まぶたのカサカサや乾燥は、加齢や生活習慣、メイクなど様々な原因で起こる肌トラブルです。適切なケアを行わないと、ただれやかゆみなどの症状が現れる可能性があります。このブログでは、まぶたが乾燥する原因と対策、メイクの賢い使い方、おすすめの保湿アイテムなど、デリケートなまぶたに優しいスキンケア術を詳しく解説します。
1. まぶたがカサカサになる原因と対策
まぶたのカサつきは、生活習慣やさまざまな外的要因によって引き起こされることが多いです。ここでは、まぶたがカサカサになる主な原因と、それに対する効果的な対策を解説します。
1-1. 乾燥
まぶたのカサつきの最も一般的な原因は乾燥です。特に冬の寒い時期やエアコンの効いた室内では、空気が乾燥しやすくなります。まぶたは皮膚が非常に薄いため、水分が失われやすく、こうした環境下では特に影響を受けることが多いのです。また、年齢を重ねるごとに、皮膚の新陳代謝が低下し、水分や油分を保持するのが難しくなる場合があります。特に、更年期はエストロゲンが減少し、乾燥がさらに進行します。
1-2. 摩擦
まぶたは皮膚がうすく繊細ですが、刺激を多く受ける部位です。例えば、メイクをする際・落とす際のクレンジングや、コンタクトレンズの着脱などで摩擦が生じます。また、花粉などのアレルギー反応で目がかゆくなり、ついついまぶた周りをこすってかいてしまうことも。摩擦によって、皮膚の角質層が損傷し、天然保湿因子(NMF)や細胞間脂質、皮脂膜などの保湿成分が失われることがあります。
1-3. メイク製品
メイクアップ製品もまぶたに負担をかける原因の一つです。特にファンデーションやアイシャドウ、マスカラは、摩擦を引き起こしてまぶたの皮膚を刺激することがあります。さらに、金属アレルギーがある方は、メイク製品に含まれる金属成分が反応し、かゆみや赤みを引き起こすことも考えられます。
1-4. アレルギー
皮膚の接触反応は、化粧品や洗浄料、さらには周囲の環境に存在するアレルゲンによって起こることがあります。アレルギー反応が出ると、まぶたにかゆみや赤みが生じ、さらに悪化するとカサカサした状態になりやすくなります。
2. 保湿ケア方法とおすすめアイテム
保湿ケアのポイント
まぶたは非常に繊細な部分で、適切な保湿ケアが欠かせません。肌の水分・油分を効果的に保つために、しっかりと保湿を行いましょう。以下の保湿方法を取り入れることで、まぶたを潤いで満たすことができます。
水分・油分を補給する
カサカサまぶたの主な原因である乾燥を防ぐためには、肌に水分を与え、維持する必要があります。水分だけを補給しても、簡単に蒸発し、さらに肌内部の水分まで一緒に蒸発するか乾燥が起きてしまいます。したがって、化粧水などの水分と、乳液やクリームなどの油分の両方を、バランスよく同時に与えましょう。
低刺激アイテムを選ぶ
まぶたがカサカサして、乾燥が深刻な場合、肌のバリア機能はかなり低下しています。レチノールなどの注目度の高い美容成分は、バリア機能が低下した肌には強い刺激となります。まぶたがカサカサしている時は、低刺激でシンプルな高保湿スキンケアを行い、肌のバリア機能を正常に戻すことが最善です。
アイクリームを使用する
効果的なまぶた専用のアイクリームや美容液を使うことで、保湿効果が格段に高まります。アイクリームはあくまで化粧品であり、医薬品ではありませんが、細かい乾燥小ジワや弾力不足の改善に役立ちます。注意点として、まぶたにアイクリームだけを使用している場合は、水分が不足している可能性が高いです。こってりとした使用感のアイクリームは油分が多く配合されているためです。水分をしっかり補給してから、アイクリームを重ねるのが効果的です。
(参考記事:アイクリームの正しい使い方 | 塗る範囲や他の化粧品との併用などを解説)
日中もこまめに保湿する
まぶたがカサカサしている時は、深刻な乾燥を対処するために、朝・晩に加え、日中もこまめに保湿しましょう。この際も化粧水(水分)だけでなく、油分も与え、蒸発を防ぐことが大切です。
カサカサまぶたにおすすめのアイテム
アクアテクトゲルとフルラメラアイクリームのダブル使いがおすすめです。
アクアテクトゲル
超敏感肌・乾燥肌の開発者が「健康肌」を目指すために作ったゲルです。これ1本で水分・油分を肌にバランスよく与え、高保湿を実現します。そのため、化粧水や乳液などの複数アイテムを使用したスキンケアと比べて、摩擦を軽減することができます。また、アルコール・香料・着色料は不使用で、3つの安全性テスト済み(※)なので、安心して使用することができます。(※パッチテスト・アレルギーテスト・スティンギングテスト)
マイルドな洗顔料もついて、初回限定550円でお試しいただけます。
フルラメラアイクリーム
