感染症対策には、「手洗い」が有効です。
厚生労働省も帰宅時、調理の前後、食事前などの手洗いを奨励しています。
感染症対策の基本は、「手洗い」や「マスクの着用を含む咳エチケット」です。
ドアノブや電車のつり革など様々なものに触れることにより、自分の手にもウイルスが付着している可能性があります。
外出先からの帰宅時や調理の前後、食事前などこまめに手を洗います。引用:厚生労働省「手洗い・感染症対策へのご協力をおねがいします」
ハンドソープや石けんを使って60秒もみ洗い後、流水で15秒すすぐことでウイルスの数は、100万個から数十個にまで減らせます。
対策に有効な手洗いですが、手肌にとっては大きなデメリットになります。
厚労省が推奨するタイミングで手洗いをすると、最低でも1日4回、しっかりとした手洗いが必要です。
普通の肌なら問題ないかもしれませんが、敏感肌や乾燥肌の手肌にとって、大きなダメージになりえます。
手洗いの回数が増えるほど、手荒れが起きて、ボロボロになってしまう可能性が。
ロート製薬が行った調査によると、「自分の手に老化を感じる人」は47.6%。
「他人の手を見て老化を感じる人」は73.2%という結果に。
「自分の身体のどの部分に老化を感じますか?」(複数回答)という質問をしたところ、1位「顔」(65.4%)、2位「髪」(52.5%)、3位「手」(47.6%)という順になりました。また「他人で最も老けを感じる身体の部分」について聞いたところ、1位が「顔」(70.6%)、2位が「髪」(55%)、そして3位「手」(54.3%)という結果に。どちらも40代以上の女性の過半数が「手」に老化を感じているということが判明。
人とコミュニケーションをする際に、必然的に目にする「顔」や「髪」に加えて、意外と「手」も見られているということが判明。調査タイトル:「女性の老け手に関する調査」
対象者:全国の20代~60代女性800人引用:ロート製薬「「手」は顔ほどに年齢(モノ)を言う。老け見えの知られざる落とし穴?女性の老けは顔、髪と「手」がポイント!」
手って、意外と老化を印象づけるものなんですね。
せっかく外出できるようになっても、手荒れでボロボロだと残念な気持ちになるかもしれません。
そこで、この記事では、手洗いに強いキレイな手を保つハンドケアをご紹介します。
- 手洗いするとヒリヒリする
- 最近、手の乾燥が気になってきた
- 手の表面がゴワゴワしてきた
特に、上記のように感じている人にはおすすめの内容です。
この記事で紹介するハンドケアでキレイな手を保ち、外出を存分に楽しんでください。
1.手洗い後の肌を知る
まず最初に、手洗い後の肌の状況を知ってください。
そうすることで、ハンドケアに欠かせない大切なポイントが分かります。
手洗い前と手洗い後の水分と油分を測ってみました。
この実験結果から、以下のように考察できます。
①手洗い前
このときは、一般的な水分量と油分量です。
②手洗い直後
手洗い前と比べると、水分量が増えて、油分が減っています。
手洗いは水を使うのでタオルで拭き取っても、肌表面の水分が残っているために、水分量が増えています。
一方、皮脂は洗い流されて、油分の量が減っているわけです。
③手洗い後30秒経過
手洗い後30秒が経過すると、気温や体温によって、水分が蒸発します。
肌表面の水分が蒸発する際に、肌内部の水分ももっていく「過乾燥」が起きます。
また、皮脂も減ってバリア機能が低下しているために、一気に乾燥します。
その結果、水分量は47%から35%に減少。
約26%の水分がたった30秒で失われます。
乾燥状態になった肌を守るため皮脂が分泌されます。
そのため、油分の量は21%から37%に。
30秒で約1.5倍になりました。
④手洗い後1分経過
1分が経過すると、さらに水分の減少、油分の増加が進みます。
手洗い直後と比べると、水分量は40%減、油分量は50%以上増、になりました。
つまり、手洗い後に何もしないで放置していると、手肌は乾燥して、皮脂が多い状態になるということがわかりました。
2.手洗い後の手肌の状況にあったハンドケア
手洗い後の肌は、わずか1分で、水分が失われて、それを補うために皮脂が分泌されます。
そのため、以下の3つが手洗い後のハンドケアには重要です。
- スピード
- 油分補給
- 水分補給
詳しく説明していきます。
2-1.手洗いからハンドケアまでのスピードが大切
手洗いしてから、わずか1分で、肌の水分は40%も減ります。
そのため、手洗い後はできるだけ早いタイミングでハンドケアをする必要があります。
