プロテインと肌荒れの関係|正しい選び方と摂取法で美肌をキープ

プロテイン 肌荒れ

プロテインは筋肉増強やダイエットのサポートには役立ちますが、適切な選び方と摂取方法を心がけないと肌トラブルの原因にもなりかねません。このブログでは、プロテインと肌荒れの関係や肌荒れ対策など、プロテインを上手に活用するためのポイントを詳しく解説します。

とりあえず「プロテインを活用して美肌になりたい」という方は、「【美肌作り】スキンケア×インナーケアがかかせない」からチェックしてみてください。

目次

【プロテインの種類】肌荒れしにくいのは?

プロテイン

プロテインには様々な種類があります。大きく2つに分けることができます。

  • 動物性プロテイン
  • 植物性プロテイン

それぞれについて詳しく見ていきます。

動物性プロテイン

動物性プロテイン

動物性プロテインの2つを紹介します。

ホエイプロテイン

ホエイプロテインが持つ主な特性は以下の通りです。

  1. 原料:牛乳由来の動物性タンパク質
  2. 吸収速度:体内での吸収が速い
  3. 栄養価:必須アミノ酸BCAAが豊富で、アミノ酸スコアが高い
  4. 溶解性:飲料によく溶け、粉っぽさが少ない

筋肉づくり運動後の素早いリカバリーに適しており、運動の前後に飲むのがおすすめです。

カゼインプロテイン

カゼインプロテインが持つ主な特性は以下の通りです。

  1. 原料:牛乳由来の動物性タンパク質
  2. 吸収速度:比較的緩やか
  3. 栄養価:必須アミノ酸BCAAが豊富で、アミノ酸スコアが高い
  4. 溶解性:粉っぽさを感じやすい

長時間にわたりアミノ酸を供給することができるため、就寝前の摂取がおすすめです。

    植物性プロテイン

    植物性プロテイン

    植物性プロテインの2つを紹介します。

    ソイプロテイン

    ソイプロテインが持つ主な特性は以下の通りです。

    1. 原料:大豆由来の植物性タンパク質
    2. 吸収速度:比較的緩やか
    3. 栄養価:低糖質・低脂質・低カロリーで、食物繊維も含む
    4. 溶解性:粉っぽさを感じやすい

    ダイエットや健康維持に適しており、間食としての摂取もおすすめです。

    ピープロテイン

    ピープロテインが持つ主な特性は以下の通りです。

    1. 原料:エンドウ豆由来の植物性タンパク質
    2. 吸収速度:比較的緩やか
    3. 栄養価:必須アミノ酸の割合が高く、特にロイシンが豊富
    4. 溶解性:粉っぽさを感じやすい

    ピープロテインはアレルギーを引き起こすリスクが低く、多くの人にとって安心して使えるプロテインです。

    上記の4種類の中でも特に一般的なものは、「ホエイプロテイン」「ソイプロテイン」でしょう。

    肌荒れしにくい種類は明らかでない

    一部の方は「ホエイプロテインは肌荒れしやすい」と言います。牛乳を飲んだときに分泌されるホルモン(インスリン・IGF-1)の影響でニキビができやすくなることからそのように考えられていますが、十分なエビデンスはありません。

    もちろん、体質によって合う・合わないがありますが、それはどのプロテインでも言えることです。したがって、「ホエイ・カゼインプロテインは肌荒れしやすい」「ソイ・ピープロテインは肌荒れしにくい」などと明言することはできません

    どのようなプロテインを選んでも、肌荒れのリスクはありますし、逆に肌に良い効果を発揮する可能性もあります。人気のある商品から試してみるのがいいでしょう。

    【プロテインと肌の関係】プロテインで肌荒れするのはなぜ?

    ニキビが治らず落ち込む様子

    プロテインは、私たちの健康にとって重要な栄養素です。しかし、その影響については特に肌の状態に関してさまざまな意見があります。このセクションでは、プロテインが肌荒れに及ぼす可能性について詳しく見ていきます。

    肌荒れリスク(原因①消化不良)

    プロテインを過剰に摂取することは、肌にとってのリスクを伴います。過剰摂取は消化器官に負担をかけ、消化不良を引き起こす可能性があります。その結果、腸内での異常発酵が起こり、体内環境が悪化することで肌が荒れることがありますので、一度に大量のプロテインを摂取するのは避けるのが賢明です。

    肌荒れリスク(原因②添加物)

    市販されているプロテイン製品には、さまざまな添加物やフレーバーが含まれていることが少なくありません。これらが個人の体質に合わない場合、肌のトラブルを引き起こす可能性があります。特に保存料や人工甘味料はアレルギー反応を引き起こすこともあるため、選ぶ際にはしっかりと原材料を確認し、自分の体に合った製品を選ぶことが大切です。

    美肌効果

    タンパク質は肌を支えるために必要なコラーゲンやエラスチンの構成成分であり、その不足はしわやたるみの出現を招く可能性があります。したがって、適切な量のタンパク質を摂取することが肌の健康には欠かせません。プロテインはそのサポートの一端を担うことができます。

    結局、プロテインは飲むべき?