上記のアクアテクトゲルは保湿力が高いため、重ね付けることで、まぶたのカサカサを改善することができます。しかし、こまめに保湿することが難しい場合はフルラメラアイクリームを上から重ねることでより効果が持続します。油分と水分が幾重にも重なった「ラメラ」というクリームの構造が、崩れにくく、肌内部の水分を捕まえ続けてくれるためです。また、抗シワ試験で、「使用4週間後の目視による判定で、目元のシワが浅くなった方が58.8%いた」という結果も出ています。※効能試験評価済み
毎日の習慣としてまぶたの保湿ケアを取り入れ、健康的で美しい目元を保つことを目指しましょう。
3. クレンジング・洗顔方法とおすすめアイテム
クレンジング・洗顔のポイント
まぶたは非常に繊細であり、クレンジング・洗顔が原因で肌状態が悪化することがあります。以下のポイントをおさえてクレンジング・洗顔を行うことが大切です。
摩擦を抑える
アイメイクをした場合は、しっかりとメイクを落とすために、ゴシゴシとこすってクレンジング・洗顔する方が多いです。しかし、そのようなクレンジングによって大きな摩擦が生じ、まぶたの乾燥(カサカサ)や、シワ・シミ・たるみなどの肌老化につながってしまいます。ダブルクレンジング不要のアイテムであれば、肌に触れる回数(摩擦)を半分に減らすことができます。
マイルドな洗浄力を選ぶ
落ちにくいメイクをした場合を除いて、クレンジング・洗顔料はマイルドな洗浄力のアイテムを選びましょう。洗浄力が強すぎると、肌に必要な皮脂まで取り、乾燥を加速させるためです。一般的にオイルタイプのクレンジングは洗浄力が強いアイテムが多く、ミルク・クリーム・ゲルタイプのクレンジングは洗浄力がマイルドなアイテムが多いです。
カサカサまぶたにおすすめのアイテム
ダブルクレンジングゲルの使用がおすすめです。
ダブルクレンジングゲル
超敏感肌・乾燥肌の開発者が「健康肌」を目指すために作ったクレンジング・洗顔料です。弾力のあるなめらかなゲル状で、肌と手の間の摩擦を抑えます。皮脂を取り過ぎないマイルドな洗浄力で、汚れは落とし、うるおいは肌に残します。また、アルコール・香料・着色料は不使用で、3つの安全性テスト済み(※)なので、安心して使用することができます。(※パッチテスト・アレルギーテスト・スティンギングテスト)
4. カサカサまぶたにやさしいメイク術
まぶたは顔の中でも最もデリケートな部位のひとつです。メイクは美しさを引き立てるための大切な手段ですが、同時にまぶたにダメージを与える原因にもなります。ここでは、まぶたにやさしいメイク術をご紹介します。
まぶたへの負担を減らすメイクアップ
メイクをする際、まぶたへの刺激を最小限に抑えるためには、以下のポイントに注意しましょう。
落としにくいポイントメイクは控えて
ウォータープルーフのマスカラやアイライナーなど、落としにくいポイントメイクをすると、その分クレンジングでしっかり落とす必要が生じます。前述のように、洗浄力の高いクレンジングは肌に負担がかかるため、控えた方が良いです。肌が落ち着くまでは、お湯落ちするマスカラなどに変更したり、ナチュラルメイクで過ごしたりしてみてください。
ベースメイクは使用アイテムを減らして
日焼け止め、化粧下地、ファンデーション、コンシーラーなど、使用アイテムが増えるほど、肌に触れる回数(摩擦)も増加します。まぶたがカサカサしているときは、摩擦を軽減するために、使用アイテムを思い切って減らしてみましょう。おすすめは、肌馴染みの良いカラーの日焼け止めを使用することです。一つで紫外線対策を行いながら、ナチュラルに肌をカバーすることができます。(▶おすすめの日焼け止め)
低刺激アイテムを選んで
敏感肌用に開発された低刺激性の化粧品を選ぶことで、かぶれやかゆみのリスクを減少させることができます。アレルギーテスト済みや香料・合成色素が無配合の商品を選ぶようにしましょう。また、アイシャドウには酸化鉄や酸化チタンなどが配合されていることが多いですが、独自技術によってコーティングしている商品(金属アレルギー対応)もあるため、金属アレルギーの方はそちらを探してみてください。
落としにくいメイクを落とすには
出来る限り、落としにくいメイクは控え、マイルドなクレンジング・洗顔料を使用するべきです。しかし、イベントなどがあって、どうしても落としにくいメイクをした場合は、以下のようにメイクを落としましょう。
- コットンを使用:コットンにメイク落としをたっぷり含ませて、まぶたの上で数秒置くことで、優しくメイクを浮かせましょう。
- マスカラリムーバーを使用:落としにくいマスカラは、マスカラリムーバーを使用して、丁寧にまつ毛をとかすように落としましょう。
これらの方法を取ることで、まぶたへの負担を抑えてメイクを落とすことができます。
5. カサカサまぶたは病気が原因?
