
「冬場になると全身のカサカサが気になる」
「顔は保湿するけど、時間がなくてボディまではお手入れが行き届かない」
など、ボディケアに不満を抱えている女性は少なくありません。
資生堂の調査によると、あまり美容に時間をかけられない20~40代女性のうち、6割以上が入浴後の乾燥を感じた経験があると明らかとなりました。
その一方で、約9割が「入浴した後の肌は入浴前よりも乾燥する」「入浴後は保湿をすべき制限時間がある」ことを知らないという結果も。
すべすべ肌を手に入れるためには、ポイントを押さえた保湿の方法を知ることが大切です。
ポイントを押さえると、思っているよりも簡単に効果的なボディケアが実現できますよ!
そこでこの記事では、保湿のやり方や入浴方法、おすすめのボディケアアイテムを紹介します。
肌の乾燥やザラザラ、ゴワゴワが気になる人、全身すべすべ肌を目指したい人はぜひ参考にしてください。
1.正しい保湿ケアについて
美しい肌を目指したいと思っても、思い込みの自己流ケアではなかなか変化を実感できないことも。
また、ネットやSNS上には非常にたくさんの情報があるため、何が正しいのか判断がつかないことも。
そこでまずは、正しいボディケアの基礎知識やポイントを説明します。
1-1.肌の基礎知識
私たちの肌は、外側から「表皮」、「真皮」、「皮下組織」の3層に分けられ、それぞれ以下の役割を担っています。
- 表皮:異物侵入や水分蒸散を防ぐ(バリア機能)
- 真皮:肌の構造や弾力を支える
- 皮下組織:栄養や老廃物を運ぶ
また、表皮は外側から角質層、顆粒層、有棘層、基底層の4層からなっており、ターンオーバーというしくみによって細胞が生まれ変わり続けています。
ターンオーバーによる細胞の生まれ変わり周期は、年齢や個人によって差はありますが通常28〜56日程度。
この周期は、寝不足や疲労、ストレスなどざまざまな要因によって乱れることがあります。すると、細胞が未熟化したり古い角質が残ったりするため、バリア機能が低下しやすくなります。
乾燥肌のケアをしてすべすべ肌になるためには、毎日のケアでターンオーバーを正常化し、バリア機能を高めることが必要と言えます。
1-2.スキンケアの知識
昨今では、雑誌やネット上にさまざまなスキンケア情報があふれており、過剰広告やキャッチコピーに惑わされるかもしれません。
また、肌質や部位によるスキンケア方法の違いに戸惑う人もいるでしょう。
そんなときは、まずスキンケアの基本となる3つのポイントを押さえておくと安心です。
<ポイント>
1.肌を清潔にすること
2.うるおいを与えること(保湿)
3.紫外線対策
まずひとつ目は、肌を清潔にすること。
手や足など汚れやすい部位はもちろん、蒸れやすい部位や皮脂腺の多い部位(胸部や腹部など)は、より丁寧に洗いましょう。
このとき、顔と同様に、ゴシゴシこすると肌にダメージを与えてしまいます。
ナイロンタオルのような硬い素材のものは使わずに、やさしく丁寧に洗ってください。
肌の汚れを落としたら、次は保湿。
ひじやひざ、かかとなど角質が厚い部位は、うるおいが不足するとすぐにガサガサになってしまします。
ボディークリームやオイル、ジェルなどを塗って、こまめに保湿をしましょう。
また、紫外線はシミやソバカスだけでなく、バリア機能の低下やかさつきの原因となります。
腕や脚、首など衣服から出る部位は、日焼け止めを塗る、日傘を使うなどの紫外線対策をしましょう。
紫外線は冬場や曇りの日でも降り注ぐので、なるべく年中対策をするように心がけてください。
1-3.保湿が必要である理由
空気の乾燥や紫外線、加齢などによって肌のうるおいが不足すると、刺激に敏感になりかさつきやかゆみを引き起こしやすくなります。