    食事の不足分をプロテインで摂取

    食事で十分なタンパク質が摂取できている方はプロテインを飲む必要はとくにありません。1日に失われるアミノ酸を補い、体を構成するタンパク質を維持するために必要な量(推奨量)は以下の通りです。

    男性
    ・15~64歳:65g/日
    ・65歳以上:60g/日

    女性

    ・15~17歳:55g/日
    ・18歳以上:50g/日

    「日本人の食事摂取基準(2025 年版)」策定検討会報告書

    ただし、活動量や目的によって必要量は変わります。例えば、筋肉を増やしたい場合は、体重1kg当たり約1.6gまでのタンパク質摂取が効果的とされています。

    生活スタイルによっては、タンパク質が不足しがちになります。食事では十分な量を摂取出来ない場合は、プロテインで補完しましょう。適切に摂取すれば、美肌効果を得ることが出来ます。一方で、プロテインだけを飲んで、ビタミンをはじめとする他の栄養素が摂れていないと、肌はきれいになるどころか荒れてしまう可能性が高いです。

    このことを理解して、プロテインを活用しましょう。

    【肌荒れ対処】プロテインを飲んで肌荒れが起きたらどうする?

    専門医が説明する様子

    肌荒れが気になるとき、まずは冷静に対処法を考えましょう。長期的に肌状態を改善するためのアプローチを紹介します。(肌荒れの要因は様々で、必ずしもプロテインが肌荒れの原因であるかはわかりませんが、ここではプロテインが原因であったと仮定します。)

    適切な摂取量を守る

    プロテインの摂取量が多すぎると、消化器官に負担をかけ、腸内環境が悪化することがあります。製品に記載されている推奨摂取量を守ることを心掛け、過剰に摂取しないように注意しましょう。

    添加物に注意する

    プロテイン選びでは、原材料を確認し、人工甘味料や保存料などの添加物が少ないものを選ぶと良いでしょう。これにより、体が異物として認識する可能性を減らし、肌荒れを防ぐことが期待できます。

    別の種類のプロテインに切り替える

    肌荒れを引き起こしている可能性があるプロテインの種類を疑ってみましょう。例えば、ホエイ・カゼインなどの動物性プロテインを摂取している方は、植物性プロテインに切り替えてみると良いでしょう

    医療機関の受診

    もしプロテインを変えても肌荒れが改善されない場合は、専門家の意見を仰ぎましょう。皮膚科を訪れて、現在の肌状態について相談するのが大切です。医師の診断を受けて、どのようなプロテインの摂取が適切かを判断する手助けをしてもらいましょう。

    【プロテインの摂取方法】効果を実感するにはどう摂取する?

    プロテインを効率的に取り入れるためには、いくつかのポイントを押さえておくことが重要です。ここでは、健康や美容を意識したプロテインの摂取法をご紹介します。

    食事全体のバランスを見直す

    栄養バランスのとれた食事 写真

    プロテインを意識して摂取する際は、食事全体の栄養バランスも考慮しましょう。たんぱく質をしっかりと確保する一方で、ビタミン、ミネラル、脂質など他の栄養素も過不足なく摂り入れることが大切です。プロテインに偏りすぎず、食事からも重要な栄養を取り入れることで、総合的な健康を維持し、美しさにも繋がります。

    カロリー管理を行う

    プロテインを摂取する際は、カロリーの過剰摂取に気を付けましょう。「プロテインで痩せようと思ったのに太ってしまった」という方もいらっしゃいますが、プロテインは痩せる薬ではありません。特に甘いフレーバーのプロテインや、豆乳や牛乳で割る場合は、それに伴うカロリーが加わることを意識する必要があります。健康的なカロリー摂取を心掛け、無理のない食事を心がけましょう。

    摂取タイミングに気を付ける

    運動をする様子

    プロテインを摂るタイミングが、その効果を大きく左右します。例えば、運動直後から45分以内は「ゴールデンタイム」と呼ばれ、運動効果を最大化し、効率的な筋力増強やダイエットにつながりますまた、就寝の30分から1時間前に摂取するのもおすすめです。この時間帯には成長ホルモンの分泌が促進され、タンパク質の吸収が高まるため、肌や身体の回復に寄与します。適切なタイミングで摂取することで、体調の向上が期待できます。

