「何もしない」スキンケアには効果があるのでしょうか?
一切のスキンケアアイテムを使わないことから、「肌断食」とも呼ばれる方法です。
実は、「何もしない」スキンケアを効果的に実践するためには、正しい知識が必要です。
「何もしない」スキンケアにはリスクがあり、健やかな肌を維持するためには、そのリスクを理解することが非常に重要だからです。
本記事では、「何もしない」スキンケアで期待できるとされている効果に関して
・本当に期待できる効果(ホント)
・実は期待できない効果(ウソ)
についてご紹介します。
なお、「何もしないスキンケア」で期待できる効果の”ホント”だけを取り入れた「プチ肌断食」も具体的に紹介しています。
「何もしない」スキンケアの効果が知りたい方、肌本来の機能を回復させたい方へ。
これからのあなたのお肌のために、ぜひ知っておくといいでしょう。
1.「何もしない」スキンケアとは
紫外線、外気の乾燥、花粉などの刺激から肌を守るためには、スキンケアは必要不可欠です。
日焼け止めや化粧水、乳液などのスキンケアアイテムを使用して保護と保湿を行なわなければ、健やかな肌を維持することはできません。
しかし、美容液やクリーム、パックなど、スキンケアアイテムの種類が増える一方で、「何もしない」スキンケアにも注目が集まるようになってきました。
「何もしない」スキンケアとは、化粧水や乳液などのスキンケアアイテムと、ベースメイクを含むメイクアップアイテムを使用せずに過ごすことをいいます。
洗顔は水やぬるま湯のみで行い、洗顔後も保湿アイテムは使用しません。
メイクもせず素顔のままで過ごすことを推奨するケア方法です。
1-1. 「何もしない」スキンケアで期待できると言われている効果
「何もしない」スキンケアには、次のような効果が期待できるとネット上ではいわれています。
「何もしない」スキンケアで期待できるとされている効果
- 肌の治癒力の向上
- 乾燥の予防と改善
- ニキビの予防と改善
- シミが目立たなくなる
- 毛穴が目立たなくなる
- 角栓が少なくなる
- 摩擦による肌ダメージの軽減
- スキンケアにかけるお金の節約
- スキンケアにかける時間の節約
肌質や肌との相性によってスキンケアの効果は異なるため、スキンケア方法とその効果について一概に正誤を判断することは難しいものです。
ただ、皮膚の構造や現代の肌環境を考えると、上記の中には、「何もしない」スキンケア方法では期待できないと思われる効果があります。
1-2. 実は「期待できない」と思われる効果とその根拠
さきほど紹介した、「何もしない」スキンケアで期待されているとした9つの効果のうち、以下の6つは、その効果が怪しいと思われるものです。
実は期待できない?!6つの効果
- 肌の治癒力の向上
- 乾燥の予防と改善
- ニキビの予防と改善
- シミが目立たなくなる
- 毛穴が目立たなくなる
- 角栓が少なくなる
これらの効果を実感するには肌のバリア機能の働きが必要不可欠ですが、肌のバリア機能を正常に維持するためにはスキンケアが必要不可欠です。
紫外線やアレルギー物質、乾燥など外的刺激の多い現代において、スキンケア無しに肌のバリア機能を正常に維持することは困難です。
6つの効果が期待できない理由
まずスキンケアをしないと、どうなるのかを考えてみましょう。
私たちの肌は日々、様々な外的刺激にさらされています。
そしてこれらの刺激は、肌のバリア機能として働く皮脂膜などによって防がれています。
「皮脂が守ってくれるから大丈夫だ!」と思われるかもしれませんが、実はそんな単純なことではありません。
ホルモンバランスや季節の影響によって、分泌される皮脂量は当然変わってきますし、何らかの影響で肌に強い刺激が加わると、体が防御反応を働かせ、皮脂分泌を活発化する可能性があります。
肌が乾燥した場合も同様です。
スキンケアをしていれば、余分な皮脂を洗い流したり、保湿によって肌の乾燥状態を改善することができますが、スキンケアをしていない人であれば、上記の肌状態で毎日を過ごすことになります。
この肌状態が進行し、毛穴に皮脂が詰まれば、ニキビや角栓に。
