恥ずかしくて聞けない!敏感肌の保湿に大切な「たったひとつ」のこと

敏感肌を保湿するために大切なこと

敏感肌を保湿するために必要なことは、たったひとつです。
それは、「できる限り肌に負担をかけずに保湿する」こと。

なぜなら、ほとんどの敏感肌は乾燥しています。
乾燥しているために、バリア機能が低下して肌が敏感な状態に。
そのため、肌を保湿してバリア機能を高めることで、健康な肌に育てることができます。

「敏感肌には保湿!」なんて言うと、当たり前すぎて「そんなこと知ってるよ」と思うかもしれません。
でも、多くの人は敏感肌を保湿できていません。

たとえば、

  • 化粧水やローションだけで保湿する
  • 保湿クリームや美容液だけで保湿する
  • 保湿効果のあるふき取り化粧水だけで保湿する
  • スチーマー美顔器だけで保湿する

など。

このような方法では、敏感肌を保湿することはできません。
その結果、いくら頑張っても敏感肌のままです。

また、敏感肌を保湿するために使用する化粧品選びも間違っています。

たとえばこのような選び方です。

  • 化粧品の種類で選ぶ
  • 化粧品成分で選ぶ
  • オーガニック化粧品、自然派化粧品、無添加化粧品を選ぶ

これらは、敏感肌を保湿するために不必要な要素です。
このような基準で化粧品を選んでいては、いつまでも敏感肌を保湿することはできません
あなたの敏感肌は、保湿されずに乾燥したままです。

でも、安心してください。

敏感肌に負担をかけずにしっかり保湿する方法はあります。
しかも、驚くほど簡単!

敏感肌に負担をかけずに保湿するには、3つのポイントがあります。

  • 敏感肌に負担をかけない化粧品を使う
  • 保湿に使用する化粧品の種類を減らす
  • 保湿に不要な成分が配合されていない化粧品を選ぶ

これら条件をクリアした化粧品なら、肌に負担をかけずに保湿ができます。
敏感肌が潤うことで、バリア機能が高まり、外界の刺激に強い肌に。

敏感肌にうるおいを与えて、あなた本来の健やかな肌を取り戻してください。

目次

1.敏感肌に保湿が必要な理由

敏感肌は乾燥肌です

敏感肌の多くは、乾燥肌です。
だから、乾燥肌に保湿(水分と油分を補給)することで敏感肌は改善できます

実は「敏感肌」に、明確な定義はありません。
一般的に敏感肌は、顔に化粧品を使用後、石けんでの洗顔後などに、チクチク・ヒリヒリしたり、肌がつっぱる感じがする、少しの刺激や摩擦で、肌が赤くなったり、かゆくなる肌状態を指します。

敏感肌の多くは、バリア機能が低下して、外界の刺激に過敏な肌状態になります。
健康肌に比べると、皮脂が少なく、肌の水分が蒸発しやすいことが特徴です。
そのため、敏感肌の多くは肌が乾燥している乾燥肌に。

敏感肌は、肌の乾燥が原因なので、保湿が効果的。
乾燥肌に、不足している皮脂の代わりに油分、蒸発して失った水分、両方を補給すれば、肌の乾燥状態を改善できます。

乾燥肌を改善することで、肌のバリア機能が働き、健康肌になることが期待できます。

2.敏感肌にやってはいけない保湿

敏感肌の人がやってはいけない保湿

敏感肌に保湿は有効です。
だから、多くの敏感肌の人は、毎日のスキンケアで保湿を行っています。
にもかかわらず、長年、敏感肌に苦しんでいる人は一向に減りません

その理由は、敏感肌にやってはいけない保湿をしているからです。
「敏感肌に良い」と思って行っているスキンケアが、実は肌を敏感に。

保湿しているのに、敏感肌が続いている場合は、以下のような保湿をしていないかチェックしてください。

  • 化粧品やローションだけで保湿
  • 保湿クリームや美容液だけで保湿
  • 保湿効果のあるふき取り化粧水で保湿
  • スチーマー美顔器だけで保湿

詳しく見ていきましょう。

2-1.化粧水やローションだけで保湿

化粧水やローションの目的は、水分補給です。
そのため、乾燥肌に化粧水やローションを使えば、肌はうるおいます。

ただ、それは一時的なことです。
敏感肌は皮脂が不足しているために、水分だけを補給しても、水分の蒸発しやすい肌環境は変わりません。

そのため、一時的に肌がうるおったとしても、すぐに蒸発して乾燥状態に。
つまり、敏感肌の特徴である皮脂の少ない肌状態と変わらないために、いつまでも敏感な状態が続きます

