2024年11月01日
若い頃に悩みがちな『いちご鼻』は、大きくは二つの原因があります。
一つは、思春期に皮脂分泌が増えるから。
もう一つは、間違ったケアをしがちだからです。
今は特に動画やSNSで、肌への悪影響を無視する過激な情報があふれています。
そこには、何のエビデンスもない個人の主観によるケア方法があったり、薬機法の規制も無視した商品や施術紹介があったり、素人によるアフィリエイト情報があったりします。
肌知識のない若い子供たちが、情報の真偽がわからぬままに信じてケアをし、肌状態を損なってしまうことが本当に心配されます。
まず、知っておいて欲しいこと。
今回は、肌に負担をかけない正しい『いちご鼻ケア』について解説します。
いちご鼻とは
鼻は皮脂分泌量が多く、皮脂が毛穴に詰まりやすい部位です。
正常な肌のコンディションなら、洗顔である程度落ちるため、汚れや皮脂が毛穴に詰まることはありません。
しかし、肌が生まれ変わるサイクルが乱れることで、角質が剥がれ落ちないまま毛穴をふさぎ、皮脂や汚れが落ちにくくなり、やがて角栓となっていきます。
『角栓』は「かくせん」と読み、その名の通り「栓」のように詰まったものです。
この「栓」自体に誤解があり、汚れや皮脂が詰まったものだと言う人もいます。
実際は、角栓とははがれかけた角質細胞であって、まだ働いているものです。
ですから、角栓を無理矢理にとることは禁物です。
皮脂の酸化によって、この角栓が黒ずんで見えるようになり、それらがいちごの種のようにポツポツ目立つようになります。
この状態のことを、一般的に「いちご鼻」と呼ばれます。
つまり、『いちご鼻』への対策とは、『角栓』への対策と同義です。
間違った『いちご鼻』ケアの代表3選
1.毛穴パックで角栓をとる
鼻の黒ずみや角栓で悩んでいる人の多くが、毛穴パックを使ってケアしているのではないでしょうか。
鼻に貼って剥がすだけで毛穴の角栓を取り除ける毛穴パックは、取れたものが目に見えるため、一見、効果的なアイテムに見えます。
しかしこれは、肌目線で見ると、危険な行為です。
繰り返しますが、角栓をむりやりに取ることは禁物です。
さらに、パックではがすと、角栓だけをはがせるわけではありません。
当然、角栓以外にもパックは付着するため、そこの角質細胞(皮膚)もはがれます。
無理やりに健康な肌をはがすことを続けると、細胞不全で肌の乾燥が悪化。
新しい角質も剥がしてしまいターンオーバーが乱れたり、かえって『毛穴が目立つ』という悪循環に陥ってしまいます。
肌が弱い人には刺激になって肌荒れ・炎症の原因になることもあるので、おすすめしません。
2.ピンセットで角栓を抜く
ピンセットをはじめ、先端がループ状になっていて角栓を押し出し除去する器具などを使用し、角栓を取り除く人がいます。
ピンポイントで角栓が取れるため、毛穴パックに比べると、肌への悪影響も少ないように思えます。
でも、角栓は剥がれかけた角質細胞ですから、まだ活動している細胞とくっついている状態です。
それを抜くということは、今働いてくれている細胞はもちろん、角栓の元で繋がっている、次に生まれてくる細胞を壊してしまうということ。
角栓を抜くことで、かえって肌トラブルを引き起こす原因となってしまうことがあります。
ゴシゴシ洗い
「鼻の皮膚は丈夫」と無条件に思っていませんか?
