「冬場になると全身のカサカサが気になる」
「顔は保湿するけど、時間がなくてボディまではお手入れが行き届かない」
など、ボディケアに不満を抱えている女性は少なくありません。
資生堂の調査によると、あまり美容に時間をかけられない20~40代女性のうち、6割以上が入浴後の乾燥を感じた経験があると明らかとなりました。
その一方で、約9割が「入浴した後の肌は入浴前よりも乾燥する」「入浴後は保湿をすべき制限時間がある」ことを知らないという結果も。
すべすべ肌を手に入れるためには、ポイントを押さえた保湿の方法を知ることが大切です。
ポイントを押さえると、思っているよりも簡単に効果的なボディケアが実現できますよ!
そこでこの記事では、保湿のやり方や入浴方法、おすすめのボディケアアイテムを紹介します。
1. 正しいボディケアの基礎知識
美しい肌を目指したいと思っても、思い込みの自己流ケアではなかなか変化を実感できないことも。
また、ネットやSNS上には非常にたくさんの情報があるため、何が正しいのか判断がつかないことも。
そこでまずは、正しいボディケアの基礎知識やポイントを説明します。
1-1. 肌の基礎知識
私たちの肌は、外側から「表皮」、「真皮」、「皮下組織」の3層に分けられ、それぞれ以下の役割を担っています。
- 表皮:異物侵入や水分蒸散を防ぐ(バリア機能)
- 真皮:肌の構造や弾力を支える
- 皮下組織:栄養や老廃物を運ぶ
また、表皮は外側から角質層、顆粒層、有棘層、基底層の4層からなっており、ターンオーバーというしくみによって細胞が生まれ変わり続けています。
ターンオーバーによる細胞の生まれ変わり周期は、年齢や個人によって差はありますが通常28〜56日程度。
この周期は、寝不足や疲労、ストレスなどざまざまな要因によって乱れることがあります。すると、細胞が未熟化したり古い角質が残ったりするため、バリア機能が低下しやすくなります。
乾燥肌のケアをしてすべすべ肌になるためには、毎日のケアでターンオーバーを正常化し、バリア機能を高めることが必要と言えます。
1-2. スキンケアの知識
昨今では、雑誌やネット上にさまざまなスキンケア情報があふれており、過剰広告やキャッチコピーに惑わされるかもしれません。
また、肌質や部位によるスキンケア方法の違いに戸惑う人もいるでしょう。
そんなときは、まずスキンケアの基本となる3つのポイントを押さえておくと安心です。
<ポイント>
1.肌を清潔にすること
2.うるおいを与えること(保湿)
3.紫外線対策
まずひとつ目は、肌を清潔にすること。
手や足など汚れやすい部位はもちろん、蒸れやすい部位や皮脂腺の多い部位(胸部や腹部など)は、より丁寧に洗いましょう。
このとき、顔と同様に、ゴシゴシこすると肌にダメージを与えてしまいます。
ナイロンタオルのような硬い素材のものは使わずに、やさしく丁寧に洗ってください。
肌の汚れを落としたら、次は保湿。
ひじやひざ、かかとなど角質が厚い部位は、うるおいが不足するとすぐにガサガサになってしまいます。
ボディクリームやオイル、ジェルなどを塗って、こまめに保湿をしましょう。
また、紫外線はシミやソバカスだけでなく、バリア機能の低下やかさつきの原因となります。
腕や脚、首など衣服から出る部位は、日焼け止めを塗る、日傘を使うなどの紫外線対策をしましょう。
紫外線は冬場や曇りの日でも降り注ぐので、なるべく年中対策をするように心がけてください。
1-3. 保湿が必要である理由
空気の乾燥や紫外線、加齢などによって肌のうるおいが不足すると、刺激に敏感になりかさつきやかゆみを引き起こしやすくなります。
スキンケアアイテムには、化粧水や乳液、クリーム、ジェルなどさまざまな種類がありますが、どのアイテムも基本的には水分やNMF(天然保湿因子)、脂質を補うためのもの。
これらを使って保湿することにより、さまざまな肌トラブルの予防につながります。