スキンケアアイテムには、化粧水や乳液、クリーム、ジェルなどさまざまな種類がありますが、どのアイテムも基本的には水分やNMF(天然保湿因子)、脂質を補うためのもの。
これらを使って保湿することにより、さまざまな肌トラブルの予防につながります。
また、株式会社ベルヴィーヌの「化粧品の種類と使い方―スキンケア化粧品―」には、以下の内容が記載されています。
- 角質に過剰な水分を与えゆっくり乾燥させると、角質の状態が整い肌状態が良くなる
- 保湿ケアがバリア機能を整える
- 化粧水→乳液→クリームの順で塗れば、角質をゆっくり乾燥させることになる
つまり、健やかな肌を作るには保湿が非常に大切であり、そのためには角質をしっかりうるおしてからゆっくり乾燥させていく必要があるということです。
具体的な方法や注意点については、後ほど説明します。
1-4.入浴時のポイント
入浴は、肌を清潔にし角質に水分を与えられるため、保湿前のケアとして最適なタイミング。
しかし、ただ入浴すれば良いというものではなく、すべすべ肌になるためには注意点もあります。
まず、シャワーや浴槽のお湯は少しぬるめの38℃くらいがおすすめです。
熱すぎると、肌に刺激を与え必要な皮脂まで落としてしまうため、乾燥しやすくなるからです。
冬など熱いお湯に入りたいときもあるかもしれませんが、スキンケアを重視するならなるべく40℃までを目安にすることをおすすめします。
また、体を洗うときはナイロンタオルでゴシゴシこすったり、長時間洗い続けたりしないようにしてください。
顔と同様に、洗いすぎは乾燥や肌荒れの原因となります。
スクラブやピーリングで角質ケアを行うときも、早くキレイにしたいからと推奨回数以上に使わないように注意しましょう。
1-5.保湿は入浴後10分以内
入浴により肌がうるおっても、そのまま放置するとすぐに乾燥してしまいます。
温泉医科学研究所の研究によると、以下の結果が明らかとなっています。
- 入浴により角質水分量は急速に増加する
- 出浴後は急速に角質水分量が減少する
- 出浴後10分を過ぎると入浴前程度まで減少する
- 保湿化粧品を塗ることで角質水分量の減少を抑えられる
つまり、入浴によってうるおった肌をキープするには、なるべく早く、遅くても10分以内に保湿をすることが大切なのです。
角質の乾燥スピードをゆっくりにできれば、肌状態が整いすべすべ肌に近づくでしょう。
1-6.正しい保湿ケアのやり方
すべすべ肌を作るには、表皮のバリア機能を高めることが大切だと説明しましたが、そのためには角質に十分な水分を与え、肌を柔軟化しながら水分蒸散を防ぐことが必要です。
つまり、正しくケアをするなら以下の3つの保湿成分を補うのがベストです。
- 角質層に水分を補給(化粧水)
- 柔軟化させる親水性成分(乳液やジェル)
- 水分蒸散を防ぐ親油性成分(クリームやオイル)
親水性成分とはグリセリンやBG、DPG、親油性成分は脂肪酸エステルや炭化水素水、高級アルコールなどを指します。
化粧水→乳液・ジェル→クリーム・オイルの順に塗ることで、3つの保湿成分をバランスよく補給できるのです。
なお、手軽さ重視の人にはオールインワンタイプの商品もおすすめです。
2.保湿ケアアイテムの選び方
ボディケアにおける保湿の重要性を知ったところで、次に気になるのがアイテムの選び方。
保湿ケアアイテムは、ドラッグストアや通販、雑貨屋などさまざまな場所で入手できるため、どれがいいのか分からない人も多いでしょう。
ここでは、保湿ケアアイテムの種類や目的別のポイントなどを説明します。
2-1.アイテムの種類を知る
保湿ケアといっても、アイテムの種類はさまざまです。
まずは、ケアを習慣化することが大事。
