
化粧かぶれは、急に起こることが多いうえ、目に見えて肌の状態が変わります。
そのため、症状が表れると大きな不安がおそってきます。
かゆみや痛みがある場合には、さらにツライですよね。
あなたも今、焦る気持ちでいっぱいだと思います。
今、あなたにまず必要なのは、慌てず、冷静に、正しい対処を行うことです。
というのも、化粧かぶれを長引かせるのは、不安や焦りによって、最初に間違った対処をしてしまうことだからです。
これでは、よくなるはずの化粧かぶれも悪化したり、症状が長引いて別の肌トラブルを招いたりします。
これだけは避けましょう。
これからお話する「元の肌に早く戻すための2ステップ」を行えば、2~4週間ほどで元の肌状態へと戻れます。
私たちのスキンケア相談窓口には、「化粧かぶれを起こしてしまった!」というお客様からの電話やメールがたくさん届きます。
あなたと同じように、最初はとても不安を抱えていらっしゃいます。
そんな方々に、いつも決まってこの「2つのステップ」を行っていただきます。
この2つのステップを、これからお話します。
大丈夫です。
肌は必ずもとに戻ります。
落ち着いて、 今からご紹介する「化粧かぶれが起こった人がするべき2つの対策」を順に行っていきましょう。
1.化粧かぶれの「原因」をつきとめて、取り除く
まず最初にするべきことは「化粧かぶれの原因をつきとめて、それをとりのぞくこと」です。
ここでいう「原因」は、2つあります。
化粧かぶれの原因
原因① 「きっかけ」となった化粧品
原因② あなたの体質や肌状態
この2つの原因を取り除いて初めて、化粧かぶれは改善に向かいます。
しかし、多くの人が、「化粧かぶれの原因は①だ」と勘違いしています。
そのせいで、化粧かぶれの症状を長引かせたり、悪化させたり、再発させたりしてしまいます。
原因①は、あくまでも、現在起こっている症状のきっかけにすぎません。
なぜその化粧品がきっかけになったのか?なぜ化粧かぶれが起こったのか?それが、原因②です。
これをはっきりさせて、取り除かなければ、元の肌には戻りません。
ですから、この2つの原因をつきとめましょう。
1-1.化粧かぶれの「きっかけ」となった化粧品をつきとめて、取り除く
まだ顔についているなら、すぐ洗い流す
もし今、顔にまだ化粧品が付いている状態なら、洗い落としてください。
そして、化粧かぶれのきっかけとなった化粧品の使用を中止しましょう。
化粧品かぶれは、化粧品を皮膚に塗布することによって起きる皮膚炎の一種です。
きっかけとなった化粧品が肌に触れ続ければ、それだけ炎症がひどくなります。
どの化粧品がきっかけになったか分からない場合は、次の方法で見当をつけてください。
48時間以内に肌につけたものを書き出す
かぶれは、化粧品を使用した直後~48時間以内に症状が現れることが多いです。
そのため、過去48時間以内に化粧かぶれが起こった部位に触れたものを思い出し、書き出してみましょう。
思い出すための手がかりに、以下の一覧表をご使用ください。
・化粧水 ・乳液 ・石鹸 ・クレンジング ・洗顔料 ・マッサージクリーム ・パック ・日焼け止め ・ファンデーション ・アイシャドウ ・アイライナー ・アイクリーム ・まつげ美容液 ・リップクリーム ・口紅 ・チーク ・除毛クリーム ・ヘアカラー剤 ・香水 ・シャンプー ・コンディショナー ・トリートメント ・ヘアスタイリング剤 など |
ここで複数の化粧品がリストアップされた場合には、すべての使用をストップします。
- かぶれのきっかけが分かっているときは、使用をすぐやめる
- 分からないときは、48時間以内に使った化粧品を書き出す
1-2.化粧かぶれが「体質」によるものかどうかを判断する
化粧かぶれには、2種類あります。
① 体質による化粧かぶれ | その化粧品の「成分」にアレルギーがあり使えない |
② 肌状態による化粧品かぶれ | 「肌」が弱っているため、一時的に使えない |
