ニキビ肌に悩んだ私がおすすめする「ニキビ跡の治し方」徹底解説

ニキビ跡の治し方

ニキビ跡が残ってしまい、どうしたらいいか悩んでいる方がおられるかもしれません。
かく言う私も、ニキビ跡に悩んだ一人。

思春期ニキビから大人になってもニキビができていたので、いつも肌にある「赤い跡」に不安がありました
ずっと残るんじゃないかな…どうケアをしたら跡に残らないかな…そんな思いでした。

正しい対策を行えば、ニキビ跡を残さずにいられます。
今の私の肌は、ニキビ肌だったとは誰にも思われないぐらい、跡は残っていません。
ただし、ケアをしなかった背中は、残念ながらニキビ跡だらけです…。

そこでこの記事では、ニキビ跡への治療法、ニキビ跡ができる理由、跡に残さないための正しいスキンケアの方法などをご紹介します。

ニキビ跡をケアするには、まずはニキビ跡について詳しく知っておくと少し安心しますよ。
自分のニキビ跡がどのようにでき、現在どのような状態なのかを把握して、ケアをしていってくださいね。

目次

1.ニキビ跡の改善は皮膚科へ行きましょう

ニキビ跡のケアは、肌の生まれ変わりには周期もあって、時間がかかります。
ニキビ跡を早くキレイにしたい場合やケアをしていても目立ってきたという場合には、一度、皮膚科へ相談に行かれることをおすすめします

特にクレーターのような跡になると、セルフケアでキレイにすることは難しいので、皮膚科での治療しかありません。

また今あるニキビにも、炎症への内服薬や外用薬を処方してもらえますので、跡に残りにくくなることが期待できます

その他のニキビ跡も診察して治療法を提案してくれますので、一度も行っていない人はぜひ一度皮膚科に相談してみましょう。

1-1.「皮膚科」と「美容皮膚科」どちらがいい?

「皮膚科」は皮膚の疾患を治療するので、保険診療となります。

一方、「美容皮膚科」は肌を美しくするための治療であり、疾患の治療とは違うため、自由診療となります。
自由診療はクリニックによって金額が異なり、保険がきかないために金銭的負担も大きなものになることも。

クリニックにもよりますが、ニキビ跡は保険のきかない自由診療となることが多いので、美容皮膚科の範疇となる可能性が高いです。

ただ、ニキビ跡にお悩みの方は現在もニキビがあるかと思いますので、まず行くならば、「皮膚科」がおすすめです

保険資料内でできること・できないことを知って治療をする。
そして、治療をしても効果が得られない場合には、美容皮膚科の無料カウンセリングをいくつか受ける。
いくつかの美容皮膚科から情報を集め、信用ができるところを見つけてから、ニキビ跡の治療を相談する。
という手順を踏むことをおすすめします。

1-2.ニキビ跡で行われる治療方法の例

ニキビ跡の治療は、ニキビ跡の種類によって異なります。
美容皮膚科だと自分ではできない施術が受けられるため、一つの手段として覚えておきましょう。

赤みのあるニキビ跡

まだ炎症の残るニキビ跡には、レーザーやケミカルピーリング
という方法があります。

レーザーは肌に照射することでニキビ跡の赤みを改善していきます。
赤ら顔や毛細血管拡張症などにも使われる治療です。

ケミカルピーリングは、肌に残っている古い角質や老廃物などを溶かして取り除く方法です。
毛穴が詰まりにくくなり、新しいニキビ予防にも繋がります。

ただし、効果が高い反面、肌への副作用も大きくなります
自身の肌状態をよく知っている医師とよく相談してください。

シミ(色素沈着)のニキビ跡

メラニン色素の沈着には、ケミカルピーリングという手段があります。
濃度の高いピーリング剤が使われるため、効果が高い反面、肌への副作用も大きくなります。
自身の肌状態をよく知っている医師と相談の上、行いましょう

クレーターのニキビ跡

クレーターニキビ跡に有効だとされるのがレーザー治療です。
皮膚の表面が削れて穴が空いている状態なので、極小の点で皮膚を削り、凹凸を少なくしていきます。

ただし、1度では治療できないので数回繰り返す必要があります。
レーザーにもさまざまなタイプがありますので、医師と相談して行いましょう

1-3.処方される塗り薬や飲み薬

皮膚科や美容皮膚科でよく処方される薬について紹介します。

「外用薬だけでニキビが治り、ニキビ跡も薄まってきた」という話もお聞きします。
私自身も、炎症した赤ニキビ・膿のある黄ニキビには薬が効果的でした。

肌状態によって結果は異なりますが、薬を試したことがない方は、薬の使用も相談されるといいと思います

保険が適用される外用薬は、以下の通りです。

  • 外用レチノイド
  • 抗菌薬
  • 外用過酸化ベンゾイル製剤
  • 外用イオウ製剤
    (これらを配合したものもあります)

