ニキビ肌向け用の化粧品に記載されていることの多い「ノンコメドジェニック」という言葉。調査の結果、91.3%の方がこの言葉を知らないことが明らかになりました。
「ノンコメドジェニックテスト済み」と書かれている商品は、「商品」としてコメドができにくいことがテストされたものです。
一部の方は、「ニキビ肌には、日焼け止めなどの化粧品を使用しない方がいい」と考えています。しかし、実はニキビ肌の方こそ、日焼け止めの使用がかかせません。
▶ニキビ肌の方に日焼け止めがかかせない理由をチェック
▶ニキビ肌の方におすすめの日焼け止めをチェック
今回は、ノンコメドジェニック化粧品と一般的な化粧品との違い、ノンコメドジェニック化粧品を選ぶ際の注意点、おすすめの日焼け止め・化粧品を紹介します。
ニキビに悩んでいる方やスキンケアアイテムを探している方は、ぜひ参考にしてください。
2.ニキビの種類と主な原因
ニキビは、その程度によって「白ニキビ」「黒ニキビ」「赤ニキビ」「黄ニキビ」に分けられます。
白ニキビは、毛穴に皮脂が詰まり、白い点に見えるニキビのこと。「コメド」とは、この白ニキビの状態のことを指しており、この段階から悪化させないことが理想的です。
ノンコメドジェニックテストも、この「コメド」ができにくい効果を検証しているテストです。ニキビやニキビ跡の予防になるので、とても嬉しい効果です。
次に「黒ニキビ」。
詰まった皮脂が「酸化」したり、メラニン色素によって黒く見えたりする状態です。鼻の頭や頬に黒いポツポツができ、毛穴が目立つなどの症状があります。
「赤・黄ニキビ」までいくと、セルフケアが難しくなるかもしれません
白ニキビが炎症を起こし、毛包でアクネ菌が活発になっている状態です。赤く皮膚が盛り上がり、痛みやかゆみを感じることもあります。
アクネ菌によって作り出された物質が、さらに炎症を引き起こすことも。赤ニキビが進行して化膿すると、黄ニキビとなり、ニキビが治っても跡が残ることもあります。
この段階までいくと、セルフケアで綺麗にすることが難しくなります。悪化させないように気を付けましょう。
2.ノンコメドジェニックとは
「ノンコメドジェニック」は簡単に言うと、ニキビのもとができにくいことを指します。ただし、必ずしもニキビができないというわけではありません。コメドができるものと比較して、できにくいかどうかをテストします。
「コメド」は、「面ぽう」とも呼ばれ、毛穴が詰まった状態を言います。そのコメドが炎症を起こすと、赤みをおびて膨らむ赤ニキビや、化膿して黄色い汁がでる黄ニキビへと悪化します。
ですからまずは、毛穴が詰まった状態にならないように気をつけることが大切です。
まずはじめに、一般的な化粧品との違いやノンコメドジェニック化粧品を選ぶ上での注意点をご紹介します。
2-1. 一般的な化粧品との違い
一般的な化粧品とノンコメドジェニックテスト済み化粧品とは、テストをしているか・していないかが違います。
化粧品の効果は、「保湿」です。基本的にはどちらの化粧品にも違いがありません。ですから、「ノンコメドジェニックテスト」をしていてもしていなくても、製造方法や効果にさほどの違いはありません。
ただ、ノンコメドジェニックテスト済み化粧品は、人の肌で実際にニキビの元となるコメドができにくいことを確認しています。
ノンコメドジェニックテスト済みだからと言って、「ニキビができない」「ニキビを改善する」という効果を保証しているわけではありません。また、確認していないからと言って、「ニキビができやすい」というわけでもありません。
ニキビができる可能性のある成分を極力排除し、脂性肌やニキビ肌向けに作られた化粧品であると言えますので、「ニキビがあるから、どんな化粧品を使ったらいいかわからない」という場合の指針のひとつとしておきましょう。
2-2.ノンコメドジェニック化粧品の注意点
ノンコメドジェニック化粧品を選ぶ際には、いくつか注意したい点があります。
化粧品のパッケージや商品説明に「ノンコメドジェニックテスト済み」と記載されていれば、ノンコメドジェニックを証明するテストを専門機関で行っている化粧品ということになります。
