毛孔性角化症とは?顔のブツブツの原因や治し方を解説

毛孔性角化症とは 原因と対策を紹介

皮膚に小さなブツブツ・プツプツができたり、ざらざらした感触があったりしたことはありませんか?それは、毛孔性角化症という比較的一般的な皮膚疾患かもしれません。この病気は主に若年層に発症しますが、どのようなメカニズムで起こるのでしょうか。この記事では、毛孔性角化症について詳しく解説し、症状の特徴や診断方法、治し方(治療法)などを分かりやすくご紹介します。お肌のトラブルに悩んでいる方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

目次

1. 毛孔性角化症とは?

毛孔性角化症とは、皮膚の一部に見られる特有の皮膚疾患で、主に思春期以降の若者に多く見られます。この状態は、毛囊上皮の角化異常によって引き起こされるため、「毛孔性苔癬」とも呼ばれることがあります。さらにその症状の様子から、「さめ肌・サメ肌」「とり肌・チキンスキン」などと呼ばれることもあります。主に顎や目の下、頬、上腕や大腿に小さいブツブツ・プツプツ(丘疹:きゅうしん)が多発し、ざらざらとした触感が特徴です。

特徴

毛孔性角化症の具体的な特徴としては、以下の点が挙げられます:

  • 発生部位: 顔の中でも、口の下(顎)や目の下、頬などに毛穴に一致した小さなブツブツ・プツプツ(丘疹:きゅうしん)が見られることが多いです。さらに二の腕や背中、太もも、お尻などに症状が現れることもあります。
  • 丘疹の大きさ: 大きさは通常1〜3mm程度で、色は正常皮膚色から淡い紅色まで様々です。
  • 触感: 表面はざらざらした感触があり、「さめ肌」「とり肌」と形容されることもあります。

この疾患は、主に十代の若者に見られますが、30歳代までには自然に軽快することがあるため、多くの場合は大きな健康問題とはならないことが一般的です。発症後しばらくは目立つため心理的なストレスを感じることもありますが、健康にはほとんど影響しません。

毛孔性角化症の発症の流れ

この疾患は、毛包の角化が異常に進み、古い角質が毛穴に溜まりやすくなるため、毛穴が開いた状態になることから「毛孔性」と名付けられています。つまり、正常なターンオーバーが行われず、角質が除去されにくくなることが、症状の要因となっています。

毛孔性角化症は、特に思春期から30歳代までに多く発症し、その後は自然に改善することが期待できるものの、症状が持続する場合もあります。もし目立つことが気になる方は、専門の医療機関での診断と治療を検討することが望ましいです。

2. 毛孔性角化症の原因

毛孔性角化症の原因は、まだ確定的に解明されていない部分が多いですが、いくつかの要因が影響を及ぼすと考えられています。

遺伝的要因

毛孔性角化症は、遺伝的な要因が強いと言われています。家族内での発症が多く見られ、特に母娘間での発生が確認されています。遺伝子の影響により、毛包上皮の角化異常が引き起こされることが原因として考えられています。多くの日本人は、軽度の毛孔性角化症を持っていることが報告されており、一般的には広く見られる皮膚状態です。

ホルモンバランスの影響

思春期以降の若年層に多く見られることから、ホルモンバランスの変化も一因とされています。この時期には、体内のホルモン分泌が活発になり、皮脂分泌や角化の異常が引き起こされることがあります。

乾燥や摩擦によるバリア機能の低下

外的刺激も重要な因子です。乾燥や過度の摩擦、または特定の素材の服などが皮膚に刺激を与えることで、皮膚のバリア機能が低下し、毛孔性角化症を引き起こすことがあります。

その他の要因

  • 肌質: 乾燥肌や敏感肌、アトピー性皮膚炎などの既往がある人は、毛孔性角化症を発症しやすいとされています。これらの状態は、皮膚のターンオーバーを乱し、角化の異常を助長します。

  • ライフスタイル: ストレスや肥満も関係しているとされています。ストレスはホルモンバランスを崩し、肥満は皮脂分泌を増加させ、結果的に毛孔の詰まりを引き起こします。

