『背中の乾燥』が気になる…原因から対策、おすすめのスキンケアアイテムまで紹介

背中の乾燥

背中の乾燥は、私たち多くの人が抱えている肌トラブルの一つです。見えにくい部位であるがゆえに、放置されがちな背中の乾燥。しかし、適切なケアを怠ると乾燥が進行し、かゆみやカサつき、湿疹などのトラブルを引き起こす可能性があります。この記事では、背中の乾燥の原因や症状、入浴時の対策、おすすめの保湿ケア方法などを詳しく解説しています。

とりあえず早く背中の乾燥を予防・改善したい場合は、「正しい保湿ケア」が最も効果的です。(▶先に「正しい保湿ケア」をチェック)

目次

1. 背中がカサカサ乾燥する理由

乾燥した背中

背中の乾燥は、身体的な要因や外的な環境によって引き起こされることが多いです。このセクションでは、主な要因を掘り下げて考えてみましょう。

環境要因

季節による影響が大きいです。特に秋や冬は、乾燥が進みやすい時期です。暖房器具を使うことで室内の湿度が下がり、これが肌の乾燥を促進します。快適な湿度を保つために室内環境を整えることが重要です。

入浴の習慣

熱すぎるお湯での入浴は、肌の皮脂を過剰に奪う原因となります。特に長時間入浴したり、高水圧のシャワーを利用すると、肌のバリア機能が低下し、乾燥が進む可能性があります。他にも、洗浄力の高いボディソープを使用したり、洗い流しが甘いと、肌の乾燥が悪化します。(▶「背中の乾燥を防ぐ入浴」をチェック

保湿不足

顔と同じように、背中の肌も保湿が必要不可欠です。背中は自分でケアしにくい部位であるため、日常的な保湿が後回しになりがちです。これにより、かゆみや炎症を引き起こすことも珍しくありません。(▶「背中の乾燥を防ぐ保湿ケア」をチェック

摩擦(刺激)

衣服やタオルといった外部からの摩擦も、背中の乾燥の要因となります。特に刺激が強い素材(合成繊維やウールなど)は、肌に負担をかけ、乾燥を引き起こすことがあります。

栄養不足

栄養が不足すると、体の代謝が悪化し、皮脂の分泌が減ることがあります。皮脂は肌のバリア機能を維持するために重要な役割を果たすため、皮脂の減少は乾燥肌の原因となります

このように、背中が乾燥するには多くの要因が関与しています。これらの要因を理解することで、効果的な対策を講じやすくなります。

2. 背中の乾燥による症状

乾燥による背中の症状

背中の乾燥は見た目にはわかりにくいですが、その影響は深刻です。乾燥が進行すると、さまざまな肌のトラブルが発生する可能性があります。以下に、背中の乾燥による具体的な症状を詳しく説明します。

カサつき

乾燥が進むと、肌がカサつきます。肌の水分が不足することで表皮がひび割れることがあり、このような見た目の変化が現れます。カサつきが気になる場合は、早急な保湿が必要です。

かゆみ

背中の乾燥により最もよく見られる症状は、かゆみです。肌が乾燥すると、自然なバリア機能が損なわれ、外部の刺激に対して非常に敏感になります。その結果、かゆみが生じやすくなり、かくことによってさらに肌を傷つけるという悪循環におちいりがちです。(関連記事:【体がかゆい・チクチク】原因と対策を徹底解説!快適な肌を取り戻す方法

背中ニキビ

乾燥が原因で背中ニキビが出やすくなることもあります。肌のターンオーバーに乱れが生じ、古い角質が蓄積されることで毛穴が詰まりやすくなります。特に背中は皮脂腺が多いため、ニキビができやすい部位です。ニキビができると、かゆみを伴うことがあり、さらなる不快感を引き起こします。

赤みや炎症

乾燥した肌に外的な刺激が加わると、赤みや炎症が現れることがあります。このような状況では、肌は敏感になり、普段は問題のない刺激にも過敏に反応してしまうため、注意が必要です。

