「赤ちゃんや子供の肌荒れを治したい」
「キレイな肌にしてあげたい」
「見ていて痛そうだからかわいそうで……」
こんな声をパパやママからよく聞きます。
どうにかしてあげたい気持ち、よーく分かります。
当メディアを運営する株式会社アースケアには、肌に悩む方から多くの相談をいただきます。
中でも、お子さんの肌荒れ・ニキビ・アトピー性皮膚炎など、肌悩みのあるご両親からの相談が少なくありません。
誤った情報や思い込みに左右されず、確かな情報や知識を得ること、そして多くのパパママの経験談が大切だなと常々感じています。
スキンケアのプロのアドバイザーとして、大人だけでなく、子供たちのためにも情報を共有したい。
そんな想いでいっぱいです。
赤ちゃんや子供が肌荒れを起こしたとき、パパやママはどうすれば良いのでしょうか。
この記事では、対処法や赤ちゃんの肌のこと、ステロイドやワセリン、市販薬などのほか、スキンケアはどうすれば良いのかなど、ご紹介します。
知っておいて欲しい情報をまとめていますので、ぜひ参考にしてくださいね。
1. 赤ちゃんや子供の肌荒れの症状を確認
「すべすべ」「弾力があってもっちりしている」と思われがちな、赤ちゃんや子供さんの肌。
しかし、成長過程でさまざまな肌トラブルを起こしやすく、そのトラブルは月齢や年齢ごとにも変化します。
しかも、赤ちゃんや子供の肌荒れは全身に生じたり、一ヵ所から全身へと広がることもあります。
状態をよく確認し、適切な対応を行なうことが大切です。
ですから、まずはなるべく早めに皮膚科に相談しましょう。
この章では、赤ちゃんや子供の主な肌荒れの症状についてご説明します。
1-1. 汗疹(あせも)
まず、赤ちゃんや子供に多くみられる汗疹(あせも)についてご説明します。
汗の出口である汗腺の数は、成長とともに増えるものではなく、赤ちゃんの時期であろうと大人になってからであろうと同じです。
しかし、赤ちゃんのほうが身体が小さいため必然的に汗腺の密度が高く、汗をかきやすい状態といえます。
その大量の汗が汗腺に詰まり、刺激となって炎症を引き起こしてしまうのが、汗疹が生じる原因です。
汗疹の主な症状には、「水晶様汗疹(すいしょうようかんしん)」と「紅色汗疹(こうしょくかんしん)」の2種類あります。
水晶様汗疹は、白くプツプツとした汗疹ができるというもの。
かゆみはなく目立たないので、症状に気づかないまま数日で自然に治ることが多いというのが特徴です。
一方、紅色汗疹は赤いプツプツが目立ち、かゆみを伴います。
かゆみを放置してかきこわすと炎症がさらに悪化してしまうため、かゆみや炎症を抑えることが大切です。
頭部や首、ひじの内側やひざの裏側など、汗をかきやすかったり汗がたまりやすかったりする箇所は汗疹ができやすいので、こまめにチェックしてあげましょう。
赤ちゃんの場合、おむつのウエスト部分もあわせて確認してあげてくださいね。
1-2. カサカサした湿疹(脂漏性皮膚炎)
場所によっては、カサカサした湿疹ができたり、白くカサついた皮膚がはがれたりしてしまうことがあります。
これを脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)といいます。
皮脂量の多い頭部や顔、特に髪の生え際や耳の後ろ、鼻の脇などにできやすいのが特徴。
新生児から乳幼児にかけて見られやすい症状です。
症状が発生する原因ははっきりとわかっていませんが、皮脂をきちんと落としきることができていないか、皮脂の多い箇所にマラセチア菌というカビの一種が増えてしまうことが原因ともいわれています。
乾燥肌であっても皮脂量が多い箇所に生じることもあるので要注意です。
湿疹やフケなどが気になったら早めに対処しましょう。
1-3. おむつかぶれ・よだれかぶれ
赤ちゃんがおむつをつけている時期は、おむつによるかぶれに注意しましょう。
おむつかぶれとは、尿や便に含まれるアンモニアや酵素、細菌などによる刺激・汗や尿によるムレ・おむつと肌の摩擦などが原因で生じる炎症のこと。
おむつが当たる部分が赤くただれたり、湿疹が生じたりします。
かぶれを防ぐには、おむつをこまめに取り換え、おむつが当たる場所を清潔に保つことが重要です。
大量のよだれによって肌が荒れる、いわゆる「よだれかぶれ」も要注意です。
