手の乾燥はワセリンでケアができる!効果的なハンドケアを紹介します

手は頻繁に物を触ったり動かしたりするため、一度荒れると悪循環になりやすく、改善しにくいです。
特に冬場は乾燥しやすいので、手荒れが原因で、家事や仕事に支障が出ている方もおられることでしょう。

2018年に行われた池田模範堂の調査では、20~60代の主婦のうち7割以上が「冬場に手荒れしやすい」、5割以上が「何度も繰り返し、なかなか治らない」と回答しました。

調査の結果、冬場に手荒れしやすい人は全体の7割以上(75.4%)存在し、そのうち9割以上(90.5%)が、皮膚科へは行かずに市販のハンドクリームや治療薬で対応していることが判明しました。さらに、全体の半数以上(53.8%)が「何度も繰り返して、なかなか治らない」と回答しました。

引用:株式会社池田模範堂「冬の手荒れに関する意識調査」より

そこでこの記事では、手の乾燥に悩む方に向けて、ワセリンの使い方や肌の基礎知識や、燥の原因について詳しく解説します。

乾燥による手荒れ対策としてセルフケアを行う際の参考にしてください。


1.手の乾燥にワセリンは使えます

ワセリンは、乾燥肌だけでなく、皮膚炎やアレルギーなどのトラブルにも使われる、全身用の保湿剤です

手の乾燥を改善・予防するためには、保湿効果の高いワセリンが使いやすいです。

ハンドクリームや美容液もいいのですが、香りに好き嫌いや、成分が肌に合う・合わないがありますよね。
ですから、単一の成分であるワセリンはおすすめです。

ワセリンという言葉を聞いたことがあったり使ったことがあったりしても知らない方も多いと思いますので、この章ではワセリンの基礎知識や種類、副作用などについて解説します。

1-1.ワセリンとは

ワセリンとは、石油から得られるペースト状の物質。
保湿効果が高いため、多くの化粧品や医薬部外品、医薬品に含まれています。

石油からできていると言うと心配になる人もいるかもしれませんが、不純物はしっかりと取り除かれていますし、赤ちゃんの肌にも使えるほど安心な保湿剤です。

保湿剤は、働きによって以下の2種類に分けられます。

保湿剤の働き

  • 水分を与える
  • 水分を守る

通常の化粧水や乳液は「水分を与える」保湿剤にあたり、角質層に直接水分を届ける働きがあります。

一方ワセリンは、「水分を守る」保湿剤であり、肌表面を覆って水分蒸散を防いでくれます

つまり、ワセリンには化粧水のように肌に水分を供給する働きではなう、表面をしっかりとコーティングしてくれるもの

そのコーディング効果は他の保湿剤と比べても特に高いため、ワセリンは頑固な乾燥肌にもおすすめです。

1-2.ワセリンの種類

一口にワセリンと言ってもいくつかの種類があり、純度の違いによって黄色ワセリン・白色ワセリン・プロペト・サンホワイトなどに分類されます。

黄色ワセリンは最も純度の低いタイプで、黄色っぽい色をしています。
「雑貨品」という区分になるので、医薬品や医薬部外品には含まれませんが、最も安く購入できます。
特に女性はリップなどで使われている方も多いかもしれませんね。

白色ワセリンは、黄色ワセリンを精製し純度を高めたもの。 「医薬品」「化粧油」として販売され、肌への刺激も少なめです

さらに純度の高いワセリンにはプロペト、サンホワイトなどがあります。
これらは刺激が少ないため、敏感肌やアトピー肌にも使えますが、黄色ワセリンや白色ワセリンよりも高価です。

ワセリンの特徴と値段

一般的に、ワセリンは純度が高いほど色が白く低刺激、使用感が良いと言われています。
ただし、保湿効果自体には顕著な差はありません。

そのため、日常的な乾燥ケアであれば品質・価格のバランスから、白色ワセリンがおすすめです
さらに、安全性を求める場合は、プロペト、サンホワイトも検討してみましょう。

1-3.ワセリンの副作用

ワセリンは安全性が高く、赤ちゃんのスキンケアにも使われるほど広く普及しています。
しかし、白色ワセリン以上の純度のものは医薬品としても販売されているため、副作用についても知っておかなければなりません

正しく安全に使うため、ここではワセリンの副作用や注意点について説明します。

ワセリンで赤みやかゆみが出る?

