季節を問わず唇のケアに大活躍するリップクリーム。
「こまめにケアしているのになかなか唇の荒れが良くならない」や「使い方が正しいかどうかわからない」という人もおられるため、リップクリーム関連のご質問はよく頂戴します。
満足いくリップがなかなかみつからないのも実は当然で、リップクリームはただ塗ればいいというわけではないのです。
その役割や種類に応じて、自分に合ったものを正しい方法で使うことが大切です。
この記事では、リップクリームの基本情報や正しい塗り方、注意点、高保湿商品をまとめてご紹介します。
「なんだか唇がカサカサしてきた」「毎年冬になると皮がむける」という方は、唇の保湿にぜひお役立ててみてはいかがでしょうか。
1. 薬用リップが荒れる原因は刺激
薬用リップが唇を荒れさせる主な理由は、唇に刺激を与える成分が含まれていることと、過剰な使用によるものです。
薬用リップには、ビタミンEやグリセリンなどの保湿成分が配合されていますが、同時に防腐剤や香料、着色料などの刺激成分も含まれている場合があります。
これらの成分が唇に対して過剰な刺激を与えると、かえって乾燥や炎症を引き起こしてしまう可能性があります。
また、薬用リップを適量以上に厚く塗り重ねたり、頻繁に塗り直すと、唇に不要な負担をかけてしまいます。
そうすると、唇の水分バランスが崩れ、ひび割れやかさついた状態になり薬用リップを使うことでさらに悪化する可能性があります。
2.リップクリームの効果と役割
ドラッグストアやコンビニ、スーパーなどでも気軽に購入できるリップクリームは、どこでも手に入る分、なんとなくで選んでいませんか。
リップクリームの役割や種類を知っておくと、自分に合ったリップクリームを選ぶことができますよ。
そこでまずは、リップクリームにはどんな種類があるのか、また、唇が荒れる原因について説明します。
2-1.リップクリームの種類
リップクリームは、配合されている成分や目的によって、「医薬品」「医薬部外品」「化粧品」の3つに分類されます。
医薬品は、ひび割れや出血など唇の荒れを治すための成分が含まれており、基本的には炎症が出ている間に使えます。
パッケージに表記されている「第〇類医薬品」が目印です。
※効果効能は、商品パッケージで確認しましょう
医薬部外品は、唇の荒れを予防する目的で作られ、厚生労働省が指定した有効成分を配合しています。
目印は「医薬部外品」または「薬用」という表記。
唇がひどく荒れていないときや、乾燥しやすい唇をしっかり保湿したいときに使います。
そして、化粧品は唇の乾燥予防や紫外線対策を目的としたもので、保湿成分がメインで配合されています。
近年では、色付きのリップクリームも多く出回っています。
またリップクリームは、スティックタイプやジャータイプ、チューブタイプなど、剤型もさまざまな種類があります。
リップクリームは2本持ち
リップクリームは、昼用と夜用の2本持ちがいいでしょう。
唇は他の部位よりも角質層が薄く、汗腺や皮脂腺がありません。
保湿機能やバリア機能が低いため、紫外線によるダメージを受けやすい傾向があります。
そのため、昼間はUVカット成分を配合しているリップクリームが便利です。
また、就寝中は唇のケアをするのに一番適しています。
そのため、夜はシアバターやワセリンなどの保湿成分を配合したリップクリーム。
保湿成分がカサカサ唇をうるおしてくれます。
参考元:日本化粧品技術者会
2-2.唇が荒れる原因
唇は、体の中でも特に肌荒れが起こりやすい部位です。
乾燥しやすい冬場はもちろん、夏でもひび割れや皮むけに悩む人は少なくありません。
それは唇の角質層が非常に薄いから。
加えて、汗腺や皮脂腺がなくメラニン色素も少ないため、保湿機能やバリア機能が他の部位よりも低いのです。
また、以下のような日常の行動や癖も唇の荒れを招きます。
- 辛い物を食べる
- 唇を舐める・噛む
- エアコンの風を直で受ける
- 唇の皮をむいてしまう
- リップクリームや口紅をゴシゴシ塗る
- 長時間マスクを付ける
このような行動をよくとる人は、物理的刺激や乾燥により唇が荒れやすい可能性があります
無意識のうちについやっている人も多いので、ご自身のクセを一度見直してみましょう。
>>マスクで唇荒れ!|皮むけ・ヒリヒリの原因や改善方法を紹介