乾燥によって肌が生まれ変わる周期が乱れ、肌がゴワゴワしだしたり、毛穴が目立ち始めることなども考えられます。
スキンケアをしないことで、肌の治癒力が向上するなどと言われますが、実際は逆です。
肌の乾燥などが進み、肌を健やかに保つ機能が正常に働かくなり、ニキビや角栓などの肌トラブルに繋がります。
日本化粧品技術者会誌の岡野由利氏『スキンケア化粧品のコンセプトの変化—角層を保湿することの重要性—』でも、「スキンケア行為によって(中略)、バリア機能が向上し、皮膚の状態が健全に保たれる」ことが認められています。
また、肌のバリア機能は、汚れや古い角質、余分な皮脂、乾燥や紫外線によって働きが低下することがわかっています。
洗顔やクレンジングを行なわず、水分や油分を補わない「何もしない」スキンケアは、肌のバリア機能を低下させる要因になる危険があります。
1-3. 実際に「期待できる」効果
もちろん、全ての効果が期待できないわけではありません。
「何もしない」スキンケアで実際に期待できる効果
- 摩擦による肌ダメージの軽減
- スキンケアにかけるお金の節約
- スキンケアにかける時間の節約
摩擦刺激は肌のバリア機能を低下させる原因の一つであるため、その負担を軽減できることは「何もしない」スキンケアのメリットといえます。
しかし、「何もしない」と肌の保湿や保護もできないため、紫外線や乾燥など、摩擦とは別のダメージを肌に与えてしまうことになり、結果的に肌のバリア機能は低下してしまいます。
肌への効果ではないものの、金銭的・時間的な節約は、「何もしない」スキンケアの最も大きな効果の一つでしょう。
日本化粧品工業連合会の家計調査では、2018年の二人以上の世帯における年間平均化粧品支出金額は35,412円でした。
金銭的・時間的負担の軽減を優先したい場合は、「何もしない」スキンケアは効果的であるといえますが、多くの方が望んでいるメリットは、金銭的なものではないでしょう。
乾燥やニキビ、シワの”改善”といった効果のはずです。
そして残念ながら、「何もしない」スキンケアは肌のバリア機能にダメージを与える可能性が高いです。
では一体、どうすればいいのでしょうか?
2. ではなぜ「スキンケアしない方が肌が綺麗になった」人が出てくるのか?
先ほども言及しましたが、肌のバリア機能を正常に維持するためにはスキンケアは「必要不可欠」です。
紫外線やアレルギー物質、乾燥など外的刺激の多い現代において、スキンケア無しに肌のバリア機能を正常に維持することは困難だからです。
とはいっても
- スキンケアをしなくなって肌が綺麗になった
- 何もつけない方が肌の調子が良い
こんな声をちらほらと聞くことがありますよね。
人によってスキンケアの条件は異なりますが、実は「これまでのスキンケアをやめたら肌が綺麗になる」可能性は、人によってはあり得ます。
特に、以下の3ポイントが重要です。
「これまでのスキンケアをやめたら肌が綺麗になった」ヒミツ
- 洗顔のしすぎをやめた場合
- 間違った保湿をやめた場合
- 最低限の紫外線対策に切り替えた場合
2-1. 理由①:洗顔のしすぎをやめたから
洗浄力の強い洗顔料を使ったり、洗顔回数が多い傾向にある人の場合、スキンケア(洗顔)をストップし、結果的に「洗顔のしすぎ」が回避されたことで、肌が綺麗になる可能性があります。
なぜなら、強い洗浄力や洗顔時に生じる摩擦は、肌に大きな刺激を与えるから。
肌に過剰な刺激が加わると、肌を守るために皮脂の分泌量を増やすことがあります。
この状態になると、いつまでも皮脂の分泌が減らない悪循環に陥ります。
洗顔料による肌への刺激が、肌のバリア機能を低下させ、肌の乾燥状態を促進するだけでなく、いくら保湿しても肌内部の水分がどんどん蒸発していく状態になってしまいます。
もちろん、「洗顔のしすぎ」を止めると肌のバリア機能が徐々に回復していきますから、これまで悩んでいた皮脂量の悩みやニキビの悩みが改善する可能性があります。
ただこれは、「洗顔のスキンケアが不要」というわけではなく「これまで行っていた”洗顔のしすぎ”をやめただけ」です。
