ふと顔を触ったときやスキンケアをするとき、顎のザラザラが気になることがあります。
見た目ではあまり分からなくても、「メイクののりが悪い」「ケア方法が分からない」と不満や不安を感じておられるかもしれません。
実は顎のザラザラを対処するためにはスキンケアや生活習慣を見直すことが大切です。
というのも、顎のザラザラには肌のターンオーバーやメイクの洗い残しなどが関係しているからです。
この記事では、顎のザラザラの原因や対処法、予防法などについて詳しく解説します。
顎先まで美しい肌をキープしたい方や、ザラザラが気になっている方はぜひケアの参考にしてくださいね。
1.顎のザラザラの正体は「角栓」
顎のザラザラの正体は、「毛穴に詰まった角栓」です。
角栓とは、皮脂と古くなった角質が混じり合ってできたもの。
乾燥による肌の毛羽立ち、オイリーによる皮脂詰まりがしやすい肌状態であることも、角栓が増える要因です。
また顎は皮脂分泌が少ない一方、くぼみになっていて洗いづらいため洗顔がおろそかになることが。
そのため、鼻や頬など他の部位と比べて角栓がたまりやすく、ザラザラの原因になってしまいます。
角栓がたまるとその部分が突起するため、それが無数にできるとざらつきとして肌に現れます。
このざらつきは、それほど目立たなくても次第に硬くなってしまうため、早めに対処・予防することが大切です。
1-1.角栓が詰まる3つの原因
角栓が詰まる主な理由は、3つあります。
- 肌のターンオーバーの乱れによる乾燥
- 皮脂の過剰分泌による皮脂詰まり
- メイクの洗い残し
ここでは、これら3つの原因について詳しく解説します。
肌のターンオーバーの乱れによる乾燥
肌のターンオーバーとは、肌細胞の生まれ変わりのことです。
私たちの皮膚では、表皮の一番奥にある基底層で細胞が生まれ、約4週間(28日間)かけて成熟しながら表面の角質層まで押し上げられます。
そして、役目を終えた角質層はやがて剥がれ落ち、新しい細胞に生まれ変わります。
このターンオーバーは、周期が早すぎても遅すぎてもいけません。
周期が早すぎると保湿機能が不十分な未熟細胞が肌表面に並ぶことになるため、乾燥しやすくなります。
また、未熟な細胞は剥がれ落ちる機能も低下するため、角質が毛穴に溜まり角栓ができやすくなるのです。
反対に、ターンオーバーの周期が遅いと、剥がれ落ちるはずの古い細胞が肌表面を覆ってしまいます。
角質層が厚くなり毛穴が塞がるため、角栓の詰まりにつながります。
つまり、肌のターンオーバーが正常に行われなくなることで角栓が詰まり、その結果、顎がザラザラになるということです。
また、肌のターンオーバーが乱れる原因には、
- 紫外線
- 乾燥
- 加齢
- 物理的刺激
- 食生活の乱れ
- 睡眠不足
- ストレス
などが挙げられます。
そのため、顎のザラザラを何とかするためには、上記の要素を取り除き肌のターンオーバーを整えることが大切です。
皮脂の過剰分泌による皮脂詰まり
通常、皮膚は適切な水分量と皮脂量をキープすることにより美しい状態を作り出します。
皮脂の過剰分泌により、皮膚上の皮脂が必要以上に作られ、皮脂が毛穴に詰まってしまうことがあります。
ニキビの元ともなる、いわゆる「コメド」です。
これが角栓とも呼ばれることがあります。
皮脂が過剰に分泌する原因はさまざま。
乾燥だけでなく物理的刺激やホルモンバランスの乱れ、アルコールの過剰摂取、ストレスなどにより引き起こされます。
また、特に思春期から20歳前後は皮脂分泌が盛んになるため、注意が必要です。
しかし、顎はもともと水分量が少なく乾燥しやすい部位。
皮脂の過剰分泌と聞いてもあまりピンと来ないかもしれません。
ここで覚えておきたいのが、乾燥が進むと、肌を守ろうとしてかえって皮脂が過剰に分泌されるということです。
材料となる皮脂量が増えるため、当然角栓ができやすくなることがあります。
メイクの洗い残し
角栓の詰まりの原因として、メイクや余分な皮脂の洗い残しも挙げられます。
洗顔時に目元や頬、Tゾーンはしっかり洗っていても、顎をついサッと済ませてしまう人も多いでしょう。
洗いづらいから、目立たないからと言っておざなりにしていいわけではありません。
メイクをしっかり落とさないと、他の部分と同様に、汚れが毛穴に詰まってしまいます。
クレンジングや洗顔をするときは、落とし切れているかどうか確認すると良いでしょう。
ただし、メイクや皮脂を落とそうと洗いすぎるのも肌にとってはよくありません。
