乾燥肌を改善するには、「正しいスキンケア」を行うことが大切です。
この記事は、乾燥肌のスキンケアのポイントとなる『正しい保湿』を行う方法やその注意点をご紹介します。
私自身も若いころから乾燥に悩み、その後は乾燥が悪化した結果の敏感肌にも悩まされました。
ですから、「乾燥」の段階でケアをしておくことが大事なことが身にしみてわかっています。
間違ったスキンケアを続けていると、肌の乾燥を悪化させたり、肌トラブルの原因になることも。
ですから、乾燥肌に悩んでいる人は、この段階でケアをしてぜひ乾燥を改善してください。
この記事が、あなたのスキンケアの見直しになれば幸いです。
1.乾燥肌とは
『乾燥肌』とは次のような状態の肌をいいます。
- 肌がつっぱる
- かさつく
- かゆい
- 肌を触るとカサカサ、ザラザラする など
以上のように感じるときは、肌のうるおいを保つ「バリア機能」が壊れ、水分や皮脂が足りない状態である可能性があります。
さらに肌の乾燥が進行すると、肌のひび割れや、はがれが起きる場合もあります。
参考:化粧品講座「皮膚科学と化粧品」
1-1.乾燥肌の原因は?
肌のバリア機能が低下することによって乾燥が起こりますが、その理由はさまざまです。
ここでは、代表的なものを5つ紹介します。
乾燥肌の原因おもな5つ
- 誤ったスキンケア
- 空気の乾燥
- 紫外線
- 生活習慣の乱れ
- 加齢
自分にあてはまるかどうか、確認してみてください。
誤ったスキンケア
熱すぎるお湯で洗顔したり、必要以上に洗ったりすると、「必要な皮脂」まで失われバリア機能が低下する恐れがあります。
また、肌を過度にこするなどの刺激も乾燥に繋がります。
その他、保湿力が十分でない商品を使っている場合も、乾燥肌の原因になります。
空気の乾燥
エアコンの長時間の使用や、季節性の空気の乾燥なども、乾燥肌の原因になりえます。
直風に当たらない、加湿器を使用するなどして、部屋の湿度を調節しましょう。
紫外線
紫外線を受けると肌のターンオーバーが乱れ、バリア機能が低下し乾燥肌につながります。
夏だけではなく、一年を通しての紫外線対策やケアが必要です。
生活習慣の乱れ
生活習慣の乱れも、乾燥肌を引き起こします。
不規則な食生活や喫煙の習慣、ストレスによるホルモンバランスの乱れなどは、「肌のターンオーバーの乱れ」につながります。
肌の乾燥が気になる場合は、毎日の生活習慣も見直してみましょう。
加齢
加齢とともに、肌のバリア機能を構成する成分は減少します。
減少するペースに個人差はありますが、皮脂やヒアルロン酸などの保湿・保水成分が減っていき、肌の乾燥につながります。
1-2.乾燥肌をそのままにすると、どうなる?
乾燥肌をそのままにしておくと、シミやしわ、ニキビなどを引き起こす可能性があります。
メラニンが過剰に生成されるとシミができやすくなるように、乾燥肌になると肌のターンオーバーが乱れて、メラニン色素を含んだ角質が蓄積されやすくなりシミとなってしまうのです。
また、しわは肌の表皮の水分が不足するとできやすくなります。
ニキビも、肌の乾燥による毛穴のつまりが原因になる場合があります。
乾燥肌はいろいろな肌トラブルを引き起こすので、早めの改善となる「正しいスキンケア」を心掛けましょう。
2.乾燥肌の正しいスキンケア
肌の乾燥には、基本的にはスキンケアが効果的です。
この章では乾燥肌に効果のある「正しいスキンケア」について、詳しく解説します。
2-1.乾燥肌のスキンケア手順
ここでは、乾燥肌の正しいスキンケアの手順を解説します。
日々のケアで実践してみてください。
正しいスキンケアは以下の4つです。
洗浄
メイクをしている場合は、丁寧にメイクを落としてください。
肌に汚れが残っていると、毛穴につまることでターンオーバーが乱れてしまい、より乾燥が悪化する可能性があります。
洗顔は十分な泡でこすらずに行います。
肌の乾燥が気になるからといって、クレンジングや洗顔をしないのはよくありません。
