メイクが崩れる原因を根本から解消!スキンケア方法やアイテムを紹介

メイクをしている女性につきものの「化粧崩れ」の悩み。
汗や皮脂でドロドロに崩れる、崩れたメイクが毛穴に詰まる、眉やアイライン、アイシャドウが消えてしまう、などなど……。

反対に肌が乾燥して化粧のノリが悪い、カサつきが余計に目立つ、ということもよくあります。
最近では「マスクによる化粧崩れも気になる」という人も少なくないことでしょう。

しかし、プロのメイクアーティストのようにポイントをきちんと押さえて正しくメイクすれば、メイクのもちがグッとよくなることが分かっています。

この記事では、メイクが崩れてしまう原因と対策のほか、化粧崩れを防ぐおすすめアイテムをご紹介。
コツを押さえて、メイクしたての美しさをキープしてくださいね。


1. メイクが崩れる原因

そもそもメイクは崩れてしまうもの。
どんな状況でもまったく崩れないメイクは、逆に肌への負担が気になることも。

とはいえ、
「そんなにこまめに化粧直ししたくない」
「いつの間にか眉が消えてしまうのが嫌」
という人は、まずメイクが崩れてしまう原因を知っておきましょう。

1-1.原因【1】皮脂の分泌や汗

もともと皮脂の分泌量が多いオイリー肌、本当は乾燥しているのに肌を守ろうと余計に皮脂を分泌してしまうインナードライ肌といった肌タイプに多く見られます。

皮脂がファンデーションの油分と結びついて溶け出し、崩れてしまうのです。
皮脂だけでなく、気温が上昇しがちな夏や室内の温度環境などによる汗もファンデーションを流してしまいます。
汗や皮脂はベースメイクだけでなく、眉やアイライン、マスカラも落ちやすくするので要注意です。

1-1-1. 毛穴落ち・毛穴浮き

近年メディアやSNSでも取り上げられる「毛穴落ち」「毛穴浮き」。
言葉を聞いたことがある人も多いかもしれません。

「毛穴落ち」とは、過剰な皮脂によって開いた毛穴に、皮脂と混ざったメイクが入り込んでしまうこと。
また「毛穴浮き」とは、毛穴から分泌された皮脂によってメイクが剥がれ、浮き出て見えること。

いずれも、メイクしたての美しい仕上がりとは程遠い状態です。
キレイな肌を長時間保つには、皮脂が過剰に分泌されないよう肌コンディションをしっかり整える必要があります

1-2. 原因【2】空気や肌の乾燥

肌の油分・水分が少ない乾燥肌の人や冬場に多いのが、カサつきが原因で生じるメイクの崩れ。
皮脂で溶けたり汗によって流れたり……というドロドロとした崩れではなく、肌の水分が少ないためにメイクがピタッと密着できないのが原因です

美しく仕上げても次第に崩れていく原因【1】の状態と異なり、そもそもメイクをしている段階でファンデーションが肌に上手くのらないため、なかなかキレイに仕上がらずヨレて見えたり粉をふいて見えてしまったりします。

1-3. 原因【3】マスク

昨今の化粧崩れの新たな原因がマスク。
摩擦が生じたり、湿気を帯びた呼気がマスクの内側にこもったりすることでメイクが崩れやすくなります。

また、マスクを装着していて肌が潤っているように感じても、マスクを外すと一気に蒸発してしまい、かえって肌の乾燥が悪化。
メイクの土台である肌のコンディションが乱れてしまうことが。

「マスクをつけている時間が長い」という人は、通常の化粧崩れ対策のほか、マスク対策もあわせて行うと効果を得やすいです

1-4. 原因【4】スキンケア後すぐのメイク

スキンケアで肌のコンディションを整えるのは良いのですが、お手入れ後すぐにファンデーションを塗っていませんか。
肌表面にまだ水分や油分が必要以上に残ったままだと、ファンデーションを塗っても肌に密着せず、やがて皮脂や汗と混ざって剥がれてしまいます

