ニキビや吹き出物に悩むあなたがやるべき、コロナ後のスキンケア

マスク肌荒れ・ニキビ

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が、2019年12月初旬に、中国の武漢市で第1例目の感染者が報告されてから、2年半が経ちました。
その間、コロナの実態も判明し、マスクの有効性が薄くなってきました。
海外ではマスク着用義務がなくなり、日本でもマスクを取る日々が近づいています。

マスクをしなくてもいい状況は、特に、肌荒れに悩んでいる方にとって、嬉しいことではないでしょうか?
私の周りでは、マスクをしている部分に、ニキビや吹き出物ができることに悩んでいる方がたくさんいます。

コロナの期間が長期化することに比例して、ニキビに悩む方も増えています

マスクをする時間が減れば、肌は元通りになり、ニキビや吹き出物もなくなるでしょう。
と言いたいところですが、そう簡単なことではありません。
コロナ後、マスクを外した後のスキンケアを間違うと、ニキビや吹き出物がなくなるどころか、さらに悪化する危険性があります

この記事では、「ニキビや吹き出物に悩む方がやるべき、コロナ後のスキンケア」について、ご紹介します。
そして、コロナ後には、コロナ前よりもキレイな肌を手に入れてください。

目次

1.コロナ後のスキンケア

コロナ禍にできたニキビ肌には、コロナ前に行っていた通常のスキンケアでは不十分です。

「マスクによって以前より弱ったニキビ肌」に対応したスキンケアを行いましょう。
ここでは、コロナ後のスキンケアを詳細にご説明します。

1-1.できるだけマスクをはずす時間をつくる

口の周りにニキビができる主な原因は、主に、「マスクによる蒸れ」です。

マスクをすることで呼気に含まれる水分が口の周りに付着します。
あたかも肌が潤っているように感じるのですが、肌はふやけてしまいバリア機能が低下します。
そのため、通常なら問題ない肌への刺激や菌の繁殖によって、ニキビができてしまいます。

小林製薬が2020年7月にマスクの使用実態調査を行いました。

コロナ禍で、1週間のうち、マスク着用日数は平均5.6日。
1日の平均着用時間は約7時間と長期間・長時間化

5人に1人が体調不良を経験 マスク着用の長期間・長時間化に伴う悩みの実態」より抜粋

ここまでマスクを長期間・長時間するのは、この世に人類が誕生してから初めてです。

そのため、私たちの肌は、長期間・長時間マスクするように対応することができません。
そういった意味では、マスクによってニキビ肌になることは必然ともいえます。

 

コラム~お風呂に入ると、指がふやけるのは
過剰な水分によるバリア機能の衰えは、お風呂に長時間入った後、指がふやける状況と同じです。
特に、指先がブヨブヨになって、場合によっては少しの刺激で角層がはがれてしまいます。
本来、角層は肌を守る役割があるのですが、皮膚がふやけた状態では非常にもろくなりその役割を果たすことができません。
だから、肌荒れに悩む方、敏感肌、乾燥肌の方は、お風呂には入る時間を最長でも10分程度にしましょう。

1-2.マスクを外した後は、すぐさま保湿

マスクを外した後の肌は、ふやけた状態で、非常に無防備です。
さらに、過剰に付着した水分が、体温と気温によって蒸発します。
この際に、肌内部の水分まで一緒に蒸発する『過乾燥』という現象が起きます

入浴後の肌水分量

参照:日本健康開発雑誌39 一般財団法人日本健康開発財団 温泉医科学研究所による「入浴後皮膚乾燥と入浴中塗布化粧品の保湿効果」より

図のように肌は10分で通常よりも乾燥します。
こちらで紹介した図は入浴時によるものですが、マスクでも同様のことが起きています

このように乾燥した肌は、ニキビができやすい状況に。
だから、10分以上マスクを外す場合は、必ず保湿しましょう。
また、マスクを外した後、10分以内に保湿を行うことをおすすめします。

 

コラム~乾燥肌の人は、髪を乾かす前に
図のように、入浴後に『過乾燥』が起こります。
女性の場合、体をふいて、髪を乾かしていると10分なんてあっという間に経ってしまいます。
だから、体を拭いた後、すぐに保湿しましょう。
そのあとで、ゆっくり髪を乾かす順番がおすすめです。

1-3.外でマスクを外す場合は、『日焼け止め』は必須

マスクを外した肌は、かなり弱っています。
特に、ニキビ肌は通常よりかなりバリア機能が劣った状態です
そんなニキビ肌に、紫外線は大敵。

健康な肌でも紫外線は有害なのに、弱ったニキビ肌にとっては最悪の肌荒れ要因となります。
日焼け止めをせずに、日光を浴びるとニキビ肌が悪化する可能性が高まります。
そのため、外でマスクを外す場合は、必ず日焼け止めを塗ってください。

現在、シミに悩む人が増えているという調査があります

第一三共ヘルスケア株式会社(本社:東京都中央区)は、20代~50代女性を対象に、今年の紫外線対策に関する調査を行いました。
その結果、外出自粛下において紫外線対策がおろそかになっている女性が多く、今般の状況が女性の紫外線対策に影響を与えている可能性が示唆されました。
また、“透明感のある肌”に憧れ、透明感が失われることを気にする一方で、マスクが紫外線対策になるなどの誤解も生じていることが明らかになりました。