詳しくはこちらの記事「乾燥肌におすすめのしっかり洗顔方法│石けんや洗顔料の選び方も紹介」で紹介していますので、ぜひ参照ください。
保湿
乾燥による肌荒れを防ぐためには、皮膚中の水分量を増加・維持することが基本である。(中略)スキンケア化粧品の基材設計においても、水を保持する作用と水の揮発を抑制する作用の両面から考え、これらを高いレベルで両立することが効果の高いスキンケアにつながる。
引用:資生堂グローバルイノベーションセンター岡本亨氏「高保湿スキンケア製剤の処方設計の考え方」
「水分を与え、それを維持すること」それが保湿です。
一般的な化粧品で言うと、「化粧水や乳液で水分を与え、クリームでそれを維持する」ことです。
洗浄後、なるべく早く保湿することがポイントです。
化粧水、乳液、クリームなど重ねて塗り、肌の水分・油分を補いましょう。
ただし、複数の保湿剤を使うことで摩擦などの肌の負担が大きくなることもあるため、注意が必要です。
保湿剤を塗るときは手でやさしく、こすらないようになじませましょう。
コットンは使い方によっては繊維が肌を傷つけることもあるため、不慣れな方にはあまりおすすめしません。
乾燥しやすい肌への保湿は、「保湿してもすぐ乾燥する肌をプルプルにする!おすすめスキンケア」で詳しく解説しています。
ぜひ参考にしてください。
紫外線(UV)カット
乾燥肌は肌のバリア機能が壊れているため、健康な肌よりも紫外線の影響を受けやすい状態にあります。
そのため、紫外線カットもしっかりと行いましょう。
日常紫外線ならば、SPF20~30程度の日焼け止めは、安全性と効果のバランスがいいのでおすすめです。
2月後半から紫外線が増えるため、夏場以外も対策が必要です。
紫外線対策をしても日焼けした場合は、日焼け箇所を冷やしたあと保湿するなど、アフターケアを行いましょう。
メイク
メイクは美しく見せるだけでなく、「紫外線」や「乾燥」から肌を守る効果があります。
保湿力が高くて肌になじみやすいアイテムを使ってメイクをしましょう。
乾燥による化粧崩れが気になる場合は、その箇所は重ねて重点的に保湿をしてください。
また、メイクでは下地もポイントになります。
保湿を意識したアイテムを使用しましょう。
最小限のメイクできちんとした感を見せるには、「肌荒れで化粧できない時、最小限のメイク用品でキチンと感を出す方法」を紹介しています。
2-2.乾燥肌のスキンケアで、気をつけるポイント
乾燥肌のスキンケアには、注意点があります。
ここではスキンケアのときに気をつけるポイントを具体的に解説します。
クレンジングのポイント
クレンジングでは、ミルクタイプやバームタイプ、ジェルタイプが肌に摩擦が起こりにくいためおすすめです。
また、クレンジングは肌をこすりすぎないように十分な量で汚れを落とし、ぬるま湯(34~36度ぐらい)で洗い流します。
長時間、クレンジング剤を肌に乗せるのは避けましょう。
しかし、あまりにも短時間だとクレンジング剤が肌になじまないため、1分間を目安にするとよいでしょう。
洗顔のポイント
洗顔の際、泡立てるタイプの洗顔料は、「よく泡立てて洗うこと」がポイントです。
泡立ちにくいときは、洗顔ネットを使ってみてください。
洗うときは、こすらずに泡を転がすようにするのがコツです。
泡立てない洗顔料だとそのまま使えて便利だし、ミルクタイプやジェルタイプだと摩擦が起きにくいのでおすすめです。
Tゾーンから洗いはじめ、ぬるま湯を手ですくって優しくすすぎましょう。
洗顔後はタオルを顔に優しく当てて水をふき取ります。
タオルでこすってしまうと、肌を傷つけることがあります。
保湿のポイント
洗顔後の肌は非常に乾燥しやすいので、なるべく早く保湿を行いましょう。
化粧水や乳液、美容液など、油分の多いものを必要に応じて重ねて、乾燥を防ぎます。
たたいたりこすったりすると、乾燥の悪化やしわの原因になる可能性があります。
塗るときは手のひらで温めながら、丁寧に保湿してください。
保湿の際は、乾燥しやすい口元や目元に重ねて塗ることもポイントです。
