏感になり、肌のかゆみもさらに増していくのです。

繰り返し現れる膝裏のかゆみは、湿疹や皮膚炎による症状です。
主に、外からの刺激と体質などの内面的な要因が原因で起こります。

1-1.外からの刺激

肌への刺激物

かゆみの原因となる外部的な刺激は、大きく分けて3種類です。

  • 物理的なもの(日光・温熱・寒冷・乾燥、金属、衣類のこすれなど)
  • 化学的なもの(化粧品・洗剤、整髪剤、歯磨き粉など)
  • 生物によるもの(花粉、細菌、植物、昆虫など)

かゆみの原因はひとつではなく、さまざまな刺激が重なって起こることがあります。たとえば、以下のようなケースです。

  • 洗剤の種類によってかゆくなる
  • 空気の乾燥でかゆくなる
  • 衣服がこすれる
  • 原因となる植物を触るとかぶれてかゆくなる など

原因は人によって違いますので、特定がしづらく厄介です。

1-2. 内側からの因子

かゆみ 

膝裏のかゆみは、外からの刺激だけでなく、体の中に問題を抱えているケースもあります。
たとえば、以下のようなケースです。

  • 乾燥肌や敏感肌などの肌状態
  • 皮脂や汗など皮膚分泌の異常
  • 薬剤や食品などによるアレルギー体質 など

いくつかの原因が重なって生じると、症状が治ってもかゆみを伴う湿疹や皮膚炎を繰り返すことが多くなります。
どれも体の異常と言え、かゆみを悪化させないためには原因に応じた対処が大切です。


2.膝裏がかゆいときに考えられる皮膚トラブル

膝裏のかゆみは症状によって対処法が異なるため、まずはどの疾患に当てはまるのかを知ることが大切です。
膝裏がかゆいときに考えられる4つの皮膚トラブルをご紹介します。

2-1.あせも

あせも 赤ちゃん

あせもは、大量に汗をかいたときに汗を出す汗管が一時的に詰まって、汗がスムーズに排出されなくなって起こる皮膚トラブルです。
汗が大量に出やすい高温多湿の環境やスポーツ時、通気性の悪い衣服を着用したときなどに、起こりやすくなります。

人は生きていれば必ず汗をかき、汗が出ることで体温を保っています。そのため、体調管理をする上で汗は重要です。しかし、あまりに多くの汗をかくと汗管の中に収まらず、他の組織ににじみ出て異常が生じます。

その結果、症状として現れるのがあせもです。

2-2.接触皮膚炎

かぶれ

接触性皮膚炎とは、一般的にかぶれといわれる症状です。具体的には、湿疹や赤み、かゆみ、水ぶくれなど、さまざまな症状を伴います。

膝裏に起こる接触皮膚炎の種類は、原因によって以下の2通りに分けられます。

  • 刺激性接触皮膚炎
  • アレルギー性接触皮膚炎

刺激性接触皮膚炎は、刺激の強いものが皮膚に触れることで生じる炎症です。症状はかゆみよりも痛みを感じることが多く、炎症がひどいと大きな水ぶくれや激しい痛みを伴います。

一方で、アレルギー性接触皮膚炎は、皮膚に触れるものにアレルギーがある場合に生じる症状です。通常はアレルギー物質に触れてから24時間以内に発症します。悪化すると症状の範囲が広がって、膝裏の周りの肌にまで影響を及ぼします。

どちらの接触性皮膚炎も治ったあとに色素沈着が残ることがあるので、早めに治療を行いましょう。

2-3.ダニ刺され

ダニ

ダニ刺されは、汗をかきやすい夏をピークに被害が増える皮膚トラブルです。

人を刺すダニは以下の3種類です。

  • ツメダニ
  • イエダニ
  • マダニ

一般家庭でよく見られるのはイエダニで、寝具に潜り込んで膝裏のような皮膚の柔らかい部分を刺します。刺された当日から強いかゆみが生じ、刺された箇所は不規則に点在しています。

同じ布団で寝ていても、体質によって刺される人と刺されない人に分かれる場合があります。

2-4.蕁麻疹

蕁麻疹

蕁麻疹は、部分的に皮膚が盛り上がって赤みを帯びる膨疹が現れ、灼熱感とかゆみの症状があります。

蕁麻疹を発症するタイミングで多いのは、以下のケースです。

  • 食事後
  • 化学的なものや薬品に触れた後
  • 急激な温度変化のある場所にいた後
  • ストレスや疲労を感じたとき など

子供と大人では蕁麻疹の原因が異なり、子供は上気道炎などの感染症や食べ物により発症することがよくあります。一方で、大人はストレスや環境によって生じるケースが多いです。

