顔の皮がむけるのはなぜ?原因と対策、おすすめのスキンケアを紹介!

顔の皮むけ

顔の皮むけは、特に冬などの乾燥しやすい季節に多くの人が経験する肌トラブルです。このブログでは、皮むけのメカニズムや対策方法、おすすめのケアなどを紹介します。

目次

1.顔の皮がむけるメカニズム

このセクションでは、皮むけが起こるメカニズムについて詳しく探っていきます。

肌の構造とバリア機能

肌の構造

肌は大きく分けて表皮、真皮、基底層の3つの層から成り立っています。特に表皮の最上層である角質層は、角質細胞や細胞間脂質によって構成されており、さらに皮脂膜で覆われています。これが肌の潤いを保つために不可欠です。

角質細胞

角質細胞内にはNMF(天然保湿因子)が存在し、角質層の中で水分を引きつけ、細胞の中にその水分を抱え、肌の細胞のうるおいを保ちます。

細胞間脂質

角質層の細胞同士を結びつけ、水分を保持しつつ、外的衝撃から肌を保護します。

皮脂膜

皮脂や汗から生成され、肌表面の水分蒸発を防ぎ、うるおいを保ちます。。

このように、角質層が肌のうるおいを保ったり、外的刺激や異物の侵入を防ぐ、いわゆる肌のバリア機能の大きな働きをしているのです。

乾燥による皮むけのプロセス

正常な肌と、バリア機能が低下した肌の比較

肌が乾燥し、肌内部の水分が減少すると、前述の角質層のバリア機能が低下します。

すると、さらに肌内部の水分が抜けやすくなり、角質層が必要な水分をキープできなくなるという悪循環に陥ります。また、外部の刺激にも非常に敏感になってしまいます。

このような肌状態を放置すると、極度の乾燥や外部からの小さな刺激によって、肌表面の角質が剥がれ落ちてしまいます。これが乾燥による「皮むけ」です。

皮むけが与える影響

顔の皮がむけてしまうと、メイクのノリが悪くなったり、ファンデーションが浮いたりしてしまうこともあります。(関連記事:ファンデが粉っぽい!「粉吹き肌」の原因は?|メイク直しや化粧法も解説

また、皮むけを放置すると、肌はさらに敏感になり、かゆみや炎症を伴うこともあります。

このように、顔の皮むけは極度の乾燥状態によって起こっている可能性が非常に高く、的確な対策が重要です。

2. 皮むけを引き起こす乾燥肌の原因と対策

顔の皮むけの最も大きな原因は乾燥です。遺伝的に肌が乾燥しやすい方もいらっしゃいますが、ほかにも様々な原因で乾燥肌が悪化します。以下では顔の皮むけを引き起こす乾燥肌の原因を紹介します。

空気の乾燥

エアコン暖房をつけている様子

乾燥した空気や湿度の低い室内環境は、肌の水分を奪う要因となります。特に秋や冬にかけて、気温・湿度が低下し、空気が乾燥しやすくなります。また、室内でも、エアコン暖房の使用によって、空気が乾燥してしまいます。

対策

室内では、加湿器を使用して、空気の乾燥を防ぐことがおすすめです。加湿器がない場合は、濡れたタオルなどを干したり、観葉植物を置いたりしましょう。(関連記事:【冬の乾燥肌対策】暖房使用時の肌トラブルを防ぐ方法とおすすめアイテム

不適切な洗顔

クレンジング・洗顔料

過剰な洗顔や刺激の強い洗顔料は、肌のバリア機能に必要な皮脂を落とし過ぎてしまいます。皮脂は肌の水分を保つ役割を担うため、結果として乾燥が生じます。

対策

洗顔による肌への負担を軽減しましょう。具体的には後の「顔の皮むけを防ぐクレンジング・洗顔」で紹介します。

保湿不足

乾燥肌

健康的な肌を維持するためには保湿が欠かせません。特に洗顔後などは肌内部の水分が蒸発しやすいため、保湿が不十分だと、乾燥がどんどん悪化します。

対策

保湿をこまめに行い、乾燥を防ぎましょう。具体的には後の「顔の皮むけを防ぐ保湿」で紹介します。

栄養不足

栄養バランスのとれた食事 写真

角質層の形成に必要な栄養が不足すると、肌の再生が妨げられ、乾燥が悪化します。

対策

様々な栄養素をバランスよく摂取しましょう。特にビタミンA・C、亜鉛、オメガ3脂肪酸などは意識的に摂ると良いでしょう。(関連記事:【即効性はある?】乾燥肌に効果的な食べ物とおすすめレシピを紹介!美肌への近道を徹底解説

紫外線

紫外線を浴びる様子

紫外線に長時間当たっていると、肌のバリア機能に欠かせない皮脂膜が酸化し、バリア機能が著しく低下します。バリア機能が低下すると、水分の保持力、水分の蒸散量が増えて、「乾燥肌」になります。