また、株式会社ベルヴィーヌの「化粧品の種類と使い方―スキンケア化粧品―」には、以下の内容が記載されています。
- 角質に過剰な水分を与えゆっくり乾燥させると、角質の状態が整い肌状態が良くなる
- 保湿ケアがバリア機能を整える
- 化粧水→乳液→クリームの順で塗れば、角質をゆっくり乾燥させることになる
つまり、健やかな肌を作るには保湿が非常に大切であり、そのためには角質をしっかりうるおしてからゆっくり乾燥させていく必要があるということです。
具体的な方法や注意点については、後ほど説明します。
2. ボディケアを続けるメリット
顔の肌トラブルが気分を沈めてしまうのと同様に、体の肌も乾燥していたり、肌トラブルをかかえているとストレスですよね。
そこで以下では、ボディケアが必要な理由を説明します。
ボディケアを継続することは体の肌のうるおいを保つだけでなく、ストレスの軽減にもつながります。ぜひ、日常生活のルーティンにボディケアを取り入れていきましょう。
2-1.肌の乾燥を防ぎうるおいを保つ
私たちの体の肌は顔の肌と同様に、ケアを怠ると乾燥してしまいます。
とくに、入浴で体を洗うと少なからず水分や皮脂などが流れてしまい、肌のバリア機能が低下し乾燥しやすくなります。
そのため、入浴後の肌には保湿クリームでの保湿を行うことが大切です。
入浴によって失われた水分と油分を与えることで肌のうるおいを保ち、乾燥を防ぎます。
2-2.血行促進効果がある
ボディケアには、血行促進の効果があります。保湿をする際にマッサージを一緒に行うと、筋肉が軟らかくなるため、血管が拡張し血流の流れもよくなるでしょう。
血流の流れがよくなると、ボディ全体に酸素や栄養が届きやすくなり、老廃物の排出も促されます。
とくに冷え性の方は、ふくらはぎを重点的にマッサージしてみましょう。ふくらはぎは「第二の心臓」とも呼ばれ、全身の血流を助ける重要な役割があります。
足首から膝に向かってマッサージすることで、血液が心臓に戻りやすくなり、全身の血流がよくなるでしょう。
2-3.自信へとつながる
ボディはほとんど洋服で隠れてしまい、顔ほど人に見られることもありませんが、きれいなボディが保てると、内面にも影響し自信へとつながります。洋服で隠れている部分をケアする行為は、自分のボディに向き合い自分自身を大事にしている時間です。
ゆっくりとボディケアをすることで、普段ではわからない小さな変化に気づくこともあります。
- かかとが硬くなっている
- 膝の黒ずみが気になる
- すねが乾燥してきた
ボディケアを続けていくと、もっときれいな肌になりたいと上向きな気持ちになり、美意識もアップするでしょう。
3.ボディケアの正しい順番は?
ボディケアで効果を出したい場合、以下の手順で実施しましょう。
<入浴中のボディケアの順番>
- クレンジングでメイクを落とす
- 湯船につかる
- 髪を洗う
- 身体を洗う
- 洗顔する
最初に身体を温めた方が、毛穴が開いて汚れは落ちそうですが、顔にメイクが残ったままだと汚れは出にくい状態です。まずはメイクを落としてから身体を温めましょう。
次に髪を洗います。髪を洗うとシャンプーやトリートメント成分が肌に付いてしまうため、すべて流した後に身体を洗います。シャンプーやトリートメントの成分は、最後に洗顔で落とすことが大切です。
<入浴後のボディケアの順番>
- 身体を拭く
- 顔と体を保湿する髪を乾かす
入浴後、身体の水分を拭き取ったら10分以内に、顔と身体の保湿を行いましょう。
肌のバリア機能が低下した肌を保湿をせずに放置しておくと、肌が乾燥してしまいます。
最後に髪を乾かします。長時間髪が濡れた状態にしておくと、頭皮が蒸れてしまいかゆみや湿疹のできる可能性があります。ドライヤーでしっかり乾燥させましょう。
4. 全身の保湿はバスタイムの時が最適!