3.「効果を感じられない」という人は、リップクリームを使う際に注意を
こまめにリップクリームを塗っているのに、なかなか効果を感じられない人もいるでしょう。
その場合は、リップクリームを正しく使えていない可能性が考えられます。
リップクリームを使う際は、以下の5点に注意しましょう。
- 自分の目的に合ったリップクリームを使う
- 塗る頻度に気を付ける
- 指先や綿棒を使って塗る
- リップクリームを清潔に保つ
- 使用期限に注意する
3-1.自分の目的に合ったリップクリームを使う
一口にリップクリームと言っても、ほんのり色を付けるものや紫外線を防御するもの、保湿に特化したものなどさまざまな種類があります。
たとえば、すでに荒れてしまった唇をケアしたいのに、UVカット向けのリップクリームを使っても十分な効果を発揮できません。
そればかりか、UVカット成分は唇にとってダメージを与えることもあります。
この場合、唇の荒れを治すことを目的とした医薬品のリップクリームが適しているでしょう。
このほか、以下のように目的に合わせたリップクリームを選ぶようにしましょう。
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なんとなくのイメージや思い付きで選ぶのではなく、何のために使いたいのか、どんな使い方をしたいのかを明確にし、それに合ったリップクリームを選びましょう。
3-2.塗る頻度に気を付ける
しっかりとケアしたいと思うあまり、つい何度もリップクリームを塗りたくなる人も多いでしょう。
しかし、リップクリームは摩擦による刺激も与えることがあります。
そのため、1日に何度も塗るとかえって唇に負担をかけてしまいます。
塗るときに摩擦にならないように塗るか、もしくは回数は1日5回程度にとどめ、「メイク前」「食事の後」「歯磨きの後」などタイミングを決めて塗りましょう。
また、唇を舐めたり噛んだりするとリップクリームが落ち乾燥が進んでしまうため、そういった癖がある人は気を付けてください。
3-3.指先や綿棒を使って塗る
スティックタイプのリップクリームは手を汚さずにそのままさっと塗れますが、硬めに作られているため唇に摩擦を与える可能性があります。
また、スティックのままだとつい横向きに塗ってしまいがちです。
そのため、できれば指先や綿棒、ブラシなどにとって塗りましょう。
特に指先は、体温でリップクリームを柔らかくできますし、指先の保湿にもなるので一石二鳥です。
チューブタイプのリップクリームでも、直接唇につけるより指先や綿棒にとった方が清潔に使い続けられると思います。
※使用前には、手指を洗いましょう。
3-4.リップクリームを清潔に保つ
唇には食べ物や汚れが付いているため、使っているうちにリップクリームにも雑菌が繁殖してしまうことがあります。
汚染されたリップクリームは、使用感が悪化したり効果が薄れたりするため、清潔に保たなければなりません。
そのためには、
- リップクリームを塗る前に唇をキレイにする
- 使い終わった後はリップクリーム表面や容器を拭き取る
の2点を実践しましょう。
特に、直接唇に塗った場合はリップクリームに汚れが付く可能性が高いため、ティッシュやコットンで表面や蓋、周辺をキレイに拭き取りましょう。
3-5.使用期限に注意する
リップクリームは、雑菌の繁殖や油の酸化・劣化、成分の分離などにより、徐々に品質が低下していく恐れがあります。
そのため、使用期限にも十分に注意しましょう。
具体的な使用期限が記載されていない場合も多いですが、目安としては、
- 未開封のものなら3年
- 開封したら半年以内
に使い切るようにしたいところです。
ただし、使用状況や保管の環境、配合成分などによって劣化スピードは異なるため、あくまで目安として考えておきましょう。
万が一、匂いや外観の変化に気付いたときは使わないようにしましょう。
4. 薬用リップが荒れる人向け高保湿リップ
アースケア「やさしいリップバーム」
こちらのリップバームは、普通のリップクリームでは唇が荒れてしまうという声から、
10年以上の改良を繰り返し、「バーム」という計上で最高のリップクリームができました。
乾燥から守り、伸びのよいテクスチャーで、つややかな唇に導きます。
こんな人に!