対策

日焼け止めや帽子を使用して、紫外線対策を行いましょう。雨や曇りの日でも、室内にいても、肌は紫外線ダメージを受けるため、1年中、日焼け止めを使用しましょう。

3. 顔の皮むけを防ぐクレンジング・洗顔

乾燥肌・敏感肌で顔の皮がむけている場合、クレンジングや洗顔を見直すことがかかせません。

以下で重要なポイントを紹介します。

低刺激の洗顔料を選ぶ

「高い洗浄力でないと汚れは落ちない」という考えは間違い

実は洗顔は敏感肌・乾燥肌にとっては、かなり大きな負担になってしまいます。したがって、皮むけしている場合は、低刺激の洗顔料を選びましょう。具体的には以下のようなアイテムがおすすめです。

  • ダブル洗顔不要
  • マイルドな洗浄力
  • 摩擦が起きにくい形状
  • 香料や着色料、アルコール不使用

摩擦を抑えて洗う・拭く

いくら低刺激の洗顔料を選んでも、洗顔時の動作によって、肌に刺激が加わってしまっては意味がありません。

力を加えて、肌をゴシゴシと擦らなくても、洗顔料に含まれる成分によって、メイクや汚れはしっかり落ちます。丁寧にやさしく肌に触れ、ゆっくりと動作を行うことを意識して、洗顔時の摩擦を抑えましょう。

また、洗顔後は、柔らかいタオルで優しく水分を押さえるようにすることで、肌に余計な刺激を与えずに済みます。

適温でしっかり洗い流す

やさしい洗顔をする様子

秋や冬など寒い時期は、熱いお湯で洗顔している方が多いです。しかし、熱いお湯は肌を急激に乾燥させてしまいます。ぬるま湯(33〜35℃の温度が目安)で洗い流すのがおすすめです。

また、洗顔料の洗い流しがあると、肌トラブルの原因になるため、しっかり洗い流してください。

4. 顔の皮むけを防ぐ保湿

顔の皮むけを防いだり、改善したりするためには、保湿が必要不可欠です。

以下で重要なポイントを紹介します。

水分・油分をバランスよく与える

乳液で水分の蒸発を防ぐ

肌の乾燥を対策するためには、肌に水分・油分をバランスよく与えることがかかせません。

多くの方が使用する化粧水には、水分を補給する役割がありますが、水分は簡単に蒸発してしまいます。また、この際、化粧水だけでなく、肌内部の水分まで蒸発する「過乾燥」が起きてしまいます。

したがって、化粧水(水分)だけでなく、乳液やクリーム(油分)もバランスよく使用することが重要です。

できるだけシンプルなケアで終わらせる

比較イラスト「スキンケアのアイテムが多く、肌への摩擦が多い様子」「オールイワンで摩擦(刺激)が少ない様子」

顔の皮がむけているときは、美容液やシートパックなどを活用して、スキンケアに手間をかけたくなるかもしれません。使用するケアのアイテムが増えると、配合成分が肌に合わないリスクや、肌に触れる回数(つまり摩擦)が増えてしまいます

敏感な肌状態の時は、ささいなことが刺激になってしまうため、出来る限りシンプルなケアだけを行う方が良いでしょう。

洗顔後や入浴後は1分以内に保湿する

お風呂が沸いている

スキンケアは、洗顔や入浴の後すぐに行うのが理想的です。

水に濡れた後は、肌内部の水分まで一緒に蒸発していくため、乾燥が急速に進行してしまいます。

したがって、洗顔後や入浴後は1分以内に、肌に水分と油分をバランスよく与える必要があります。

日中もこまめに保湿を行う

保湿をする様子

顔の皮がむけてしまっている場合、朝・晩の保湿だけでは不十分な可能性が高いです。のどが渇くたびに水を飲むように、肌にもこまめな水分補給が必要です。

外出先にも、保湿できるアイテムを持ち歩き、こまめに保湿を行いましょう

メイクの上から保湿できるアイテムに関しては「化粧崩れナシ!メイクの上から保湿する方法とおすすめの商品を紹介」の記事を参考にしてください。

5. 顔の皮がむけているときにおすすめの洗顔・保湿ケア

ダブルクレンジングゲル・アクアテクトゲル

超敏感肌・乾燥肌の社長が作った「アクシリオ」がおすすめです。

アクシリオは、洗顔・保湿がそれぞれ1本のアイテムで完結するため、肌への負担を最小限に抑えたシンプルで効果的なケアを実現できます。

ダブルクレンジングゲルは、クレンジング・洗顔料が1つで完了するアイテム(ダブル洗顔不要のクレンジング)です。メイクや汚れは落とし、肌の皮脂は取り過ぎないマイルドな洗浄力で、しっとりとした洗い上がりになっています。また、弾力のあるなめらかなゲル状なので、肌への摩擦を抑えて洗顔することができます。

アクアテクトゲルは、化粧水〜美容液までのステップが1つで完了する高保湿ゲルです。肌に最適なバランスで、水分・油分・保湿成分が配合されているため、しっかりとうるおいを保つことができます。

アクシリオは、香料・着色料・アルコール不使用で、低刺激なスキンケアです。今ならトライアルセット(ダブルクレンジングゲル・アクアテクトゲル)を、特別価格550円でお試しいただけます。