以下ではまぶたがカサカサとする場合に、考えられる病気を紹介します。
アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎は、かゆみを伴う湿疹が主な症状の慢性皮膚疾患です。皮膚のバリア機能が低下し、外部からの刺激に敏感になるため、乾燥や炎症が悪化しやすくなります。原因としては皮膚バリア機能異常や免疫異常があり、悪化要因として汗やストレスも挙げられます。治療には保湿ケアや抗炎症治療が有効です。汗やストレス、ハウスダストなどが症状を悪化させる要因となります。
接触皮膚炎
接触皮膚炎は、皮膚が刺激物やアレルギー物質に触れることで起こる炎症性の皮膚疾患です。主な症状はかゆみ、赤み、腫れ、水ぶくれなどです。種類は、強い刺激による刺激性接触皮膚炎、特定のアレルギーによるアレルギー性接触皮膚炎、光に反応する光接触皮膚炎の3つに分類されます。原因物質には植物、化粧品、金属などが含まれます。治療は原因物質の除去やステロイド外用薬の使用が一般的です。予防には、原因物質に触れないことが重要です。
眼瞼炎
眼瞼炎は、まぶたの縁や全体に炎症が起こる疾患で、主な症状は発赤、かゆみ、腫れ、目の違和感、ドライアイなどです。原因には、ブドウ球菌などの感染、アレルギー反応、皮脂腺の分泌異常が含まれます。種類には、前部眼瞼炎、後部眼瞼炎、眼瞼皮膚炎、眼角眼瞼炎があります。合併症として逆さまつげや角膜潰瘍、ドライアイが見られることがあります。治療は抗生物質やステロイドの使用、まぶたの洗浄が一般的です。予防には目を清潔に保つことが重要です。
皮膚科を受診して
スキンケアや生活習慣に問題がないにも関わらず、まぶたのカサカサが改善しない、または症状が悪化している時は、皮膚科を受診しましょう。また、皮膚科を受診し、ステロイドなどの外用薬を処方された場合も、医師に相談の上、保湿は継続して行いましょう。
よくある質問
まぶたがカサカサになる主な原因は何ですか?
まぶたのカサつきの主な原因は乾燥、メイク製品の影響、アレルギー反応、加齢による皮膚の変化などが考えられます。特に冬季や乾燥した環境では水分が失われやすく、また年齢とともに肌の新陳代謝が低下することで乾燥が進行しやすくなります。
メイクがまぶたを傷つける場合、どのような対策が効果的ですか?
まぶたにやさしいメイクのポイントは、落としにくいメイクを控えること、使用アイテムを減らすことなどです。また、メイクオフの際に丁寧な洗浄が重要となります。
まぶたの保湿ケアはどのように行えばよいですか?
まぶたの保湿には、アイクリームやオールインワンジェルなどの専用アイテムの使用が効果的です。さらに、手のひらで優しくマッサージしたり、化粧水を重ねづけするなどの方法も有効です。特にヒアルロン酸やセラミドなどの保湿成分が配合された製品を選ぶと良いでしょう。
接触皮膚炎や眼瞼炎の症状が出た場合はどのように対処すべきですか?
接触皮膚炎の場合は、まず原因となる製品の使用を中止し、保湿ケアや冷却処置を行います。症状が改善しない場合は専門医に相談しましょう。眼瞼炎の場合は、手洗いと清潔保持、早期の眼科受診が重要です。専門医の指導のもと、適切な薬の使用と温めるケアを行うことが大切です。
まとめ
まぶたのカサカサや乾燥、接触皮膚炎や眼瞼炎などの悩みには、適切なスキンケアと生活習慣の改善が大切です。メイク方法の見直しや保湿ケアの実践、原因物質の特定と回避など、自分のまぶたの状態に合わせてさまざまな対策を講じることで、健やかで美しい目元を保つことができます。年齢や体調の変化に合わせて柔軟にケアを調整し、専門医の助言も得ながら、まぶたの健康維持に継続的に取り組んでいきましょう。