ゴシゴシこするのは皮膚刺激になり、洗いすぎると必要な皮脂まで取り除いてしまうため、他の部位と同じように優しく洗うようにしましょう。
1-2.顎の角栓を放っておくと悪化することも
顎のザラザラは、触ってみると分かるものの、「まだあまり目立たないから」「少しくらいは仕方ない」とそのままにしている方もいることでしょう。
ザラザラした感触だけではなくさらなる肌トラブルを招く可能性があるため、早めの対処が必要です。
具体的には、
- ニキビの原因になる
- くすみの原因になる
- メイクののりが悪くなる
といったトラブルが考えられます。
ニキビの原因になる
顎のザラザラは毛穴に詰まった角質や皮脂が原因です。
そして、常在菌のひとつであるアクネ菌は、古い角質や皮脂を大変好みます。
アクネ菌は常に皮膚に住み着いており、病原菌から肌を守ってくれる大切な菌です。
通常であれば肌にとって悪い存在ではありません。
しかし、皮脂が過剰に分泌されるとそれを餌にアクネ菌が増殖し、毛穴の炎症、つまり「ニキビ」となってしまいます。
アクネ菌の学名は1893年にウンナがにきび(アクネ)内で観察したことに由来しており、昔はにきびの原因といわれてきました。
しかし、最近ではアクネ菌は直接的な原因ではなく、にきびを悪化させる要因と考えられています。思春期に皮脂の分泌量が増えたり、毛穴の入口の角層が異常に厚くなって毛穴をふさいだりすると、毛穴の中に皮脂がたまりアクネ菌にとって酸素が少なく栄養の多い好都合な環境になります。
すると菌が過剰に増殖し、菌が産生するリパーゼによって皮脂からつくられた脂肪酸や菌体の成分が炎症を引き起こして赤みや膿(うみ)を持つにきびになるのです。
引用:ヤクルト中央研究所「プロピオニバクテリウム アクネス (キューティバクテリウム アクネス)」
くすみの原因になる
ふと鏡を見ると、顎部分がなんだかくすんで見えることもあるでしょう。
実は、そのくすみは顎のザラザラが原因となっている可能性があります。
ざらつきの原因である角栓を長期間放置すると、毛穴に溜まった皮脂は酸化し始めます。
酸化した皮脂はぽつぽつと黒く見えるため、顔全体を見たときに、黒ずみ毛穴が多い部分がくすんで見えるのです。
角栓が白や半透明の場合は短期的なケアでも改善が期待できますが、黒ずんでしまった場合は他の肌トラブルにつながるため早めのケアをしましょう。
くすみはシミやシワのようにはっきりと現れるものではなく、「なんとなく暗く見える」「老けて見える」と徐々に目立ってくるものです。
その分ケアに悩む方も多いですが、角栓ケアをすることで予防できる可能性があります。
メイクののりが悪くなる
顎がザラザラしているのは、表面に細かい突起がある証拠です。
突起があると、当然ファンデーションやハイライトなどは均一に密着しません。
そのため、メイクののりが悪くなります。
また、硬くザラザラした肌は化粧水や美容液が角質層にしっかり行き渡りにくいため、肌への働きも十分に発揮できません。
つまり、物理的に粉が浮いてしまうだけではなく、浸透性の低下からもメイクがのりにくくなるということ。
そのような状態を対処するために、ファンデーションやコンシーラーで無理やり隠そうとする方もいるでしょう。
しかし、これはかえって不自然な仕上がりになったり、肌に刺激を与えてしまったりと、状態を悪化させることになります。
メイクを厚塗りすることも、今度はそれを落とすことも肌への負担になるため、おすすめできません。
顎のザラザラした部分のメイクのりが悪いと感じたら、その原因となっている角栓を改善するようにケアしましょう。
2.顎のザラザラを改善するためのスキンケア方法
ここまで、顎のザラザラは角栓の詰まりが原因であり、角栓の詰まりには適切なスキンケアが必要だとお伝えしました。
しかし、実際にスキンケアをするとなると、どうすれば良いのか分からないという人もいるでしょう。
顎のザラザラをケアするための基本は以下の3点。
- 十分な保湿を行う
- 顎からクレンジングを行う
- 週に1~2回はピーリングなどのスペシャルケアを取り入れる
ここでは、これら3点について重要性ややり方を解説します。
2-1.十分な保湿を行う
顎のザラザラの原因はターンオーバーの乱れが大きな要因です。
ですから、ターンオーバーを整えて角栓の詰まりを改善するには、十分な保湿も欠かせません。
角栓の詰まりが目立つ肌は、皮脂量が多い傾向があります。
皮脂量が多い肌に保湿をするのは逆効果と思う方もいるかもしれませんが、実はべたつく肌ほど保湿が大切なのです。