時間が経つほど、手肌の水分は失われて乾燥状態になってしまいます。
できれば、まだ水分量が通常の「手洗い後30秒以内」のケアが理想です。
1分が経過してしまうと、乾燥状態になり手遅れになりかねません。
2-2.油分補給が大切
手洗い後に、肌が乾燥する原因の一つは、ハンドソープや石けんによって皮脂が洗い流されるためです。
ハンドソープや石けんの洗浄力は強力です。
なぜなら、汚れだけでなく、ウイルスや菌を殺す必要があるからです。
だから、手洗い後の肌は、皮脂が少なく、非常に無防備な状態です。
油分補給は必須です。
手肌の油分補給と言えば、ハンドクリームです。
手洗い後は、水分の蒸発を防ぐために、30秒以内にハンドクリームを塗るのがおすすめです。
乾燥肌の人は、ハンドクリームの代わりに、保湿成分の配合された保湿クリームを塗ると効果的です。
2-3.水分補給が大切
手洗い後に、ハンドクリームを塗ることで、水分の蒸発が減少します。
でも、ハンドクリームでも、完全に水分蒸発を防げるわけではありません。
ハンドクリームを塗ったとしても、手洗いによって過剰に補給された水分は徐々に蒸発していきます。
そのため、ハンドクリームを塗っても、手肌が乾燥します。
そんなときは、水分補給も行いましょう。
お手持ちの化粧水やローションでOKです。
ハンドクリームの上からだと、はじいてしまうことがあります。
だから、油分を補給しても手肌に乾燥を感じる場合は、保湿クリームを塗った後に、化粧水やローションを塗るといいでしょう。
化粧水やローション、保湿クリームには、界面活性剤が配合されているので、通常のスキンケアと順番が違っても肌になじんでくれます。
3.スピード重視の水分と油分を同時に補給するハンドケア
手洗い対策には、「スピード・油分・水分」が必要です。
ハンドクリームや保湿クリームで油分補給。
化粧水やローションで水分補給をすることで手荒れを防ぐことができます。
でも、もっと良い方法があります。
それは、水分と油分を同時に補給するハンドケアです。
詳しく見ていきましょう。
3-1.水分と油分をひとつで補給するオールインワンジェル
水分と油分を補給する「オールインワンジェル」を使えば、かなりの時短効果が期待できます。
通常は2つの化粧品を使うところが、たった一つで済みます。
また、携帯性にも優れています。
2つよりも一つだけの方が持ち運びが便利です。
そのため、手早く水分・油分が補給できる「オールインワンジェル」がおすすめです。
3-2.保湿効果の高いオールインワンジェルの見分け方
ハンドケアに、オールインワンジェルを使用する場合、ひとつ注意点があります。
それは、「保湿力」です。
どうせ使うなら、保湿効果の高いオールインワンジェルを使いたいものです。
でも、同じオールインワンジェルでも、保湿効果はピンキリです。
一般的なスキンケアの補助的に使うタイプもあります。
そこで、オールインワンジェルの見分け方を紹介します。
同じシリーズに、化粧水・乳液・美容液など、他の保湿アイテムがないこと
オールインワンジェルと同じシリーズとして、他の保湿アイテムがある場合は、補助的に使う目的で作られている可能性が高いです。
本当にひとつで保湿できるなら、他のアイテムは必要がありません。
ですから、オールインワンジェルしかないシリーズだと、一つで保湿ができると思われます。
「抗シワ(効能)試験評価試験済み」のオールインワンジェル
抗シワ評価試験とは、「乾燥による小ジワを目立たなくする効果」を評価する試験です。
そのため、抗シワ評価試験をクリアするためには、一定以上の保湿力が必要となります。
保湿力が低いと、評価されません。
そのため、抗シワ評価試験済みのオールインワンジェルは、保湿力が高いといえます。
ハンドケアにオールインワンジェルを使用する場合は、上記の2つを考慮して選んでください。
上記の条件が当てはまるオールインワンジェルをお持ちでない場合は、当メディアを運営する株式会社アースケアの「手荒れ対策お試しセット」をぜひお試しください。
まとめ
手洗いに強いキレイな手を保つハンドケアのポイントは、以下の5つです。
- 手洗い後のハンドケアは、30秒以内に行う
- ハンドクリーム、乾燥肌の場合は、保湿クリームで油分補給する
- 油分補給だけで乾燥を感じるなら、化粧水やローションで水分補給する
- スピード重視で簡単にハンドケアしたいなら、オールインワンジェルを使う
- オールインワンジェルを使うなら、保湿効果の高いものを選ぶ
手荒れを防ぐために5つのポイントを実行して、手洗いに負けない、いつまでも若々しい手肌を保ちましょう。