あなたの化粧かぶれが「体質」によるものか、「肌状態」によるものか、がわかると、次のメリットがあります。
化粧かぶれが起こっているときに、よりよい方法で対処できる
→ 2章で詳しくお話します。
今後も同じような化粧かぶれを起こさないための予防策をとれる
→ 3章で詳しくお話します。
ですから、「体質」による化粧かぶれなのか、「肌状態」による化粧かぶれなのかを、つきとめることをおすすめします。
一番おすすめの方法は、皮膚科を受診することです。
どうしても皮膚科に行けない場合や、皮膚科に行く前に自分で判断したい場合は、化粧かぶれが起こった「状況」と「症状がでたタイミング」から考えましょう。
以下の一覧表を参考にしてください。
ちなみに、化粧かぶれの約8割は、肌状態によるものだと言われています。
かぶれが起こった状況・タイミング | 化粧かぶれの本当の原因 | 対処 |
塗った箇所すべてにかぶれが起こる | 「体質」の可能性が高い |
変えにくい |
塗ったら必ず症状が現れる | ||
塗った箇所のうち一部分にだけかぶれが起こる | 「肌状態」の可能性が高い | 変えられる |
同じ化粧品を同じ部位に使っても、かぶれが起こるときと、起こらないときがある |
それぞれの特徴を、詳しくご紹介します。
「体質」による化粧かぶれの場合、その化粧品の使用はあきらめる
化粧品に含まれる何かの成分が、体質にあわないことで起こるアレルギー反応です。
肌状態や体調に関わらず、使用すると必ず症状が現れます。
「体質」の原因例
- 成分
- 金属アレルギー
体質に合わないため、基本的に、アレルギーをもつ成分が配合されている化粧品は使用できません。
この場合、「きっかけ」となった化粧品を取り除くことで、原因をすべて取り除くことができます。
「肌状態」による化粧かぶれの場合、時間をおいて肌を整えましょう
肌に触れた物質の刺激によって起こる炎症です。
化粧かぶれの8割以上が「肌状態」によると言われています。
「肌状態」の原因例
-
- アルコール
- 洗浄力が強いもの
「肌状態」が原因の場合、化粧かぶれが起こるかどうかは、肌状態や体調によって変わります。
例えば、次のような場合には、化粧かぶれが起こりやすくなります。
- 肌のバリア機能が低下している
- 肌が極端に乾燥している
- 皮膚に傷がある
- 季節の変わり目
かぶれを起こした化粧品自体が、体質に合わないわけではありませんが、現時点の肌には刺激が強いため、使用を控えましょう。
この場合、「きっかけ」となった化粧品を取り除くと同時に、本当の原因である「肌状態・体調・環境」の改善が必要です。
2章でお話する「対処法」がそのまま、これらの改善になりますので、しっかり取り組んでいきましょう。
2.肌を落ち着かせる(化粧かぶれが起こっている間の対処法)
化粧かぶれの「きっかけ」となった化粧品の使用をやめ、「本当の原因」に目星をつけたら、次にするべきことは、かぶれを起こした肌を落ち着かせることです。
具体的には、次の2つを徹底的に行います。
- 刺激を避ける
- しっかり保湿をする
化粧かぶれのタイプが「体質」で、肌自体が健康だった場合
これからお話する対処法をしばらく行うことで、肌の状態はもとに戻りやすいです。
化粧かぶれのタイプが「肌質」だった場合
肌自体が刺激を受けやすい状態にあります。この章の対処法を、肌が落ち着いた後の毎日のスキンケアにも取り入れ、刺激に強い肌づくりを行いましょう。
いずれの場合も、化粧かぶれの状態から抜け出すには、症状が起こっている期間の肌の取り扱いがとても重要です。
不用意に刺激を与えてしまうと、かぶれが悪化したり、長引いたりするからです。
しかし、化粧かぶれが起こっていても、毎日の生活はいつも通り進んでいきます。
学校に行ったり、仕事に行ったり、大事な予定が入っていたりと、忙しさは変わりません。
いつもの日常生活を送りながら、肌を刺激から守り続けるにはどうすればいいんだろう?と、不安を感じる方も多いと思います。