というのも、乾燥状態になると肌を守ろうとして皮脂が過剰に分泌されるからです。
つまり、しっかりと保湿をして乾燥から肌を守ることで、皮脂の分泌量を整えることにつながるということ。
保湿をするときは、化粧水をつけるだけでは十分ではありません。
一時的にうるおっているように感じても、どんどん乾燥が進んでしまいます。
そのため、化粧水の後には乳液やクリームを付けるのも忘れないようにしましょう。
また、洗顔やクレンジングのしすぎも乾燥の原因となるため、洗いすぎに注意しましょう。
2-2.顎からクレンジングを行う
顎のザラザラを適切にケアするためには、クレンジングの順番を変えてみましょう。
クレンジングをするとき、メイクの濃い目元や口元、面積の大きい頬や額から始める人も多いでしょう。
基本的にはそれでOK。
でも、顎のザラザラが気になるようであれば、まずは、顎→鼻→メイクの濃い部分…というように順番を変えてみるのもおすすめです。
クレンジングが肌になじみ、メイクや皮脂汚れが浮き上がってきたらぬるま湯で優しく洗い流します。
顎は洗い残しも多い部分なので、顎の肌を伸ばしながらしっかりすすぐようにしましょう。
なお、クレンジングやすすぎのときは、指に力を入れないようにしてください。
ゴシゴシこすると物理的刺激により肌トラブルを招く可能性があるからです。
さらに、長時間クレンジングを肌に乗せることも負担になるため、できるだけ手早く済ませるようにしましょう。
2-3.週に1~2回はピーリングなどのスペシャルケアを取り入れる
クレンジングや洗顔を正しく行ったうえで、さらにしっかりケアをしたい場合は、ピーリングなどのスペシャルケアを取り入れましょう。
ピーリングとは、肌表面にある古い角質を柔らかくし、取り除く美容法です。
角栓除去はもちろん、ニキビ跡やシミ、色素沈着などさまざまな肌トラブルへのスペシャルケアとして用いられています。
ホームケア用のピーリングにはジェルやクリーム、石けんなどさまざまなタイプがあり、中にはクレンジングを兼ねた時短アイテムもあります。
医療機関で受けられる「ケミカルピーリング」と比べると効果は穏やかでなので、安心です。
▼使用時の注意点
ピーリングを頻繁に行うと肌に負担がかかるため、週に1~2回程度にしておきましょう。
ピーリング後は肌が敏感な状態になるため、いつもより入念に保湿ケアや紫外線対策をするように心がけましょう。
BCLクレンジングリサーチ ジェルピーリングb
BCLのクレンジングリサーチは、エステしたてのようなくすみのない新鮮肌を目指すスキンケアシリーズです。
AHA配合で不要な角質を取り除き、ツルツルの肌が期待できます。
無着色・アルコールフリーです。
ただし、香料が入っているので、匂いが苦手な方にはおすすめしません。
公式サイトより:BCL公式サイト
アースケア アクシリオ ピーリングゲル
アースケアのアクリシオは、低刺激な成分を厳選して作られた、保湿に特化したスキンケアシリーズです。
ピーリングゲルは、たっぷりの水分で古い角質をふやかし肌に負担をかけずに取り除くためのアイテム。
フルーツ酸やスクラブなどは肌に刺激を与えるため、配合していません。
たっぷりの水分を含んだゲルが、古い角質をふやかしてすっきり取り除いてくれます。
余分な角質が取れた肌は水分の浸透力がアップするため、メイクのりのアップも期待できます。
使い方としては、まず適量(さくらんぼ2~3つ分)を顔に広げ、水っぽくなるまで1~5分程度待ちます。
その後、ポロポロと汚れが取れてくるまで大きな円を描くようにマッサージをしましょう。
マッサージが終わったら、さっぱりしたい方は水はぬるま湯で洗い流し、しっとりしたい方はティッシュなどで優しく拭き取ってください。
アクシリオ ピーリングゲルは、スティンギングテスト済みなので低刺激です。
無香料なので、匂いが苦手な人も安心。
肌に負担をかけずにピーリングをしたい方、しっかり保湿しながらケアしたい方に特におすすめです。
公式サイトより:アースケア公式サイト
Detclearブライト&ピール ピーリングジェリー ミックスフルーツの香り
Detclearは、果実AHA(マルチフルーツコンプレックス)と植物BHA(ヤナギ樹皮抽出物)を配合した、肌に優しい角質ケアシリーズです。
ブライト&ピール ピーリングジェリーは、古い角質や黒ずみ、ざらつきのケアにおすすめのピーリングジェル。
果実AHAには、オレンジ、西洋なし、ブルーベリー、キイチゴ、レモンエキス、リンゴ酸、酒石酸(ブドウ由来)が、植物BHAにはサリックスニグラ樹皮エキスが含まれています。