毛孔性角化症の発生は、これらの要素が複雑に絡み合った結果であるため、特定の原因を一つに絞ることは難しいのが現状です。

3. 毛孔性角化症の症状

毛孔性角化症は、主に思春期以降の若い人々に見られる皮膚の病気であり、その特徴的な症状は以下の通りです。

小さな丘疹(ブツブツ・プツプツ)

この疾患の主な症状は、直径1〜3mmほどの小さな丘疹(ブツブツ・プツプツ)の出現です。これらの丘疹は毛穴に沿ってでき、通常は皮膚の色と同じか、淡い紅色をしています。

ざらついた感触

丘疹は、サメ肌のようにざらざらした質感を持っており、触れると乾燥し、角質が厚くなっていることを感じられます。このような感覚は、特に上腕の外側や大腿の前面などの特定の部位で顕著に見られることが多いです。

毛孔性角化症 部位別 症状

痒みの有無

毛孔性角化症の症例では、自覚症状がないことが多いですが、時々軽い痒みを感じる方もいます。こうした痒みは通常、冬の乾燥時期に悪化し、夏には和らぐ傾向があります。

左右対称の広がり

症状は一般的に左右対称に広がるのが特徴で、特に見られる部位には上腕、肩、臀部、大腿外側などがあります。丘疹はほとんどの場合、孤立しており、他の丘疹と融合することはありません。

年齢による変化

毛孔性角化症は、年齢を重ねるにつれて自然に軽減することが多いです。特に30代に入ると改善が見られることが多い一方で、症状が持続する場合もあります。初めての発症は、多くの場合、小学校高学年から思春期にかけて見られます。

このように、毛孔性角化症は主に無症状であることが特徴ですが、見た目を気にされる方も少なくありません。この皮膚疾患は健康上の問題を引き起こすことはありませんが、見た目について心配される方が多くいることも事実です。

4. 毛孔性角化症の診断方法

ご自身の症状が「毛孔性角化症」かどうかをチェックしてみましょう。以下のような特徴が確認されます:

  • 丘疹の外観: 通常、直径1~3mmの毛囊一致性の小丘疹(ブツブツ・プツプツ)が、上腕の伸側、肩部、臀部や前外側の太ももなどに散在しています。これらの丘疹は、皮膚の色に近いものから淡い紅色まで様々です。
  • 触感: 皮膚表面がざらざらしていて、触れると硬い感触を覚えます。

ご自身での診断が難しい場合は、皮膚科に行きましょう。皮膚科医が患部の様子や経過などから診察を行います。

5. 毛孔性角化症の治し方(治療法)

毛孔性角化症が気になる症状がある場合にはさまざまな治療法があります。以下に代表的な治療法を詳しく紹介します。

日常生活のケア

治療に加えて、日常生活でも注意が必要です。以下のポイントに気を付けると、症状の緩和を助けることができます。

  • 優しい洗浄
    強く洗うのではなく、優しく丁寧に洗浄することを心掛け、肌を傷つけないようにしてください。
  • 保湿
    こまめに保湿を行い、乾燥を防ぐことが重要です。保湿力の高いアイテムの使用をお勧めします。

  • 刺激を避けること
    ひっかいたり剃毛したりすることで炎症を引き起こさないよう注意が必要です。

まず、日常生活のケアをしっかり行い、改善しない場合は、以下の方法を試しましょう。

ピーリング

ピーリングで古い角層を取り除くことで、毛穴の詰まりを解消します。乱れた肌のターンオーバー(生まれ変わり)を整える効果があり、くすみやザラつき改善のためにも効果的です。多くの一般的なピーリングはフルーツ酸などで肌の表皮の部分だけを溶かし、強制的に新しい角質に生まれ変わらせるものであり、敏感肌にとっては刺激が強い場合があります。

アースケア ピーリングゲル

アースケアの「ピーリングゲル」フルーツ酸などの刺激のある成分は使っていないため、安心して使用できます。ゲルの特性をいかし、たっぷりの水分で古い角質をふやかして取り除きます