永遠に敏感肌が続くだけでも辛いことですが、水分だけ補給することで、肌はさらに深刻な肌状態に。

肌に水分だけ補給すると過乾燥を引き起こします。
過乾燥とは、肌の水分が体温や気温によって蒸発する際に、肌内の水分も蒸発します。
そのため、以前よりも乾燥肌が悪化することに。

過乾燥とは

過乾燥によって乾燥肌が悪化することで、肌はさらに敏感肌になります。
だから、敏感肌に、化粧水やローションなど、水分だけ補給することは止めてください。

特に忙しい朝や疲れて帰った夜に、スキンケアを化粧水だけで済ませたくなる気持ちは分かりますが、敏感肌の人は化粧水やローションだけの使用は絶対に止めましょう

2-2.保湿クリームや美容液だけで保湿

保湿クリームや美容液は、油分、保湿成分の補給が目的。
そのため、保湿クリームや美容液をぬると、肌はしっとりとやわらかくなります。
あたかもうるおいのある肌のように見えます。

でも、肌表面がしっとりとやわらかく、うるおっているように見えても、肌内まで潤っている訳ではありません

水分が不足した乾燥肌に、いくら油分を補給しても、肌内がうるおうわけではありません。
肌は乾燥したままです。

だから、保湿クリームや美容液だけの保湿は止めましょう。
敏感肌には、しっかりと水分も補給しましょう

2-3.保湿効果のあるふき取り化粧水で保湿

ふき取り化粧水の目的は、角質除去と洗浄が目的です。
でも、化粧水と名前がついているので、保湿できると勘違いする人もいます。
基本的に、化粧水と名がついていても、ふき取り化粧水で保湿はできません。

とは言え、最近は、保湿もできるふき取り化粧水が出ています。
ふき取り化粧水で保湿できる根拠は、保湿成分が配合されていること。

確かに、保湿成分には、保湿効果があります。
でも、保湿成分だけで保湿はできません。

保湿成分が効果を発揮するためには、水分が必要です。
保湿成分は、水分を保持することが目的です。

保持すべき水分が無ければ何の意味もありません。

そもそもふき取り化粧水は、『ふき取る』という行為そのものが肌への刺激になります。
だから、敏感肌に、ふき取り化粧水を使うのは、止めましょう。
保湿するならふき取り化粧水ではなく、保湿効果の高い化粧品を使いましょう

【関連記事】敏感肌に拭き取り化粧水はお勧めできない2つの理由と同効果の商品紹介

2-4.スチーマー美顔器だけで保湿

蒸気で保湿するスチーマー美顔器があります。
温かいスチームが気持ちよく、肌がみるみるうるおいます。

でも、スチーマー美顔器だけでは保湿できません
先ほどの化粧水やローションだけで保湿することと同じです。

水分だけで保湿はできません。
それどころか過乾燥が起きて、さらに乾燥肌が悪化します。
その結果、敏感肌も悪化します。

スチーマー美顔器の場合は、温度も高いので、化粧水やローションよりも過乾燥が起きやすくなります。
つまり、敏感肌が悪化する可能性が高くなります

だから、敏感肌に、スチーマー美顔器だけで保湿することは絶対に止めておきましょう。
この後にはきちんと化粧品を使って、スキンケアで保湿をしましょう。

3.敏感肌に負担をかけずに保湿する方法

敏感肌に負担をかけずに保湿するポイント

敏感肌に刺激は禁物です。
ですから、保湿する際には、できるだけ肌に負担をかけないことが重要です。

敏感肌に負担をかけずに保湿するには、5つのポイントがあります。

  1. 高保湿の化粧品を使う
  2. 敏感肌に負担がかかる化粧品を使わない
  3. 保湿に使用する化粧品の種類を減らす
  4. 保湿に不要な成分が配合されていない化粧品を選ぶ
  5. 第三機関による安全テストで敏感肌用化粧品を判断する