洗顔を全くしない状態を続けると、肌の上についた汚れやゴミ、皮脂などを取り除くことができませんから、長期的に見て肌トラブルを招く可能性が高いでしょう。
洗顔を行う際は、マイルドな洗浄力の洗顔料で、洗顔の回数を抑えることが大事。
洗顔料を使った洗顔の回数は、1日1回〜2回が適切です。
2-2. 理由②:間違った保湿をやめたから
洗顔と違って、保湿には「保湿をしすぎることによる悪影響」は少ないと思われます。
スキンケアをやめたことで肌が綺麗になったのだとすれば、「洗顔のしすぎ」をやめたことで、保湿本来の効果が発揮され、肌の調子が良くなった可能性の方が高いです。
保湿は『良質な油分によって肌の水分の蒸発を防ぎ、肌内部の水分を適切に保持する』ために必要なスキンケア。
基本的には保湿は何度行っても良いですし、「保湿スキンケアをやめたことで肌がキレイになった」という事実は考えにくいです。
ただ、「間違った保湿」のやり方もいくつか存在します。
代表的なものが以下の2つ。
- 化粧水だけで「保湿」を終わらせる
- クリームを塗るだけで「保湿」を終わらせる
特に化粧水だけで保湿を終わらせている人の場合、保湿効果を期待できるどころか、逆に乾燥が進行する場合があります。
基本的に化粧水は肌に水分を補給する役割しかありません。
また、肌表面の水分は、蒸発する際に肌内部の水分を一緒にもっていきます(過乾燥と呼ばれるもの)。
ですから、化粧水しか使わないなら何もやらない方がマシ、ということになってしまいます。
もし間違った保湿を行っている人であれば、スキンケアをやめたことで、肌の乾燥が進行しづらくなり、肌の調子が良くなる可能性があります。
2-3. 理由③:最低限の紫外線対策に切り替えたから
最後に日焼け止め。
「何もしないスキンケア」とはいえ、紫外線対策だけはする人もいるかもしれませんが、「最低限のスキンケアで済ませたい!」という方は、日焼け止めの正しい選び方も知っておきましょう。
基本的には、以下の6つのポイントが重要です。
敏感肌用日焼け止めの選び方
- SPF20~30で選ぶ
- 紫外線散乱剤100%で選ぶ
- ウォータープルーフ機能ありを選ぶ
- クリーム・ミルクタイプで選ぶ
- お試し商品があるものを選ぶ
「SPF値が高いほど、紫外線カット効果が高い」と考えられていますが、SPF30以上は紫外線カット効果はほとんど変わりません。
むしろSPF値が高いほど肌への負担が大きくなるため、SPF20~30程度が、『紫外線』と『紫外線カット成分』両方のダメージから肌を守るちょうどよい数値なのです。
また、紫外線散乱剤100%も大切なポイント。
紫外線カット成分には、「紫外線吸収剤」と「紫外線散乱剤」という2種類がありますが、紫外線吸収剤は敏感肌には刺激になりやすいです。
紫外線カット効果はほどほどだけど、敏感肌にやさしい「紫外線散乱剤」が配合されている商品を選びましょう。
3.【結論】「何もしない」ではなく、「プチ肌断食」
肌のバリア機能にダメージを与える可能性が高いため、「何もしない」スキンケア良くない場合があります。
ただ、「何もしない」スキンケアには金銭的・時間的節約という大きなメリットがありますし、乾燥肌と敏感肌の大敵である摩擦刺激を減らすこともできます。
乾燥肌や敏感肌で、「何もしない」スキンケアに興味があるという人には、「プチ肌断食」。
「プチ肌断食」とは、必要最低限のスキンケアアイテムのみを使用するスキンケア方法のことをいいます。
「プチ肌断食」にも決められた定義はありませんが、「何もしない」スキンケアとは異なり、スキンケアアイテムを使用するため選択肢があり、肌との相性を見ながら調整・変更することが可能です。
何を必要最低限のスキンケアとするのかはさまざまですが、ここでは、乾燥肌や敏感肌の人でも実践できる「プチ肌断食」を3つご紹介します。
肌断食のいいとこ取りをした方法。
メイクアップアイテムの「プチ肌断食」
普段使用しているメイクアップアイテムを「プチ肌断食」してみましょう。
肌への摩擦刺激を減らすことを意識して、使用するアイテムを厳選してみてましょう。
アイメイクの「プチ肌断食」です。