個人差はありますが、離乳食を開始する時期に空腹でよだれが出やすくなったり、口の周りに残ったままの食べ物が刺激となってかぶれやすくなったりします。
よだれかぶれが気になったら、口もとをこまめに拭き取って清潔に保つ、よだれや食べ物が直接肌に触れないよう、前もってワセリンのような保湿剤を塗るなどのケアをしましょう。
1-4. アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎の症状には、かゆみを伴う湿疹が現れる、悪化したり改善したりを繰り返す、などの特徴があります。
肌のバリア機能が低下している状態で、摩擦や乾燥といった外部からの刺激、ダニやカビなどのアレルゲンの侵入、ストレスなどを受けることが原因で生じるといわれています。
早ければ生後2~3カ月で発症することもあり、乳児の場合2カ月以上、幼児の場合6カ月以上湿疹が続いているとアトピー性皮膚炎と診断されます。
赤ちゃんの場合、湿疹が頭や顔、首にできやすく、幼児期には全身、主に関節部分にできやすくなっていくのも特徴のひとつ。
プツプツとした湿疹、ジクジクと水分の多い湿疹ができるだけでなく、かきこわしによってかさぶたができたり、皮膚がゴワゴワと固くなったりします。
1-5. 年齢や季節で現れやすい病気
子供の年齢、季節によって生じやすい肌荒れもあります。感染しやすいものが多いので気にしておきたいですね。代表的なものを紹介しますので、ぜひ知っておいてください。
「とびひ」は伝染性膿痂疹(でんせんせいのうかしん)ともいい、細菌が原因で生じる感染症です。
傷や汗疹、湿疹などをかきこわした部分が指を介して二次感染を起こし、飛び火したように見えることからこう呼ばれています。
とびひには、水膨れができるタイプとかさぶたができるタイプの2種類あり、水膨れができるタイプは特に夏場の虫刺されや汗疹のかきこわしが原因で生じます。
「水いぼ」は、子供に現れやすいいぼで、ウイルス感染が原因で起こります。
1~5mm程度の、つややかな丸いいぼができるのが特徴。
かゆみや痛みなどはなく自然治癒で治りますが、かきこわすと広がってしまう可能性があります。
「りんご病」は、4~5歳の幼児を中心に見られる症状。
両頬が発疹してりんごのように赤く見えることからそう呼ばれています。
ウイルスによって感染し、発熱や咳、鼻水など風邪のような症状が現れることがあります。
「手足口病」は、5歳以下の子供がかかることが多い、夏場に流行する感染症。
名前の通り、口の中や手足に水膨れができるというのが特徴です。
手足の発疹にはかゆみや痛みを伴うことが多く、口の中の炎症によって飲んだり食べたりしにくくなることもあります。
こうして見ると、赤ちゃんや子供の肌荒れは常に隣り合わせと言えますね。神経質になりすぎず、向きあっていきましょう。
2. 赤ちゃんや子供の肌荒れ対処法
赤ちゃんや子供の肌荒れを発見しても、忙しいパパやママがすぐに病院に連れて行って診てもらう、というのは難しいものです。
また、タイミングよく皮膚科が開いているとも限りません。
「でも肌荒れがひどくて子供がかきこわしてしまう」
「かわいそうだから早く何かしてあげたい」
そんな場合、パパやママが自宅でできることには、どのようなものがあるのでしょうか。
この章では、赤ちゃんや子供の肌荒れを見つけたときにすべき対処法についてご説明します。
2-1. 市販薬を活用する
「症状が急に出てきた」
「皮膚科を受診できる時間帯ではない」
という場合、薬局で販売している市販薬を活用するといいでしょう。
市販の薬と医師から処方される薬の違いは、基本的には含まれている成分の量の差です。
処方薬は市販薬と比べて配合されている成分量や強さに差があり、医師の診断結果によって症状ごとに必要な薬を処方されます。
これに対し市販薬は、薬剤師や登録販売者の判断もあるものの、最終的には購入する側が判断して購入します。
安全性を重視したものが多く、含まれている成分も少ないというのが特徴です。
急にできてしまった湿疹や汗疹などは市販薬を頼ることでよくなることもあるため、対処療法的に活用するといいかもしれません。
しかし、市販薬で症状がおさまらない場合は、なるべく早く皮膚科を受診して薬を処方してもらうことをおすすめします。
どの薬を選べばいい?