詳しく見ていきましょう

3-1.抗シワ評価試験済み高保湿化粧品を使う

敏感肌を保湿するには、保湿力の高い高保湿化粧品を使ったほうが効果的です。
といっても、実際に使ってみないと、その化粧品の持つ保湿力なんて分かりません。
そこで、『抗シワ評価試験』を受けた保湿化粧品がおすすめです。

化粧品に配合されている成分で判断する人がいますが、それはムリです。
なぜなら、美容成分だけで保湿はできません。
また、どれだけの量が配合されているかもわかりません。

そのために、本当に保湿力を判断するには、実際に使うしかありません
高保湿化粧品に出会うためには、たくさんの保湿化粧品を使う必要があります。

でも、高い保湿力を判断するために、片っ端から化粧品を使っていたら、いくらお金や時間があっても足りません。
お金と時間の無駄です。

そこで、客観的な試験によって評価された化粧品を選ぶことが重要になります。
高い保湿効果を手に入れるなら、『抗シワ評価試験』を受けた化粧品があります。

抗シワ評価試験とは、一定のシワを保湿することで、目立たなくなる効果を評価する試験です。
保湿力のない化粧品は、抗シワ評価試験をパスすることはできません。
使用感でごまかすこともできません。

つまり、抗シワ評価試験をクリアしたということは、一定基準以上の保湿力があるということです。
だから、敏感肌を保湿するには、抗シワ評価試験をクリアした高保湿の化粧品をおすすめします。

見分け方は簡単です。
化粧品の説明、化粧品やパッケージに、「乾燥による小ジワを目立たなくする」「効能評価試験済み」と書かれています。

保湿効果は、化粧品を使っただけでは分からない

記事では、化粧品を使えば保湿力が分かると言いましたが、化粧品を作っている立場からいうと、実際に化粧品を使っても分からないことが多いと思います。

なぜなら、化粧品の使用感(テクスチャ)でいくらでもごまかせます
化粧品の作り方によって、実際に保湿されてなくても、保湿されたような使用感を出すことは可能です。

例えば、うるおうボディソープ系は、体を洗った後にうるおうことが特徴です。
でも、実際にうるおっているわけではなく、界面活性剤を肌に残すことでヌルヌルさせることが可能です。

このヌルヌルは、あたかも肌がうるおっているように感じます。
でも、本当は、うるおっているのではなく、界面活性剤が肌に残ってヌルヌルしているだけ。

また、保湿効果以外にも、使用すると温かくなったり、冷たく感じる化粧品があります。
これも同様です。

たとえば、使用すると温かく感じる化粧品の場合、実際に肌の温度が上がるわけではありません。
肌が温かく感じているだけです。
実際に肌の温度は変わらないので、温熱効果はありません。

このように、化粧品を使って肌に感じる効果と実際の効果は無関係な場合が多いです。
だからこそ、抗シワ評価試験済み化粧品を選ぶことで、確実に保湿力の高い化粧品を選ぶことができます。

3-2.敏感肌に負担をかけない化粧品を使う

敏感肌に負担をかけない化粧品

敏感肌を保湿する際に、肌に負担がかかる化粧品は禁物です。
特に、化粧水は使用する際に、摩擦が大きいので控えましょう。

化粧品には、いろいろな形状があります。
大きく分けると以下の2種類です。

  • 液状の化粧品
  • クリーム状の化粧品

液状の化粧品は、水に近い形状です。
クリーム状の化粧品は、粘度があり、固形に近い形です。

液状の場合、使用感は軽いのですが、クッション性がなく、滑りが悪いために、摩擦を肌に与えます。
クリーム状の場合、使用感は重いですが、クッション性があり、滑りが良いために、肌への摩擦を軽減できます。

そのため、敏感肌を保湿するなら、化粧水のように液状のものより、クッション性や滑りの良いクリーム状のものがあります。

敏感肌には、やわらかいクリームかジェルがおすすめ

私は、以前、帯状疱疹にかかりました。
一度でも経験した人は分かると思いますが、肌に信じられないような激痛が走ります。
私の場合は、目元から口元まで顔の左半分に湿疹ができました。
湿疹ができた部分は、異常なほど敏感になり、少しの刺激でも激痛が
瞬きをするたびに目元がチクチク、風が当たるだけでも刺激を感じました。
寝返りをして、幹部が枕にこすれると、あまりの痛みに飛び起きました。