- リップクリームを塗っても乾燥する人
- 薬用リップが荒れる人
- 唇が乾燥しやすい方
- 唇に合うリップが見つからない方
- 香りのあるリップが苦手な方
薬用リップを塗っても乾燥する・荒れる人は、刺激が少なく、保湿力が高いバーム状のリップをチェックしてみるといいかもしれません。
アースケアのやさしいリップバームは、第三者機関でスティンギングテストも実施し、「低刺激」であることが証明されています。
もちろん、すべての方に刺激が起こらないわけではありませんが、薬用リップで唇が荒れてしまう方には、使い初めていただける良いきっかけにはしていただけると思います。
商品の特徴 |
・アレルギーテスト済み ・スティンギングテスト済み |
価格 |
1500円(税込) |
配合成分 |
ミネラルオイル、ワセリン、(パルミチン酸/エチルヘキサン酸)デキストリン、シア脂、オリーブ果実油、ホホバ種子油、マカデミア種子油、カニナバラ果実油、スクワラン、セイヨウトチノキ種子エキス、ビワ葉エキス、ローヤルゼリーエキス、カワラヨモギ花エキス、カミツレ花エキス、トコフェロール、セスキオレイン酸ソルビタン、BG、水、エチルヘキシルグリセリン |
これまで、薬用リップを塗っても、唇が荒れる・乾燥していた方は、
ぜひ一度お試ししてみてはいかがでしょうか。
5.リップクリームの正しい塗り方
唇は特に乾燥しやすい部位なので日頃から保湿ケアが大切です。
しかし、リップクリームはただたくさん塗ればいいというものではありません。
正しい塗り方をしないとかえって唇にダメージを与えてしまう可能性もあります。
そこで次に、リップクリームの正しい塗り方を基本編、メイク編に分けて解説します。
5-1.基本編
リップクリームを塗るときの基本は、以下の3ステップです。
- 唇の汚れを取る
- リップクリームを温める
- 縦方向に優しく塗る
唇に食べ物や歯磨き粉などの汚れが残っていると刺激になる可能性があるため、ティッシュやコットンで拭き取ってからリップクリームを塗りましょう。
このとき、決して強い力でこすらないように注意しましょう。
また、リップクリームは、「冷えると硬くなるという特徴があります。
硬いまま塗ると唇に刺激を与えてしまうため、手のひらや指先で温めてから使いましょう。
特にスティックタイプはもともと硬めに作られているため、塗る際に摩擦を起こさないように注意が必要です。
そして、リップクリームを塗るときは縦向きに塗りましょう。
通常、口紅のように横向きに塗ることが多いですが、唇には縦方向にシワが入っているため、横塗りだとリップクリームが全体に行き渡りません。
縦ジワに沿って丁寧に塗ることで、唇全体にうるおいを届けられるでしょう。
5-2.メイク編
唇が荒れていると、口紅やリップグロスを塗っても縦ジワや乾燥が気になってしまいがちです。
そんなときは、リップクリームで保湿をしてからリップメイクしましょう。
リップクリームを塗ることで、唇にしっかりとうるおいを閉じ込められるため、ふっくらした仕上がりになります。
リップクリームは、上記で紹介した手順で塗りましょう。
ただし、たっぷり塗るとメイクの妨げになってしまうため、少し薄めに塗るか、余分な油分はティッシュでオフしましょう。
まとめ
唇は角質層が薄く乾燥しやすいため、リップクリームによるケアが大切です。
リップクリームの効果を最大限に発揮するためには、以下の点を心がけましょう。
- 正しい方法で塗る
- 目的に合ったものを使う
- 塗る頻度に気を付ける
- 衛生面・使用期限に気を付ける
また、リップスティックにはスティックタイプ、チューブタイプ、ジャータイプがあり、目的や効果も異なるため、自分の唇の状態に合わせて選びましょう。
これから本格的な冬になります。
それまでにいくつかのリップクリームを試してみて、自分に合うものを見つけておくと良いかもしれません。