角栓ができやすい要因に『皮脂の分泌過剰』があげられるため、「よし、じゃあ洗おう!」と、ついゴシゴシ洗ってしまう気持ちはよくわかります。
でも実は、鼻部分の皮膚は皮脂がよく出てテカっているだけで、内部は乾燥しがちです。
その形状から、洗顔や保湿ケアの効果が届きにくいこともその要因です。
そのため、ゴシゴシ洗うことで、物理的な刺激を与えてしまうこと、乾燥をより招くことから、角栓や毛穴が余計に目立ってしまうことに。
間違ったケアの結果、肌はこうなる
角栓を抜けば抜くほど、パックで剥がせば剥がすほど、肌や毛穴の状態は、さらに悪くなってしまいます。
そして、「角栓は鼻だけにあるものではなく顔全体に広がって存在するものであり、原因は不明ですが、皮脂分泌量が減る40代以上でも角質は増えていく」という花王の研究結果もあります。
(参考:2021年「花王独自の解析からわかった角栓の真実」より)
年齢を重ねると角栓が増えるにも関わらず、肌機能は衰えていくため、毛穴の状態を整えるのは難しくなります。
角栓を撮り続けた結果1:炎症を起こし、毛穴が目立ち、赤くなる
角栓を抜いたり取ったりすると、健康な肌も併せて取っていることになります。
つまり、肌への刺激へとなり、その刺激を与え続けることで肌は炎症を起こすことがあります。
炎症を起こした肌は赤みを帯び、乾燥やかゆみを起こすことも。
そうした肌は常に赤黒くなり、毛穴が目立つことにも繋がります。
角栓を撮り続けた結果2:常に角栓がたまる
角栓の3割は皮脂と言われています。
皮脂は、肌を乾燥や外部の刺激から守るためにはある程度必要なものです。
しかし、角栓を抜いたり取ったりを続けることで、皮脂が不足していると判断した肌は、より皮脂を分泌し、肌を守ろうとします。
その結果、皮脂の分泌量が増えてしまうことに。
それだけではなく、角質もどんどん増やそうとしてターンオーバーが乱れ、角栓ができやすくなってしまいます。
ですから、取っても抜いても角栓が常に毛穴にたまってしまうのです。
角栓を撮り続けた結果3:年齢を重ねたら改善しにくくなる
角栓そのものは10代から20代に多く、年齢とともに少なくなっていきます。
しかし、角栓そのものが減っていてもピンセットや鼻パックなどで角栓を抜くケアを続けてしまうと、毛穴の開きは目立ったまま、肌荒れや炎症を繰り返すことになります。
さらに加齢によって乾燥が進むので、角栓ケアをする必要のない肌に整えるのが難しくなってしまいます。
そうなる前に、角栓を作らないケアに変更しましょう。
いちご鼻を予防する!角栓を作らないケアのポイント
無理に角栓を取ると、肌の炎症や乾燥、かゆみを引き起こし、更に皮脂の分泌量が増えます。その結果、どんどん肌のターンオーバーが乱れ、角栓ができやすい肌になってしまいます。
角栓を抜いて綺麗な肌にするはずが、「角栓を作り出す」悪循環へと繋がってしまうのです。
これは顔をゴシゴシと洗う過剰な洗顔にも同じことが言えます。
皮脂を取り過ぎることで、かえって皮脂腺の動きが活発化し、角栓を作る原因に繋がってしまうのです。
角栓のない綺麗な肌にするために、まず気を付けるべきポイントは「肌の働きを正常化し、体が余分な皮脂を排出してくれる健康な肌状態」に近づけること。
無理に角栓を抜いたり、洗顔でゴシゴシと無理に顔をこすっても、長期的に見て何のメリットもありません。
もともと正常な状態の毛穴であれば皮脂はスムーズに排出されるのですから、「どうやったら肌状態が健康になるのか」を念頭にケアをすることが大切です。
Point1:皮脂をとり過ぎない
私達がおすすめするのは「ダブル洗顔不要」の【ダブルクレンジングゲル】です。
1度洗いで済むダブルクレンジングゲルは、「洗いすぎない」という肌にやさしい効果があります。
単純に回数で考えてみても、1日2回の洗顔で、1か月60回も洗っています。
これが半分の30回になるのですから、肌への負担も半分になります。
Point2:うるおった肌を維持して、健康肌をはぐくむ
保湿は、体のメカニズムを正常化するうえで非常に大切なプロセスです。
肌の細胞が生まれ変わる「ターンオーバー」も、肌の乾燥によって強く影響を受けます。
また、肌が乾燥していると、体が外部の刺激から守ろうとして皮脂腺の動きを活発化させます。
角栓の悩みがあると、ベタベタ感のある保湿ケアを嫌う方もいますが、保湿を怠ることで更に皮脂が出てくる悪循環に入ります。
大事なことは、
を、バランスよく同時に与えること。
そこで初めて「保湿」が完了します。
そしてそれを、乾燥する都度に行うことで、24時間うるおった肌を持続できます。
季節を問わず一年中、アクアテクトゲルか薬用メディフェクトゲルを使い、24時間肌をうるおわせておきましょう。
Point3:体が必要な栄養素と睡眠をとる
スキンケアと合わせて見直すと効果的なのは、生活習慣です。
食事や睡眠などの生活習慣を見直すことでホルモンバランスを整え、皮脂分泌やターンオーバーの働きを整えることができます。
とくに、年齢ごとに必要な栄養素も変わりますので、体の調子と相談しながら、食事内容や睡眠時間をぜひ調整いただきたいです。
角栓を作らないケアは、健康肌を作るケアでもあるため、毎日のケアにぜひこの視点も取り入れてください。
※この記事は手作り新聞142号に掲載したものです
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