このように、肌が敏感になった状態で、テストをしました。
こんな時にテストするなんてどうかと思われるかもしれませんが、もはや職業病です。
せっかく肌が敏感な状態になったんだから、これを活かさない手はありません。

まずは、洗顔による肌への刺激テスト。
ぬるま湯と洗顔料を使って洗顔時の刺激をいざ比較。
ぬるま湯で顔を洗った際は、患部に激痛。
水だけの洗顔では、肌への刺激を緩和できずに、強い痛みを感じました。
一方、洗顔料は、ヌルヌルしているためにそれほど痛みを感じません。
ただ、洗い流す際は、洗顔料が落ちるにつれて、肌への刺激が強くなってきました。

次に、保湿。
化粧水とクリーム、そしてジェルを使った肌への刺激テストです。
化粧水は、やはり洗顔と同じでダメでした。
化粧水を塗り広げようとする際に起きる摩擦がダイレクトに肌に伝わりました。

次にクリーム。
化粧水に比べると肌への摩擦は軽減できました。
ただし、硬さがあるために、塗り広げるために、どうしても力を加える必要があり、その際に刺激を感じました。
ただし、化粧水よりクリームの方が肌への刺激は少なかったです。

最後にジェル。
これが一番刺激が少なかったです。
ヌルヌルしているので摩擦による刺激を感じませんでした。
塗り広げる際にも、それほど硬さがないために、ほとんど力を加えることなく使うことができました。

この経験から、肌に最も刺激を与えない化粧品はジェル状だと言えます。

ただ、私が使用したクリームは、硬いものを使いました。
そのため、同じクリームでも、やわらかいタイプであれば、ジェルと同様、それほど肌に刺激を与えないと思います。
私のこの経験から、敏感肌にはやわらかいクリームやジェルがおすすめです。

3-3.できるだけ少ない種類で保湿できる化粧品を使う

化粧品の数が減ると刺激の回数が減ります

敏感肌を保湿する際に使用する化粧品の種類を減らすことで、肌への負担も減らせます

先ほど、敏感肌を保湿するには、やわらかいクリームやジェルをおすすめしました。
化粧水に比べると、肌への刺激は少なくなります。
でも、やわらかいクリームやジェルでも少なからずの刺激を与えることになります。

『スキンケア化粧品の所有・使用状況と スキンケア化粧品の所有・使用状況と1週間のスキンケア状況』によると、化粧品の平均使用個数は6.3個です。
一度のスキンケアで化粧品を6回以上塗っています。

多くの場合は、クレンジングと洗顔料を使っています。
そのため、その後に使う化粧の平均使用個数は、4.3個になります。

たとえば、18歳ごろからスキンケアを始めたとしましょう。
1日に4つの化粧品を使用した場合、40歳で32,120回、肌に化粧品を塗っています。

もし、化粧品の使用個数が1つだったら、8,030回です。
化粧品使用の摩擦による刺激が、32,120回と8,030回、その差は24,090回です。

例え、肌に負担の少ないやわらかいクリームやジェルを使うことで1回当たりの刺激は小さくても、2万回を軽く超える差となると、肌への刺激が蓄積しても不思議ではありません。
少しの刺激でも積み重なれば大きな刺激となります。

10年、20年と続けば、その差は歴然です。
詰みかなさった肌への刺激は、シワの数や深さ、シミの大きさや色の濃さとして現れます。

逆を言えば、化粧品の種類を減らして、少しでも刺激を抑えることが、敏感肌をシワやシミの少ない健康な肌へと導く一歩になります。
まさに、『塵も積もれば山となる』です。

高保湿オールインワンジェルの見分け方

オールインワンジェルといっても、本当にひとつで保湿できるものとそうでないものがあります。
なかなか見分けるのが難しいのですが、化粧品のラインナップが分かりやすい判断材料になります。

オールインワンジェルなのに、ラインナップに化粧水・乳液・美容液が並んでいたら、オールインワンジェルだけで保湿できる可能性は低いです。
本当に、オールインワンジェルだけで保湿できるなら、化粧水・乳液・美容液は必要ありません。

この場合、オールインワンジェルだけでは保湿力が弱いために、他の化粧品で保湿力を補強する必要があると言えます。
このようなオールインワンジェルは、既存のスキンケアアイテムにプラスする目的で作られているために、使用する化粧品が増えてしまいます。