そのためには使い続けやすいよう、それぞれの特徴を知ったうえで、肌質や季節、使用感の好みで選んでみましょう。
主な種類と特徴は以下の通りです。
種類 | 特徴 |
ローション | 水や親水性成分が多く、さっぱりした使い心地。 |
ミルク(乳液) | 親水性・親油性成分がバランスよく配合。とろりとして伸びが良いテクスチャー。 |
クリーム | 親油性成分が多く、しっとりとした使い心地。 |
オイル | 植物油や鉱物油が主成分。滑りが良くマッサージにもおすすめ。 |
バター | 植物性油脂でできており、温めると液状になる。乾燥しやすい季節におすすめ。 |
ジェル | クリームやミルクよりも親油性成分が控え目。ひんやりとした使い心地で伸びも良い。 |
さっぱりとした使い心地を好む人や夏場に使いたい場合は、万能なローションやジェルタイプがおすすめ。
逆にしっとり感や保湿力重視の人は、オイルやバターがお好みかと思います。
また、季節を問わず使えるもの、バランスの良い使い心地を求める人は、クリームやミルクから始めましょう。
ただし、保湿ケアのやり方で説明した3つのポイントが大切なので、ローションの場合は親水性・親油性成分を配合したアイテムを追加するのがおすすめです。
手軽さや時短重視の人は、オールインワンタイプのクリームやミルクも良いでしょう。
2-2.乾燥肌をケアしたい
ボディケアを始めたい、見直したいと思っている人の多くは、乾燥肌を気にしています。
ひどくなると、ムズムズしてかゆくなったり皮がむけてしまったりすることもあるでしょう。
乾燥肌は、ターンオーバーの乱れによるバリア機能の低下が原因。
そのため、クリームやミルクを塗っても一時的にうるおったように感じるだけで、すぐに変化が期待できるものではありません。
正しい保湿ケアのやり方で紹介したポイントを守りながら、少なくとも1~2カ月以上は毎日コツコツケアを続けましょう。
なお、保湿アイテムを選ぶときは、なめらかで伸びが良いもの、保湿成分を多く配合したものがおすすめです。
2-3.すべすべ肌になりたい
特に若い女性は、マシュマロのような柔らかくて触り心地の良い肌に憧れる傾向にあります。
ただ乾燥肌を改善するのでなはく、さらにワンランク上のすべすべ肌を目指すには、やはり毎日の地道なケアが大切です。
ボディのザラザラが気になる場合は、週1~2回のスクラブやピーリング、その後は入念な保湿を行いましょう。
角質が厚くなりやすいひじやひざ、かかとなどをケアしたい場合は、やすりやラップパックによるケアを取り入れるのもおすすめです。
2-4.香りを重視したい
ボディケアをする目的として、「良い香りでリラックスしたい」「ナチュラルに香るボディにしたい」と思う人も少なくありません。
好きな香りのアイテムを使うことで、毎日のケアが楽しみになるため、モチベーションのアップにもつながります。
そのため、保湿ケアアイテムを選ぶときは、保湿力や塗り心地だけでなく、香りも確認しましょう。
ボディケアは入浴時や入浴後がおすすめだと説明しましたが、朝のお出かけ前などに行うのも、香りと乾燥予防にはおすすめです。
3.おすすめのボディケアアイテム
ボディケアアイテムは、肌質や季節、好みに合わせて選ぶのがベスト。
しかし、数多くの商品が販売されているため、選びきれない人も多いでしょう。
そこで次に、プチプラ、乾燥肌、プレゼントに最適な香りの良いものなどをそれぞれ厳選して紹介します。
3-1. プチプラ編①:キュレル ジェルローション
容量:220ml
価格:オープン価格
キュレルは、乾燥性敏感肌向けに作られたトータルスキンケアブランド。
ジェルローションは、さっぱりみずみずしい使い心地の医薬部外品保湿剤です。
消炎剤、うるおい成分(セラミド機能成分※、ユーカリエキス、アスナロエキス)を配合。
