冬場になると特に気になるかかとの乾燥。
普段は見えない部分なので、気付いたときにはすでに「もう乾燥してる!」ということもあります。
株式会社サンパックが行ったインターネット調査によると、冬の足に悩みを持つ20~50代の女性のうち、約3割が「かかとのひび割れ」に悩んでいる一方で、頻繁に足の手入れをしている人は2割にとどまっていることが明らかになりました。
参考:PRタイムス「冬の足の悩み、第1位は「冷え」、第2位は「かかとのヒビ割れ」」
長年悩んでいるけど、「半ば諦めている」「ケア方法が分からない」という人が多いのかもしれません。
自分でケアする方法があるならどうにかしたいですよね。
そこでこの記事では、クリームやワセリンを使ったラップパックなど、自宅でできる保湿ケアの方法をご紹介します。
難しいことはなにもありません。
コツをつかんで、毎日ケアをするだけです。
そうしてツルツルかかとを手に入れましょう!
1.かかとのガサガサはなぜ起きる?原因は?
かかとがガサガサになったり、ひび割れてしまう主な原因は以下の3つです。
かかとがガサガサする3つの原因
- かかとの乾燥
- 摩擦や重みなどの刺激
- 血行不良によるターンオーバーの乱れ
順番に見ていきましょう。
1-1.かかとの乾燥
かかとがガサガサする原因の1つは、乾燥です。
乾燥すると、肌内部の水分や油分が減少します。
その結果、皮膚の弾力性が低下してガサガサしたり、場合によっては亀裂(ひび割れ)に繋がることもあります。
特にかかとは、他の部位と比べて皮脂腺が無く、皮脂を分泌することができないため、体の中でも乾燥しやすい部位です。
通常は皮脂と汗でできる皮脂膜が、肌の水分蒸発を防いだり、ウイルスの侵入を防ぐ「バリア機能」を果たしていますが、足の裏はこの皮脂膜が作れません。
結果として、思っている以上に乾燥しやすい部分になっています。
1-2.摩擦や重みなどの刺激
摩擦や重みなどの刺激も、かかとのガサガサや亀裂(ひび割れ)に繋がります。
最近はかかとの角質を「削る」アイテムなども出てきていますが、「かかとの削りすぎ」は皮膚のバリア機能を低下させ、かかとのガサガサに繋がると言われています。(皮膚科医によって見解は異なります)
かかとの角質が分厚く、硬くなってしまった状態だと、なかなかガサガサやひび割れが治りにくくなるため、専用アイテムで軽く削ることは、1つの手段として効果的です。
ただ「削り過ぎ」は、かかとのガサガサを更に悪化させる可能性があるため、十分に注意しましょう。
1-3.血行不良によるターンオーバーの乱れ
血行不良もかかとのガサガサやひび割れを招くことがあります。
特に冬は、「全身の冷えも気になる」という人も多いと思います。
冬に限らず、いつも足が冷えているという人は、血行が悪くなっている証拠。
血行が悪いと、熱だけでなく栄養も行きわたらないためターンオーバーが乱れやすく、かかとの乾燥が進みやすくなっています。
ターンオーバーとは肌の細胞の生まれ変わりの過程を指しますが、通常であればこの過程で、古い角質や垢が剥がれ落ちるようになっています。
しかし、ターンオーバーが乱れると、本来剥がれるはずだった角質や垢がそのまま留まってしまいます。
次第にそれが蓄積され、厚さや硬さを帯びると、乾燥や刺激などによってひび割れを招きやすくなるのです。
2. かかとのガサガサのケア方法
かかとのガサガサやひび割れに悩んでいる場合の、おすすめの方法を3つ紹介します。
かかとがガサガサする3つの原因
- ワセリンやクリームで保湿する
- 靴下などで乾燥を防ぐ
- ラップパックをする
2-1.ワセリンやクリームで保湿する
かかとのガサガサやひび割れには、「保湿」が非常に効果的です。
冒頭で言及したように、かかとには皮脂腺がありません。
つまり皮脂が分泌されないため、非常に乾燥しやすい状態になっています。
他の部位であれば、皮脂が分泌され、皮脂が肌のバリア機能として働いてくれますが、かかとは肌のバリア機能である皮脂の力を借りることができません。
自分できちんと保湿をしないと、乾燥はいつまで経っても改善できないのです。
保湿の際の注意点
かかとのガサガサをケアする際の基本は「保湿」です。
でも、保湿をするには「水分と保湿成分と油分」が必要です。この3つがあって、はじめて肌が潤います。
「かかとがガサガサしたら、とりあえずワセリンを塗っておけば大丈夫」と思っている方はいませんか?