蕁麻疹は膝裏のような皮膚が柔らかい部分に現れやすく、かゆいからといって触るとどんどん赤くなっていきます。ミミズ腫れのようになると跡が残ることもあるため、できるだけ触れないようにしましょう。

2-5.  乾燥によるバリア機能の低下

膝裏がかゆい場合は、肌の乾燥が影響している場合があります。

人が感じる「かゆみ」は、外部異物の侵入から体を守る自己防衛反応の働きもあります。

神経線維(皮膚)に何らかの刺激が加わると、かゆみを起こす物質(ヒスタミンが主体であることが多い)が分泌され、知覚神経を刺激します。

その刺激が、知覚神経から脳に「かゆみ」として伝わり、皮膚をポリポリと掻いてしまいます。

乾燥や、膝裏をかきむしることによって肌のバリア機能が低下し、外部の刺激からの保護が弱まると、表皮内の神経線維が容易に反応してしまうため、ヒスタミンが分泌されやすく、かゆみが生じやすい肌になってしまうのです。

特に皮膚を掻きむしることが癖になると、掻くことによる刺激が再び皮膚に伝わり、ヒスタミンが更に分泌されて「かゆみがぶり返す」悪循環に陥ります。(いわゆる「ヒスタミン依存」)

参考:日本香粧品学会誌『バリア障害は難治性かゆみを誘導する』

参考:理化学研究所 プレスリリース記事


3.  膝裏のかゆみを対処する方法【症状が軽い場合】

膝裏のかゆみの症状が軽い場合や、慢性的ではない場合は、以下の2つの方法を試してみましょう。

軽いかゆみの場合におすすめの方法

  • かゆみを感じる部分を冷やす
  • バリア機能を保つために保湿する

    軽いかゆみであれば、これらの方法で治まるケースが多いですが、なかなかかゆみが治まらない場合は、なるべく早く病院に行きましょう

    3-1.かゆみを感じる部分を冷やす

    氷

    一時的な応急処置がしたい場合は、患部を冷やすと効果的です。
    皮膚の温度を下げることによって、神経の興奮が治まります。

    保冷剤をハンカチやタオルで包み、患部に当てましょう。
    氷をビニール袋に入れて冷やすのもおすすめです。

    保冷剤や氷がない場合は、シャワーで冷たい水をかけてもかゆみを和らげられます。

    3-2.バリア機能を保つために保湿する

    肌の乾燥やバリア機能の低下によって、膝裏のかゆみが生じている場合は、保湿がおすすめです。

    肌の最も外側である「表皮」と呼ばれる部分は、さらに4層に分かれていますが、その一番外側の層が「角質層」。肌のバリア機能に関係するのはこの部分で、更に角質層の上に、膜のように「皮脂膜」が張っています。

    適切に保湿をすることで、水分を保持した「角質層」と水分の蒸散を防ぐ「皮脂膜」が外部刺激から肌を保護してくれます。

    保湿商品には様々ありますが、膝裏のかゆみを感じている場合は、すでにバリア機能が低下していることが予想されるため、肌に関する「安全性テスト」を実施した商品がおすすめです。

    詳細の記述は避けますが、例として以下のようなテストがあります。

    1. スティンギングテスト
    2. パッチテスト
    3. アレルギーテスト

    特に「スティンギングテスト」は、敏感肌の人を対象に、かゆみやヒリヒリなどのスティンギング刺激を感じるかなどを評価する感受性テストのこと。

    このテストによって、「低刺激」かどうかがわかります。そのため低刺激なアイテムを選ぶ有効な指標になります。

    ただ、すべての方にアレルギー・皮フ刺激が起こらないということではありませんので、必ず刺激を感じないわけではありません。
    ですから、サンプルサイズやお試し商品がある場合は、そちらを試してから使用を判断するのがベストです。


    4.  【膝裏のかゆみを撃退】手荒れ改善でも有名な330円から始められる保湿クリームがおすすめ

    アクアテクトゲル

    乾燥してかゆい膝裏には、スキンケアで保湿する必要がありますが、化粧品やローションなどで水分だけ、もしくは乳液や保湿クリームで油分だけで保湿しようとしてもあまり効果はありません。

    水分と油分の両方を肌に浸透させる必要があります。

    そこで、おすすめなのが「アクアテクトゲル」!