「汗トラブルケア処方」で、汗からも肌を守ってくれます。
赤ちゃんのデリケートな肌にも使えるので、肌が敏感な人でも使始めやすいのが安心ですね。
顔にもボディにも使えるので、全身まるごとケアしたい人におすすめです。
※ヘキサデシロキシPGヒドロキシエチルヘキサデカナミド
3-2. プチプラ編②:ヴァセリン ディープリーエンリッチドボディローション フローラルラベンダーの香り
容量:300ml
価格:990円(税込)
140年以上の歴史と信頼を持つスキンケアブランド「ヴァセリン」のボディローションです。
コラーゲンと3種の天然保湿成分(カレンデュラエッセンス(トウキンセンカ花エキス)、オーガニックホホバオイル、オーガニックシアバター)を配合。
「うるおい浸透(角質層内)バリア処方」が1日中うるおいを保つとともに、フローラルラベンダーの香りがリラックスライムをもたらしてくれます。
なめらかな伸びとしっとり感で、うるすべ肌に導いてくれるでしょう。
3-3. 乾燥肌におすすめ編:アースケア アクアテクトゲル
容量: 100g
価格: 3,080円(税込)
当メディアを運営する株式会社アースケアの「アクアテクトゲル」は、乾燥肌や敏感肌の人のために保湿することを目的に作られたゲルクリームです。
保湿に必要な水分と油分をバランスよく配合しているため、これ1本で乾燥肌のケアができます。
化粧水や乳液、美容液、クリームなどがひとつになっていて、顔にもボディにも使えるため、万能の保湿ケアと言えるでしょう。
なめらかな弾力を持つジェル状なので、刺激に敏感になった肌やカサカサになった肌にも優しく広がります。
とにかく乾燥肌をなんとかしたい、肌への優しさを重視したいという人におすすめです。
3-4. おすすめの香り編:ジョンマスターオーガニックBO&Vボディミルク N(ブラッドオレンジ&バニラ)
容量:236ml
価格:3,630円(税込)
香りを楽しみたい人におすすめなのが、ジョンマスターオーガニック。
こちらは、農薬や化学肥料を使わずに栽培・収穫された原料にこだわったブランドです。
BO&VボディミルクNは、するすると伸び肌なじみも良い乳液タイプのボディローション。
入浴後の肌はもちろん乾いた肌もしっとりうるおしてくれます。
オレンジやバニラの甘さと爽やかさが融合した香りが特徴的で、マッサージ用や贈り物としても使えますよ。
3-5. インバスアイテム編:SABONボディスクラブS デリケートジャスミン
容量:320g
価格:3,740円(税込)
古い角質を取り除いて、さっぱりすべすべ肌を目指したい人におすすめなのが、SABONのボディスクラブ。
死海の塩(塩化Na)のスクラブが、古い角質を落としミネラルと美容成分を角質層まで届けてくれます。
また、アーモンドやホホバなど4種のボタニカルオイルが肌を整えてくれるため、しっとりとした洗いあがりに。
上品なフレッシュフローラルの香りとともに、至高のバスタイムを楽しめるでしょう。
Sサイズは約1.5カ月分なので、スクラブケアが初めての人やお試しで使ってみたい人にもおすすめ。
なお、ボディスクラブは首から下用の製品なので、顔への使用は控えましょう。
まとめ
すべすべ肌を手に入れるには、
● 肌を清潔に保つこと
● 保湿をすること
● 紫外線対策
の3つが大切です。
特に保湿は、肌のターンオーバーを整えバリア機能を保つために欠かせません。
保湿のコツは、入浴後なるべく早く、水分と油分をバランスよく補給すること。
まずは、ボディケアは習慣化することが大切です。
そのために、肌質や季節、テクスチャー、香りの好みや続けやすさで保湿ケアアイテムを選びましょう。
そして、ボディケアを楽しんでみてくださいね。