スキンケアからメイクに移る前に数分時間を置き、きちんと肌になじんでいるか確認してからファンデーションを塗るように心がけましょう。

メイク崩れを防ぐには、スキンケアが肌になじんでからメイクをする

1-5. 原因【5】下地を使用していない

若い人に多いのが、化粧下地を使用していないことで起きる崩れ。

化粧下地には、肌の凹凸をなめらかに整えたり、ファンデーションを密着させたり、肌の間に層を作ってファンデーションが毛穴に入り込むのを防いだりする役割があります。

一般の人とプロのメイクアップアーティストとでメイクの崩れやすさに差があることがわかっていますが、詳しい調査によってファンデーションを「均一に」「薄く」塗れているかどうかがプロと一般人の違いだという結果が明らかになっています
プロの仕上がりとまではいかないまでも、化粧下地を使ってメイクをより均一に薄く塗ることができるのです。

※参考:株式会社コーセー研究所「メーキャップ製品の機能性評価を目的とした化粧塗膜の微視的解析手法の確率」

1-6. 原因【6】ファンデーションが合っていない

自分の肌の色に合わせてファンデーションを選んでいる、という人は多いことでしょう。
しかし、ファンデーションには色だけでなく、形状にもさまざまなタイプがあり、合う肌質と合わない肌質があります。

オイリー肌の人は、皮脂を吸着するパウダータイプを、肌のカサつきが気になる人はリキッドタイプがおすすめです。
自分の肌質を正しく理解しないまま合わないファンデーションを使ってしまうと、メイクが浮いたり崩れたりするので要注意
アドバイザーに相談し、肌タイプに合うファンデーションを選ぶことをおすすめします。

ただ、夏と冬で肌のコンディションに差が出ることがありますし、生理周期によって肌のバランスが崩れたりすることもあります。
ずっと同じものを使うのではなく、季節やコンディションに合わせて使い分けるのも一つの手段です。

1-7. 原因【7】肌の状態が良くない

ファンデーションが崩れるということは、土台となる肌の状態が良くないことも関係しています。

肌は、水分・油分のバランスが取れていることが大切
乾燥が進むと、肌を守ろうとかえって皮脂を分泌し、テカリや化粧崩れを招くこともあります。

「思春期に肌がオイリーだったから」という理由で、乾燥肌に変化しているのに保湿をおろそかにしていたり、本当は乾燥しているインナードライ肌に気づかなかったりしていると、肌の調子が悪く化粧崩れしやすくなるので気をつけてみてくださいね。

1-8. 原因【8】ファンデーションの量が多い

前述のとおり、プロのメイクアップアーティストと一般人である私たちとのメイクの仕上がりの差は、ファンデーションの量や塗り方の違いでもあります。
ファンデーションを、薄く、均一に伸ばすことが大切。

「メイクの崩れを防ぎたい」「肌悩みを隠したい」とファンデーションを厚塗りしてしまうと、厚い分だけ肌に密着しにくくなり、化粧崩れの原因となります。
ファンデーションの量や塗り方も見直して、メイクをより美しく仕上げるように気をつけましょう。


2. メイク崩れを防ぐための対策

メイクが崩れないようにするにはどのような対策が考えられるのでしょうか。
ここでは、メイク崩れを防ぐコツをレクチャーします。

2-1. 下地やアイテム、メイク方法を見直す

専用下地を使えば、ファンデーションやアイシャドウの肌への密着度が高まり、メイクが崩れにくくなります。
「毛穴落ちが目立つのが嫌」という人は、毛穴用下地を使うのもいいでしょう。

ここで注意したいのは、下地をなじませる量
少なすぎるとファンデーションやアイシャドウが密着しにくく、多すぎるとかえって崩れやすくなります。
適量を守り、均一になじませるようにしましょう。

メイク崩れを防ぐには、丁寧に塗る

下地のほかにおすすめなのが、フェイスパウダーやメイクキープスプレーの使用
ファンデーションを塗った後にパウダーをはたくことで、皮脂や汗によるメイク崩れを防ぐことができます。
メイクの最後にメイクキープスプレーを顔全体に吹きかければ、皮脂や汗による化粧崩れだけでなく、乾燥による化粧浮きも防げることも。

ポイントメイクをウォータープルーフタイプのものにしたり、ティントリップにしたりするのもいいでしょう。
ただ、落ちにくいメイクはクレンジングで落としにくく、長時間の使用によって肌への負担になってしまう可能性があります。
敏感肌の人は気をつけてください。

2-2. スキンケア後のすぐにメイクをしない

メイクの土台となる肌を整えるためにスキンケアを丁寧に行うのが望ましいのですが、スキンケアしてすぐにメイクするのはNG
前述のとおり、肌表面に水分や油分が残ったままだと、メイクが崩れやすくなってしまいます。