乾燥性皮膚炎

進行した乾燥は、乾燥性皮膚炎や皮脂欠乏性湿疹と呼ばれる状態を引き起こすことがあります。これにより、肌が赤く炎症を起こし、湿疹が現れることが多く見受けられます。この状態は放置すると症状が悪化し、慢性化することもあるため、早期の対処が求められます。

背中の乾燥による症状は目に見えにくいものですが、無視すると状態が悪化することがあります。日常的に適切なケアを行い、肌の健康を保つことが大切です。

3. 背中の乾燥を防ぐ入浴

背中の乾燥を防ぐためには、入浴方法を見直すことが重要です。適切な入浴の習慣を持つことで、肌の水分を保持し、乾燥を軽減することが可能です。以下に、背中の乾燥を防ぐための入浴時のポイントを解説します。

適温のお湯を選ぶ

お風呂が沸いている

入浴時のお湯の温度は、肌に大きな影響を与えます。40℃以下のぬるめのお湯を使用することが推奨されます。高温のお湯は肌の皮脂を奪ってしまい、乾燥を引き起こす原因となります。心地よいぬるま湯に浸かり、肌を優しくケアしましょう。

肌にやさしい石けんを使う

ボディソープの欠点

多くのボディソープに含まれる石油系の界面活性剤」は洗浄力がとても高く、残留しやすいです。このようなボディソープを使用すると、肌のうるおいが奪われ、乾燥肌が悪化する可能性があります。この石油系の界面活性剤を配合すると、泡立ちが良くなります。豊富な泡立ちは評価されがちですが、「安全性の高さ」・「機能性の良さ」には全く関係がありません。石油系の界面活性剤を含んだボディソープではなく、マイルドな洗浄力の石けんを選ぶようにしましょう。(超敏感肌・乾燥肌の開発者が、健康肌を目指して作った全身用の「やさしい石けん」をチェック

やさしく肌を洗う

手で体を洗う様子

体の汚れはゴシゴシ洗わなくても、お湯の力でほとんど落ちます。したがって、背中を洗うときは、優しい洗い方を心掛けることが重要です。強い力でゴシゴシ洗うと、必要な水分が失われ、肌のバリア機能を損なう恐れがあります。柔らかい素材のタオルや手を使い、泡立てながら丁寧に洗うことを心掛けましょう。

しっかり洗い流す

頭から洗う様子・前かがみで頭を洗う様子

背中をしっかりとすすぎを行いましょう。シャンプー・トリートメントの成分が肌に残ると、乾燥や肌トラブルを引き起こす可能性があります。髪のトリートメントが背中に残るのを防ぐため、頭を洗ってから体を洗うのがおすすめです。また、頭を洗うときは、シャンプー・トリートメントが背中に付着しないように、前かがみで洗うといいでしょう。

保湿効果のある入浴剤を利用する

入浴剤を選ぶ際は、保湿成分が含まれたものを取り入れましょう。これにより、入浴後の肌の潤いを保つことができます。保湿効果のある入浴剤を使用することで、入浴中から肌の乾燥を防ぐことができるでしょう。

やさしく体を拭く

体を拭くタオル

入浴後に体の水分を拭かないと、肌内部の水分まで蒸発してしまう過乾燥が起きてしまう為、タオルで体の水分をふき取りましょう。この時も、肌をゴシゴシこするのではなく、吸水性の高いタオルを、肌にやさしく押し当てるようにして、水分を拭きしょう。

入浴後の保湿を徹底する

入浴後は肌が敏感で乾燥しやすくなるため、すぐに保湿ケアを行うことが肝心です。お風呂上がりには忘れずに保湿剤を使用し、背中全体にしっかりと塗りこむことが、乾燥対策につながります。次の章で保湿ケアに関して詳しく説明します。

入浴時に意識する点を少し変えるだけで、背中の乾燥を効果的に防ぐことができます。正しい入浴方法を身につけて、美しい背中を保ちましょう。

4. 背中のカサカサ乾燥を防ぐ保湿スキンケア

背中の乾燥対策には、日々の保湿が欠かせません。このセクションでは、人気な保湿剤や具体的な保湿方法を紹介します。

人気の保湿剤は効果がない?

