化粧水をたっぷり使う意味はない?正しい使い方でうるおい美肌を手に入れよう

化粧水をたっぷり使う意味はない

近年、美容に関心が高まり、化粧品やスキンケア製品の種類も増えてきました。中でも化粧水は、肌に水分を与える役割を果たしています。「化粧水はバシャバシャとたっぷり使う方が良い」という美容法を信じている方が多いですが、実はそれは間違っています。本ブログでは、化粧水の正しい使い方や、肌に潤いを与えるために役立つ情報を詳しく解説しています。

はやく効果的なケアを知りたい方は「4. 化粧水よりおすすめの「正しい保湿方法」とは?」からチェックしてみてください。

目次

1. 化粧水をバシャバシャとたっぷり使うのは間違い

化粧水をたっぷり使用する様子

多くの女性が「化粧水はたっぷり使うべき」と考えていますが、実はこのアプローチには注意が必要です。過剰に使用することで、肌に悪影響を与え、逆に乾燥を招いてしまうこともあるのです。

無駄になってしまう

表皮の断面

化粧水を含む化粧品がアプローチできるのは、肌の角層層まで。角層層は、表皮の最表面にあり、厚さは平均で約0.02ミリメートルと非常に薄い膜です。したがって、いくらたくさんの化粧水を使用しても、皮膚の角層層が吸収できる水分量には限りがあり、過剰な水分は肌に浸透せず、無駄になってしまいます

過剰な使用は経済的な観点からも無駄が多いです。必要以上の化粧水を使ってしまうと、化粧品代がかさみます。長期的には、適切な量を使ってしっかりと保湿する方がコストパフォーマンスも良く、結果的に経済的です。

むしろ乾燥しやすくなる可能性アリ

化粧水は95%以上が水

化粧水のうち、約95%は水でできているため、化粧水はほぼ水でできていると言っても過言ではありません。

化粧水をたっぷり使用しても、その水分のほとんどはすぐに蒸発してしまいます。さらに、蒸発する際に、肌内部の水分も一緒に蒸発させる「過乾燥」を引き起こします。

化粧水により過乾燥が進む

結果として、元々肌に存在する天然の保湿因子まで失われてしまうのです。

このような理由から、化粧水をバシャバシャとたっぷり使うのは無意味で、むしろ肌状態を悪化させる可能性があります。特に敏感肌や乾燥肌の方は、このような美容法は控えるべきでしょう。以下では、正しい保湿を実践するための知識を紹介します。

2. 保湿の3大要素を理解する

角質層の3つの保湿因子

肌の健康を維持するためには、保湿が極めて重要です。しかし、水分をただ補給するだけでは不十分であり、肌自身が保湿を行える機能についても理解することが必要です。本セクションでは、保湿に欠かせない「保湿の3大要素」について詳しく探っていきます。

①NMF(天然保湿因子)

NMFとは、肌が自然に生成する保湿成分で、主にアミノ酸を中心とした構成になっています。この成分は水分を保持する能力に優れており、肌の水分バランスを保つ上で非常に重要です。しかし、年齢が進むにつれてNMFの量は減少しがちですので、乾燥を感じやすい方には、NMFを意識したスキンケアが必要となります。

②角質層の脂質

角質層の脂質は、肌の最外層に位置する脂質成分で、主にセラミドが豊富に含まれています。これらの脂質は、肌の細胞同士を結びつけて水分を保持する役割を果たし、肌のバリア機能を強化します。したがって、乾燥肌や敏感肌の方には不可欠な成分です。

③皮脂膜

肌の表面に存在する皮脂膜は、汗と皮脂が混ざり合ったものであり、肌内の水分が蒸発するのを防ぐ役割を果たします。この膜は天然の保湿バリアともいえ、外的刺激から肌を守る役割もあります。

3大要素が健康な肌を支える

敏感肌の肌荒れが悪化した様子

これらの要素が適切にバランスを保つことで、肌の保湿性能が向上します。これを肌のバリア機能と言い、外的な刺激や肌のうるおいである水分の蒸発を防ぎます。一方でこのバランスが失われる(バリア機能が低下する)と、乾燥や様々な肌トラブルが起きてしまうのです。

バリア機能が低下する理由は以下のような点があります。

  • 環境の変化
  • 睡眠の不足
  • 水分補給の不足
  • 加齢による乾燥
  • 間違ったスキンケア

この中でも最も多いのが、「間違ったスキンケア」による肌のバリア機能の低下です。(参考記事:正しい保湿とは?肌が乾燥する原因と対処法を徹底解説

以下では、「正しい保湿方法」を紹介いたしますので、ご自身のスキンケアを見直してみてください。

3. 化粧水を使用した「正しい保湿方法」とは?