全身の保湿をしたい方は「バスタイム」のタイミングで、保湿をするようにしましょう。
保湿に必要なことは、肌に「水分」を与えること。そして、その水分が逃げないように「油分」でフタをすることです。
入浴は肌を清潔にし、角質に水分を与えます。
このタイミングで更に油分を肌に補給すれば、効率的に全身の保湿を完了できます。
シャワーや浴槽のお湯は少しぬるめの38℃くらいがおすすめです。
熱すぎると、肌に刺激を与え必要な皮脂まで落としてしまうため、乾燥しやすくなるからです。
冬など熱いお湯に入りたいときもあるかもしれませんが、スキンケアを重視するならなるべく40℃までを目安にすることをおすすめします。
4-1. 入浴後10分以内を目安にしよう
顔や体の保湿は、入浴後にするのがおすすめですが、目安として「入浴後10分以内」を心がけましょう。
入浴によって角質層の水分量が増加するものの、入浴後10分をすぎると急速に減少することが明らかになっているからです。
参考:日本健康開発財団 温泉医科学研究所 入浴後皮膚乾燥と入浴中塗布化粧品の保湿効果
入浴後10分を過ぎるまでに、保湿化粧品を塗ると、急速な水分蒸散を防ぐことができます。
また、体を洗うときはナイロンタオルでゴシゴシこすったり、長時間洗い続けたりしないようにしてください。
顔と同様に、洗いすぎは乾燥や肌荒れの原因となります。
スクラブやピーリングで角質ケアを行うときも、早くキレイにしたいからと推奨回数以上に使わないように注意しましょう。
5. 【入浴前】バスタイム時にできるボディケア
入浴前は、基本的に保湿ケアをしなくても良いのですが、一部例外があります。
そのうちの1つが「帰ってすぐにメイク落とし」をしている場合です。
「お風呂に入るタイミング」でメイク落としをしている方も多いですが、肌のことを考えるのであれば、なるべく早くメイクは落としてあげたいものです。
朝につけたメイク料は、日中に出る汗や皮脂と混ざり、どんどん酸化していきます。夕方頃には、肌にダメージを与えるレベルで酸化が進行しています。
「メイクしたまま寝落ちして、顔の調子が悪くなった…」という経験をした方も多いと思います。可能であれば、帰宅してすぐにメイクは落としてしまいましょう。
また、その後お風呂に入るまでは、ローションや乳液を使って保湿を行い、肌の乾燥を避けるようにしましょう。
5-1. 顔の保湿
帰宅してすぐにメイクを落とす場合、なるべく肌に低刺激なものを選ぶのがおすすめです。
クレンジングと洗顔が一本で済む「ダブル洗顔不要」のクレンジングを使用したり、泡立てないジェルタイプなどを使うと良いでしょう。
メイク後は顔を保湿し、お風呂に入るまでの間に、顔のバリア機能を損なわないようにしましょう。
6. 【入浴中】バスタイム時にできるカラダのボディケア
入浴中にできるカラダの保湿、それは「頭皮」の保湿です。
これから丁寧に説明していきます。
6-1. 頭皮の保湿
頭皮はもともと、皮脂を分泌する器官の数が額の2倍、背中の5倍もあり、身体の中で最も皮脂の分泌量が多い場所です。
したがって、非常に乾燥しにくい場所ですが、「頭皮環境を壊す行為」を行ってしまうと、刺激によってターンオーバーが早まり、乾燥してフケが出たり、かゆみが生じたりします。
特にシャンプーやリンスをする際の「洗い方」が間違っていると、頭皮にダメージを与えてしまい、乾燥に繋がることがあります。
頭皮の乾燥やフケを解決するには、入浴中のタイミングで、「正しい洗い方」をすることが非常に重要。
次に紹介する「正しい洗い方」で頭皮を洗ってみてください。
頭皮を保湿する洗い方とは、次の7ステップです。
1 | ブラッシングをして髪の毛のもつれをとりましょう | |