具体的には、背中にサンプルを塗布し、組織学的な検査を行ってコメドが形成されるかどうか確認する試験が行われ、クリアした化粧品は「ノンコメドジェニックテスト済み」とパッケージに表記できます。
しかし、テストについて規定が決まっているわけではなく、各試験機関によってやり方は違います。ですから、同じノンコメドジェニックテスト済みであっても、実施されているテストによって、使用感や満足度が違うことを覚えておくことが大切です。
もう一つ気を付けたいのが、「ノンコメドジェニック処方」や「ニキビができにくい処方」と記載されている商品です。「ノンコメドジェニック処方」は「コメドができにくい成分を配合している化粧品」を指している可能性があり、必ずしもノンコメドジェニックのテストを受けているわけではありません。
また、「ニキビができにくい処方」は、そもそもノンコメドジェニックではないことがあります。例えば、油分の少ない化粧品は「ニキビができにくい処方」として称することがあります。
さらに、「薬用ニキビケア」と記載されている商品でも、「ノンコメドジェニックテスト済み」という表記がされていなければ、そもそもノンコメドジェニック化粧品ではない可能性が。医薬部外品の化粧品でニキビを防ぐ成分、例えばサリチル酸などを配合しているものを「薬用ニキビケア」と言うことがあります。
関連記事:繰り返すニキビに使える?「ノンコメドジェニック」本当の効果を知る
2-3.ノンコメドジェニック化粧品の種類
ノンコメドジェニック化粧品には、スキンケア製品やベースメイク製品など、さまざまな種類のものがあります。
ノンコメドジェニック化粧品の種類の例
- 洗顔料
- 化粧水
- 美容液
- 乳液
- 日焼け止め
- 化粧下地
- ファンデーション
ニキビ肌の方は、ノンコメドジェニック化粧品を使って、正しいケアをすることが重要です。
▶詳しくは「Q. ニキビを改善するためのスキンケアは?」で紹介しています。
スキンケア製品だけでなく、化粧下地やファンデーションにもノンコメドジェニック製品があります。ニキビ肌の方も、ノンコメドジェニック化粧品を使用してメイクできます。ニキビ肌の方の中には「肌にメイクをしない方がいい」と考えて、日焼け止めを塗らない方がいらっしゃいますが、実はそれは間違いです。
ニキビ肌の方はノンコメドジェニックテスト済みの日焼け止めの使用がおすすめです。
その理由について、以下で詳しく説明します。
3.ニキビ肌こそ日焼け止めが大切
調査の結果、62.7%の方が「ニキビ肌には日焼け止めやファンデーションなどの化粧品を塗らないほうが良い」と考えていることが明らかになりました。「日焼け止めを塗るとニキビが悪化する」と考えている方が多いことがわかります。
しかし、ニキビができた肌というのは肌本来のバリア機能が低下しており、乾燥や外的な刺激にとても弱くなっています。紫外線はその外的刺激の代表格です。
つまり、ニキビができているのに日焼け止めを塗らないというのは、肌本来のバリア機能が弱った部分を無防備にしているのと同じなのです。すると、将来、日焼け止め対策をしていれば発生しなかったであろうシミやニキビを悪化させる可能性が高まります。
このような長期的な肌トラブルのリスクを防ぐために、ニキビ肌の方こそ、日焼け止めを塗ることを徹底しなければなりません。ただ、商品によっては、ニキビ肌を悪化させてしまう日焼け止めもあります。
以下ではニキビ肌向けの日焼け止めの選び方を紹介します。
3-1.【ニキビ肌向け】日焼け止めの選び方
ニキビで悩んでいる方は、以下のポイントを満たした日焼け止めを選ぶのが理想的です。
ニキビ肌に合う日焼け止めの条件
- ノンコメドジェニックテスト済みである
- SPFが20~30である
- 紫外線散乱剤100%(ノンケミカル)
- お試し商品がある
「ノンコメドジェニックテスト済み」がおすすめな理由はすでに説明済みなので、以下では他のポイントについて紹介します。
SPFが20~30である
一般的に「SPF値が高いほど、紫外線カット効果が高い」と考えられていますが、SPF30以上であれば、紫外線カット効果はほぼ変わりません。また、SPF値が高くなるほど肌への負担が大きくなるため、SPF値20~30が最もバランスが良いのです。
