洗ってるのに『頭皮のかゆみ』が辛い…乾燥の原因はシャンプーかも

頭皮のかゆみ

自社調査の結果、20代女性のうち、65.1%の方が「頭皮のかゆみ」を感じたことがあるとわかりました。毎日キレイに頭皮を洗っても、頭皮がかゆく、かきむしってしまう。そんな頭皮のかゆみの悩みは、実は多くの人が経験する不快な症状です。

結論としては、頭皮の乾燥・かゆみが気になる場合は、洗髪方法を見直すことが最も効果的です。シャンプーを変えてもなかなかかゆみが治まらない場合は、

目次

頭皮のかゆみの原因

頭皮を掻く様子

頭皮のかゆみは、さまざまな要因によって引き起こされ、個々の状態によって異なることがあります。このセクションでは、主な原因を詳しく解説します。

乾燥

最も多いのが乾燥による頭皮のかゆみです。頭皮は、痛覚が鈍く、毛髪によって守られているため、たくましく感じますが、実は肌よりも乾燥しやすく、とても繊細です。乾燥によって頭皮のバリア機能が低下すると、小さな刺激に対して敏感になりやすくなります。

汗や皮脂

頭皮は多くの汗腺と皮脂腺が存在し、これらの分泌が過剰になることがあります。このような状況では、頭皮に常在する微生物が繁殖しやすく、皮膚のバランスが崩れることがあります。特に脂肪酸の生成が増加すると、刺激物質が生成され、かゆみの原因となることがあります。

ヘアケア製品

日常的に使用しているシャンプーやトリートメントに含まれる化学成分や香料がアレルギーを引き起こし、かゆみを引き起こす場合があります。さらに、十分にすすぎができていないと、シャンプーやトリートメントが頭皮に残留し、かゆみなどのトラブルを招くことがあります。

皮膚疾患

時には、皮膚疾患が原因で頭皮がかゆくなることもあります。脂漏性皮膚炎や接触性皮膚炎、乾癬などは、かゆみを伴う代表的な疾患です。これらの症状が見られた場合は、早めに専門医を受診することが望ましいです。

ストレス

日常生活でのストレスや心的な影響も頭皮のかゆみに関連しています。ストレスが自律神経やホルモンバランスを乱すと、かゆみの原因となる物質が増加することがあります。心の健康管理も頭皮環境を良好に保つためには不可欠です。

頭皮の乾燥・かゆみを招く誤解

先ほど紹介したように、頭皮のかゆみは乾燥が原因で起こることが多いです。ではなぜ頭皮が乾燥してしまうのでしょうか。

「かゆみは不潔だからでる。」「改善のためには、頭皮をしっかり洗うことが大切。」実は、このような思い込みが頭皮のかゆみが治らない理由です

誤解①頭皮は顔の肌より強い

頭皮と肌の構造

最近、スキンケアでは「摩擦レスケア」が注目されているように、健やかで若々しい肌を保つためには刺激を与えずにケアをすることが大切とされています。一方、頭皮は、マッサージを行ったり、しっかり洗うしたりするなど、刺激を与えるケアが良いとされています。

しかし、実は頭皮も肌も構造は同じです。頭皮は、痛覚が鈍く、毛髪によって守られているため、たくましく感じますが、実は肌よりも乾燥しやすく、とても繊細です。さらに、なんと髪の毛の固さは銅線並。繊細な頭皮に銅線並の固さの髪の毛をこすりつけながらゴシゴシ洗ってしまうと、頭皮が傷ついてしまいます

肌に良いとされているように、頭皮にも刺激を与えずにケアをしなければなりません頭皮のかゆみ対策のため、頭皮をゴシゴシ洗う必要は全くないのです。

誤解②ゴシゴシ洗って汚れを落とさなければならない

ゴシゴシ頭皮を洗う様子

頭皮の汚れは、ゴシゴシ擦って洗い流すものではありません汚れは、洗浄成分が吸着することで十分落とすことができます

頭皮の汚れは、「皮脂(油)」「汗(水)」で出来ており、油と水が完全に混ざりきっているマヨネーズによく似ています。マヨネーズの方が油が多く、実際の頭皮の汚れより、かなり強力です。

シャンプーでマヨネーズを落とす実験

腕に黒く着色したマヨネーズと水を塗り、上からシャンプーを塗布し、洗い流します。すると、こすらずにキレイに落ちました頭皮の汚れより強力なマヨネーズも、簡単に落とすことができるのです。

▼検証動画をチェック(※音が出ます)