紫外線カットのポイント
日焼け止めは、「SPF」「PA」の値が十分なものを選んでください。
SPFはUV-B波を防ぐ効果を示す数値であり、数値が大きいほど、炎症を防ぐ効果が高いです。
PAは、UV-B波を防ぐ高価を示す数値であり、+の数が多いほど、肌の黒化などを防ぎます。
日常生活ではSPF20、PA++程度の遮光効果があれば十分です。
季節や天候にかかわらず、紫外線対策は必要です。また、こまめに塗り直すことで適切なUVカット効果を得ることができます。
メイクのポイント
事前に十分に保湿をすることで、乾燥による化粧崩れを防げます。
また、肌の乾燥が気になる時は、保湿効果のある下地やリキッドファンデーションやクリームファンデーションなどがおすすめです。
これらを使っても乾燥が気になるときは、ファンデーションに乳液を混ぜてみるなど、一時的な対処方法もあります。
2-3.乾燥肌のスキンケアの選び方
乾燥肌の場合、スキンケア商品の選び方もポイントです。
乾燥肌の人は、次の2つの視点でスキンケア商品を選んでみてください。
保湿力の高い商品を選ぶ
保湿力の高い商品は乾燥肌のスキンケアに欠かせません。
クレンジング剤、洗顔料、保湿剤、どれも保湿効果の高い商品を選んでください。
商品選びでおすすめするのは、「高保湿」とわかる商品であること。
たとえば、以下のような商品です。
- 乾燥小じわを目立たなくする効果がある「効能(抗シワ)評価試験済み」の化粧品
- 油分が配合されている
※参考:資生堂グローバルイノベーションセンター岡本亨氏「高保湿スキンケア製剤の処方設計の考え方」
刺激の少ない商品を選ぶ
乾燥肌の場合、刺激の少ない商品を選ぶことも大事です。
なぜなら、乾燥肌は刺激を受けやすくなっているからです。
スキンケア商品を選ぶときは、乾燥や刺激を招きやすいアルコールが入っていないものがおすすめです。
また、「弱酸性」「無香料」「無着色」などの表示に着目して商品を選ぶのも有効です。
保湿のスキンケアは、アイテムを重ねることでより保湿効果が高まりますが、スキンケアアイテムを数多く使うと肌に触れる回数が多くなるため、摩擦などの刺激も与えやすくなります。
保湿力に特化したオールインワンゲルは、ひとつでお手入れが完了するため刺激が少なく、十分な保湿効果を得ることができます。
また、化粧水を塗っている間に肌に必要な水分が蒸発してしまうこともあります。
乳液やクリームでは、「肌にふたをする」ことはできますが、水分の蒸発は防げません。
しかし、液体と固体の中間のゲル状であるオールインワンゲルなら、水分が蒸発しにくいため、高い保湿効果が期待できます。
3.ボディの乾燥対策はどうする?
ボディの乾燥を防ぐためには、お風呂の温度を高くしすぎないようにしましょう。
夏は38度、冬は40度までが目安です。
また、入浴時間は長くても15分くらいにしましょう。
体を洗うときは、ナイロンタオルでこすらないようにします。
私は乾燥・敏感肌なので、石けんをつけた手でそのまま洗っていました。
刺激なく洗えるのでおすすめですよ。
体を洗った後は、水分をふき取ったらすぐに、全身も保湿することが大切です。
この場合も、オールインワンジェルだと、顔や体のすべてに使いやすいので便利です。
手の乾燥が気になる場合は、手を洗うたびにハンドクリームを塗るように意識しましょう。
まとめ
乾燥肌をそのまま放置してしまうと、さまざまな肌トラブルにつながります。
正しいスキンケアで乾燥肌の改善をぜひ目指してみてください。
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乾燥肌対策には、私がつくった保湿に特化したオールインワンゲル「アクシリオ」がおすすめです。
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参考:
化粧品講座「皮膚科学と化粧品」
日本香粧品学会誌「保湿化粧品とその作用」
maruho 「皮脂欠乏症(乾皮症)のおはなし」