紫外線散乱剤100%(ノンケミカル)
日焼け止め成分には紫外線吸収剤と紫外線散乱剤がありますが、紫外線吸収剤はまれに皮膚刺激を起こすことがあります。ニキビで悩んでいる人や刺激が心配な人は、紫外線吸収剤を配合していない(ノンケミカル)ものを選ぶと良いでしょう。
お試し商品がある
ニキビ肌・敏感肌の方が、肌に合う日焼け止めを探すのは簡単ではありません。お試しサイズの商品があると、「肌に合うか確かめやすい」「肌に合わない際にロスが少ない」「複数の商品を比較できる」などのメリットがあります。
関連記事:【日焼け止め】お試し・ミニサイズがあるおすすめ商品20選|目的・タイプ別にご紹介
関連記事:【24年5月】敏感肌におすすめの日焼け止め25選│ノンケミカルで肌荒れ解消
関連記事:ニキビの原因と予防方法を徹底解説|効果的なスキンケアと生活習慣
3-2.【ノンコメドジェニックテスト済み】の日焼け止めがおすすめ
アースケアの「やさしいUVカットミルク」は上記のポイントを全て満たしており、ニキビ肌や敏感肌の方にもお使いいただけます。
“おすすめポイント”
- 低刺激と充分な紫外線カット効果
- 肌への負担が少ないウォータープルーフ機能付
- 白浮きを抑えたうすいベージュ色
- ノンコメドジェニックテスト済みのため、ニキビ肌も安心
※すべての方にニキビの元となる「コメド」ができないわけではありません
やさしいUVカットミルクはSPF25・PA++で、低刺激ながら日常生活やシミ・シワを防ぐためには充分な紫外線防止効果が期待できます。紫外線散乱剤にはコーティング加工を施し、肌老化の原因となる酸化も防げるのが特徴です。
また、やさしいUVカットミルクは水に強いウォータープルーフ機能付きです。日焼け止めは流れ落ちてしまうと、紫外線から肌を守ることができません。ウォータープルーフ機能といっても敏感肌でも安心して使用できるように、「肌に負担をかけないウォータープルーフ機能」にこだわって作られています。普段使用しているマイルドなクレンジングで簡単に落とせます。
日焼け止めの色は肌なじみの良いうすいベージュ色で、白浮きが抑えられています。化粧下地にも使えて機能性の高い日焼け止めですので、敏感肌の方にまずは使ってみてほしい日焼け止め商品となっています。
4.ニキビを改善するためには生活習慣の見直しが必要不可欠
ニキビを改善するにはスキンケアも大切ですが、同時に、生活習慣の見直しも必要です。
ポイントは、睡眠と食生活、ストレス対策の3つです。それぞれ詳しく解説します。
4-1.十分な睡眠を心がける
睡眠時間が短かったり、睡眠の質が低下したりすると、ニキビをはじめ肌が荒れやすくなります。
睡眠は、疲れをとり休息しているだけでなく、皮膚や筋肉、骨などの細胞の修復に役立ちます。ニキビを改善するためにも、適切な睡眠時間を確保しましょう。
また、寝る直前までスマホを見たり、仕事をしたりすると寝付きが悪くなるので要注意です。就寝3時間前には夕食を終え、ノンカフェインの暖かい飲み物で体を温めましょう。ぬるめのお湯にゆっくりとつかり、ヒーリングミュージックを聴くなども、リラックスできるのでおすすめです。
さらに、朝同じ時間に太陽の光を浴びると、深い眠りに落ちやすいとされています。睡眠リズムを整え、健康な肌を保てるように心がけてください。
4-2.食生活を見直す
チョコレートやピーナッツ、ケーキを食べるとニキビができると言われていますが、実際のところ、因果関係は解明されていません。ただし、これらの食べ物が原因で明らかにニキビが増えた場合は、控えてみることも検討したいところです。
大人ニキビと食生活の関連性については、明らかになってはいませんが、栄養の偏りはホルモンバランスに影響を与え、肌のターンオーバーの乱れにつながります。そうなると、ニキビができる可能性は高まります。栄養の偏りがないよう、バランスの取れた食事を心がけてみてください。
とはいえ、私もニキビに悩まされた身ですが、チョコレートは大好きで、これを食べることはストレス発散の一つでした。ですから「やめとけ」と言われても、なかなか止められず…。