化粧水・乳液・クリームなどの保湿アイテムを選ぶ様子

以下のような保湿剤が人気です。

  • ボディローション: 水分を肌に与える。より軽いテクスチャーで肌にさっとなじむ。
  • ボディクリーム: 油分を肌に与える。しっとりとした使用感。
  • 軟膏(ワセリンなど): 油分を肌に与える。水分の蒸発を防ぐ効果が高い分、伸びが悪い。

これらの保湿剤は人気がありますが、注意が必要です。それは、これらの保湿剤を単体で使用しても、正しい保湿が行えないということです。
正しい保湿とは、肌に水分・油分をバランスよく与えることです。しかし、以下の表のように、これらの保湿剤を単体で使用しても、水分・油分のどちらかが不足してしまいます。

水分 油分
ボディローション ×

ボディクリーム

軟膏(ワセリンなど) ×

もしこれらの保湿剤を使用する場合は、他のアイテムを併用して、肌に水分・油分の両方を与えるようにしましょう。

おすすめの保湿ゲル

前述のように、正しい保湿とは水分・油分を肌にバランスよく与えることです。アクアテクトゲルがあれば、これを1つのアイテムで行うことができます。

アクアテクトゲル

水分 油分
ボディローション ×

ボディクリーム

軟膏(ワセリンなど) ×
アクアテクトゲル

超敏感肌・乾燥肌の開発者が作った高保湿・低刺激のゲルで、安心して全身に使用することができます。

おすすめポイント

  • 肌に最適なバランスで水分・油分を補給
  • 16種類の保湿成分を贅沢に配合
  • アルコール・香料・着色料不使用
  • 敏感肌・乾燥肌・赤ちゃんも使用可

「ボディローションやクリームを使用しても背中が乾燥する」「効果的で低刺激のボディケアをしたい」という方におすすめです。

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保湿のタイミングが重要

保湿のタイミング

以下のようなタイミングで保湿を行いましょう。

  • 入浴後:体を拭いてすぐに
  • 起床後:服を着替えるときに
  • 就寝前:寝る直前に

また、それに加えて、タイミングがあれば日中も保湿しましょう。こまめに保湿をすることで肌がうるおった状態を保つことができます。

保湿に便利な道具を活用するのも〇

背中に保湿剤を塗るアプリケーター

手が届きにくい背中の保湿には、長柄のアプリケーターを利用するのが便利です。使い方は簡単です。ヘッド部分に保湿剤を塗り広げて、そのまま背中に当てるだけで保湿ができます。背中は面積が大きいので、使用量はたっぷりめに。アプリケーター先端の方で塗り広げておくと、塗布しやすいです。

継続的なケアを行うことが大切

背中の乾燥を防ぐためには、日々の保湿を怠らないことが何よりも重要です。始めは手間と感じるかもしれませんが、続けることで肌の状態が改善され、快適さを実感できるようになります。日常的な小さな努力が、理想の肌へと導く大きな一歩となります。

5. 背中の乾燥改善には日々の習慣も大切

健康的な生活習慣を維持する

 

栄養バランスのとれた食事 写真

生活習慣も背中の乾燥に大きな影響を与えます。十分な睡眠や栄養バランスの取れた食事を取ることが重要です。特にビタミンや亜鉛、オメガ3脂肪酸を多く含む食品は、乾燥肌に効果的です。(参考記事:【即効性はある?】乾燥肌に効果的な食べ物とおすすめレシピを紹介!美肌への近道を徹底解説

やさしい素材を身に着ける

ポリエステルやナイロンではなく、コットンやレーヨンを選ぶ

タートルネックやマフラーなどの素材によって、背中が乾燥することがあります。肌に直接触れる衣服の素材はこだわって選びましょう。滑らかで柔らかい肌触りで、吸湿性が高い素材がおすすめです。具体的な素材としては、綿(コットン)やレーヨンなどが挙げられます。

室内湿度の管理する

加湿器

乾燥する季節や冬場には、室内の湿度を60%以上に保つことが理想的です。加湿器を使用するか、水を入れた器を置くことで、湿度を補う工夫をしましょう。湿度を適切に保つことで、首周りの皮膚の乾燥を抑えることができます。