果実AHAが余分な角質を浮き上がらせ、植物BHAが角質を柔らかくすることで、肌にあまり負担をかけずにピーリングケアができます。
使い方としては、洗顔後の清潔な肌に適量(3~5プッシュ)塗り広げ、気になる部分を中心に優しくマッサージをしてください。
次第にポロポロと汚れが落ちてきたら、すすぎ残しが無いようにしっかりと洗い流しましょう。
使うときは、目の周りを避け、力を入れすぎないように注意してください。
週1~2回の使用でつるすべ肌を実感できるでしょう。
なお、この商品にはミックスフルーツの香りのほか、ミックスベリーの香りと無香料タイプもあります。
匂いが苦手な人用に選べるのも安心ですね。
公式サイトより:Detclear公式サイト
3.顎のザラザラを予防する方法
美しい肌をキープするためにはできてしまったザラザラに対処するだけでなく、予防することも大切です。
顎のザラザラを予防するためのポイントは以下の3つ。
- 睡眠の質を高める
- 栄養バランスの良い食生活を心がける
- ストレスを発散する方法を見つける
ここでは、これらの3つの予防方法について詳しく解説します。
3-1.睡眠の質を高める
顎のザラザラをはじめとする肌トラブルを予防するには、良質な睡眠が欠かせません。
睡眠の間に肌の生まれ変わりが促されているので、ぜひここは実践したいところです。
睡眠不足は肉体的なストレスを溜めるだけでなく、成長ホルモンの分泌を減少させ肌のターンオーバーを乱すため、顎のザラザラの原因となります。
また、肌の保湿成分を作り出す物質の働きも低下するため、乾燥しやすくなります。
ちなみに、良質な睡眠とは、長時間寝ることではなく自分に合った睡眠時間でぐっすり眠ること。
特に、眠りについてから最初の2~3時間は成長ホルモンの分泌量が多いため、この時間に深く眠ることが大切です。
睡眠の質を高めるコツで一般的に効果的とされているのはこの6つです。
- 寝る前のカフェイン摂取を避ける
- 運動習慣をつける
- 寝る前はリラックスして過ごす
- 寝る前の照明は控え目にする
- 朝は決まった時間に起きる
- 入浴は就寝90分前までに
これらすべてを完璧に実行するのは簡単ではありませんが、できる範囲で取り入れてみましょう。
3-2.栄養バランスの良い食生活を心がける
顎のザラザラを予防し美しい肌をキープするには、食生活も大切です。
タンパク質や炭水化物、食物繊維、脂質、ビタミン、ミネラルなどの栄養素をバランスよく摂取するように心がけましょう。
特に、皮脂分泌を適正に保つビタミンB2やビタミンB6、皮脂の酸化を防ぐビタミンE、ターンオーバーをサポートするビタミンAは積極的に摂りたい栄養素です。
- ビタミンB2:牛乳・乳製品、卵、肉類など
- ビタミンB6:バナナ、鮭など
- ビタミンE:ナッツ類、穀類、緑黄色野菜など
- ビタミンA:うなぎ、にんじん、かぼちゃなど
ただし、白米やパン、甘い物、揚げ物などは糖質や脂質が多く、皮脂の過剰分泌につながるため摂りすぎに注意してください。
普段から糖質や脂質を多く摂りがちな方は、一度食生活を見直してみましょう。
3-3.ストレスを発散する方法を見つける
私たちの体には、リラックスしているときに優位になる副交感神経と高揚時に優位になる交感神経があります。
体が肉体的・精神的なストレスを感じると、交感神経が優位になりアドレナリンやテストステロンなどの分泌が促進されます。
アドレナリンやテストステロンは皮脂の分泌を促進する作用があるため、それによって皮膚上の皮脂量が増え角栓を形成しやすくなるのです。
また、ストレスによって肌のターンオーバーが乱れることも、角栓の形成につながります。
そのため、肉体的・精神的なストレスを溜めないように心がけましょう。
ストレスを発散する方法として、例えば
- 十分な休息をとる
- 好きな香りでリラックス
- ゆっくりと入浴する
- お気に入りの場所を探す
- 声を出して笑い
- ヨガやストレッチなど適度に体を動かす
などの方法がおすすすめです。
ストレスを少しでも軽減できれば、顎のザラザラ予防につながる可能性が高まります。
ぜひ、ご自身が楽に続けられてリラックスできることを見つけてみてくださいね。
4.顎のザラザラに関するQ&A
この章では顎のザラザラケアに関して、よくある質問とその回答を紹介します。
顎のザラザラや角栓で悩んでいる方はぜひ参考にしてくださいね。
Q1.角栓ケアをする時のNG行為などはありますか?