2 | 予洗いをして、汚れを落としましょう | |
3 | ポンプタイプの1プッシュは、大体3~5ml 髪の毛の長さにあったシャンプーを使いましょう |
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4 | シャンプーは手のひらで泡立てましょう | |
5 | シャンプーは頭皮→髪の毛の順に広げていきましょう | |
6 | 10リットル~15リットルのお湯で、十分にすすぎましょう | |
7 | リンスやトリートメントは頭皮にはつけないようにしましょう |
特に大事なのは頭皮を指で洗うタイミング
手のひらでシャンプーを泡立てたら、爪をたてるのではなく、指の腹で揉み込んでマッサージするように頭皮に塗り広げていきましょう。
ブラッシングと予洗いをすることで髪の毛の大半の汚れは落ちます。
そのため、シャンプーは頭皮の汚れを落とすことが目的です。
また、頭皮を洗うようにすると、自然と髪の毛にもシャンプーがいきわたります。
頭皮:髪=8:2の意識で洗いましょう。
もし髪の毛が長い場合は、髪の毛は頭皮を洗った残りの泡で洗いましょう。
頭皮の汚れやベタつきが気になったり、爪が長い場合は、シリコン製などの頭皮洗浄用ブラシを使いましょう。
シャンプーの広げ方
1 | まず襟足から徐々に上に向かって、後頭部へ広げていきます。 毛量が多い後頭部は特に汚れが溜まりがちです。後頭部には多めにシャンプーを広げるように意識しましょう。 |
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2 | 次に耳の上の側頭部から、頭頂部に塗り広げましょう | |
3 | 額の生え際やこめかみから、頭頂部へ向かって塗り広げましょう |
正しい方法で頭皮を洗うだけで、保湿を達成することができます。
もっと詳しく知りたい方は、以下の記事をどうぞ。
頭皮の保湿に人気の商品12選|ローションやオイルは意味なし?保湿方法も紹介
7. 【入浴後】バスタイム時にできるボディケア
カラダの保湿をする際は、お風呂上がりからが本番。
冒頭でも述べたように、「入浴後10分以内」を目安にして、保湿スキンケアを行っていきましょう。
入浴後に保湿する場所は「肌・身体」、そして「足」です。
順番に見ていきましょう。
7-1. 肌・身体の保湿
顔や身体を保湿する方法は、普段と大きく変わりません。
お風呂に入ることにより、角質層にはすでに水分が補給されていますから、水分の蒸発を防ぐ「油分」を同時に供給することによって、肌の潤いを逃さないようにしましょう。
肌や身体に油分を与える方法
①清潔な手に、必要量をのせる | |
②全身に、まんべんなくクリームを塗る |
すべすべ肌を作るには、表皮のバリア機能を高めることが大切だと説明しましたが、そのためには角質に十分な水分を与え、肌を柔軟化しながら水分蒸散を防ぐことが必要です。
余裕がある方は、乳液やジェルに加えて、保湿成分を含むクリームやジェルを使ってみると良いでしょう。理想の保湿ケアをするなら、以下の流れで保湿成分を補うのがベストです。
- 角質層に水分を補給(化粧水)
- 柔軟化させる親水性成分(乳液やジェル)
- 水分蒸散を防ぐ親油性成分(クリームやオイル)
親水性成分とはグリセリンやBG、DPG、親油性成分は脂肪酸エステルや炭化水素水、高級アルコールなどを指します。
なお、手軽さ重視の人にはオールインワンタイプの商品もおすすめです。
水分や油分、保湿成分を一度に補給できます。
7-2. 足の保湿
忘れがちな部分ですが、「足」の保湿も丁寧に行いましょう。
特に「すね」は、皮脂腺という皮脂を分泌する組織が少ない場所ですから、乾燥しやすい部位でもあります。