このように、頭皮にこびりつく頑固な汚れは存在せず、どれもシャンプーの洗浄剤が吸着するだけで十分に洗い流すことができます。つまり、頭皮や髪をゴシゴシ擦って洗う必要は全くないのです。むしろ、ゴシゴシ洗いによる刺激は頭皮のかゆみを悪化させます。

以下では、頭皮に刺激を与えずに洗う方法を紹介します。

頭皮の乾燥・かゆみを改善する洗髪

「シャンプーを変えてもかゆみが治まらない」その理由は、シャンプー成分だけではなく、シャンプー方法に問題があるからかもしれません。ここからは、今までの常識を覆す「頭皮に刺激を与えずに洗う方法」を解説します。

①『やさしいブラシ』(シャンプーブラシ)を用意する

ゴシゴシと手で洗ってきた方にとっては、ブラシを用いたシャンプーは今までの常識を覆す方法かもしれません。しかし、『やさしいブラシ』は頭皮に対する負担を考え抜いて作られたシャンプーブラシなのです。

一般的なシャンプーブラシとの違い

一般的なシャンプーブラシとやさしいシャンプーブラシ

一般的なシャンプーブラシは、ひとつひとつのピンが太く、普通のブラシよりピンの数が少ない特徴があります。やわらかい素材でつくられているものがありますが、それでも先端をとがっているものが多く、頭皮に当てる使い方をするので、敏感な頭皮にとっては刺激になることがあります。そのため、「頭皮に刺激を与えないケア」には向きません。

一方、ヘアブラシは、ピンが細く、固いですが、頭皮に接触させる必要がありません。ピンが多いので、一度で髪全体にシャンプーやコンディショナーがなじみます。そのため、『やさしいブラシ』は頭皮に刺激を抑えるために、ヘアブラシに近い構造が適しています

ピンの数や長さにもこだわって開発されています。372本のピンが効率的に頭部全体にシャンプーやコンディショナーを行き渡ります。丸い形の頭皮にきちんと沿うように、長いピンと短いピンが交互に並べられているため、とぐだけで頭皮全体の汚れをまんべんなくかき出すことができます。ゴシゴシ洗う必要はありません。また、ピンの先端は、頭皮に刺激を与えないよう丸くなっています。

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今まで悩んできた「頭皮の乾燥・かゆみ」を改善したい方は、試してみる価値があります。

②『薬用スカルプケアセット』を用意する

ブラシを使用する上で、大事なのは使用方法ともう1つあります。それは、一緒に使用するシャンプー・コンディショナーです。

頭皮を刺激しないケア方法の効果を最大限にするため、『シャンプーブラシ』を使うことを前提で設計した『薬用スカルプケアシャンプーとコンディショナー』をセットで使用しましょう。

テクスチャーのこだわり

シャンプー・コンディショナーのテクスチャー

一般のシャンプーやコンディショナーよりも、テクスチャーが水のように軽く、ブラシで頭一周とかすだけで全体に広がります。そのため、頭皮に刺激を与える心配もなく、快適に使用ができます

有効成分のこだわり

有効成分の「グリチルリチン酸」を配合しており、それぞれ以下の効果効能があります。

シャンプー コンディショナー
  • ふけ・かゆみを防ぐ。
  • 毛髪・頭皮の汗臭を防ぐ。
  • 毛髪・頭皮を清浄にする。
  • 毛髪・頭皮を健やかに保つ。
  • ふけ・かゆみを防ぐ。
  • 毛髪・頭皮の汗臭を防ぐ。
  • 毛髪をしなやかにする。
  • 毛髪の水分・脂肪を補い、保つ。
  • 裂毛・切毛・枝毛を防ぐ。

上記のように、「頭皮のかゆみを防ぐ」という効果があります。商品を見るボタン

③ブラシで洗髪する

『やさしいブラシ』と『薬用スカルプケアセット』が用意できたら、実際にやさしい洗髪を行います。具体的には以下の流れです。

予備洗いを行う様子 1.まずは、”やさしいブラシ”で、髪の毛をブラッシング。
次に、予備洗いを行います。シャンプー前には、ブラシとお湯でほこりや整髪料を先に落とします。
シャンプー液を、前頭部(おでこの上)になじませる様子 2.シャンプー液を、前頭部(おでこの上)になじませます。
前頭部から、後頭部へ向かって、2~3回ブラシで梳かします。同じ要領で、髪全体(側頭部や後頭部)に、シャンプー液を行き渡らせます。
えりあし付近は、毛先に向かってブラシで梳かす様子 3.髪が長く、シャンプー液が足りないときは、えりあし付近にも、シャンプー液を足します。
えりあし付近は、毛先に向かってブラシで梳かします。