市販薬の場合、「汗疹の症状にはコレ!」というよりは、湿疹やかゆみ、かぶれなどの炎症を抑えることを目的としているものが多くあります。
そのため、汗疹やおむつかぶれなどの複数の症状が生じても、1種類の薬で対応できることも。
市販薬には、例えばかゆみを止める成分としてジフェンヒドラミン塩酸塩やリドカインなどが配合されています。
また、ステロイド剤を配合していないものや、ステロイド剤の強度が抑えられているものなどもあります。
とびひの場合、炎症を抑えるグリチルリチン酸二カリウム、原因菌を殺菌するスルファジアジンなどが配合されているものを選ぶといいでしょう。
水いぼの場合は、いぼをはじめとする肌荒れ全般を和らげる漢方ヨクイニンが効果的とされています。
2-2. 肌を清潔にすること
どの症状であれ、炎症の悪化や細菌の侵入などを防ぐには「肌を清潔に保つ」というのはとても重要なポイント。
患部をぬるま湯で洗い流すか、濡れタオルでやさしく拭き取るかしてキレイにしましょう。
入浴時も注意が必要なことがあります。
一つはお湯の温度。
熱いお湯を使うと肌のうるおいが逃げ、乾燥によって炎症が悪化するおそれがあります。
お湯の設定温度を下げ、低刺激性のボディソープでやさしく洗ってください。
お湯に長時間浸かるのもNG。
身体が温まると、かゆみを伝達する神経の働きが活発になりやすく、かきこわしの原因になってしまいます。
かゆみがひどくなったら患部を冷やすといいでしょう。
就寝前も、副交感神経が活発化して身体がポカポカ温まり、かゆみが生じやすくなっているので気をつけてください。
下着やパジャマは、チクチクする化学繊維ではなく、肌ざわりのいい天然素材のものに変えることをおすすめします。
2-3. 保湿をすること
赤ちゃんの肌は特にデリケートです。
保湿をおろそかにして赤ちゃんや子供の肌の乾燥を放置してしまうと、肌荒れが悪化してしまったり、アトピー性皮膚炎を招いてしまうことも。
肌荒れの有無や季節に関わらず、常に保湿ケアをしてあげるように心がけましょう。
「赤ちゃん向けだから」
「防腐剤無添加で良さそうだから」
と、保湿アイテムを安易に選んでしまうのもNG。
初めて使うスキンケア用品は、かならずパッチテスト(腕や足の目立たない部分に少量を塗って肌が荒れないか試すこと)をして、赤ちゃんや子供の肌に合うかどうか確認してください。
アレルギー反応は親子で似ていることが多いため、まずパパかママの肌でパッチテストをし、それから赤ちゃんや子供の肌で試す、の順番がおすすめです。
2-4. 爪切りを忘れずに
炎症が出てかゆみがあるとき、赤ちゃんや子供は無意識のうちに引っかいてしまいがちです。
もちろん、引っかかないのがベストです。
しかし、どうしてもかゆみが気になってしまう赤ちゃんや子供のために爪を短く切っておくのがいいでしょう。
爪先が汚れていると雑菌が入り込んでしまうため、手洗いを徹底するよう習慣づける、自分で手洗いできない赤ちゃんの場合は手袋を装着させる、などもあわせて行なってください。
2-5. 洗濯物の洗剤に気をつける
意外と盲点なのは、洗濯時に使う柔軟剤や洗濯洗剤。
特に柔軟剤は、衣類やタオルをふんわり仕上げるだけでなく、いい香りがつくものも多く出回るようになりました。
「香りがいいので、ついついたっぷり使ってしまう」というご家庭も多いことでしょう。
しかし、肌状態によってはデリケートな肌に対して刺激となってしまう可能性があります。
「赤ちゃんや子供の肌荒れが心配」という場合は、一度でも肌荒れを起こしたと思われる柔軟剤を使用しない、そもそもとして柔軟剤の使用を控える方が安心でしょう。
洗剤も、洗浄力の強いものではなく、低刺激性の洗浄成分を配合したものを使いましょう。
3. 赤ちゃんや子供の肌を知って予防につなげる
赤ちゃんや子供の肌は大人と構造が異なることや、赤ちゃんや子供の肌の特性について知っておくことで、肌荒れを未然に防ぐことができます。
この章では、赤ちゃんや子供の肌の基礎知識についてご説明します。
3-1. 肌の構造を知ろ
肌には、「表皮」、「真皮」、「皮下組織」という3つの層があり、それぞれの層には特徴があります。
肌表面である「表皮」もいくつかの層に分かれており、一番奥にある基底層で作られた新しい肌細胞が少しずつ表面へと押し上げられ、角層として肌からはがれ落ちていきます。
この肌が生まれ変わるサイクルのことを、「ターンオーバー」といいます。