低刺激で安全性に問題のない成分とされているワセリンですが、100%トラブルが起こらないとは限りません。

前述した通り、ワセリンは肌表面をコーティングし、水分の蒸散を防ぐことで保湿をします。
このとき、汗の蒸散を妨げて熱が内部にこもり、かゆみが生じることがあります。

ワセリンを使用後、赤みやかゆみ、発疹などが出た場合は、すぐに使用を止め、医師や薬剤師、登録販売者に相談しましょう。

また、副作用や品質変化を避け安全に使うためには、以下の点に注意しましょう。
・直射日光を避け湿気の少ない涼しい場所に保管する
・容器の蓋をしっかりと閉めて保管する
・使用期限を過ぎたものは使わない
・少量を薄く塗る
・強い力を入れて塗らない
・心配な人は使用前にパッチテストを行う

ワセリンで日焼けはしない?

「ワセリン=石油由来=オイル」というイメージから、「ワセリンを塗ったら日焼けしやすいのではないか?」と思う方もいるかもしれません。
また、ひと昔前の純度の低いワセリンは油焼けするとも言われていたため、そのイメージが残っている人もいるでしょう。

しかし現在のワセリンは純度が高く、そのような心配はいりません。
むしろ、ワセリンには紫外線をブロックする効果があるという研究結果も耳にします。

日焼け止めのような高い紫外線カット効果が期待できるものではありませんが、ワセリンにより日焼けしやすくなるということはありません。

1-4.ワセリンの正しい使い方

ワセリンには高い保湿効果がありますが、前述の通り、肌に水分を供給するものではありません。

そのため、ワセリンだけ肌に塗るのは私たちの期待する効果を得られないので、使い方としては誤りです。
ワセリンを塗る前には、化粧水や乳液を塗って水分をたっぷり補うことが大切です

また、ワセリンは伸びがあまり良くないので、そのまま塗ろうとすると摩擦による刺激を与えてしまいます。
そのため、塗り広げる前に、手の平であたため柔らかくしてあげましょう。

効果的なケア方法については、後で詳しく説明します。


2.ワセリンを使ったハンドケア

手のかさつきやござつき、かゆみなどが気になるときは、保湿効果の高いワセリンでハンドケアを行ってみましょう。

ポイントは、十分な効果を発揮できるように正しく使うこと。

そこで次に、ワセリンを使ったハンドケアの方法を3パターン紹介します

2-1.日中のハンドケア

繰り返しになりますが、ワセリンには肌に水分を与える働きがありません。
そのため、より高い効果を発揮するには、化粧水や乳液などの基礎化粧品と一緒に使うのがおすすめです

まずは手を洗い、化粧水や乳液を塗ります。
※ヒリヒリして使えないという場合には、この工程はとばします。

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その後、ワセリンを薄く塗り広げます。
このとき、手の平で温めてから塗ると広げやすいので実践してみてくださいす。

ただし、ワセリンは保湿力が高い反面、「べたつく」というデメリットがあります
そのため、必要以上に塗り込まず、薄く広げるようにしましょう。

2-2.ナイトパック

手荒れや乾燥を徹底的にケアしたいという人には、日中のハンドケアに加え、ナイトパックもおすすめです。

準備するのは、以下の3つ。

  • 基礎化粧品
  • ワセリン
  • シルク素材かコットン素材の手袋

手を洗ったら化粧水や乳液で肌を整え、その上にワセリンを薄く塗り広げます。
そのまま手袋を着用し、就寝しましょう

シルク素材だと通気性がいいため眠ったままつけていても大丈夫です。
コットン手袋は価格が手軽で肌あたりが柔らかいですが、少しムレるかもしれません。
どちらも通販で手軽に入手できるので、気になる人はぜひ試してみてください。