水分が蒸発しやすく、外部からの刺激や菌が侵入しやすいため肌トラブルが起きやすい部位でもあるのです。
冬になると乾燥しやすいため、粉吹きなどの症状に悩まされている方もいらっしゃるでしょう。
「こまめな保湿」を通して、肌の潤いを逃さないようにしましょう。
8. 全身を「簡単に」保湿したい人はオールインワンタイプを使おう
全身を手軽に「簡単に」保湿したい、という方にはオールインワンタイプの商品がおすすめです。
オールインワンタイプを使えば、顔や首の保湿から、背中、足に至るまで、1本の商品で保湿を完結することができます。
また、保湿成分も同時に補給できる商品も多いので、より手軽に、より効果的な保湿スキンケアを達成できます。
8-1. 550円から試せるオールインワンジェル
「全身の保湿を手軽に終わらせたい!」
「お風呂上がりにすぐに保湿したい!」
という方には、「アースケア アクアテクトゲル」がおすすめです。
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実際にアクアテクトゲルを使用した結果、「4週間後に肌の潤いがアップしたことが実証」されており、肌のバリア機能を維持するためのサポートをしてくれるでしょう。
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※1:パッチテスト、アレルギーテスト、スティンギングテスト(化粧品を塗布時のピリピリといった刺激感の有無を確認するテスト)の3つ
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ぜひアクアテクトゲルを使って、手軽な全身保湿を叶えてみてください。
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9. その他のボディケア5選
9-1. 【朝】保湿クリームを塗り直す
先ほどはバスタイム前やバスタイム後の保湿方法について紹介しましたが、全身の保湿ができるタイミングは朝にもあります。
睡眠時にかいた汗や皮脂の汚れを落とすために、朝にシャワーを浴びる方もいると思いますが、シャワー後の肌は非常に乾燥しやすい状態です。
肌表面の水分が、肌内部の水分までも奪っていく「過乾燥」が起き、身体全体が乾燥してしまうのです。
そのまま外出すると、肌のバリア機能が低いままですから、乾燥肌などの症状も改善しにくくなります。
もし余裕があるのであれば、朝にシャワーを浴びた後や、着替える直前に保湿クリームを塗り直し、全身の保湿をしておきましょう。
肌や身体に油分を与える方法
①清潔な手に、必要量をのせる | |
②顔全体に、まんべんなくクリームを塗る |
9-2. 【日中】メイクの上から保湿する
日中でも全身の保湿は可能です。まずは「顔」の保湿から見てみましょう。
外出先で肌の乾燥が気になったり、化粧崩れが気になった時がベストのタイミングです。
化粧直しをするときは、ミストを吹きかけてからティッシュオフし、乳液などで保湿してからファンデーションやパウダーを重ねましょう。
メイクの上からの保湿には、ジェルや乳液の方が効果的
化粧の上から保湿となると、ミスト化粧水を思い浮かべる方も多いと思います。
私もそうでした。
ただ実は、化粧の上から保湿するなら、ジェル状の化粧品や乳液がおすすめです。
その理由は以下の3つ。
- ミスト化粧水では水分だけしか与えられない
- ジェルや乳液に配合されている界面活性剤が効果的
- ジェルや乳液の「肌の上にとどまる形状」が効果的
オールインワンタイプのジェルなどを使えば、メイクをしていても、効果的に顔の保湿をすることができます。