商品を見るボタン

日中も保湿を忘れないで

上記のアクシリオのトライアルセットに含まれる「アクアテクトゲル」は、メイクの上からも塗りなおせるため、日中の保湿にも使用でき、顔の皮むけ対策におすすめです。

アクアテクトゲルを使用した「メイクの上から保湿する方法」は以下の動画を参考にしてください。

6. 季節と顔の皮むけの関係

皮むけの原因は乾燥ですが、その他にも様々な要因があります。ここでは、春夏秋冬それぞれの季節が肌に与える影響について紹介します。

冬の乾燥による皮むけ

冬季には空気が乾燥しがちで、特に室内の暖房が肌の水分を奪う要因となります。このような環境において、肌のバリア機能が乱れることがあり、結果として皮むけやカサつきが発生します。

バリア機能の劣化

乾燥した肌は、皮脂の生成が減少し、皮膚の水分保持力が低下することで、外部からの刺激に対する抵抗力が弱まります。こうなると、内側の水分が逃げやすくなり、さらに肌の乾燥が進行する危険性があります。

春のアレルギーによる皮むけ

花粉症

春になると花粉や黄砂といったアレルゲンが増え、肌が刺激を受けやすくなります。この時期、敏感肌の人はかゆみや皮膚の発疹を伴う皮むけに悩まされることが多くなります。

アレルゲン対策の実施

春は外出後のクレンジングが特に重要です。肌に付着したアレルゲンをしっかりと洗い流すことで、症状の悪化を防ぐことができます。また、花粉が多い時期にはマスクを使用し、肌へのダメージを抑えることが効果的です。

夏の紫外線による皮むけ

日焼けによる皮むけに関する調査結果 60.2%の女性が日焼けで皮むけしたことがある

夏は強烈な紫外線が肌にさらなるダメージを与えます。自社調査では、30代女性のうち、60.2%の方が日焼けで皮むけしたことがあることがわかりました。特に屋外で過ごす時間が長い場合、紫外線によって肌のターンオーバーが乱れやすく、古い角質がうまく剥がれないことが皮むけを引き起こす原因となります。

紫外線対策の徹底

日焼け止めを適切に使用し、直接的な日光を避ける工夫が重要です。外出時には帽子や日傘を使って、肌を保護することが勧められます。

関連記事:日焼けで皮がむけた!正しい対処・予防法と皮がむける原因を紹介

秋の湿度と気温の変化

敏感肌の肌荒れが悪化した様子

秋は夏の紫外線ダメージに加え、湿度・気温が急に変わることで、肌状態がゆらぎやすくなります。このため、肌の水分保持力が低下し、皮むけやごわつきが発生することがあります。

生活習慣の見直し

秋には、夏の紫外線によって乱れたターンオーバーを正常に戻すスキンケアが効果的です。具体的には、保湿と角質ケアが効果的です。角質ケアには低刺激のピーリングなどを活用しましょう。

このように、季節によって異なる肌の状態を理解し、それに応じたケアを行うことが、顔の皮むけを防ぐためには不可欠です。季節ごとの対策をしっかりと実践し、健康的な肌を保ちましょう。

よくある質問

顔の皮がむける主な原因は何ですか?

顔の皮むけの最も主要な原因は、乾燥です。極度に乾燥すると、肌表面の角質が剥がれ落ちます。これが皮むけです。

皮むけを防ぐためのスキンケアのポイントは何ですか?

皮むけを防ぐには、低刺激で効果的なシンプルケアを行うことが重要です。クレンジング・洗顔では、マイルドな洗浄力のアイテムを選び、刺激を抑えることが重要です。保湿では水分・油分をバランスよく肌に与えましょう。

顔の皮むけにワセリンは使えますか?

はい。ワセリンは安全性の高い油分なので、顔にも使用できます。しかし、ワセリンだけでは顔の皮むけを改善するのは難しいと考えられます。なぜなら、ワセリンは「水分の蒸発を防ぐ」という効果が大きい一方で、肌に「水分を補給する」という効果がないためです。肌の水分不足(=乾燥)を改善するためには、ワセリンの前に、化粧水やローション、水分を多く含むゲルなどで、肌に水分を補給する必要があります。

関連記事:【顔にも使える】ワセリンの保湿効果や塗り方、肌質別の使用方法を紹介

季節の変化はどのように皮むけに影響しますか?

冬は乾燥した空気や暖房の影響で、皮むけが最も起こりやすい季節です。他にも、春はアレルギー反応、夏・秋は強い紫外線などが影響します。それぞれの季節に合わせた対策が必要不可欠です。

まとめ

肌の健康を守り、皮むけを予防するためには、乾燥を対策することがかかせません。クレンジング・洗顔や保湿などのスキンケアのポイントをしっかり押さえ、皮むけのないうるおった肌を目指しましょう。

この記事を書いた人

大阪の化粧品会社、株式会社アースケアに勤務。
日々、お客様の肌相談や健康肌づくりのためのスキンケアに関する情報発信を行っています。

目次