寝ている間ならべたつきも気になりませんし、時間をかけてじっくり保湿ができます。
日中のケアだけでは満足できない人は、ぜひ試してみてください。

2-3.プロのハンドケア

日中は棉の手袋をする

ワンランク上のハンドケアをして、もっと美しい手を目指したい人は、日中も手袋を着用しましょう

手袋をして生活することで、気温や湿度、紫外線、摩擦などさまざまな刺激から肌を守れます。

当メディアを運営する株式会社アースケアのスタッフも10年と手の荒れに悩まされていましたが、今ではすっかりキレイに。
「日中に手袋を着用する」という発想は、プロの手タレさんくらいしかいないと思いますが、手の乾燥で悩んでいる人には、ワセリンのハンドケアにプラスしてぜひ試して欲しい方法です

中でもおすすめなのが、シルク100%の「シルク手袋」を使うこと。
通気性がよいのでムレもなく使えます。


3.手が乾燥する4つの原因

冬は、特に手が乾燥しやすい季節。
スマホを触るときや仕事をするとき、家事をするときなどあらゆる場面で、カサカサやヒリヒリが気になります。

手の乾燥を改善するためには、ケアと併せてその原因を知って対策しましょう。
主な「乾燥の原因」は以下の4つです。

  1. 紫外線や乾燥した空気
  2. 冷え
  3. 洗剤など
  4. 消毒剤

日常生活の中にある「乾燥の原因4つ」を解説します。

3-1.紫外線や乾燥した空気

手は年中、紫外線や外気にさらされています。
日焼け止めやハンドクリームを塗っていても、摩擦や手洗いで落ちてしまうので油断はできません。

空気の湿度が低いと、肌の水分も蒸発しやすくなるため、手も乾燥しがち
秋冬はもちろん、夏場でもエアコンを継続的に使用すると肌が乾燥しやすいので注意しましょう。

そして、「紫外線」も乾燥の原因となりえます。
日焼けすると肌は軽いヤケド状態になります。

ヤケドをした肌は水分不足となり、乾燥します。
これと同じで、日焼けをした手肌も乾燥しますので、紫外線対策が手肌にも必要です

3-2.冷え

手や足など体の末端の冷えは、血行不良などが原因。
血行が悪いと肌の細胞に栄養が行き届かなくなり、肌のターンオーバーが乱れます。

そのため、肌のバリア機能が低下し乾燥しやすくなるとともに、荒れが治りにくくなります

また、冷たい風や乾燥に繰り返しさらされると「しもやけ」や「あかぎれ」になることも。
この場合の症状としては、赤みやかゆみ、痛み、水泡などが見られます。

3-3.洗剤など

食器用洗剤や洗濯洗剤には、汚れを落とすための洗浄成分が含まれています。
この洗浄成分は手の汚れや皮脂も洗い流すため、頻繁に使うと必要な皮脂や角質、常在菌も取り除いてしまいます

石けんやハンドソープにも汚れを落とす成分は含まれていますが、食器用洗剤や洗濯洗剤はより強力な洗浄力を持つため、特に乾燥しやすいのです。

そして冬場はお湯で食器を洗う人も多いですよね。お湯と洗浄力の強い洗剤の組み合わせは、肌のさらなる乾燥を招いてしまうので要注意。

家事や仕事で洗剤を触る機会が多い人は、ゴム手袋を着用したり手早く終わらせるなどの工夫をしましょう

3-4.消毒剤

新型コロナウイルスやインフルエンザなどの感染症対策として、アルコール消毒をする人が増え、乾燥や手荒れに悩む人が増えてきました。
アルコールには肌の油分を奪う働きがあるため、バリア機能が低下してしまいます。

一度使ったからといってすぐに乾燥してしまうわけではありませんが、1 日に何度も消毒をしていると次第に手がカサカサしてくることも。

ですから、2章でご紹介した「日中のハンドケア」など参考に、保湿ケアをぜひ行ってください。


まとめ

手は、紫外線や湿度、冷え、洗剤、消毒剤などさまざまな原因で乾燥します。

手の乾燥ケアには、肌の表面をしっかりコーティングして水分の蒸散を防いでくれるワセリンがおすすめです。

ワセリンを使うときは、

  • 化粧水や乳液を一緒に使う
  • 手の平で温めてから広げる
  • 必要以上に厚く塗らない

といった点に注意してくださいね。

この記事で紹介したハンドケア方法を参考に、自分に合ったワセリンの使い方をぜひ実践してみてくださいね。