表皮層の下にある真皮層には、血管や神経のほかに皮脂腺や汗腺があります。
分泌された皮脂や汗が混ざって天然の保護膜である「皮脂膜」となり、肌を乾燥から守っています。
肌を守るのは皮脂膜だけではありません。
表皮の中でも最も表面にある角質細胞には、角質細胞内で水分を保つNMF(天然保湿因子)、角質細胞をつなぎとめながらうるおいを留める細胞間脂質があります。
皮脂膜・NMF・細胞間脂質の3つによって肌のうるおいが保たれ、外部刺激から肌を守っているのです。
これを「バリア機能」といいます。
3-2. 赤ちゃんは肌荒れを起こしやすい
赤ちゃんの皮膚は薄く、成長途中にある状態。
大人よりも半分の薄さである赤ちゃんの肌は、バリア機能の薄さも同じで大人の半分です。
そのため皮脂の分泌が十分ではなく、NMFや細胞間脂質も少ないのが特徴です。
しかもターンオーバーの周期が大人と比べて短いため、バリア機能が不十分なのです。
さらに、前述の通り赤ちゃんの肌は汗っかき。
汗はたっぷりかくのにバリア機能が十分ではないので、汗疹やかぶれなどの炎症を生じてしまいがちです。
肌を清潔に保つとともに、バリア機能をサポートするための保湿ケアが欠かせないのはそのためです。
3-3. 赤ちゃんや子供の肌がキレイに見えるのはなぜ?
赤ちゃんや子供の肌が透明感あふれるつややかな肌に見えるのは、前述の通りターンオーバーの周期が短く古い肌細胞がはがれ落ちやすいから。
皮脂の分泌量も少ないため、サラサラすべすべの肌のように見えます。
しかし、皮脂が少ないということは、肌を守る保護膜が十分ではないということでもあります。
水分はたくさんあっても蒸発しやすく、乾燥しやすい肌ともいえるのです。
肌の乾燥が進むと、肌荒れを起こしやすくなるだけでなく、アトピー性皮膚炎を招く原因にもなるので注意しましょう。
「赤ちゃんや子供の肌=お手入れ不要なキレイな肌」ではないのです。
4. ステロイドやワセリン、市販薬に関するQ&A
「子供が肌荒れを起こしたらすぐに皮膚科へ行く」
という人もいれば、反対に
「皮膚科へ行くとステロイドが処方されるから怖い」
という人もいるようです。
ここでは、子供を持つ多くのパパやママのために、肌荒れを防ぐ薬や保湿剤にまつわる疑問を解消していきたいと思います。
ステロイド剤やワセリンなどについても説明しますので、赤ちゃんや子供の肌荒れで悩んだら参考にしてみてくださいね。
4-1. 「ステロイドって怖いイメージがあります」
ステロイド剤に対し「他の感染症を招く、肌の乾燥が悪化するなどの副作用が怖い」「強すぎるのでは」というイメージをお持ちのパパやママも多いことでしょう。
しかし、市販薬の説明の際に少しふれましたが、ステロイド剤には強度があり、日本では5段階の強度にわかれています。
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また、体の部位によってステロイド吸収率も異なります。
そのため、強さの異なるステロイド剤を、患部によって使い分けることが大切。
市販薬で治り切らず、ずっとかゆみが出ていたり肌が荒れたままでいるよりも、短期間でサッと症状を抑えた方が赤ちゃんや子供本人の負担は少ないかもしれません。
医師や薬剤師に不安なことは相談してみてください。
はじめに強めのステロイド剤で炎症を抑え、徐々に弱いものに移行していく、というのもいいでしょう。
4-2. 「保湿剤はワセリンを使えばOK?」
「保湿といえばワセリン」と考える人も少なくないでしょう。
確かに、肌に油分のふたをして水分蒸発を防ぐという働きがワセリンにはあります。
しかし、あくまで水分蒸発を防ぐものであって、うるおいを補うものではありません。
肌荒れを起こしている場合やカサつきがひどい場合には、まず化粧水でたっぷり水分を補い、その上で少量のワセリンを肌に伸ばす程度にしておきましょう。
また、ワセリンで肌にふたをすると水分蒸発による体温調節ができなくなるため、肌に熱がこもりやすく、かゆみがひどくなることもあります。
肌にかゆみが生じている場合は、皮膚科医に相談しましょう。
とびひのような症状がある場合も、医師の指示に従い、薬を塗る・肌を清潔にするなどのケアをしてください。
4-3. 「市販薬は何を使えば良いの?」
市販薬の選び方がわからない、キャッチコピーで選んでいるという人が多いようです。