6. 背中の乾燥が重症化した場合の対処法

背中の乾燥やかゆみが悪化し、症状が重篤化した場合は、自分での対処が難しくなることがあります。ここでは、専門的な治療が必要な場合や市販薬を使用する際の注意点について解説します。

皮膚科の受診

専門医が説明する様子

背中の症状が2週間以上続く場合や、かゆみや湿疹が広がっている場合は、迷わず皮膚科を受診しましょう。特に、以下のような状況では早急に医療機関に行くことが推奨されます。

  • 炎症がひどい: 赤みや腫れが広がっている場合。
  • かゆみが強い: 日常生活に支障をきたすレベルのかゆみ。
  • かき壊しによる傷: 皮膚が破れており、感染のリスクがある場合。

医師による専門的な診断と治療が必要です。

市販薬の利用

市販の外用薬

もし症状の原因がわかっている場合は、市販薬を使用することも一つの選択肢です。市販薬にはさまざまな種類がありますが、かゆみや炎症に適した成分を含む薬剤を選ぶことが重要です。抗炎症剤・ステロイド外用薬は、炎症が強い場合に効果的ですが、使用は医師の指導のもとで行うことが望ましいです。また、市販薬を使用する際は、必ず用法・用量を守ってください。自己判断での使用は避け、必要に応じて薬剤師に相談することをおすすめします。

日常生活での注意点

重症化した場合は、日常生活の中で特に注意が必要です。以下の点を意識しましょう。

  • かかないこと: かゆみを感じた際は触れないようにし、冷やすなどの方法で対処します。
  • 爪を短く切る: 寝ている間に無意識に掻いてしまうのを防ぐため、爪を短く保つことが重要です。
  • 症状が改善しない場合は、自己判断をせず、速やかに医療機関を再訪するよう心掛けましょう。

よくある質問

なぜ背中が乾燥するのですか?

背中の乾燥は、皮脂腺が少ないことや、スキンケアが行き届かないことなどが主な原因です。また、入浴時の温度管理や、環境要因、摩擦と刺激の影響も背中の乾燥に関係します。これらの要因を理解し、適切な対策を講じることが大切です。

背中の乾燥による症状には何がありますか?

背中の乾燥によって、かゆみ、乾燥性皮膚炎、背中ニキビ、カサつきや湿疹、赤みや炎症などさまざまな症状が現れる可能性があります。これらの症状を放置すると悪化する恐れがあるため、早期の対処が重要です。

背中の乾燥を防ぐために気をつけるべきことは何ですか?

背中の乾燥を防ぐには、適温のお湯で入浴し、優しく洗うことが大切です。入浴後はすぐに保湿を行い、保湿成分入りの入浴剤の利用や、生活環境の改善にも注意を払いましょう。継続的なケアが肌の健康を保つために重要です。

背中が乾燥して、かゆみやブツブツが出たらどうしたらいい?

まずは乾燥対策のために、水分・油分をバランスよく与える保湿を行いましょう。また、入浴時は低刺激の石けんを使用し、洗い流しがないか気を付けましょう。なかなかかゆみやブツブツが改善しない場合や、深刻な場合は、皮膚科を受診しましょう。

重症化した場合はどのように対処すればよいですか?

症状が2週間以上続く場合や、炎症が強い場合は、皮膚科の受診を検討しましょう。市販薬を使用する際は、適切な薬剤の選択と正しい使用方法に気を付ける必要があります。日常生活では、かくことを避け、爪を短く切るなどの対策を心がけることも重要です。

まとめ

背中の乾燥を防ぐためには、正しい入浴方法を心がけ、日々の保湿ケアを欠かさないことが大切です。適温のお湯で優しく洗い、保湿成分の豊富な商品を使用することで、肌の潤いを保つことができます。また、生活環境の改善や刺激の少ない素材の活用も効果的です。症状が悪化した場合は早めに専門家に相談し、適切な治療を受けることをおすすめします。日頃からの予防と早期対応により、健やかで潤いのある背中を保つことが可能です。

この記事を書いた人

大阪の化粧品会社、株式会社アースケアに勤務。
日々、お客様の肌相談や健康肌づくりのためのスキンケアに関する情報発信を行っています。

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