そこで、この章では、化粧かぶれでお悩みだったお客様からご相談いただいた内容をもとに、できるだけ具体的に、毎日の生活の中で行える肌の守り方をご紹介します。
それぞれの項目を参考にして、お手入れを行っていきましょう。
2-1.メイクは極力行わない
化粧かぶれが起こっている間は、基本的にメイクは禁止です。
化粧かぶれが起こっている間は控えるメイク
- アイシャドウ
- アイブロウ
- マスカラ
- コンシーラー
- ファンデーション
- チーク
- 口紅
特に次の場合は、決してメイクを行わないでください。
メイク禁止の状態
- メイクをする部分の肌に、痛み・赤み・かゆみ・ぶつぶつなど化粧かぶれの症状がみられる場合
- 化粧かぶれの「きっかけ」がそのメイク料だった場合
- 化粧かぶれの症状が落ち着いてから、2週間以内である場合
使用することで、症状が悪化したり、長引くおそれがあります。
これは、「メイクの成分が肌に悪影響を与えるから」だけではありません。
(そのメイク料自体にアレルギーがある場合は別として、現在の日本で販売されているメイク料は肌に害を与えません)
それよりも、次の2つの刺激を与えてしまうからです。
- メイクを行う際の摩擦
- メイクを落とすためのクレンジング(洗浄力)
メイクを行う際の「摩擦」が肌を傷つける
メイク料を肌に広げる際には、どうしても摩擦が生じます。
特に、メイクを行う際のチップやブラシなどは、肌よりも硬い異物であるため、指や手のひらと比べて、刺激が大きくなります。
また、目元は特に要注意です。
目元の肌は、他の部位よりも極端に薄いため、特に摩擦や圧力に対して弱い性質を持っています。
そのうえ、化粧かぶれによって、肌のバリア機能が弱まっています。
刺激だけでなく、メイクブラシやパフについた細菌などが、肌に影響を与えやすい状態です。
ですから、化粧かぶれの症状がなくなるまで、メイクは極力行わないことをおすすめします。
クレンジングの「洗浄力」が肌を敏感にする
メイク料を使うと、どうしてもクレンジングで落とす必要があります。
クレンジングオイルの種類にもよりますが、どんなクレンジングでも、肌のうるおい成分である皮脂を落とします。
私たちの肌には、3つの要素があり、それぞれがバリア機能の役割を果たしています。
皮脂は、そのバリア機能のひとつです。
肌表面に油膜を作ることで、肌からの水分蒸発を防ぐと同時に、外部の異物が体に侵入するのを防いています。つまり、肌を守る心強い味方です。
その皮脂を取り除けば、極端に敏感になった肌をさらに無防備にさらすことになります。
ですから、皮脂を取り除いてしまうようなクレンジングが必要となるメイクは、控えましょう。
どうしてもメイクが必要な場合は、工夫をして行う
「メイクができないとどうしても困る!」
そんな場合は、メイクの仕方を工夫しましょう。
以下は、肌に負担を与えずに印象を変えられるため、特におすすめです。
- ポイントメイクだけで「きっちり感」を出す
- 眉だけ
- 口紅だけ
- メガネで目元の印象をそらす
また、メイク道具やメイク料の種類でも、負担を抑える工夫ができます。
ブラシやパフではなく、手でメイク料をのせる
手はブラシやパフよりも柔らかいため、肌への負担を抑えられます
メイク料は、肌の上にそっと置くようにつける
手や指を肌の上をすべらせると摩擦が生じます。指・手を上下に動かし、肌の上に「置く」ようにメイク料をのせると、摩擦を抑えられます
落としやすいメイク料を使う
油分が含まれたクリーム状のメイク料より、パウダータイプのほうが落としやすいです
2-2.紫外線対策は必須!日焼け止めが使えなければ、物理的に防ぐ
化粧かぶれを起こした敏感な肌に、紫外線は大敵です。
そのため、紫外線対策はしっかり行いましょう。
日焼止めが使えない場合は、日傘やストール・帽子・サングラスなどで、物理的に紫外線を防ぎます。
私も、以前に肌荒れを起こし、しばらく日焼け止めを塗れないときは、紫外線カットを目的とした布製のマスクを使用していました。