一般的な市販薬には、かゆみを和らげる成分としてジフェンヒドラミン塩酸塩をはじめとする抗ヒスタミン成分、炎症をしずめる成分としてベタメタゾン吉草酸エステルやプレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル、フルオキシノロンアセトニドなどのステロイドが配合されています。
非ステロイド性の抗炎症成分にはウフェナマートがあります。
細菌が入り込んで生じる肌荒れには、フラジオマイシン硫酸塩やクロラムフェニコールといった抗生物質配合のものを選ぶといいでしょう。
このような成分は、名前とその働きを知っておくことで安心につながります。
配合されている成分の種類やその強度、実際に生じているかゆみのひどさ、炎症の度合いなどを薬剤師や登録販売者と相談しながら購入しましょう。
大人の肌も赤ちゃんや子供の場合と同様に、肌荒れに関してはさまざまな種類があり、市販薬が販売されています。
4-4. 「保湿クリームは何を選べば良いの?」
赤ちゃんや子供のためのスキンケア用品を選ぶ基準として「オーガニック」「天然由来成分」というキーワードを重視している人も少なくないようです。
しかし、オーガニックだからいい、天然由来成分だからいい、というわけではありません。
オーガニックという言葉には、明確な基準はありません。
また、化粧品に含まれるほとんどの美容成分が天然由来といえます。
「オーガニックと書かれているから」「天然由来成分だから」と惑わされず、赤ちゃんや子供の肌をキレイにするのに必要な成分が入っているか、しっかり見極めましょう。
また、「防腐剤が入っていないものがいい」と思っているパパやママもいると思いますが、これもNGです。
防腐剤不使用によってカビや雑菌が繁殖したものを使ってしまうと、さらなる肌トラブルを招きかねません。
スキンケア用品の品質を安定させるには、防腐剤は欠かせないものなのです。
5. 赤ちゃんや子供のスキンケア
赤ちゃんや子供の肌に普段から気を配り、スキンケアをしっかり行なうことが大切です。
「何となくこの商品が良さそうだから」と商品のキャッチコピーを過信することなく、正しい知識を持ってきちんとケアしていきましょう。
この章では、赤ちゃんや子供に対するスキンケアのポイントについてご紹介します。
5-1. 保湿ケアを欠かさずに
毎日きちんとお手入れを続けてみましょう。
おすすめの保湿ケアは、毎日朝晩1回ずつの計2回、カサつきが気になる場合にはバリア機能が低下しているため3回にすること。
すでに赤ちゃんや子供の肌がカサついている場合、アトピー性皮膚炎を起こしている場合も、もともとのバリア機能が低下しているため、うるおいを補ってください。
1回に使用する量を増やすというよりは、回数を多くしてこまめにお手入れすることがコツです。
5-2. おすすめは保湿クリーム
前述したとおり、「赤ちゃんや子供の肌にはワセリンがいい」「オーガニックと書いてあるものがいい」などと思い込まないこと。
「ベビー用」という商品名であっても「赤ちゃんや子供向けなのだから安心」と選ぶのではなく、配合されている成分や効果・効能をしっかり確認したうえで選んであげることが大切です。
赤ちゃんの肌は水分が多く、さわるとプルプルしていることが多いですよね。
しかし油分が少ないため、保湿ケアで補ってあげましょう。
おすすめは、油分の多いクリームタイプ。
特に、おしり、ウエストなどおむつが当たる部分は丁寧に塗ってあげましょう。
赤ちゃんや子供の肌がカサカサしているなら、水分も補えるジェルタイプがいいでしょう。
全身をまんべんなく、カサつきが気になる箇所には特に念入りに塗ってください。
まとめ
赤ちゃんや子供の肌荒れをおさえてキレイにするには、まず症状の特徴と原因をふまえ、適切に対処しましょう。
まずは皮膚科の受診。
そして、処方された薬の活用などとあわせて、肌を清潔に整え丁寧に保湿ケアをすることも欠かせません。
使う保湿クリームに心当たりがなければ、3児子育て経験の私が書いたこちらの記事が「あなたの赤ちゃんにピッタリな保湿クリームの選び方・おすすめも紹介」が参考になります。
選び方などぜひ読んでみてください。
「赤ちゃんだから肌はうるおっているはず」
「オーガニックのスキンケア用品だから肌にいいはず」
などの思い込みは捨て、スキンケアに関する正しい知識を持ち、肌を整えてあげてくださいね。