皮膚の薄い目もとは特に摩擦刺激のダメージを受けやすい部位であるため、アイメイクがシワやたるみ、色素沈着の原因となる場合があります。
アイシャドーやアイライン、マスカラを「プチ肌断食」する代わりに、色補正効果のある下地を顔全体に塗ることで、一度の摩擦刺激で目もとを明るく仕上げることができます。
また、メイクアップアイテムをクレンジング不要の石けんで落とせるものに限定すると、洗顔時の摩擦刺激を軽減することができます。
毎日のスキンケアアイテムを「プチ肌断食」
スキンケアアイテムを限定し、効果的に「プチ肌断食」を行いましょう。
使いたいアイテムはオールインワンタイプのスキンケアアイテムです。
洗顔とクレンジングが一度にできるスキンケアアイテムを使用すれば、肌への摩擦刺激を効果的に減らすことができます。
洗顔とクレンジングを一度で行なうからといって、洗浄力が強い洗顔料を選択する、ゴシゴシと擦り洗いしてしまうのは逆効果です。
敏感肌向けに作られたアイテムなら、強い刺激を与えずにクレンジングと洗顔を行うことができます。
ジェルタイプなら肌あたりも柔らかです。
保湿でも、化粧水と乳液の役割を持つ高保湿のオールインワンタイプのものを選ぶとよいでしょう。
「効能評価試験済み」など、効果にエビデンスがあるスキンケアアイテムを選べば、より効率的に保湿することができます。
外出時の紫外線対策に「プチ肌断食」
紫外線は肌のバリア機能に大きなダメージを与えます。
乾燥肌や敏感肌の人は特に、紫外線対策を怠ってはいけません。
乾燥肌や敏感肌の人は、日常の紫外線を防ぐSPF20〜25程度、PA++程度の日焼け止めで「プチ肌断食」をしながら、日傘や帽子などの物理的に紫外線を防ぐアイテムを併用することで紫外線対策を行ないましょう。
4. 「キレイ肌」になるための最低限のスキンケア方法と商品を紹介
基本的に、肌のバリア機能を正常に維持するためにはスキンケアは「必要不可欠」です。
とはいえ、間違った方法で洗顔をしたり、保湿スキンケアを繰り返すくらいなら、何もしない方がマシ、という場合もあります。
ただ、短期的にはそれで肌の調子が良くなっても、長期的に肌トラブルを招く可能性が高いです。
必要なことは、正しい方法で最低限のスキンケアを行うこと。
ここでは誰でも実践できる「最低限のスキンケア方法」と商品を紹介します。
4-1. 洗顔のしすぎを防ぐ「ダブル洗顔不要」の洗顔料
洗顔料の洗浄力が強すぎたり、洗顔の回数が多かったりすると、肌に余計な負担を与えてしまいます。
このような場合、一時的に「何もしないスキンケア」を実践する事で、肌にかかる負担が減少し、肌の調子が良くなる場合がありますが、それでは根本的な解決にはなりません。
そこで「ダブル洗顔不要のクレンジング」。
メイクなどの脂汚れや毛穴に詰まった角栓を落とす「クレンジング」と、古くなった角栓や余分な皮脂を落とす「洗顔」が一度に行える商品のことです。
使う商品の数やスキンケアの過程そのものが物理的に減りますから、その分肌への摩擦が減少し、肌への負担を軽減することができます。
肌の負担が軽くなれば、肌のバリア機能に余計なダメージを与えることなくスキンケアが終了できるため、乾燥につながる可能性も低くなります。
「何もしないスキンケア」ではなく「最低限のスキンケア」をしようと思った時に使いたい商品です。
4-1-1. アクシリオ ダブルクレンジングゲル
商品名 |
アクシリオ ダブルクレンジングゲル |
商品画像 |
|
商品の特徴 |
・ノンコメドジェニックテスト済みのため、「ニキビのもと」ができにくい(※) |
容量・参考価格 |
・20g 800円 ★550円でお試しセットが購入可能(保湿ジェル20g付) |
公式サイト |
4-2. バリア機能を維持する「高保湿化粧品」
保湿に大事なことは「水分」と「油分」を同時に補給すること。
化粧水だけ使用するなど、水分だけのケアでは水分の蒸発による過乾燥を引き起こす可能性があります。
また、乳液やクリームだけを使った、油分だけのケアは肌へ水分を与えることができず、潤いを保てません。
肌の潤いである水分とその蒸発を防ぎ、外的刺激を防ぐ油分を与えることが正しい保湿なのです。