    水分と油分を最適なバランスで同時に肌に与えることで、肌内部の水分を維持して乾燥を防ぎます。肌にさっと塗るだけで、すーっと浸透していき潤いが持続します。

    実際にアクアテクトゲルを使用し続けた結果「4週間後に肌のうるおいがアップしたことが実証」されており、膝裏に潤いをもたらしてくれます。

    4週間後に肌のうるおいがアップしたことが実証

    加えて、敏感肌の人を対象に、かゆみやヒリヒリなどのスティンギング刺激を評価する「スティンギングテスト済み」のため、低刺激な保湿ジェルになっています。

    他にも、低刺激を保証する3つのテスト(※1)を実施済みのため、ヒリつき・かゆみの症状はもちろん、「肌への余計な刺激」を避けて保湿をしてくれます。

    ※1:パッチテスト、アレルギーテスト、スティンギングテスト(化粧品を塗布時のピリピリといった刺激感の有無を確認するテスト)の3つ
    ※2:全ての人にアレルギーや皮膚刺激が起こらないわけではありません。

    初回限定で550円(税込)でお試しができます。

    • 急に膝裏がかゆくなった
    • 膝裏の乾燥がひどいので、保湿して痒みを抑えたい

    上記のような方は、ぜひアクアテクトゲルを手に入れてみてくださいね。

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    5.  膝裏のかゆみを対処する方法【症状が重い場合】

    足

    膝裏にかゆみが出たとき、かゆいからといって掻いてしまうと、皮膚が傷つき悪化します。
    そのため、なるべく掻かずに対処することが大切です

    洋服による刺激や汗などかゆみの原因が特定できる場合は、汗を拭いたり着替えたりして、かゆみの原因となっている刺激を取り除きましょう。

    それでもかゆみが収まらないときは、皮膚科を受診することをおすすめします。
    どうしても病院に行けない場合には市販薬を使う方法もありますが、とくにアトピー性皮膚炎の場合の自己治療はおすすめしません。

    5-1.医療機関で受診する

    病院

    かゆみや腫れがひどく、繰り返しかゆくなる場合は、皮膚科を受診してください。
    また、以下のような症状がある場合も受診が推奨されています。

    • 皮膚がかゆいだけではなく、赤みがあったりヒリヒリする
    • 患部が出血している
    • 以前、アトピー性皮膚炎の診断を受けたことがある
    • 発熱や倦怠感などもある

    場合によっては、かゆみの原因が内側にあり、内臓疾患や悪性腫瘍が疑われる可能性があります。
    早急に治療するためにも、なるべく早く医療機関で相談しましょう。

    スムーズに治療するためにも、受診する前に下記のポイントを整理しておくのがおすすめです。

    • かゆみが出る部位
    • かゆくなり始めた時期
    • 日中の症状
    • 夜の症状
    • かゆみが出やすい場面(ストレスを感じたとき、入浴中、仕事中など)

    上記の情報を、スマホや紙にメモを残しておきましょう。

    5-2.市販薬を使ってセルフケアをする

    塗り薬

    病院に行けない場合や軽いかゆみの場合、セルフケアによりかゆみを治めたいという人には市販薬があります。
    ドラッグストアには、かゆみに特化した市販薬がいくつか売られていますので、薬剤師に相談しましょう。

    かゆみ止めの市販薬にはいくつか種類があり、配合されている成分によって期待できる効果が異なります。

    • 抗ヒスタミン剤
    • ステロイド
    • 抗生物質

    塗る部位やかゆみの強さなど肌の状態にあわせて、薬剤師のアドバイスを元に選んでください。

    症状が軽いとき:抗ヒスタミン剤のかゆみ止め

    抗ヒスタミン剤は、アレルギー症状の原因となる「ヒスタミン」の生成や働きを抑えてくれます。
    皮膚のかゆみの改善が期待でき、ステロイド成分入りと比べると効果は穏やかです。

    かゆみが強いとき:ステロイド成分配合のかゆみ止め

    ステロイド成分は、過剰に反応している免疫系の反応を抑え込み、炎症を鎮め赤みやかゆみを抑えます。
    感染症や化膿の皮膚には使えないので、注意が必要です。

    ステロイドは、慎重に使用しなければならない塗り薬です。基本的には市販薬の説明書を読んで、その通りに使用します。以下の5点に注意して使用しましょう。

    • 薬を塗る前に膝裏を清潔にする
    • 適量を塗る
    • 擦らず、すり込まず、やさしく伸ばす
    • 1日1回~2回塗る
    • 症状が治まったら使用をやめる