肌状態や化粧かぶれが起こっている部位によっては、布がこすれて、痛みや刺激を与えることもありますが、しっかり肌を覆われるので、安心感があり、おすすめです。
(通常の不織布のマスクは、紫外線カット効果は弱いです。素肌を紫外線にさらすよりはマシですが、紫外線カット効果のあるマスクのほうがおすすめです)
また、日焼け止めやファンデーションを塗れない状況のお客様の中には、UVカット効果のある薄手の大判ストールを首元に巻いて、顔を埋めるようにして、外出されている方もいらっしゃいました。その際には、帽子とサングラス・日傘も併用されていました。
第三者から見ると、多少、違和感があるかもしれません。
でも、肌のことを考えると、これくらいの対策を行ってもやりすぎではありません。
また、痛みやかゆみが和らぎ、肌の調子が落ち着いてきたら、肌に合う日焼け止めを塗ることもおすすめします。その際には、敏感な肌状態にあった日焼け止めを選びましょう。
敏感肌にあう日焼け止めの選び方は「敏感肌の日焼け止め選びに知るべき5つの条件と正しいUVケアの方法」をご覧ください。
2-3.洗顔方法は、肌状態にあわせて変える
化粧かぶれが起こっている間は、肌状態にあわせて、洗顔を行いましょう。
化粧かぶれ中に避けること
- 洗浄力が強い洗顔料やクレンジング
- オイルクレンジング
- 石鹸素地100%の固形石鹸
- 38度以上のお湯で洗うこと
[おすすめ]36℃前後のぬるま湯洗いで洗う
日焼け止めや薬を塗っておらず、メイクを一切していない場合には、ぬるま湯洗いをおすすめします。
洗顔料を使うと、洗浄力によって肌の皮脂を落としすぎたり、洗う&すすぐという行為そのものが刺激になるおそれがあるためです。
洗顔で落とすべき「汗や皮脂」「顔にくっついた汚れやホコリ」は、ぬるま湯でも落とすことができますので、安心してください。
ぬるま湯だと刺激がある場合は、マイルドなジェル状洗顔料で洗う
ただ、水で洗う際にも多少の摩擦が生じます。
少し触れるだけで肌がヒリヒリしたり、痛みを感じるような場合は、洗顔料を使ったほうが痛みが和らぐ場合があります。これは、洗顔料のヌルヌルした質感によって、指がすべりやすくなり、摩擦が抑えられるからです。
洗顔料を使う場合には、できるだけ洗浄力の弱い物を使いましょう。
形状としては、ジェルタイプがおすすめです。
ジェルは、特有のヌルヌルした使用感と、すべりの良さから、特に摩擦を起こしにくい性質があります。
2-4.日常生活のすべてにおいて、摩擦を防ぐ
スキンケアだけでなく、日常生活のすべてにおいて、化粧かぶれが起こっている箇所に対する摩擦を防ぎましょう。
肌への触れ方は「クセ」のようなものですので、私たちはみな、無意識にさまざまな刺激を与えています。
以下の一覧をご覧いただき、普段の生活の中で「摩擦を与えていないか?」に注意して、肌に触れるようにしましょう。
肌に摩擦を与えやすい行動
- 顔を洗う
- 化粧品を塗る
- 顔を拭く
- 顔をかく
- 寝返りを打つ
- 頬杖をつく
- マスクをつける
2-1~2-4までは、「刺激を避ける」ための対策をご紹介しました。
これらとあわせて必ず行うべきことが、次にご紹介する「保湿」です。
2-5.化粧品を使えないときは、ワセリンを使って、肌のバリア機能を回復させる
化粧品を何も使えない場合は、「ワセリン」で応急処置をする
化粧かぶれが起こった直後は、肌が特に過敏になっています。
さらに、「何か化粧品をつけて、さらに症状がひどくなったらどうしよう」という不安もあるでしょう。
このような場合には、一般の基礎化粧品の使用は全て控え、「ワセリン」を使うことをおすすめします。
ワセリンとは、石油から精製された保湿剤です。
石油と聞くと、「体に悪いものなのでは?」と心配される方がいらっしゃいますが、そんなことはありません。しっかりと精製されたワセリンは、とても優秀な保湿剤です。
ひとことでいうと「油」ですので、少しベタベタとして、使い勝手がいいとはいえません。