数分置いて肌にスキンケアがなじんでから下地を塗り、メイクを開始しましょう。
置く時間に特に決まりはありませんが、数分経って指で顔をさわり、スキンケアがなじんでいるのがわかったらOKです。

「外出前は忙しく、メイクにあまり時間がかけられない」という人も、スキンケア後に歯を磨いたりほかの支度をするなど工夫してみることをおすすめします。

2-2-1. 崩れないためのメイクの手順

例えば、

  1. スキンケア
  2. 歯磨き
  3. 化粧下地
  4. リップやマスカラ
  5. ファンデーション
  6. ヘアスタイルをセット
  7. アイシャドウ・アイライナー・眉・チークなどのポイントメイク
  8. 仕上げのパウダー

の順にしてみてはいかがでしょうか。

また、朝起きてすぐスキンケアをして朝食後にメイクするよう順番を変えるだけでも、化粧のもちが良くなります。
アイシャドウ用の下地を使う場合も、なじませてすぐアイシャドウを塗るのではなく、少し置いておくといいでしょう。

ただし、練りチークの場合は仕上げパウダーの前に、粉タイプのチークは後になじませるのがおすすめ。
チーク以外のアイテムも、その形状によって手順が異なるので要注意です。記載がない場合は、自分で色々と順番を試してみるのも良いですね。

2-3. マスクにパウダーをはたく

マスクによる化粧崩れの場合、マスクの内側にあらかじめベビーパウダーをはたき、マスクが直接肌に触れないようにしておくといいでしょう。
数時間おきにこまめにパウダーをはたけば、サラサラで化粧崩れしにくい肌を長時間保つことができます。

マスク生活の間は、フルメイクの頻度を少なくする、ファンデーションをやめて化粧下地とフェイスパウダーだけにする、気になる部分だけコンシーラーをプラスするなど、メイク方法そのものを見直すのもおすすめです。

自粛生活でファンデーションの使用頻度が減ったことで肌の状態が良いという声もよくお聞きします。

2-4. スキンケアを見直す

乾燥肌は、肌の水分も油分も不足している状態。
オイリー肌は、皮脂の分泌量が多くベタベタ、テカテカしている状態。
インナードライ肌は、本当は肌の水分が少なく乾燥しているのに、肌を守ろうと皮脂を過剰に分泌している状態の肌を指します。

メイク崩れしやすい肌は、肌状態別の水分・油分が悪い肌

特にトラブルがなく水分も油分もバランスよく保たれている肌を普通肌、乾燥しているパーツとそうでないパーツがある肌を混合肌といいます。

メイクが崩れてしまう原因には個人差があり、また季節や生理周期によって同じ人でも肌の状態が変化することがあります。

メイク崩れを軽減し、仕上がりをキープするには、普段のスキンケアや生活習慣を見直し、肌の状態を整えることが大切です。
肌の水分と油分のバランスを整え、健やかに保ちましょう。

肌質別に以下の記事を参考にしてみてください。

乾燥肌の人向け:乾燥肌の特徴とは│乾燥タイプ別の対策方法をご紹介
オイリー肌の人向け:オイリー肌は改善できる!4つの対策でサラサラ肌を取り戻す
インナードライ肌の人向け:インナードライが治らない人へ│乾燥の原因やスキンケア方法をご紹介


3. 根本的に、メイクが崩れにくい肌になるためのポイント

この章では、メイクが崩れにくい肌になるためのポイントをご説明します。
肌の基礎知識についても詳しく解説しますので、普段のケアの参考にしてみてください。

3-1. バリア機能を高める

肌は、表皮・真皮・皮下組織の3つの層に分かれています。
表皮には異物の侵入や水分の蒸発を防ぐ役割が、真皮には栄養や酸素を運ぶ器官があるほか肌の弾力を保つ役割が、皮下脂肪を含む皮下組織には外部からの衝撃を和らげる役割があります。

メイク崩れを防ぐには、バリア機能を高める

その中でも最も外側にある表皮には、うるおいを保つ天然保湿因子(NMF)、細胞と細胞をつなぎながら水分が逃げるのを防ぐ細胞間脂質、汗と皮脂が結びついて水分蒸発を防ぐ皮脂膜があります。