9-3. 【日中】カラダの気になる部分を保湿
日中に乾燥が気になるのであれば、顔だけではなく、カラダの保湿もしましょう。
特に冬場であれば、ひじやひざの乾燥が気になると思います。
乾燥が気になる箇所にクリームを少し塗っておくだけでも、十分な保湿をすることが可能です。
サッと保湿を終わらせたい人は、小さめのオールインワンジェルをカバンなどに入れておくと安心です。
9-4. 【休日】時間が取れるならフェイスパック
休日は、平日と違ってスキンケアのために時間が取れる方が多いと思います。
基本となるカラダの保湿方法は大きくは変わりませんが、よりじっくりと保湿をしたい方はパックなどを使うと良いでしょう。
特に顔に使う「シートマスク」などは、美容成分や保湿成分がたっぷりと含まれており、より効果的に保湿ができるでしょう。
ただ「シートマスク」などを使用する際は、「パック後も更に保湿をする」ことを守ってください。パック後は肌がもっちりと潤っているように感じますが、時間が経つにつれて、肌表面の水分が、肌内部の水分と一緒に蒸発します。
これは「過乾燥」と呼ばれ、乾燥肌を引き起こす原因にもなります。
パックやマスクなどを使って、水分や保湿成分の補給を終えたら、仕上げに乳液やオールインワンジェルを使い、保湿を更に行うようにしましょう。
9-5. 【食事中】栄養素に気を付けよう
肌の乾燥を防ぐには、スキンケアはもちろん、生活習慣を正したり、食事をバランスよく取ることも大切です。
生活習慣で一番気を付けたいのは「運動」です。
運動をすることは、血行促進やストレスの解消をはじめ、質の良い睡眠に繋がりますから、健康な肌を手に入れるために重要です。
また、発汗作用によって、汗に含まれる尿素や乳酸ナトリウムなどの天然保湿因子が水と混ざり合い、肌を乾燥から守ってくれます。
加えて、食事習慣にも気を付けたいですね。
人の肌は、食べ物の栄養素から作られますし、腸内環境を整えることでターンオーバーが正常化します。
肌の調子を整えたいときは、下記の栄養素を含む食品を意識して摂ってみましょう。
たんぱく質
髪や肌、筋肉や内臓に至るまで、タンパク質は、身体を作るもととなる栄養素です。
たんぱく質が不足すると、肌が乾燥しやすくなります。
また体力や免疫力が低下することもあるため、積極的に摂るようにしましょう。
おすすめの食品:肉、魚、卵、大豆・大豆製品
必須脂肪酸
脂質は体を動かすエネルギーのもとです。
特に、必須脂肪酸の不足は、肌が乾燥したり皮膚が薄くなったりする可能性があります。
おすすめの食品:肉、魚(脂を多く含むうなぎやサンマなど)、種実(クルミ、ごまなど)
ビタミンA
肌の潤いを維持し、バリア機能を高めます。
おすすめの食品:卵、緑黄色野菜
ビタミンB
新陳代謝を促します。
おすすめの食品:豚肉、卵、大豆・大豆製品
ビタミンC
抗酸化作用があり、コラーゲンの生成を促します。
おすすめの食品:菜の花、パプリカ、果物(柿、キウイフルーツなど)
ビタミンE
正常なターンオーバーを維持するほか、血行を促進して新陳代謝を高める働きがあります。
ビタミンCと一緒に摂取すると、より効果的です。
おすすめの食品:かぼちゃ、アボカド、種実(アーモンド、ゴマなど)
10. ボディケアアイテムの選び方
ボディケアにおける保湿の重要性を知ったところで、次に気になるのがアイテムの選び方。
保湿ケアアイテムは、ドラッグストアや通販、雑貨屋などさまざまな場所で入手できるため、どれがいいのか分からない人も多いでしょう。
ここでは、保湿ケアアイテムの種類や目的別のポイントなどを説明します。
10-1. アイテムの種類を知る
保湿ケアといっても、アイテムの種類はさまざまです。