以下で紹介するアクアテクトゲルはそんな正しい保湿に向いています。
【550円で試せる保湿化粧品】アクアテクトゲル
- たくさんの化粧品を使っているのに潤わない
- 化粧品を使えば使うほど肌が悪くなる
- 最小限のスキンケアで肌を潤したい
- できるだけ化粧品に時間やお金をかけたくない
アクアテクトゲルは一般的なオールインワンゲルとは異なり、保湿力を追求した結果、偶然にもこれ1本で完結する保湿ゲルになりました。
これまで、どんな化粧品を使っても潤わなかった方や化粧品を使えば使うほど肌が荒れている方は、一度、保湿力を追求したシンプルなケアをしてみませんか。
今なら、トライアルセットを初回限定550円(送料・手数料無料 / 定期縛りなし)でお試しいただけます。
プチ断食スキンケアのポイントは肌のバリア機能。
「何もしない方が肌が綺麗」と言われる理由は主に以下の2つです。
- 水分と油分をバランスが崩れ肌バリアが機能しなくなる
- 肌への刺激
水分と油分をバランスよく同時に与えることが出来るアクアテクトゲルは、肌バリアをサポートします。
また、低刺激のオールインワンジェルなので、刺激少な目というポイントにも当てはまります。
4-3. 敏感肌でも使える「日焼け止め」
スキンケアを最低限のもので終わらせると決めたのであれば、紫外線対策も同様にしましょう。
せっかくスキンケアを最低限にできたのに、日焼け止めの刺激が強すぎて、努力が水の泡になるのは嫌ですよね。
先ほども言及したように、日焼け止めの正しい選び方は、基本的には以下の6つのポイントです。
敏感肌用日焼け止めの選び方
- SPF20~30で選ぶ
- 紫外線散乱剤100%で選ぶ
- ウォータープルーフ機能ありを選ぶ
- クリーム・ミルクタイプで選ぶ
- お試し商品があるものを選ぶ
この条件を基準に選べば、紫外線による日焼けや赤み・かゆみを防ぐだけでなく、シミやシワ・たるみといった肌老化も未然に防げますし、肌への刺激もマイルドにすることができます。
これらの条件に合う日焼け止めを紹介するために、人気の日焼け止め62商品のSPF数値や成分・形状などを徹底的に調査したところ、5つの条件をすべてクリアした日焼け止めは、以下の2商品しかありませんでした。
日焼け止め選びの際は、ぜひ参考にしましょう。
商品名 | やさしいUVカットミルク | ちふれ・UVサンベール クリーム |
商品画像 | ||
SPF / PA | SPF25・PA++ | SPF30・PA++ |
紫外線カット成分の種類 | 紫外線散乱剤100% | 紫外線散乱剤100% |
ウォータープルーフ機能 | 〇 | 〇 |
使用感 | クリームに近いミルクタイプ | クリーム |
お試し使用 | 〇 初回限定550円(6回分)のお試しセットあり |
× |
容量・価格 |
税込2,800円(25g) |
税込605円(50g) |
5.いきなり「何もしない」スキンケアを実践するのは危険
いきなり「何もしない」スキンケアを実践すると、肌トラブルを招く危険があります。
例えば保湿を目的とした美容法を試す場合は、使用感や肌感触から、その美容法と自分の肌の相性を確認することができます。
美容法を実践し、ベタつきなどの違和感があれば、保湿剤の変更やその塗布量を調整することで肌トラブルを防ぐことができます。
しかし、「何もしない」スキンケアには美容法として決められた定義は無く、保湿や保護などの目的に合わせた手段も存在しません。
そのため「何もしない」スキンケアには、調整できる選択肢や美容アイテムは無く、「何もしない」縛りだけがあるために、自分の肌との相性を見ながら美容法を変更することができないのです。
乾燥などの肌トラブルを感じてもすぐに対処することが難しいため、「何もしない」スキンケアの効果が肌に現れるのを待っている間に、ダメージが深刻化してしまう可能性があります。
「何もしない」スキンケアを実践して肌に違和感があれば、そのスキンケア方法を続けてもいいか皮膚科医に相談してみましょう。
敏感肌の人は特に、「何もしない」スキンケアを実践する時は医師の診断のもとで行いましょう。。