しかし、油分が肌の表面をしっかりと覆うため、肌の水分蒸発を防ぐと同時に、外部の異物が肌に侵入するのも防ぎます。つまり、人工のバリア機能の役割を果たしてくれるのです。
さらに、安全性の高さも、ワセリンをおすすめする理由です。
ワセリンは、他の成分や肌に対して、「化学的に不活性=化学反応を起こさない」という性質を持っています。つまり、安定性がとても高いのです。
ですから、荒れた肌につけても刺激にならない可能性がとても高いです。
(ワセリン自体にアレルギーがある場合は除きます)
ワセリンにもいくつか種類があります。
精製度が高いものほど、
・酸化しにくい
・低刺激
・使用感が良い
と変化していきますが、保湿効果に大きな違いはありません。
いずれも薬局やドラッグストアで購入ができます。
軽度な化粧かぶれであれば「白色ワセリン」でも十分です。
肌状態に合わせて、使いましょう。
関連記事:ワセリンの保湿効果と肌質別の使用方法・注意点│化粧品との使い分け
水分の蒸発を防ぐだけで、肌そのものに水分を与える効果はありません。
ですから、肌そのものがうるおうわけではありません。
いわば、緊急時の応急処置だと理解してください。
また、化粧かぶれが起こっている間も、可能な限り「保湿」が必要です。
その目的は2つあります。
化粧かぶれに対する「保湿」の目的
-
- 肌で起こっている炎症を抑える
- 肌のバリア機能を回復させる
化粧かぶれが起こっているとき、肌の内側では炎症が起こっています。
しっかりと保湿を行うことで、この炎症を落ち着かせられます。
これは、「体質」「肌状態」どちらの場合も必要です。
二つ目の目的は、「バリア機能を回復させること」です。
特に「肌状態」の化粧かぶれの場合は、肌のバリア機能が弱まり、刺激に対して過敏になっていることが、化粧かぶれを引き起こしています。
この肌状態が続く限り、化粧かぶれを繰り返してしまいますし、現在起こっている症状も収まりにくいです。
2-1~2-4の方法で刺激を避けながら、しっかりと保湿をすることで、バリア機能を高め、化粧かぶれの症状をより早く落ち着かせられます。
化粧品を使えるようになったら「水分」と「油分」で保湿する
化粧品を使えるようになったら、「水分」と「油分」の両方をきちんと与えて保湿を行いましょう。
化粧水のような「水分」だけを肌に与えると、あっという間に蒸発してしまいます。
一方、ワセリンやクリームや乳液などの「油分」だけを与えても、肌の水分不足は解消されないため、肌はいつまでたってもうるおいません。
たっぷりの水分と適度な油分を同時に肌に与えることで、肌はうるおいます。
化粧かぶれ中の方や、化粧かぶれが起こりやすい敏感肌の方におすすめしているのは、高保湿と低刺激が特徴のスキンケア『アクシリオ』です。
肌に合う化粧品がなかなか見つからない方は、ぜひ一度お試しください。
たっぷりの水分と適度な油分で、化粧かぶれで敏感になった肌をやさしくうるおせます。
3.化粧かぶれを繰り返さないための3つの予防策
1章、2章でお話した「2つの対策」を行うと、化粧かぶれをより早く落ち着かせることができます。
しかし、こんな化粧かぶれ、もう二度と体験したくはありませんよね。
そこで、この章では、化粧かぶれを繰り返さないための予防策を3つご紹介します。
「体質」による化粧かぶれの場合も、「肌状態」による化粧かぶれの場合も、ぜひ実行してください。
3-1.新しい化粧品を使う前には「必ずパッチテスト」を習慣にする
新しい化粧品を使う際には、おうちで簡単にできる「パッチテスト」を行いましょう。
パッチテストとは、その化粧品に含まれる成分が、あなたにとってアレルギーのあるものかどうかを判別するテストです。
化粧品を直接顔につける前に、二の腕につけて検査します。
事前にアレルギーの有り無しが分かるため、安心です。
このパッチテストは、「体質」の化粧かぶれが起こった場合だけでなく、今回「肌状態」の化粧かぶれが起こった場合も同様に行ってください。