ワセリンは、油分は補給してくれますが、「水分」や「保湿成分」までは補給してくれません。
もともと水分が少ない「かかと」は、油分を補給するだけでは保湿不足なのです。
かかとを保湿する際には、以下の2つの方法が最もおすすめです。
- オールインワンタイプの保湿ジェル
- 化粧水+クリーム(ニベアやワセリンなど)
2-2.靴下などで乾燥を防ぐ
保湿ケアをしたら、靴下を履いてかかとを乾燥から防ぐことをおすすめします。
外気に触れると、乾燥の影響を受けやすいですし、冬であれば「冷え」が進行して血行不良に繋がる可能性もあります。
靴下やかかとカバーなどのグッズもありますし、就寝時などに着用すると乾燥や冷え、摩擦からかかとを守ってくれます。
スクワランやミネラルオイルなどの保湿成分を配合した繊維を使っている商品もあるので、化粧品によるケアと合わせて有効活用しましょう。
2-3.ラップパックをする
化粧水やクリームを塗るだけではなかなか改善しない人、少しでも早く効果を実感したい人は、ラップパックでケアしましょう。
ラップパックのやり方は以下の通りです。
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靴下を履いたまま寝るのが苦手な人は、数十分放置するだけでもいいですし、靴下の指部分を切って「かかとソックス」を作るのもおすすめです。
まずは週1回から、ラップパックによるケアをしてみましょう。
パックの前に毎日のマッサージもおすすめ
マッサージをすることによって、クリームの浸透や血行促進が期待できます。
そのため、余裕があればクリームやパックの後に潤った状態で、かかとを中心に足のマッサージをしましょう。
また、以下のツボは血流をスムーズにしてくれるため、かかとだけでなく全身の血行改善に効果が見込めます。
- 血海(けっかい):膝の内側、皿から指3本分上
- 三陰交(さんいんこう):内くるぶしの上部から指4本分上
- 大衝穴(たいしょうけつ):足の甲、親指と人差し指の骨の付け根
- 足三里(あしさんり):膝の皿の下、外側のくぼみ
イラストを参考に、該当部位を数秒間軽くと押してマッサージをしてみてくださいね。
3. ガサガサのかかとを保湿するためにおすすめの商品を比較
かかとのガサガサをケアする際の基本は「保湿」。
そして、保湿をするには「水分と保湿成分と油分」が必要なのでした。
今回は、ガサガサのかかとを保湿するための、おすすめの商品を3つ紹介します。
かかとの保湿によく使われる商品
- オールインワンタイプの保湿ジェル
- ワセリン
- クリーム
おすすめは「オールインワンタイプの保湿ジェル」です。
かかとの保湿に必要な「水分、保湿成分、油分」を1度に補給できるからです。
3-1. オールインワンジェル
水分がたっぷり含まれているオールインワンジェルであれば、これ1本でかかとのケアはOKです。
当メディアを運営する株式会社アースケアのオールインワンジェル「アクアテクトゲル」は、かかとの保湿ケアにも定評があるのでおすすめですよ。
かかとの保湿におすすめの商品はこちら
アースケアのアクアテクトゲルは、ガサガサやひび割れに悩むかかとの「保湿」におすすめの商品。
16種類の保湿成分と、研究の末に辿り着いた「水分8:油分2」の黄金比によって、高保湿な潤いにアプローチします。
第三者機関の調査では、アクアテクトゲルを使用し続けた結果、4週間後には「肌の水分量が増えた」ことが実証されています。
とはいえ、初めて使う商品だと
- 本当に効果あるの?
- 自分の肌に合うか不安
という方もいらっしゃると思います。
そんな方のために、330円のお試しセットを用意しました。
かかとのガサガサやひび割れに少しでも悩みを持っている方は、ぜひトライしてみてください。
「医薬部外品」や「医薬品」で使われる成分で、主な効果は保湿ですが、普通の保湿成分とは働きが少し異なります。
ですから、「ガサガサしすぎて硬すぎる」や「ひび割れしすぎて靴下もはけない」そんな、乾燥の度合いがかなり深刻な状態に使うものです。
老人性乾皮症や魚鱗癬、あかぎれなどの治療にも用いられます。
かかとをやわらかくする効果は魅力的ですが、角質細胞同士の結合を弱めるということは肌のバリア機能を低下させることです。
乾燥してガサガサしている程度の症状には、あまりおすすめしません。
3-2. ワセリン
ワセリンとは、石油からできた炭化水素を精製・脱色したもの。
健栄製薬
肌の表面を油分で覆って水分蒸散を防ぐ働きを持っているため、多くの化粧品や医薬部外品、医薬品に使われています。
ただし、ワセリンに水分を補給する作用はありません。
あくまで肌に油分で蓋をして水分の蒸散を防ぐことにより、乾燥から守るためのものです。
保湿剤という位置づけではありますが、肌の水分が不足している場合はワセリンだけでは不十分です。
かかとのガサガサをしっかりケアしたいなら、化粧水や乳液などの基礎化粧品を馴染ませてからワセリンを塗りましょう。
3-3. クリーム