そんな私が個人的におすすめするのは、植物油脂やショートニングなどの油脂が少ないチョコレートです。食べ比べた体感として、これらの油脂が含まれていないチョコレートだと、ニキビへの影響が少なかったように思います。
たとえば、おなじみの「明治ミルクチョコレート」や「明治ザチョコレートシリーズ」には含まれてません。(※2020年1月現在)同じ明治でも、ブラックチョコレートの方が好きなのですが、こっちは油脂が配合されており、仕方なくミルクチョコレートを選んでいました。ストレス発散や気分転換、頭を回したいときなどは、これらのチョコレートを選んでみてはいかがでしょうか。
4-3.ストレス対策をする
ストレスがたまると、皮膚の免疫力が低下し、ニキビができやすくなります。肌の再生もうまくいかないため、なかなか治らずニキビ跡ができる場合も。
内側からニキビのない肌を作るためには、ストレスを溜めないことが大切です。日頃から気分転換をしたり、深呼吸をしたりしてストレスをしっかり解消しましょう。
繰り返しになりますが、私のストレス対策はチョコレートを食べることもあり、うまくバランスをとれればいい循環になることもあります。ダメなことばかりでもありませんので、なにか一つでもしっくりくるストレス発散方法をぜひ探してみてくださいね。
4.よくある質問
以下ではよくある質問に回答します。
Q. ニキビを改善するためのスキンケアは?
A.ノンコメドジェニックテスト済みの商品で、正しいスキンケアを行ってください。
アクリシオシリーズはノンコメドジェニックテスト済みなので、ニキビ肌の改善におすすめです。
“アクシリオシリーズに含まれる2つの商品”
- アクアテクトゲル…化粧水・乳液・美容液・クリームの機能が1つになった保湿ジェル
- ダブルクレンジングゲル…クレンジングと洗顔が一度にできるクレンジングゲル
ニキビができているときも、いつも通りの手順でスキンケアを行いましょう。
スキンケアの手順は以下の通り。
2.化粧水で肌にうるおいを与える
3.乳液やクリームで水分の蒸発を防ぐ
アクシリオシリーズのアクアテクトゲルがあれば、「2.化粧水で肌にうるおいを与える」「3.乳液やクリームで水分の蒸発を防ぐ」を1本で同時に完了できます。
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Q. ニキビ肌にファンデーションを塗ってもいい?おすすめファンデ―ションは?
A.塗る場合はノンコメドジェニックテスト済みのファンデーションがおすすめです
ファンデーションを塗るとニキビが悪化すると考えられがちですが、ファンデーションには、ニキビ悪化の原因となる紫外線やちり、ほこりなどから肌を守る役目もあります。
活用するメリットもありますので、ノンコメドジェニックテスト済みのファンデーションを2つ紹介します。※すべての方にニキビができないわけではありません。
商品名 |
パウダーファンデーション |
スーパークッション ウルトラカバークッションBB(メイベリン) |
商品画像 |
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容量 |
8g |
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値段 |
3,080円(税込) |
2,739円(税込) |
お試しセット |
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特徴 |
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メイクをした後は、必ずしっかりメイクを落としましょう。
まとめ
ノンコメドジェニック化粧品は、ニキビができにくいとされている化粧品です。
もちろん、ニキビの改善を完全に保証しているものではありません。
それでも、ノンコメドジェニックテスト済みの化粧品は一般的な化粧品と比べると、ニキビができないよう配慮されて作られていると言えます。
ニキビ肌の方は、ニキビ悪化を防ぐために、ノンコメドジェニックテスト済みの日焼け止めを試してみてください。