    また、保険が適用される飲み薬は、以下の通りです。

    • 抗菌薬
    • 抗生物質
    • 漢方薬

      2.ニキビ跡の種類と原因

      ニキビ跡にも、ニキビと同様に種類があります。

      ニキビの比較

      2-1.赤みのあるニキビ跡

      ニキビが治ったように見えるのに、まだ赤みが残っているのは、皮膚の内部でまだ炎症が残っているから
      また、傷ついた細胞を補修するため血管が開き、肌表面もニキビのダメージで薄くなっていることから赤く見えることがあります。

      いずれにしても赤いうちは修復する力が残っているので、早目の対処がニキビ跡を残さないポイントです。

      赤みのあるニキビ跡の原因

      アクネ菌が分泌する皮脂分解酵素「リパーゼ」によって毛穴の皮脂は分解されて、炎症物質に変化します。
      肌内部で炎症が起こると跡にも残りやすいので、ニキビの早い段階でケアすることが大切です。

      2-2.シミ(色素沈着)のあるニキビ

      茶色いシミのように、ニキビの跡が残ります。
      赤く見えるニキビ跡を放っておくと、メラニン色素が茶色の色素として残ってしまうのです

      一般に赤みのあるニキビ跡から約6ヶ月以上経過すると、茶色のニキビ跡に変わります。

      色素沈着してしまうとキレイにするのに時間がかかってしまうので、赤いニキビ跡のうちにしっかりケアをしましょう。

      シミのあるニキビ跡の原因

      赤ニキビ、黄ニキビまで悪化したニキビ、さらには赤いニキビ跡を放置したために起こります。
      虫さされやケガの跡が「茶色い跡になった」という経験がある人は多い通り、メラニン色素による現象です。

      ターンオーバーを繰り返すと自然に薄くなりますが、白ニキビの段階での早いうちのケアで肌状態を整えてメラニン色素を作らせないこともポイントです。

      2-3.クレーターのあるニキビ跡

      皮膚に凹凸ができ、月のクレーターのように見えるニキビ跡です。
      黄ニキビまで悪化し、皮膚の深いところまで炎症が及ぶと、皮膚表面が削られて凹凸に。

      皮膚を元の状態に再生することは難しく、セルフケアでキレイにするのはかなり難しいと言えます。

      クレーターのあるニキビ跡の原因

      ニキビが化膿するまで進行し、毛穴の壁が壊れたり、真皮まで達して、完全に修復できなかったために穴が空いたような跡になります。

      また、ニキビを間違った方法でつぶしたり、患部が不衛生になったりすると、クレーターのようなニキビ跡ができる原因になるので注意しましょう。

      2-4.背中のニキビ・ニキビ跡

      背中のニキビは、原因となる菌が顔とは違います。
      背中ニキビはマラセチア菌というカビの1種が原因で、「毛包炎」と言われる皮膚病です。

      しかしながら、背中には思春期ニキビと同じような一般的なニキビができることもあります。
      2つの皮膚病が混ざっている可能性もあります。

      背中ニキビが治らないという人は、皮膚科で原因を確認すると良いでしょう。

      背中ニキビ・ニキビ跡の原因

      2つの原因が考えられる背中ニキビ。
      マラセチア菌が増える原因の1つは、ボディーソープやシャンプーのすすぎ残しです。

      また、汗や皮脂、衣類の刺激、紫外線、ストレスといったさまざまな原因も考えられるので、まずは背中を清潔に保つよう心がけましょう。

      3.ニキビ跡を残さない正しいスキンケアの手順

      ニキビ跡にも種類があることがわかりましたが、間違ったスキンケアでは改善しません。

      正しいスキンケアの手順を知り、ニキビ跡をキレイにしていきましょう。

      3-1.注意点:ケアのしすぎ

      先に注意点をお伝えします。

      ニキビやニキビ跡に悩む人は、過剰なケアをする傾向にあるようです。
      私もニキビが気になるあまり、洗いすぎたり触りすぎたりしたことがありましたので、ついつい触ってしまう気持ちはよくわかります。

      触りすぎやケアのしすぎはかえって皮膚の刺激となり、バリア機能を低下させてしまうことも

      肌はターンオーバーの周期によって生まれ変わっていきますので、あせらず丁寧なケアを心がけましょう。

      ターンオーバーとは

      私たちの皮膚は、一番上を表皮というわずか0.2㎜の薄い膜が覆っています。
      そんなに薄い表皮ですが、4つの層からできており、一番表面が「角層」と呼ばれる部分です。

      表皮の一番奥、基底層で肌の細胞が生まれ、レンガを積み重ねたようにして角層を作っています。
      肌の底で生まれた細胞は上に押し上げられ、やがて角層となり、最後は自然にはがれ落ちていきます。