これでは本末転倒です。
肌への刺激がますます増えることに。

だから、オールインワンジェルを選ぶ際には、他のラインナップも注意して見てください

3-4.保湿に不要な成分が配合されていない化粧品を選ぶ

保湿に不要な成分

敏感肌の場合、アレルギー反応が起きることで刺激を感じる場合があります。
そのため、できるだけ保湿に不要な成分が配合されている化粧品は避けましょう。

こういうと、多くの人は「肌に刺激のある成分は危険だ!」と考えるのですが、これは少し違います。
基本的に、化粧品に配合される成分に肌に刺激を与えるものはありません。
厚生労働省管轄のもと、「化粧品基準」によって定められています。

総則 化粧品の原料は、それに含有される不純物等も含め、感染のおそれがある物を含む等その使用によって保健衛生上の危険を生じるおそれがある物であってはならない。

引用:厚生労働省・化粧品基準

上記のとおり、化粧品成分は、肌にとって刺激を与えるものであってはならないとされています。

とは言え、敏感肌は、普通の人が大丈夫な成分でも刺激になる場合があります。
どうしても化粧品に必要だったり、保湿に必要な成分であれば、多少のリスクは仕方ありません。

でも、敏感肌にも、保湿効果にも役立たない成分なら、配合しないほうがいいですよね。
具体的には、敏感肌に不要な成分は、着色料・香料・アルコールだと私は考えています。

着色料は、見た目を良くするために、香料は、香りを良くするために、アルコールは使用感を軽くするために使います。

見た目、香り、使用感。
どれも、敏感肌を保湿する役に立ちません。
敏感肌にとって、保湿に不要な成分が配合されている化粧品は、刺激になる可能性が高まるだけです。

だから、敏感肌を保湿する場合は、着色料、香料、アルコールなど、保湿に不要な成分が配合されていない化粧品を選ぶことをおすすめします。

3-5.第三者機関による安全性テストで敏感肌用化粧品を判断する

4つの安全テスト

化粧品には、化粧品の刺激に関する安全性テストが4つあります。
すべてのテストは、第三機関によって客観的な指標をもとに評価されます。

  • ヒトパッチテスト(24時間閉塞パッチテスト)
  • アレルギーテスト
  • スティンギングテスト
  • ノンコメドジェニックテスト

これらの評価は敏感肌にやさしい化粧品を判断するうえで、一つの指標になります。
ちなみに、敏感肌にとって一番参考になるテストは、『スティンギングテスト』です。

ただ、一点注意があります。
「安全性に関するテストをしたからといって、敏感肌でも刺激を感じない化粧品とは限らない」という点です。
安全性テストを行った場合、下記のようにパッケージや容器に表記されています。

  • パッチテスト済み
  • ノンコメドテスト済み
  • スティンギングテスト済み
  • アレルギーテスト済み

でもこれだけではテストをやっただけで、その結果は分かりません。
例えば、「パッチテスト済み」と表記されていても、パッチテストの結果、刺激が認められている可能性があります。

極端なことを言えば、仮に肌に刺激があったとしても、テストをしたので「パッチテスト済み」と表記できます。
大切なことは、「どのくらいの人でテストをし、どのような結果が出たか」という結果です。

だから、しっかりとテスト結果が公開されている化粧品を使いましょう。

4.敏感肌を保湿するQ&A

敏感肌の保湿に関するQ&A

私は、職業柄、敏感肌を保湿することに関して、いろいろな質問に答えてきました。
ここでは、その中でも特に多かった質問について答えていきます
ぜひ、敏感肌を保湿するときに役立ててください。

Q.敏感肌の赤ちゃんや子供の肌を保湿したいのですが、大人の肌とは違うのでしょうか?