    分けて摂取する

    プロテインは大量に一気に摂取するのではなく、1日に2〜3回に分けて摂るのが理想的です。数回に分けて摂取することで、体内での消化吸収がスムーズになり、肌トラブルを防ぐ役割も期待できます。また、一度に多量のプロテインを摂ることで消化不良を引き起こし、腸内フローラに悪影響を及ぼすこともあるため注意が必要です。

    アレンジして摂取する

    豆乳

    プロテインを溶かす際、水を用いると脂質・糖質を抑えることができます。一方、牛乳を用いると、摂取カロリーは増えてしまいますが、より美味しく飲むことができます。また、無調整豆乳を用いると、イソフラボン、ビタミンB群などの栄養も効率的に摂取することができます。

    【美肌作り】スキンケア×インナーケアがかかせない

    美肌作りには「スキンケア」「インナーケア」の両方が重要です。

    スキンケア:効果的なシンプルケアがおすすめ

    美肌を目指して、毛穴ケア・角質ケア・美容医療などを繰り返す方が多いです。特に「美肌作りのためにプロテインを飲もう」と考える美容意識の高い皆様の中にも、このようなケアをしている方がいらっしゃるのではないでしょうか。

    しかしこのような過剰なスキンケアは「ビニール肌」の原因になります。ビニール肌は、一見ツヤツヤして見えますが、実際は肌の角質層が薄く、脆くなった敏感肌の状態で、ニキビなどの肌トラブルが起きやすくなります。美肌を作りたいなら、効果的なシンプルケアを継続することが大切です。

    ダブルクレンジングゲル・アクアテクトゲル

    アクシリオは超敏感肌・乾燥肌が作ったスキンケアシリーズです。効果的なシンプルケアを実現します。

    ダブルクレンジングゲル
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    インナーケア:タンパク質不足はプロテインで補う

    運動・食事・睡眠

    美肌を作るには、インナーケアも欠かせません。体の内側から健康な状態でいるためには、以下のような点に注意しましょう。

    食事

    • バランスの良い食事を心がける
    • 出来る限り食事で栄養摂取し、不足分はプロテインやサプリで補う
    運動
    • ウォーキング、ストレッチ、軽いジョギングなどの有酸素運動を定期的に行う
    • 血流を改善し、新陳代謝を促進
    睡眠
    • 7時間程度の睡眠を確保
    • 就寝前の入浴や電子機器の使用を控えるなど、質の良い睡眠を心がける

    スキンケアとインナーケアの両方に意識を向け、美肌に近づきましょう。

    よくある質問

    プロテインを摂取するとニキビが増えますか?

    プロテイン自体が直接的な原因となるわけではありません。ホエイプロテインは体内でインスリン様成長因子の生成を促し、それが皮脂の分泌を増加させる可能性があると言われれますが、エビデンスは十分ではありません。個人差も大きいので、自身の反応を観察しながら適切に摂取することが大切です。

    植物性のプロテインはどのような特徴がありますか?

    ソイプロテインやピープロテインなどの植物性プロテインは、吸収速度が緩やかで腹持ちが良いです。また、ソイプロテインにはイソフラボンが含まれており、女性ホルモンに似た作用で肌の状態を整えることができます。ピープロテインは、アレルギーのリスクが低いというメリットがあります。

    肌荒れが起きた時はどのように対処すればよいですか?

    肌荒れの原因がプロテインである可能性はかなり低いです。しかしそれ以外の要因が思い当たらない場合は、プロテインの種類を変更することを検討しましょう。また、プロテインの摂取量や添加物にも注意を払ってください。皮膚科医に相談して適切な治療を受けるのもおすすめです。

    プロテインの上手な取り入れ方はどのようなものですか?

    プロテインを効果的に摂取するには、食事全体のバランスを考え、カロリー管理にも気を付けることが大切です。また、プロテインの味・風味に飲みにくさを感じる場合は、水以外のドリンク(牛乳や豆乳など)で割ってみるのもおすすめです。

    まとめ

    プロテインと肌の関係は複雑で、個人差も大きいため一概に断言することは難しいです。しかし、適切な種類と量のプロテインの摂取は、健康的な肌作りに効果があります。食事全体のバランスを見直し、適切な栄養状態を保ちましょう。自分の体質に合わせて、最適なプロテイン選びと摂取方法を見つけていくことが、理想的な肌を手に入れるための鍵となります。

    この記事を書いた人

    大阪の化粧品会社、株式会社アースケアに勤務。
    日々、お客様の肌相談や健康肌づくりのためのスキンケアに関する情報発信を行っています。

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