まずは、ケアを習慣化することが大事。
そのためには使い続けやすいよう、それぞれの特徴を知ったうえで、肌質や季節、使用感の好みで選んでみましょう。
主な種類と特徴は以下の通りです。
種類 | 特徴 |
ローション | 水や親水性成分が多く、さっぱりした使い心地。 |
ミルク(乳液) | 親水性・親油性成分がバランスよく配合。とろりとして伸びが良いテクスチャー。 |
クリーム | 親油性成分が多く、しっとりとした使い心地。 |
オイル | 植物油や鉱物油が主成分。滑りが良くマッサージにもおすすめ。 |
バター | 植物性油脂でできており、温めると液状になる。乾燥しやすい季節におすすめ。 |
ジェル | クリームやミルクよりも親油性成分が控え目。ひんやりとした使い心地で伸びも良い。 |
さっぱりとした使い心地を好む人や夏場に使いたい場合は、万能なローションやジェルタイプがおすすめ。
逆にしっとり感や保湿力重視の人は、オイルやバターがお好みかと思います。
また、季節を問わず使えるもの、バランスの良い使い心地を求める人は、クリームやミルクから始めましょう。
ただし、保湿ケアのやり方で説明した3つのポイントが大切なので、ローションの場合は親水性・親油性成分を配合したアイテムを追加するのがおすすめです。
手軽さや時短重視の人は、オールインワンタイプのクリームやミルクも良いでしょう。
10-2. 乾燥肌をケアしたい
ボディケアを始めたい、見直したいと思っている人の多くは、乾燥肌を気にしています。
ひどくなると、ムズムズしてかゆくなったり皮がむけてしまったりすることもあるでしょう。
乾燥肌は、ターンオーバーの乱れによるバリア機能の低下が原因。
そのため、クリームやミルクを塗っても一時的にうるおったように感じるだけで、すぐに変化が期待できるものではありません。
正しい保湿ケアのやり方で紹介したポイントを守りながら、少なくとも1~2カ月以上は毎日コツコツケアを続けましょう。
なお、保湿アイテムを選ぶときは、なめらかで伸びが良いもの、保湿成分を多く配合したものがおすすめです。
10-3. すべすべ肌になりたい
特に若い女性は、マシュマロのような柔らかくて触り心地の良い肌に憧れる傾向にあります。
ただ乾燥肌を改善するのではなく、さらにワンランク上のすべすべ肌を目指すには、やはり毎日の地道なケアが大切です。
ボディのザラザラが気になる場合は、週1~2回のスクラブやピーリング、その後は入念な保湿を行いましょう。
角質が厚くなりやすいひじやひざ、かかとなどをケアしたい場合は、やすりやラップパックによるケアを取り入れるのもおすすめです。
-
- コットンを2枚に裂き、ボディミストや化粧水などを含ませる。左右のかかとを包むようにしてコットンを貼り、10分ほど保湿する。
- コットンを剥がし、ボディオイルやクリームを足の甲やかかとに優しく塗り伸ばす。
- 両手で足の甲を包み、円を描くようにして揉みほぐす。次に、足の指のつけ根から指先を前後にゆっくりとさする。最後に足の指の間をそれぞれ揉みほぐす。
- かかとの乾燥がひどい場合は、コットンパックのときにラップをまくと、よりしっかりと保湿ができます。
10-4. 香りを重視したい
ボディケアをする目的として、「良い香りでリラックスしたい」「ナチュラルに香るボディにしたい」と思う人も少なくありません。
好きな香りのアイテムを使うことで、毎日のケアが楽しみになるため、モチベーションのアップにもつながります。
そのため、保湿ケアアイテムを選ぶときは、保湿力や塗り心地だけでなく、香りも確認しましょう。
ボディケアは入浴時や入浴後がおすすめだと説明しましたが、朝のお出かけ前などに行うのも、香りと乾燥予防にはおすすめです。