引用:第一三共ヘルスケア「長期的に増加傾向にある紫外線、強さのピークは8月

第一三共ヘルスケアの調査によると、コロナ禍による外出自粛の影響で、日焼け止めへの意識が薄くなり、肌の透明感がなくなり、シミに悩む人が増えています

紫外線対策に関しては、「今年は例年より紫外線対策を忘れがち」と回答した女性は、約半数(47.3%)にも。 さらに、「外出が少ないので紫外線対策をするのがおっくう」と回答した女性は、約7割(68.3%)もいます。

通常なら紫外線対策に日焼け止めとファンデーションを重ね塗りするのが一般的ですが、「今年は顔にファンデーションも日焼け止めも 塗らずに外出することが多い」と回答した女性は、約4割(38.9%)。
その結果、約4人に1人(24.8%)が「マスクをしているのに顔が日焼けし た」と回答しています。

こういった悩みは、紫外線対策の誤解が原因になっています

現に、「日焼け止めを塗るのは外出前の一回」と回答した人は70.9%。
「パッケージの記載よりも日 焼け止めを薄めに顔に塗る」ことを習慣としている人が47.6%。
「マスク(布マスク、不織布マスク)は顔の 紫外線対策になると思う」と回答した人も49.3%。

多くの方は、日焼け止めは1日1回、肌が白くならないように薄目に塗る、マスクが紫外線を防いでいると勘違いしています
マスクを外した後も、このような勘違いを続けていると、ニキビ肌になるだけでなく、肌の透明感は失われ、シミだらけに。

だからこそ、正しく紫外線対策を行いましょう。
紫外線対策は、こちらの記事に「効果的な紫外線対策|非常事態宣言が終わる前に、これだけは知るべき」にまとめていますので、参考にしてください。

2.コロナ後のスキンケア注意点

コロナ後のスキンケアを行う際に、注意点があります。
ここで紹介する注意点を理解することで、コロナ後のニキビ肌向けスキンケアを完璧に行うことができるので、ぜひチェックしておいてください。

2-1.保湿する前は、水分を拭き取る

マスクを10分以上外す場合は、きちんと保湿をする必要があります。

この際、マスクを外してすぐに保湿するのではなく、その前にタオルやハンカチなどで、口の周りの余計な水分を拭き取りましょう

この際、ニキビ肌は通常より弱っているので、ゴシゴシこするのではなく、肌にふわっと押し当てる感じでふき取ってください。
もし、可能であれば、洗顔して油分もしっかり落として、肌の状態をリセットできるとなお良いです。

2-2.保湿は、「水分と油分」を補給しましょう

マスクによって、肌に過剰な水分が付着していると言うと、油分だけ補給すればいいと考えがちです。
もちろん、何もしないよりは油分だけ補給するほうがマシなのですが、理想は水分・油分の両方をしっかり補給してください。

なぜなら、水分をふき取るときに、一緒に油分も取れてしまうからです。
特に洗顔をした後は、油分だけでなく水分もしっかりと補給しましょう。

正しく保湿するには、「効果がある保湿」と「効果がない保湿」を知っておくといいですよ。
ぜひこちらの記事「保湿効果って何?「効果的な保湿」と「効果のない保湿」の違いとは」を読んで、正しい保湿を知ってください。

2-3.日焼け止めは、SPFは20程度、ウォータプルーフ機能が必須

外でマスクを外す際は、弱ったニキビ肌に適した日焼け止めを使いましょう。
具体的には、以下の通りです。

  • 肌に刺激の少ない紫外線散乱剤だけ配合。紫外線吸収剤不使用のもの
  • 肌に負担をかける高SPFを避ける。日常の紫外線ならSPF20程度で十分
  • 水分に強いウォータープルーフ機能。ぬるま湯で落ちるタイプは厳禁

この条件であれば、弱ったニキビ肌への負担も軽減します。

条件に合った日焼け止めの選び方を別記事で解説しています。
敏感肌の日焼け止め選びに知るべき5つの条件と正しいUVケアの方法」を、ぜひ参考にして、肌に負担が少ない日焼け止めをお使いください。

まとめ:コロナ後のニキビ肌向けスキンケア

  1. できるだけマスクを外す
  2. 10分以上マスクを外す場合は、保湿(水分と油分を補給)する
  3. 保湿をするタイミングは、マスクを外して10分以内
  4. 外でマスクを外す場合は、必ず日焼け止めを使う
  5. 日焼け止めは、紫外線散乱剤のみ配合、SPF20程度、ウォータプルーフ機能必須

マスクを取る解放感を存分に味わうためにも、ぜひこの5つに気を付けたケアを実践してください。
そして、ニキビや吹き出物の悩みを解消しましょう。

この記事を書いた人

2000年アースケアを創業。保湿に特化したアクシリオの開発・販売を手掛ける。起業家ならではの人生観や自身の超がつく敏感肌・乾燥肌の経験談が愛用者に人気。

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