これらが外部の刺激から肌を守り、うるおいを保つことを「バリア機能」といいます。
このバリア機能が低下すると、肌が乾燥したり皮脂が過剰に分泌されたりというトラブルが生じてしまいます。

メイク崩れを防ぐには、バリア機能が高い肌にすることが理想

繰り返しになりますが、肌の状態を整えるには水分、油分のバランスが取れていることが大切。
バリア機能を正常にし、コンディションを整えることが、メイクが崩れにくい土台作りの近道といえます。

3-2. ターンオーバーを整える

肌は3つの層に分かれていると説明しましたが、表皮はさらに基底層・有棘層・顆粒層・角質層の4層に分かれています。

表皮の一番奥にある基底層で新しい肌細胞が生まれると、有棘層→顆粒層→角質層へと押し上げられ、やがて古い角質として肌から剥がれ落ちてきます。

メイク崩れを防ぐには、ターンオーバーを整えること
この肌の生まれ変わるサイクルを「ターンオーバー」といいます。

ターンオーバーは約28日が理想といわれていますが、周期には個人差があり、また年齢や体調などによっても変化するもの。

ストレスや睡眠不足、食生活の乱れ、喫煙などによってターンオーバーが乱れると、古い角質が肌に残ったまま肌がくすんだり、スキンケアが上手くなじまず肌が乾燥したりします。

水分と油分のバランスを整えるだけでなく、ターンオーバーを正常な状態に保つのも、化粧崩れしにくい美しい土台作りに重要です


4. 一時的なレスキュー:メイク崩れを防ぐアイテム

最後に、メイクを崩れにくくする下地とメイクキープスプレーをご紹介します。
「お助けアイテムを使って、少しでもメイクのもちをアップしたい」という人は、いつものメイクに取り入れてみてはいかがでしょうか。

4-1 コーセー「メイクキープミスト」

コーセー メイクキープミスト

容量と価格 80mL 1,320円(税込)
特徴 メーカーのホームページより。
メイクコート成分配合で、ファンデーションもアイメイクもしっかり固定。
美しい仕上がりを長時間保つ人気のメイクキープスプレーです。
汗や皮脂、水も弾くだけでなく、配合されている保湿成分が肌のうるおいもキープ。
だから、オイリー肌も、インナードライ肌も、乾燥肌も使えるうれしいアイテムです。
華やかな気分になれるフレッシュフローラルの香り
使った感想

香りが少し気になるので、好き嫌いが分かれるかもしれません。
保湿効果はあまり実感がないものの、ミストが細かく、浸透しやすい。
ファンデーションの粉っぽさはなくなるのと、コスパがいいので、乾燥しやすくて「ミストを試してみたい」という人には使いやすいアイテムだと思います。

4-3. クラランス「フィックス メイクアップ」

クラランス フィックス メイクアップ

容量と価格 50ml 4,400円(税込)
特徴 メーカーのホームページより。
アロエベラ成分配合で、深くみずみずしいうるおいをプラス。

メイクの仕上がりをキープするのはもちろん、保湿とスキンケアを同時に叶えます。
また、目に見えないヴェールとなって大気中のチリやほこりから肌を守ります。
使った感想

メイク崩れやテカリ予防に定評のあるミストです。
ほのかな香り(ローズとグレープフルーツ)がありますので、匂いが苦手な方にはおすすめしません。
メイクの粉っぽさが解消できるのですが、価格帯が高いので、「いろいろ使ったけど、今度はデパコスを試してみたい」という人にはおすすめです。


まとめ

「毛穴落ち」「毛穴浮き」「アイシャドウが消えた」といった化粧崩れを招いてしまうのは、皮脂や汗、気温や湿度などだけではありません。
誤ったメイク方法を続けたり、自分の肌質を正しく理解できていないことも、メイクの仕上がりに影響を及ぼします。

メイク崩れを根本的に解決するには、肌をきちんと保湿し続け、水分と油分のバランスを整えること。
これに尽きます。

メイク崩れを防ぐためのファンデーションや下地、ミストなどあるにはありますが、やはり一時的なものなので、「思っていたように肌が変わらない」とじきに気づいてしまうことでしょう
ですから、根本的な肌のうるおいケアを行うことをおすすめします。

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正しいメイクの手順やアイテム選びなどを見直すだけでなく、肌の基礎知識や正しいスキンケア方法もきちんと身に着けて、メイクの美しい仕上がりをしっかりキープしてくださいね。