A.赤ちゃんや子供と大人の肌は違います。
赤ちゃんや子供の肌は、大人と比べると角層が薄く、油分の分泌量が少ないのが特徴です。

赤ちゃんや子供の肌は、健康な状態でも大人の肌より敏感です。
だから、敏感肌用の保湿をすればOKです。

できるだけ肌に刺激を与えずに、ひとつで保湿できるオールインワンジェルがオススメです。

私は、3人の子供がいるのですが、新生児から保湿していました。
私に似たのか、3人とも敏感肌だったので、朝とお風呂上りにオールインワンジェルを体中に塗っていました。

特に、子供はジッとしていないので、ひとつで済むというメリットは、とてもありがたかったです。

赤ちゃん用、子供用の化粧品が肌にやさしい理由にはならない

赤ちゃんや子供のスキンケアを行う際に、赤ちゃん用、子供用と書かれた化粧品を使う場合が多いと思います。
ただ、赤ちゃん用、子供用と書かれていても、特別な規定がないため、どんな化粧品でも赤ちゃん用、子供用と名乗れてしまうのが現状です。

そのため、赤ちゃん用、子供用化粧品が安全だという保証はありません
だから、安易に赤ちゃん用、子供用の化粧品を選ぶのではなく、この記事に書かれていることを参考にしてください。

また「あなたの赤ちゃんにピッタリな保湿クリームの選び方・おすすめも紹介」も参考になります。併せてご覧ください。

Q.敏感肌を保湿するには、オーガニック化粧品のほうがいいのでしょうか?

A.オーガニック化粧品は、特に肌にやさしいというわけではありません。
通常の化粧品と同じ保湿効果です。

そのため、オーガニック化粧品にこだわる必要はありません。
本当に、肌へのやさしさを求めるなら、化粧品成分よりも化粧品を使用する際に起きる摩擦を軽減する化粧品を選んだほうがいいでしょう。

オーガニック化粧品についてさらに詳しく知りたい方は、「オーガニック化粧品や自然派化粧品と、普通の化粧品を比べてみました」をご覧ください。

Q.敏感肌なのですが化粧水で保湿するとヒリヒリするのですが、どうすればいいですか?

A.化粧水の使用を中止して、油分の多いクリームを塗ってください。

化粧水を使って肌がヒリヒリする理由は、肌に細かな傷があるか、炎症を起こしている可能性が高いからです。
化粧水は、ほとんどが水でできているために、傷や炎症部分にしみて痛みを感じます。

だから、水分が少なくて、油分の多いクリームを使いましょう。
油分の多いクリームなら、傷や炎症部分にしみません。
また、外界の刺激から肌を守る効果もあるので一石二鳥です。

Q.敏感肌で乳液を使うとブツブツができました、もう乳液で保湿するのは止めたほうが良いですか?

A.乳液を使ってブツブツができた場合、乳液に含まれる成分が原因の可能性があります。
乳液という種類そのものに原因があるわけではありません。
そのため、乳液の使用をやめることがブツブツを無くすことにはつながりません。

まずは、敏感肌の保湿に不必要な香料・着色料・アルコールなどが配合されていない乳液に変更してみましょう。
それでもブツブツができる場合は、乳液の内容成分を見てください。
容器やパッケージの裏面に表示されています。

いくつかの乳液を使って、ブツブツができるなら、それらの乳液に共通して配合されている成分があるはずです。
ブツブツができる共通の成分を避けた乳液に変えてください。

この場合は、その成分がオーガニック成分や天然成分でも避けてください。
また、セラミドのように人気成分でも同様です。
人気があっても、どんな成分でも、刺激を与えてブツブツの原因になる可能性はあります。

肌に刺激を与える成分を避けても、引き続きブツブツができる場合は、化粧品以外が原因の可能性が高いので、皮膚科専門医に相談してみましょう

化粧かぶれが起こったときの対処法と、早く元に戻すための2ステップ」も参考にしてください。

まとめ

敏感肌をやさしく保湿するには、以下のことが大切です。

  • やわらかいクリームやジェルタイプの化粧品を使う
  • できるだけ少ない種類の化粧品で、量より質のスキンケアに切り替える
  • 香料、着色料、アルコール不使用の化粧品で保湿する
  • 肌への刺激が気になる場合は、ヒトパッチテスト、アレルギーテスト、スティンギングテストなど、安全テスト済みの化粧品を使う

敏感肌には、できるだけ肌に刺激を与えずに、保湿することが重要です。

これらを守って、敏感肌に水分と油分を補給することでハリ・ツヤを与えることができます。
ぜひ、やわらかくキメの整ったみずみずしいあなた本来の肌を取り戻してください。

この記事を書いた人

2000年アースケアを創業。保湿に特化したアクシリオの開発・販売を手掛ける。起業家ならではの人生観や自身の超がつく敏感肌・乾燥肌の経験談が愛用者に人気。

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