化粧水

化粧水の適量と使い方

化粧水を使用する際には、適量が重要です。一般的に、化粧水はメーカーが推奨する量を基準にするのが理想的で、その量を丁寧に肌に馴染ませることが求められます。過剰に使うことで得られる効果は限られており、肌への負担が逆に増える可能性もあるため注意が必要です。

塗り方の基本

化粧水は、以下のような方法で使用しましょう:

  1. 手で全体を覆う:手のひらに適量を取り、顔全体を覆うように塗ります。
  2. ポイント別に伸ばす:目元、口元などの塗りにくい部分に、指で優しく塗っていきましょう。
  3. ハンドプレス:最後に両手のひらで軽くプレスし、化粧水を浸透させることを意識します。この際、こすらないことが大切です。

注意点

以下のような点に注意してください:

洗顔後すぐに使用する

水で濡れた後は急激に乾燥が進行します。洗顔後1分以内に化粧水を使用しましょう。

摩擦に注意する

化粧水を使う際には、ゆっくりとした呼吸で、落ち着いた動作で行ってください。急いで強い力を加えたり、こすったりすると、肌への刺激となります。

化粧水だけではNG!乳液やクリームも使用する

化粧水は水分しか補給できず、油分は補給できない

保湿において重要なことは水分・油分のバランスです。化粧水は水分しか補給できないため、必ず乳液やクリームなどでフタをしてください。

4. 化粧水よりおすすめの「正しい保湿方法」とは?

化粧水を使用した保湿にはデメリットがある

化粧水は水分しか肌に補給できないため、乾燥を防ぐためには、乳液やクリームなどの油分を重ねる必要があります。しかし、複数アイテムを使用することには以下のようなデメリットがあります。

化粧水を使用したケアのデメリット

使用量のバランスが難しい

化粧水は水分を、乳液・クリームなどは油分を肌に補給します。効果的な保湿とは、肌に最適なバランスで水分・油分を補給することです。毎日のスキンケアで、肌に最適なバランスで化粧水・乳液・クリームを使用するのはかなり難しいです。

摩擦が増える

一番のデメリットは摩擦です。化粧水だけでは、乾燥を防ぐ保湿が行えないため、複数アイテムを使用します。使用アイテムの数が増えるだけ、肌に塗布する回数(摩擦)が増えてしまいます。摩擦は、敏感肌・乾燥肌を悪化させる刺激、そして、シミやシワなどの肌老化の原因にもなります。

時間・コストがかかる

アイテムの個数が増えるだけ、スキンケアにかかる時間やコストが増えます。商品のライン使いを推奨する化粧品メーカーが多いですが、それはライン使いをしてもらう方が会社が儲かるためです。本来なら1つのアイテムで役割を果たせるにもかかわらず、あえてそれを分けて商品を作り、ライン使いを推奨しているともいうことができます。

化粧水よりアクアテクトゲルがおすすめ

高保湿 スキンケア

アクアテクトゲルは、超敏感肌・乾燥肌の開発者が「健康肌」を目指すために作ったゲルで、1本で高保湿・低刺激を実現します。前述のような「化粧水を使用したスキンケア」のデメリットを解消します。

“おすすめポイント”

  • 油分・水分をバランスよく補給する
  • 16種類の保湿成分を配合
  • アルコール・香料・着色料不使用で低刺激
  • 3つの安全性テスト済み(パッチテスト・スティンギングテスト・アレルギーテスト)

初回550円でお試しいただけます。(肌にやさしい洗顔料付き)

商品の詳細をチェック

よくある質問

化粧水を大量に使うのはなぜ避けるべきですか?

大量に使うと水分が早く蒸発してしまい、肌に必要な保湿成分が十分に残らず、かえって肌が乾燥してしまうこともあるためです。適量を使い、しっかりと肌に浸透させることが重要です。

化粧水の適切な使い方とは?

手のひらに適量を取り、優しく顔全体に広げるのが基本です。洗顔後すぐに使い、その後に美容液や乳液を使うことで保湿効果が高まります。摩擦を起こさないように、落ち着いた動作で行うことも大切です。

肌の保湿に必要な3つの要素とは何ですか?

NMF(天然保湿因子)、角質層の脂質、皮脂膜の3つが肌の保湿を支える重要な要素です。これらがバランス良く保たれることで、健康的な肌を保つことができます。

肌をうるおすには?

肌に水分・油分をバランスよく補給する保湿を行いましょう。化粧水だけでは、水分しか補給できず、すぐに水分が蒸発してしまうため、乳液やクリームなどの油分を重ねて、フタをする必要があります。肌への摩擦を軽減したい場合は、アクアテクトゲルがおすすめです。1本で高保湿を実現するため、複数のアイテムを使用するのに比べて、摩擦を軽減することができます。

まとめ

本記事では、化粧水の正しい使い方やエイジングケアに効果的な成分について詳しく解説しました。化粧水をたっぷり使うのは逆効果であり、適量を丁寧に肌に浸透させることが大切です。また、保湿の3大要素であるNMF、角質層の脂質、皮脂膜が肌のバリア機能を担っており、それをスキンケアで補うためには、水分・油分をバランスよく補給する必要があります。したがって、化粧水を使用する場合は、乳液やクリームなども併用しましょう。

この記事を書いた人

大阪の化粧品会社、株式会社アースケアに勤務。
日々、お客様の肌相談や健康肌づくりのためのスキンケアに関する情報発信を行っています。

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