外用薬療法

毛孔性角化症の治療には、主に外用薬が用いられます。これには以下のような成分が含まれています。

  • 尿素クリーム
    尿素は角質を柔らかくし、皮膚のザラザラ感を軽減する効果があります。保湿効果も期待できるため、乾燥が気になる方にも適しています。

  • サリチル酸含有ワセリン
    サリチル酸は角質を剥がす作用があり、毛穴に詰まった角栓を取り除くのに役立ちます。

  • トレチノインクリーム
    ビタミンA誘導体であるトレチノインは、角化異常を改善し、皮膚のターンオーバーを促進する効果があります。

これらの外用薬は通常、医師の指導の下で使用されます。

脱毛

毛孔性角化症には、毛包に関連した状態が多いため、脱毛が症状改善に寄与する場合があります。医療脱毛を利用することで、埋まった毛やそれに伴う黒ずみを除去することが可能です。特に、毛が角質に埋もれている場合、脱毛が効果的です。

これらの治療法や日常生活でのケアを組み合わせることで、毛孔性角化症の症状を軽減することが期待できます。

6. 毛孔性角化症に日常ケアにおすすめのアイテム

日常生活のケアで重要なことは、刺激を抑えた洗顔や保湿です。おすすめはアクシリオシリーズです。

ダブルクレンジングゲル・アクアテクトゲル

洗顔料「ダブルクレンジングゲル」は汚れをしっかり落とし、肌に必要なうるおいは残す洗顔料です。保湿クリーム「アクアテクトゲル」は水分・油分・保湿成分のバランスに作られた高保湿クリームです。

「低刺激」と「高保湿」でうるおい美肌を導きます。
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よくある質問

毛孔性角化症の特徴は何ですか?

毛孔性角化症の主な特徴は、上腕や大腿などに小さい丘疹(ブツブツ・プツプツ)が多発し、表面がざらざらとした触感があることです。通常は色が正常皮膚色から淡い紅色まで様々で、大きさは1~3mmです。また、思春期以降の若者に多く見られ、30歳代までには自然に軽快することが多いです。

毛孔性角化症の原因は何ですか?

毛孔性角化症の原因は遺伝的要因が強いと考えられています。家族内での発症が多く見られ、特に女性に多く見られます。また、思春期におけるホルモンバランスの変化や、乾燥や過度の摩擦などの環境要因も関与していると考えられています。

毛孔性角化症の症状には何があるのですか?

毛孔性角化症の主な症状には、直径1~3mmほどの小さな丘疹(ブツブツ・プツプツ)の出現、サメ肌のようなざらついた感触、時々見られる軽い痒み、そして左右対称に広がる特徴があります。また、年齢とともに自然に軽減することが多いのも特徴です。

毛孔性角化症の治療法にはどんなものがあるのですか?

毛孔性角化症の主な治療法には、尿素やサリチル酸を含む外用薬、ピーリング、医療脱毛などがあります。しかし、保湿や優しい洗浄、刺激の回避など、日常生活での適切なケアが最も重要です。ケアを行っても解決しない場合は、医療機関で相談されることをおすすめします。

まとめ

毛孔性角化症は主に思春期以降の若者に見られる皮膚疾患で、遺伝的な要因やホルモンバランスの変化が原因と考えられています。多くの場合は無症状で経過しますが、見た目の変化に悩む人もいます。治療には外用薬やピーリング、レーザー治療など様々な方法がありますが、日常のスキンケアが最も大切です。本疾患は深刻な健康上の問題を引き起こすことはありませんが、早期発見と適切なスキンケアによって改善が期待できるためです。気になる症状がある場合は、皮膚科医に相談することをおすすめします。

この記事を書いた人

会社名 : 株式会社アースケア
所在地 : 〒560-0085 大阪府豊中市上新田2丁目21番5号
設立  : 2000年2月
代表者 : 代表取締役社長 井上 龍弥
資本金 : 1,000万円
事業内容: 化粧品・健康食品の企画・開発・製造販売、インターネット通信販売

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