次に、「何もしない」スキンケアを行なっても問題無い可能性がある人と、敏感肌や乾燥肌など、「何もしない」スキンケアが特に向いていない人についてお伝えします。
5-1.肌が丈夫で健康的な場合、「何もしない」スキンケアを行なっても大丈夫な可能性がある
「何もしない」スキンケアには金銭的・時間的な節約というメリットがあるため、試してみたいと思われる方も多いかもしれません。
「何もしない」スキンケアを行なっても問題無い可能性があるのは、もともとの肌質が丈夫で健康的な人です。
肌のバリア機能が強くて安定している人であれば、保湿や保護などのスキンケアをしなくても、肌の状態を一定に維持できる可能性があります。
しかし、加齢やホルモンバランスなどの影響で肌の調子が急に変わることもあります。
自分は肌が丈夫だと感じている人でも、「何もしない」スキンケアを実践する場合は、皮膚科医に相談してから行なうと安心です。
6.何もしない日を作るのではなく、内側から肌のケアをすることが大切
「何もしない」スキンケアが目指している、「肌本来の機能の回復」には、生活習慣の改善が有効です。
スキンケアによる保湿と保護の他、食事や睡眠などの生活習慣を改善することで、肌の持つバリア機能を正常に維持が期待できます。
ここでは、肌のバリア機能を健やかに保つための生活習慣の改善についてご紹介します。
6-1.バランスの良い食生活を心がける
バランスの良い食生活は健やかな肌を育みます。
肌が生まれ変わるためには食べ物から摂る栄養素は欠かせません。
日本栄養・食糧学会誌第63巻第6号 (2010)永井成美氏他著『若年女性の肌状態と栄養素等摂取,代謝,自律神経活動の関連』でも、食事から摂取する栄養と肌の水分量と水分蒸散量の関連が認められています。
角層の水分量が平均よりも高い人は、平均よりも低い人に比べて、「ビタミンA、ビタミンB1摂取量が多かった」ことが分かっており、水分蒸散量が平均よりも少ない人は、平均よりも多い人に比べて「炭水化物、ビタミンB1、野菜摂取量が多い」ことが分かっています。
健やかな肌を維持するための食生活としては、肌を作るタンパク質やビタミン、ミネラルなどの栄養素をバランスよく摂取することが理想的です。
ダイエットなどの目的で摂取を控えられがちな炭水化物も、美肌には欠かせない栄養素です。
炭水化物は身体の水分量を維持する働きがあるため、不足すると水分が不足し肌の乾燥を招く恐れがあります。
6-2.睡眠の質を高める
睡眠中には、肌細胞を修復する働きを持つ「成長ホルモン」が分泌されます。
肌細胞がダメージを受けたままでは肌のターンオーバーにも悪影響が及ぶため、健やかな肌を維持するためには「成長ホルモン」の分泌が非常に重要です。
睡眠時間は6時間以上確保することが理想的ですが、難しい場合は「睡眠の質」を意識するようにしましょう。。
就寝前のカフェインの摂取、スマートフォンの使用は控え、寝具などを見直して、リラックスできる睡眠環境を整えましょう。
6-3.ストレスを解消する
ストレスも肌のバリア機能を低下させる要因であるといわれています。
『若年女性の肌状態と栄養素等摂取,代謝,自律神経活動の関連』でも、心的ストレスは「皮膚角層のバリア機能に影響する」とされており、健やかな肌を維持するためにはストレスによる心の負担の軽減が必要であることが分かります。
ストレスは適度な運動や入浴などで緩和することができます。
自分に合うストレス解消法を見つけて、心と身体を休めましょう。
6-4.アルコールとタバコは控える
アルコールの過剰摂取と喫煙は肌に悪影響を与えます。
アルコールの過剰摂取によって肝臓に負担がかかると、むくみやくすみ、かゆみなどの肌トラブルの原因になることがあります。
また、アルコール飲料に含まれる糖分の摂り過ぎは、ニキビなどの炎症を引き起こします。
タバコは皮膚に非常に強いダメージを与えます。
喫煙は肌の老化促進、ニキビや肌荒れを引き起こす他にも、皮膚がんなど重い病気に繋がる可能性を高めます。
健やかな肌状態を保つためにアルコールの摂取は程々に、タバコは止めるといいでしょう。
7.よくある質問
Q スキンケアをしないとどうなる?