    ステロイドの塗り薬の適量は、チューブの場合は人差し指から第一関節まで薬をのせた量、ローションや乳液は1円玉もしくは手のひら2枚分の面積です。

    化膿しているとき:抗生物質入りのかゆみ止め

    抗生物質は細菌を抑える成分です。
    感染症が原因のかゆみに使いましょう。

    健康的な皮膚やかゆみがそこまでひどくない場合は、使用しない方が良いかもしれません。
    患部がジュクジュクしており化膿しているようであれば、抗生物質入りのかゆみ止めを使ってみてください。


    6.  膝裏のかゆみを治すためにできる日常生活の見直しポイント

    リフレッシュ

    膝裏のかゆみは、市販薬を使った処置だけでなく、日常生活を見直すことも重要です

    市販薬で対処すると、確かにかゆみが消えるかもしれませんが、根本的な解決にはなりません。
    かゆみを繰り返さないためにも、原因をしっかり取り除き、対処していきましょう。

    ここでは、下記のポイントを紹介します。

    • 肌への刺激をなるべく避ける
    • しっかり保湿をする
    • ストレスが溜まらないように発散する
    • 身の回りを清潔に保つ

    どれも重要なポイントですので、覚えておきましょう。

    6-1.  肌への刺激をなるべく避ける

    シャンプー

    かゆみを悪化させる刺激になるのは、以下のような事柄です。

    • かゆい場所を掻く・こする
    • 石けんやシャンプーなどの洗い残し
    • 熱いお湯での入浴
    • 化学繊維の洋服や下着 など

    かゆみのある膝裏を掻くだけでなく、こするのも、皮膚にとっては刺激が強すぎます
    かゆみが悪化する原因になるので、やめましょう。

    とくに、お風呂に入るときは注意が必要です。
    石けんをしっかりと泡立てて、摩擦による負担を減らしながら体を洗いましょう。

    また、石けんやシャンプーが肌に残っていると、かゆみの原因になります。そのため、念入りに洗い流してください。

    清潔にするのは良いことですが、熱いお湯につかると、乾燥しやすくなります。
    お湯の温度はぬるめにし、長風呂や過度な入浴は避けましょう。目安として、手がふやけるまで入るのは長すぎます。

    その他、チクチクする肌着も刺激になることも。
    綿100%などの肌触りのやさしい下着や洋服を選んでください。
    下着や洋服を洗う洗剤も、かゆみを悪化させる原因のひとつです。
    漂白剤や着色料が入っていない、自然由来の原料を使っている洗剤などがおすすめです。

    最後に、ストッキングなどの化学繊維は、皮膚を乾燥させます。
    ストッキングを履く前にボディクリームを塗っておくと、乾燥を防げます。

    関連記事:ストレスフリーで快適に過ごす「敏感肌用下着」を選ぶ5つのポイント

    6-2.  しっかり保湿をする

    保湿

    肌が乾燥していると、刺激を感じやすくなります。
    特に膝裏は、ボディクリームを塗るときに忘れてしまいがち。
    日頃から意識的に保湿しましょう。

    膝裏に適切な保湿剤は、市販のワセリンやボディクリーム、乳液などがあります。
    顔に使えるオールインワンジェルも、ボディの保湿に使えます。

    当メディアを運営する株式会社アースケアのオールインワンジェルも、ご愛用の方は手荒れやボディの乾燥にも使われる方が多いです。
    「顔に使えるので安心感がある」「顔も体も一つで済むし、あれこれ買わなくていいのがらくちん」と喜ばれています。
    すでにお持ちの場合は、膝裏にも使ってみてはいかがでしょうか。

    また、かゆみが強い場合には、かぶれなどの炎症を抑えるとされているグリチルリチン酸二カリウムが配合されている医薬部外品のクリームなどもあります
    保湿しながらかゆみも同時にケアしたい場合は、かゆみに特化した有効成分が入ったクリームを使ってみてください。