【ポイント】
シャンプー液が行き渡った目安は、髪を梳いた後に、ブラシに泡が残ること

すすぎ洗いをする様子 4.洗髪ができたら、次は、すすぎ洗いです。
流し湯ですすぎ洗いの後、軽く水分をきります。

【ポイント】
フケやかゆみなど乾燥症状がある方は、お湯の温度を37~38度程度にし、熱いお湯を控えましょう

コンディショナーも、シャンプーと同じ要領で、髪全体に行き渡らせる様子 5.コンディショナーも、シャンプーと同じ要領で、髪全体に行き渡らせます。
コンディショナーが行き渡ったら、さっとすすぎ洗いを行い、軽く水分を切ります。
タオルで水分をとる様子 6.タオルで水分をとり、ドライヤーで乾かします。

【ポイント】
タオルドライは、ゴシゴシとこするのではなく、ポンポンと髪をたたくように、水分をタオルに移すイメージで行います

以下の動画でも確認できます。

▼使用方法をチェック(※音が出ます)

それでも頭皮のかゆみが治まらないときは?

頭皮のかゆみは洗髪方法を変えることで改善される可能性が高いです。しかし、洗髪方法を変えても頭皮のかゆみが気になる場合は以下の方法をとりましょう。

保湿アイテムを使用する

アクアテクトゲル

頭皮の乾燥・かゆみが改善しない場合は保湿をしましょう。頭皮は実は肌と同じ構造なので、顔と同じように保湿が効果的です。重要なことは、水分・油分をバランスよく補給することです。どちらかが欠けてしまうと、頭皮のうるおいを維持できません。(参考記事:頭皮に化粧水をかけても保湿されない?乾燥を防ぐ正しい保湿方法とは

おすすめはアクアテクトゲルを使用した頭皮の保湿です。顔を含めた全身に使える高保湿ゲルですが、頭皮にも使用できます。1本で水分・油分をバランスよく補給することができます香料・着色料・アルコール不使用なので、頭皮に安心して使えます。

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皮膚科を受診する

専門医が説明する様子

脂漏性皮膚炎などの皮膚炎が起きている場合は、皮膚科を受診してください。医師の指示のもと、薬で治療する必要があります。

脂漏性皮膚炎とは

洗髪方法やシャンプーを変えてもかゆみが治まらない場合は、頭皮を含む皮脂の分泌が多い場所で発生する「脂漏性皮膚炎」の可能性があります。主な原因は、皮膚に常在するカビの一種であるマラセチアの異常増殖です。脂漏性皮膚炎には抗真菌薬が効果を示す場合もあるため、医師の指導のもとでの外用剤の使用や定期的な通院が推奨されます。

市販薬を使用する

市販の外用薬

市販薬の中には、一部の症状に対して効果的なものもあります。薬局での購入時には、自分の症状に合った薬やその効果、副作用について確認することが大切です。また、市販薬を使用して異常を感じた場合は、すぐに使用を中止し、専門医に相談しましょう。

    このように、頭皮のかゆみにはさまざまな治療法が存在します。自分の症状を正確に理解し、適切な対策を取ることが重要です。

    豆知識:『フケ』と頭皮の乾燥・かゆみ

    頭皮のフケ

    フケと頭皮のかゆみは深く結びついます。フケは通常、皮膚の自然なターンオーバーによって発生するものですが、異常があると頭皮に影響を及ぼし、かゆみや不快感を引き起こします。

    フケの種類

    フケには乾性フケ・湿性フケがあります。

    乾性フケ

    乾性フケ

    カサカサとしたフケは乾性フケの可能性が高いです。乾燥した環境や頻繁なシャンプーは、フケの形成を促す要因となります。特に、乾燥した頭皮の場合は、皮膚細胞が未熟な状況で剥がれやすくなるため、かゆみが強まります。かゆみを感じることで無意識に掻いてしまい、フケが増えるという悪循環が生まれることがあります。

    湿性フケ

    べたついたフケは湿性フケの可能性が高いです。湿性フケは皮脂の過剰分泌によって生じます。フケと皮脂が絡むことで、頭皮がべたつき、常在菌であるマラセチアが増殖しやすくなります。これにより、適切な洗浄を怠るとフケが増え、かゆみがさらに悪化する可能性があります。不衛生な状態が続くことで、頭皮のかゆみが増大するため、注意が必要です。

    フケによる頭皮の刺激

    フケが頭皮に残ることで物理的な刺激を与え、炎症を引き起こすことがあります。この炎症により、体は「かゆみ」を感じる信号を発します。つまり、フケが原因となってかゆみを誘発するケースがあるということです。