アレルギーはある日突然現れることもあるため、「今までアレルギー反応を経験したことがないから」とか、「どんな化粧品でも問題なかったから」という方も、新しい化粧品を使う前には必ずパッチテストを行うことをおすすめします。
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1日目 化粧品を上腕内側に塗ります。 入浴後の清潔な肌に塗ってください。 腕の内側に指で薄く10円玉大に塗り、自然に乾かします。 |
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2日目
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3日目 さらに24時間後観察し、テスト部位に何の異常もなければ使用OKです。 |
また、「肌状態」の化粧かぶれの場合、肌状態が回復していなければ、パッチテストで問題がなかったとしても、顔に使用するとまたかぶれてしまう、ということも起こりえます。
3-2.生活習慣を見直し、肌のバリア機能を高める
化粧かぶれの約8割は「肌状態」のものです。
つまり、本来であればかぶれるはずのない化粧品なのに、肌のバリア機能が低下し、刺激を受けやすい状態だったために、かぶれを起こしてしまいました。
いわゆる「敏感肌」です。
「敏感肌」になっているのには、いくつもの要素が関係しています。
化粧かぶれが起こりやすい
敏感肌になる要素
- 間違ったスキンケア
- 体調
- 季節の変わり目
- 紫外線
- ストレス
- 栄養バランスの乱れ
などなど。
「ああ、そういえば、最近仕事が忙しかったな」
「一日何度も洗顔をしてしまっていたな」
「最近、コンビニ食ばかりだったな」
など、何か心当たりがあるのではないでしょうか。
このような要素を改善していくことも、化粧かぶれの再発予防になります。
できるところから取り組んでみてください。
生活習慣の見直し方については、「生活が不規則な人にこそオススメ!本当に効果的だった肌荒れケア9選」をご覧ください。
また「敏感肌」を改善するためのスキンケアも、併せて行いましょう。
大切なことはたくさんありますが、必ず押さえるべきポイントは次の2つです。
敏感肌改善のスキンケア
2つのポイント
- クレンジング剤・洗顔料などの「洗うもの」を、低刺激のものにする
- 低刺激でしっかりと保湿(水分と油分を同時に与える)ができる化粧品を選ぶ
3-3.自分が何の成分にアレルギーを持っているのか検査を受ける(「体質」による化粧かぶれの場合)
「体質」による化粧かぶれの場合は、どの化粧品のどの成分によってかぶれが起こったのかを調べましょう。
皮膚科で行われる「パッチテスト」を受けることをおすすめします。
「どの成分が肌に合わないか」を突き止めれば、次は、その成分を避けて、化粧品を選ぶことができます。
こうすれば、化粧かぶれの再発を防げます。
まとめ
化粧かぶれ・化粧負けが起こったら、落ち着いて、次の2つの対策を行いましょう。
対策1.化粧かぶれの原因をつきとめて、取り除く
対策2.肌を落ち着かせる
原因をつきとめる際には、
- 化粧かぶれの「きっかけ」となった化粧品
- 化粧かぶれを起こすことになった「本当の原因」
の2つを知ることが大切です。
また、化粧かぶれが起こっている最中には、次の2つを徹底して行いましょう。
- 刺激を避ける
- しっかり保湿をする
特に「肌状態」の化粧かぶれの場合は、化粧かぶれの症状が落ち着いた後も、弱くなっている肌のバリア機能を回復させるために、刺激を避け、しっかり保湿をする対策を続けることをおすすめします。
自分の肌状態を知り、どのような理由で化粧かぶれが起こったのかを理解すれば、化粧かぶれは予防できます。
この記事を参考に、化粧かぶれを解消し、健康な肌を取り戻してください。
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