A スキンケアを何もしないと、肌トラブルが起きる可能性が高まります。
特に、一切のメイクやスキンケアを行わない「肌断食」は、医師の管理下でなければ、肌にも精神的にも負担が大きです。
スキンケアをすることで、肌の水分不足・皮脂不足が解消され、ターンオーバー(肌の生まれ変わり)を適切な周期に維持できます。
この結果、肌のバリア機能が適切に保たれ、乾燥や紫外線、ニキビ、毛穴などの肌トラブルを防ぐことができるのです。
したがって、スキンケアを全く行わないままでいると、肌のバリア機能が衰え、ダメージが蓄積されていきます。
結果、様々な肌トラブルに繋がります。
Q 保湿しないとどうなる?保湿って必要?
A 保湿をしないと、以下の2つの肌トラブルが起こり得ます。
①肌の乾燥の更なる加速
②ニキビ肌
まず1つ目の乾燥について。
化粧水は肌に「水分」を与えますが、すぐに蒸発をするため、水分を維持することはできません。「水分」の蒸発を防ぐには、保湿を通して「油分」を補給するしかないのです。
その「保湿」を怠ると、化粧水で与えた水分はもちろん、肌内部の水分まで奪っていくこともあります。
結果、肌の乾燥が加速し、カサカサ肌やシワ、気になるくすみなどに繋がります。
次に2つ目のニキビ肌について。
ニキビの原因は様々ですが、そのうちの1つが「皮脂の過剰分泌」です。
保湿ケアをおろそかにして、肌が乾燥した状態が続くと、肌表面からうるおいが逃げるのを防ぐために、かえって皮脂の分泌量が増えることがあります。
特に、乾燥によって肌の生まれ変わるサイクル(ターンオーバー)が乱れている場合、古い角質が肌に溜まり、毛穴をふさいで皮脂が詰まりやすくなってしまうのです(ニキビの原因)。
「何もしない」スキンケアが、様々な肌トラブルのきっかけになり得ることは本記事で紹介していますが、実は「保湿しない」スキンケアも同様に、肌トラブルのきっかけになるのです。
きちんと保湿ケアを行い、肌トラブルとは無縁な生活を送りましょう。
Q 洗顔しない方が肌は綺麗ですか?
肌の汚れを落とした方が肌は綺麗になりますが、落ちすぎる洗顔を過度に使用している場合はしない方が肌が綺麗になります。
毛穴汚れやほこり、化粧が溜まると肌荒れにつながることがあるため、汚れを落としましょう。
ただ、落としすぎる洗顔は肌バリアを崩す原因になります。
肌の潤いは保ちつつ、汚れを落とす低刺激クレンジングゲルを使用しましょう。
まとめ
肌のバリア機能は「何もしない」ことよりも、効果的なスキンケアと生活習慣の改善によって保たれます。
- 「何もしない」スキンケアは肌トラブルを起こす可能性があるため注意が必要
- 乾燥肌や敏感肌の人には「肌断食」より「プチ肌断食」
- 「プチ肌断食」では、肌への摩擦・刺激の軽減と、効果的なスキンケアアイテム選びが重要
- 健やかな肌を維持するためには肌断食よりも、スキンケアと生活習慣の改善が有効
- 生活習慣改善のポイントは、食事と睡眠の質改善、ストレス軽減とアルコールとタバコを控えること
ただ「何もしない」ではないことがわかっていただけたことと思います。
この記事を参考に「何もしない」スキンケアについて正しく理解し、効果的なスキンケアと生活習慣の改善によって健やかな肌を維持しましょうね。