      この肌が生まれ変わるサイクルを「ターンオーバー」と呼び、年齢や個人差はあるものの、およそ28〜55日ですべての細胞が入れ替わっています。

      ターンオーバーが正常であれば、ニキビ跡もやがて薄くなりキレイになるのですが、ターンオーバーが乱れてしまうと長期間かかることに

      3-2.洗顔の手順

      洗顔の前に、まず手を石けんで洗ってキレイにしましょう。

      洗顔料が泡立てるタイプの場合は、ネットなどを使いよく泡立てます。
      十分な泡で肌を直接こすらないよう、やさしく洗います。
      皮脂の多い場所でも、ゴシゴシせずに乗せた泡で円を描くようにして汚れを浮かすイメージです。

      泡立てない洗顔料の場合は、商品の使用方法を良く見て、肌に摩擦を起こさないように、顔に広げましょう。

      すすぎは、人肌より温度の低いぬるま湯(34~36度程度)ですすぎ残しのないように行います。
      目の周りのくぼみや、髪の生え際などは洗顔料が残らないように注意してください

      顔を拭く際にも、タオルでゴシゴシこすらないように気をつけます。
      清潔なタオルを顔に押し当てるようにして、水分を吸い取らせる感覚です

      ニキビケア

      3-3.スキンケアの手順

      洗顔後は一時的に皮脂が減っている状態です。
      できるだけ早く乳液やクリームで油分を補ってあげましょう。

      洗顔直後は肌に水分を含んでいますので、そのまま乳液・クリームを塗ってもOK。
      洗顔後しばらく時間が経っているときや肌の乾燥を感じる場合には、化粧水を塗ってから、乳液・クリームを塗りましょう。

      化粧水や乳液をつけるときは、1度手のひらに取り、両手を合わせてから顔をやさしく包むようにして肌にのせていきます。

      肌につける行為も刺激になるため、塗るというより、手のひら全体で押さえるようにつけるのがコツです

      3-4.番外編:毎日の生活習慣

      スキンケアと共にぜひ行っていただきたいのが、生活習慣の見直しです。

      ニキビの原因のひとつである皮脂の過剰な分泌は、男性ホルモンの影響を受けています。
      私たちの体はホルモンでコントロールされていますが、昼夜で分泌の仕方が違うものがあります。

      睡眠不足が続いたり、夜型生活を送っていたりすると、ホルモンバランスが崩れて皮脂の分泌が促されることがあるので、規則正しい生活を送ることが望ましいです

      ストレスもまた、ホルモンバランスを崩す一因です。
      ニキビの原因として遠いように感じても、日頃から上手にストレスを発散させるようにしたいものです。

      ときには自分を甘やかし、チョコレートやケーキなど甘いものを食べたり、ただ一日ゆっくり眠る日を作ったり、と自分が心地よいと感じる日をつくることを私はおすすめします。

      また、ニキビやニキビ跡は清潔にすることも大切。
      枕や掛け布団などの寝具や、顔に触れるタオルなどはこまめに清潔なものに変えてくださいね。

      3-5.重要:ニキビ跡になる前のケア

      ニキビが跡になってしまうと、元の肌に戻すのは難しくなります。
      だからこそ、ニキビ跡になる前のケアがとても重要です。

      特に赤ニキビまでの段階でケアすること、そして新しい白ニキビを作らないようにすることの両方が必要

      そのためには、正しいスキンケアと生活習慣の両面から改善していってください。
      ニキビを悪化させないことが、ニキビ跡予防の大切なポイントになります。

      まとめ

      ニキビ肌に悩んだ私が、ニキビ跡の治し方を解説しました。
      ニキビ跡を残さないポイントは以下の3つです。

      • ニキビ跡は皮膚科で相談する
      • ニキビ跡の原因を知り、対処方法を知る
      • 正しいスキンケアでニキビ跡を残さない

      ニキビ跡になる前のケアも大切ですので、ニキビ跡をケアしながら新たなニキビのできない肌へのアプローチもぜひ併せて行いたいです。

      ニキビケアについては、こちらの記事「ニキビの原因と予防方法を徹底解説|効果的なスキンケアと生活習慣」と「ニキビケアがわかる|原因からタイプ別のケア方法まで解説」も参考になります。
      ぜひ併せてご覧くださいね。

      この記事を書いた人

      化粧品開発やスキンケアアドバイザー歴22年目。自身のオイリー肌・ニキビ肌が改善したことからスキンケアに目覚める。3児の母でもあり、”0歳からのスキンケア”を実践している経験豊富さから、記事内容は幅広い。日本化粧品検定1級・薬機法医療法遵守広告代理店認証YMAAマーク取得者。

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