A.はい、あります。
角栓ケアをするときは、以下の2点は厳禁です。
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なかなか取れない角栓を見るとつい指やピンセットで取りたくなく気持ちはよーく分かります。
しかし、物理的に角栓を引っこ抜こうとすると、毛穴にダメージがかかりどんどん開いてしまいます。
また、肌に傷が付くことで、炎症を起こしニキビができることもあります。
毛穴パックは、角栓を除去する方法としてはおすすめですが、やりすぎは厳禁です。
というのも、毛穴パックはとても強い力で引っ張るので、毛穴はもちろん、周りの肌にも負担がかかり悪化する可能性があるからです。
また、毛穴パックで角栓を取ったあとは、毛穴がぽっかりと空いた状態です。
毛穴に汚れがたまるとともに乾燥しやすくなるため、新たな角栓形成にもつながることも。
そのため、毛穴パックをするときは週に1回程度に留め、使ったあとは肌に必要なだけ、適切な保湿をしましょう。
Q2.マスクによる赤いニキビや肌荒れ、ザラザラの対処法はありますか?
A.はい、あります。
マスクを長時間着用すると、汗に含まれるアンモニアや塩分などが原因で肌トラブルが起こることがあります。
また、マスクをはずしたときに角質層の水分が一気に蒸発するため、肌のバリア機能も低下します。
マスクによって肌が荒れたときは、汗による刺激をなるべく受けないようにするため、こまめに汗を拭き取りましょう。
塗れタオルやガーゼなどでそっと抑えるように汗を吸い取るのがおすすめです。
ただし、汗をかき皮脂が気になるからと言ってゴシゴシ洗いは厳禁です。
洗いすぎると必要なうるおいまで失ってしまいますし、強い力でこするのは肌に負担がかかります。
適度な洗顔を心がけ、洗顔後は必ず化粧水や乳液で保湿をするようにしましょう。
また、しっかりと水分補給をしてバランスの良い食事を摂ることも、マスクによる肌荒れ対策にはおすすめです。
参考:Yahooニュース「“マスク汗あれスパイラル”に要注意! 顔の肌トラブル急増の原因と対策を皮膚科医が解説」」
Q3.顎のザラザラが治らない場合、皮膚科に行った方が良いですか?
A.はい、長期間放置すると更なる肌トラブルに発展することもあるため、なかなか治らない場合や悪化している場合は、皮膚科に相談することをおすすめします。
皮膚科では、肌の状態に合わせ、ケミカルピーリングや吸引、レーザー治療などを受けられます。
ホームケアよりも高い効果が期待できるため、より確実に治したい方は皮膚科の受診を考えましょう。
まとめ
顎のザラザラは、ターンオーバーの乱れや皮脂の過剰分泌、メイクの洗い残しにより毛穴に角栓が詰まることが原因になりえます。
放っておくと、ニキビやくすみになったりメイクののりが悪くなったりするため、早めに対処しましょう。
対処のポイントは以下の3点です。
- 十分な保湿を行う
- 顎からクレンジングを行う
- 週に1~2回はピーリングなどのスペシャルケアを取り入れる
また、睡眠や食生活などの生活習慣を見直すことも忘れないようにしましょうね!
人間の肌も、食べたものや睡眠の結果から生まれてきます。
ご自身の体を大切にして、心も体も肌も労わってくださいね。