    かゆみがフケを悪化させることも

    かゆみを感じると、ついつい頭皮を掻いてしまいがちですが、これはフケを更に悪化させる原因となります。掻くことによって頭皮に傷ができ、炎症が起こり、結果として見えるフケの量が増加します。したがって、頭皮を搔くことは控えましょう。

    豆知識:『女性ホルモン』と頭皮の乾燥・かゆみ

    女性のホルモンバランス

    女性ホルモンの役割

    女性の体内には、エストロゲンやプロゲステロンといった女性ホルモンが存在し、これらは体全体の健康に大きな影響を与えています。特に、エストロゲンは皮膚や頭皮の潤いを保つ役割を果たしており、皮脂腺の活動に関与しています。ホルモンバランスが崩れると、これらの機能が影響を受けやすくなります。

    ホルモンバランスの変化と頭皮のかゆみ

    女性ホルモンは生理周期や妊娠、更年期などのライフステージによって変動します。これらの変化に伴い、以下のような頭皮のかゆみが引き起こされることがあります。

    • 生理前: 生理前はエストロゲンの分泌が減少し、プロゲステロンが増加します。この時期、皮脂の分泌が活発になり、頭皮が油っぽくなることがあります。

    • 妊娠中: 妊娠中はエストロゲンのレベルが高くなりますが、ホルモンの変動により一時的に頭皮の状態が不安定になることがあります。このため、乾燥やかゆみを感じることもあるのです。

    • 更年期: 更年期に入ると、女性ホルモンの急激な減少が見られます。これにより、頭皮の乾燥が進み、バリア機能が低下します。そうなると、小さな刺激にも敏感になり、かゆみを感じやすくなります。

    かゆみを緩和するためのポイント

    女性ホルモンの影響による頭皮のかゆみを緩和するためには、以下の方法がおすすめです。

    1. 保湿を心がける: 頭皮の乾燥を防ぐために、保湿効果のあるヘアケア製品を使用しましょう。特に、シャンプーやコンディショナーに保湿成分が含まれているものを選ぶと良いでしょう。

    2. バランスの取れた食事: 栄養バランスの取れた食事を心がけ、特にビタミンやミネラルを意識して摂取することで、ホルモンバランスを整える手助けになります。

    3. ストレス管理: ストレスはホルモンバランスに悪影響を与えるため、リラックスできる時間を作ったり、適度な運動を行うことが大切です。

    4. 定期的な頭皮ケア: マッサージやヘアパックを取り入れることで血行を促進し、健康的な頭皮環境を保つことができます。

    女性ホルモンの変動による頭皮のかゆみは、適切なケアや生活習慣改善によって軽減できることが多いです。ホルモンの影響を理解し、自分に合った対策を見つけることが重要です。

    よくある質問

    頭皮のかゆみの原因は何ですか?

    頭皮のかゆみは、乾燥、過剰な汗や皮脂の分泌、ヘアケア製品の影響、ストレス、皮膚疾患など、さまざまな要因によって引き起こされます。これらの原因によって頭皮のバランスが崩れ、常在する微生物が繁殖したり、炎症が起きたりすることがかゆみの主な要因となります。

    頭皮のかゆみを抑える方法は?

    頭皮のかゆみを抑えるには、やさしいシャンプー方法の実践、バランスの良い食事や十分な睡眠、ストレス管理などが効果的です。それでも改善しない場合は、保湿を行い、皮膚科の受診や市販薬の利用を検討しましょう。原因に合わせて適切な対策を講じることで、頭皮環境を整え、かゆみを軽減することができます。

    フケとかゆみはどのように関係していますか?

    フケは頭皮の刺激や乾燥、過剰な皮脂分泌などが原因となって発生し、そのフケが頭皮に残ることで物理的な刺激を与え、かゆみを引き起こします。一方で、かゆみを感じて掻いてしまうことで、フケがさらに悪化するという悪循環が生まれる可能性もあります。

    女性ホルモンとかゆみの関係は?

    女性ホルモンの変動は、頭皮の潤いや皮脂の分泌に影響を与えるため、生理前や妊娠中、更年期などのライフステージによってかゆみが引き起こされることがあります。ホルモンバランスを整えるため、保湿ケアや栄養バランスの良い食事、ストレス管理が重要です。

    まとめ

    頭皮のかゆみは様々な原因から引き起こされます。乾燥が原因の場合は、頭皮に負担をかけない適切なケアと生活習慣の改善によって、軽減できることがわかりました。ケア方法を変えても改善しない場合は、保湿をしたり、皮膚科を受診したりして、なるべく早く悩みを解決しましょう。

    この記事を書いた人

    大阪の化粧品会社、株式会社アースケアに勤務。
    日々、お客様の肌相談や健康肌づくりのためのスキンケアに関する情報発信を行っています。

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