お手頃価格で全身に使えるニベアのクリームを、かかとのケアにも使う人は多いです。
ニベアクリーム公式
ニベアのクリームは、一般的なクリームと同じ成分構成となっており、
・親水性成分(水、グリセリン)
・親油性成分(ミネラルオイル、スクワランなど)
が配合されています。
親水性成分が肌に水分を補給し、親油性成分が蓋をして蒸散を防ぐため、保湿が期待できるのです。
ただし、あくまでクリームという位置づけですので、水分補給に関しては不足しているかなと思います。
若いうちは肌に比較的水分量も多いのですが、それでも十分とは言い切れません。
そのため、化粧水や水分を多く含むオールインワンジェルの後にニベアを塗ると、なお効果的でしょう。
4.かかとをうるおすための2つのポイント
かかとの乾燥は、顔や体のスキンケアと同じように、毎日コツコツ続けることが大切です。
1日でキレイにしようとするのではなく、ターンオーバーの観点から見て最低3~4ヶ月は続けましょう。
また、やすりやピーリングを使うと一瞬キレイになったと錯覚しがち。
しかし、それは表面が削られ一時的に滑らかになっただけで、根本的には改善できていません。
むしろ肌が敏感になっている状態なので、いつもより念入りに保湿をし、生まれてきた肌を大切に育てるイメージでケアしましょう。
4-1.ポイント①毎日保湿をすること
足の裏には毛穴がありません。
つまり、毛穴と同じ場所に存在する「皮脂腺」もないということ。
顔や体の他の部位は、皮脂が分泌されることによって乾燥を防げますが、足の裏にはその機能がないため、より乾燥しやすいのです。
また、足の裏は汗腺が特に多い部位。
冬場に寒い場所から暖かい室内に入ると、急激に温度が上がって汗をかきやすくなります。
皮脂による乾燥防止機能がないうえ、汗をかいて濡れたり乾いたりを繰り返すことで、かかとはさらに乾燥してしまいます。
そのため、美しいかかとを手に入れるには保湿ケアを毎日行うことが大切です。
4-2.ポイント②3~4ヶ月は続けること
私たちの皮膚は、外側から表皮、真皮、皮下組織という3層構造でできています。
表皮の一番外側には角質層があり、水分蒸発の防止や外部刺激からの保護といった役割を担っています。
角質層の厚さは部位によって異なり、全身を支えるかかとの角質層は約2ミリ。
顔と比べて約100倍もの厚さがあります。
角質層が厚い分ターンオーバーにも時間がかかり、約28〜56日で生まれ変わる顔に対して、かかとは90~120日もの期間を要すといわれています。
硬くなりやすく生まれ変わりにも時間がかかるため、かかとは他の部位よりもガサガサになりやすいのです。
また、冬場は乾燥や冷えが加わることでさらに角質層が厚くなるため、ひび割れや皮むけなどのトラブルにに発展することも少なくありません。
4ー3.保湿の効果とは
2013年に行われた研究では、皮膚の一番外側にある角質層は、濡れたあとゆっくり乾くことによって状態が改善しバリア機能が高まることが示されました。
つまり、これがスキンケア、ひいては保湿の基本機構と言えます。
しかし、だからといってただクリームを塗るだけで十分とは言えません。
角質層には「天然保湿因子(NMF)」「細胞間脂質」「皮脂膜」があり、これらによって保湿成分が作り出され肌のうるおいが保たれています。
しかし、加齢や外部刺激によってどれかひとつでも不足してしまうと、肌が乾燥状態になってしまうのです。
そのため、保湿ケアにおいては、以下の3つの補給が大切です。
- 角質層に水分を補給する(化粧水)
- 柔軟化させる親水性成分(保湿成分が配合された乳液やジェル)
- 皮膚からの水分蒸散を防ぐ親油性成分(エモリエント成分が配合されたクリームやオイル)
多くの場合はかかとは水分不足なので、上記が補えるスキンケアで取り入れると効果が期待できます。
参考元:スキンケア化粧品のコンセプトの変化―角質を保湿することの重要性―
保湿をより効果的に行うためには、入浴後できるだけ早く、遅くても10分以内に済ませましょう。
入浴によって角質層の水分量が増加するものの、入浴後10分をすぎると急速に減少に入浴前程度になることが明らかになっています。
また、保湿化粧品を塗ることによって、急速な水分蒸散を防げることも示されました。
そのため、入浴によって増加した角質水分量をキープし、効率良く保湿するためには10分以内にケアできるかが大切なのです。
特に、やすりやピーリングでケアした後は、新しい角質が表面に出ていて敏感になっているため、保湿はいつもより念入りに行いましょう。
まとめ
かかとは角質が厚く皮脂腺がないため、靴による摩擦や冷え、疾患などによって特に乾燥しやすいと言われています。
かかとを保湿するためには、
- 水分を補った上でクリームを使って保湿する
- オールインワンジェルだと、それだけでもOK
- ラップパックをする
- マッサージをする
- かかとケアグッズを使う
といったケア方法がおすすめです。
ここで紹介した内容を参考に毎日コツコツケアをして、キレイなかかとを手に入れましょう!