    6-3.  ストレスが溜まらないよう発散する

    女性 起床

    イライラするとかゆくなるように、心の状態によってかゆみが出ることがあります。
    起きる時間、寝る時間をきめて生活リズムを整え、十分に睡眠をとりましょう。

    疲れたときは休み、悩みがあるときは誰かに相談するなどして、疲れやストレスをため込まないようご自身の体を労わることも大切です

    また、ヨガや瞑想、運動、映画鑑賞、読書、温泉、マッサージなど心地よく楽しめることが見つかると、ストレスをため込まずに済むかもしれません。

    6-4.  身の回りを清潔に保つ

    掃除

    かゆみの原因となる刺激を減らすためにも、身の回りを清潔に保ちましょう。清潔に保つために意識するポイントは、以下の5つです。

    • 汗や汚れがついているときは洗い流す
    • 部屋をこまめに掃除する
    • カーペットは毛の短いものを使用する
    • 寝具を定期的に洗う
    • 定期的に部屋を換気する

    皮膚に汗や汚れが残っていると、菌が繁殖しやすくなり、かゆみの原因になります。スポーツ後や帰宅後は、汗や汚れを洗い流し清潔に保つことが大切です。その際、衣類も新しいものと交換してください。

    また、ダニやほこりといったハウスダストもかゆみの原因になり得ます。
    部屋が散らかっていたり、物があふれていたりすると、ほこりがたまりやすくなるので、こまめに部屋を掃除するのが理想的です。
    ゴミも、ため込まずにすぐに捨てましょう。

    さらに、毛の長いカーペットはダニの巣窟です。清潔さを維持するためにも、毛の短いものに変更してください。

    もうひとつ気を付けたい点が、寝具です。
    所説ありますが、寝具は1週間に1度洗うことが推奨されています
    また、洗う際には60℃以上の熱いお湯で洗うことが推奨されていますので、可能であれば取り入れてみてください。

    ベッドや布団を洗えない場合は、布団専用のヘッドをつけた掃除機をかけるだけでも快適になります。
    眠るときに体にむずがゆさを感じる場合には、一度取り入れてみましょう。

    最後に、定期的に換気をして、風通しを良くすることがおすすめです
    温度や湿度によってもかゆみが強くなることもあります。
    エアコンを上手に活用して室内の環境を整えましょう。


    7.  かゆみや湿疹を繰り返す場合はアトピー性皮膚炎の可能性がある

    あせも

    アトピー性皮膚炎は、かゆみを伴う湿疹がでる代表的な皮膚の病気です。
    もともとアレルギー体質の人や皮膚のバリア機能が弱い人に多いとされています。

    アトピー性皮膚炎には、いくつか特徴があります。

    • かゆみや湿疹が繰り返される
    • 顔、首、肘や膝の裏側に現れやすく、全身に広がることもある
    • 約8割の人が5歳までに症状が現れている
    • アトピー素因を持っている
    • アトピー以外にもぜんそくや花粉症、食物アレルギーなどの疾患を併せ持っている

    かゆみや湿疹が繰り返され、上記の症状が小さな頃からある人は、アトピー性皮膚炎の可能性があります

    かゆみは膝裏のほか、顔、首、肘の裏などにも現れやすく、全身に広がることも。
    膝の裏や肘の裏など左右対称に炎症が出やすい傾向があります。

    アトピー性皮膚炎の症状と原因について詳しく説明します。

    7-1.  アトピー性皮膚炎の主な症状

    アトピー性皮膚炎 

    • かゆみ
    • 皮膚の炎症
    • かぶれ
    • 黒ずみ

    上記の症状がある人は、アトピー性皮膚炎の可能性があります。

    中でもかゆみに苦しめられる人が比較的多いと言われており、掻けば掻くほど症状が悪化します。

    湿疹は、額や目のまわり、口のまわり、肘、膝の裏側など関節部分などにみられます

    赤みのある湿疹、水分の多いジクジクとした湿疹、しこりのような湿疹など種類はさまざまです。
    ささくれができて、皮がむけてしまうこともあります。

    子どもはかゆみを我慢できないため、血が出るまで掻いてしまうケースが見られます。
    掻くことが繰り返されると、皮膚が分厚くなりごわついたり、黒ずみができたりします。

    7-2.  アトピー性皮膚炎になる原因

    アトピー性皮膚炎

    アトピー性皮膚炎は、下記のさまざまな要因が複雑に重なり合って起こると考えられています。

    • 肌のバリア機能の低下
    • 体質
    • 外部からの刺激 など

    バリア機能は、皮膚表面の角質層に備わる肌の保護的役割を持つ機能のことです。水分の蒸発を防ぎ、さまざまな刺激から守る役割を担っています。

    外部からの刺激によりバリア機能が低下する場合もあれば、生まれつきバリア機能が弱い人もいます。

    バリア機能が弱いということは、常に皮膚が外部からの刺激にさらされている状態ということ。そのため、下記のような刺激を受けるとかゆくなるのです。

    • ダニやほこりといったハウスダスト
    • 掻くなどの物理的な刺激
    • 石けんや金属などの化学物質
    • 紫外線 など

    また、日本皮膚科学会によると、ストレスなどでアトピー性皮膚炎になってしまうことも。

    確かに、思春期以降も続く大人のアトピー性皮膚炎で、家庭や学校、会社などでの人間関係、多忙、進路葛藤、自立不安などの心理社会的ストレスが悪化に関係していたことがしばしばあります。

    イライラしたときや逆にホッとした時についつい引っ掻いてしまい、それが半ば習慣化し、クセのように掻いていることが治らない大きな要因となっています。

    医師との話し合いの中で、そのような状態にあることに気づくだけでも、症状が好転するきっかけになります。

    引用:日本皮膚科学会「アトピー性皮膚炎

    さまざまな原因がありますが、場合によってはいくつもの要因が重なり症状が出てきます。

    7-3.  夏に悪化するタイプと冬に悪化するタイプの違い

    アトピー 治った

    アトピー性皮膚炎の症状は、季節によって安定している時期と悪化しやすい時期があります。

    夏になると悪化する人は、汗や紫外線によってかゆみが強く出やすいタイプです。
    とくに夏は、汗によって体を冷やす機能が活発になります。
    汗を掻きやすい脇や首、膝の内側に湿疹ができやすくなります。

    一方、冬になると悪化する人は、肌の乾燥によってかゆみがでやすい人です。
    冬になって空気が乾燥すると同時に肌も乾燥し、バリア機能が低下します。
    暖房によってさらに空気が乾燥すると、ますますかゆくなります。


    8.  膝裏の痒みについてよくある質問

    膝裏の痒みについて、以下のよくある質問にお答えします。

    よくある質問

    • 夜に膝裏が痒くなりやすいのはどうして?
    • 湿疹と蕁麻疹の違いは?
    • 大人になってからアトピー性皮膚炎を発症することってあるの?

    それぞれの質問にお答えしますので、膝裏の痒みに悩んでいる方は参考にしてください。

    Q1. 夜に膝裏が痒くなりやすいのはどうして?

    A. 夜に布団に入ることで体温が上昇し、痒みを伝える神経が過敏になるためです。また、お風呂に入ることで皮脂が落とされ、乾燥することでかゆみを引き起こすこともあります。熱いシャワーは刺激になるので、ぬるめのシャワーを浴びましょう。

    どうしても痒い場合は、かかずに膝裏を冷やしてください。かきむしることで肌のバリア機能が低下し余計にかゆくなってしまいます。

    Q2. 湿疹と蕁麻疹の違いは?

    A. 湿疹と蕁麻疹は「症状の表れ方」に違いがあります。両者とも赤みやブツブツなどの症状がでる点は変わらないのですが、湿疹は徐々に症状が表れて数日間続くことが主である一方で、蕁麻疹は急に出現して急に消えるという特徴があります。

    参考文献:ポリベビー>HOME > Q&A > 湿疹について > 湿疹とじんましんの違いは何ですか?

    Q3. 大人になってからアトピー性皮膚炎を発症することってあるの?

    A. アトピー性皮膚炎は子どもに多い病気ですが、大人になってから発症する人もいます。原因は、日常のストレスや生活習慣、ホルモンバランスの乱れなどさまざまで、日本では20代~30代での発症が多いといわれています。


    まとめ

    膝裏のかゆみにはさまざまな原因があり、基本的には外的刺激によるものと内的な因子によるものが関わっています。
    市販の薬で抑えられる可能性はありますが、繰り返す場合やかゆみが強い場合は皮膚科の受診をおすすめします
    セルフケアにこだわり過ぎて悪化させないよう、くれぐれもお気をつけくださいね。

    その他にも、下記のポイントを覚えておいていただきたいです。

    • 膝裏は日頃から保湿をすることが大切
    • 日常生活を見直すことで、かゆみを根本的に改善できる可能性がある
    • ストレスもかゆみにつながることがあるので、ストレス発散も重要

    悪化させないためには、掻かないことが重要です。
    治療とあわせて日常生活も見直すことで良い循環が生まれ、少しでも快適な生活になることを願っております。