「急に唇の乾燥が気になる」
「切れたわけでもないのに唇が痛い」
そんな症状が見られる場合、もしかしたら「唇」が日焼けしているかもしれません。
普段から肌の日焼け対策をしっかり行なっている人でも、唇の日焼け対策はつい忘れがちになってしまうもの。
唇の日焼けは、「日焼け後のケア」と「日頃から日焼けしないよう注意すること」この二つが重要です。
この記事では、唇が日焼けした際の具体的な症状やケア方法について詳しく解説します。
唇の日焼けケアに悩んでいる人はぜひ参考にしてください。
1.唇が日焼けした時の治し方やケア方法
「なんだか最近ずっと唇が痛い」「唇が熱い」など唇が日焼けすると痛みを生じるだけではなく、皮がめくれたりガサつきが目立ったり見た目にも影響が出ます。
いくらリップやグロスで誤魔化そうとしても、唇そのものが荒れていてはキレイにお化粧することもできません。
だからこそ、唇が日焼けした時にはすぐに対処することが大切です。
唇が日焼けした時には、基本的に下記3つのステップを踏む必要があります。
- まずはクールダウンさせる
- ワセリンやリップクリームで保湿する
- 症状が治らない場合、皮膚科で薬を処方してもらう
それぞれのステップで適切なケアが行えるよう、詳細を確認していきましょう。
1-1.まずはクールダウンさせる
外出時で唇が日焼けした場合は、まずは氷や保冷剤などを使って日焼け箇所をクールダウンさせることが大切です。
冷やすと唇の炎症が和らぎ、正常な唇に戻るまでの期間が短くなります。
氷を使う場合は、ビニール袋の中に氷と水を入れ、氷水を用意します。
保冷剤を使う場合は、清潔なハンカチやガーゼなどに包んでから使用しましょう。
どちらの方法も、直接唇に当てないようにするといいですね。
唇はただでさえデリケートな上、日焼けしている時はほとんどヤケドに近い状態です。
そんな状態の唇にキンキンに冷えた氷や保冷剤を直接当てるのは刺激が強すぎますので、適切なケアを行うよう心がけましょう。
日焼けに気がついたら、その日のうちに上記の方法で30分ほど唇を冷やしておきましょう。
唇のほてりが落ち着きます。
1-2.ワセリンやリップクリームで保湿する
クールダウンである程度唇のほてりが引いた後は、ワセリンやリップクリームを使って入念に保湿ケアを行います。
日焼けした唇は非常に乾燥しやすい状態のため、油分の入った製品を使って保湿することがポイントです。
また、唇を保湿ケアする際にはめくれている皮を無理に剥がす・化粧水を塗るなどの行為は避けましょう。
再生しかかっている健康な皮まで引きちぎってしまう可能性があるほか、化粧水はしみると思いますので唇に塗るのは刺激が強いです。
乾燥がひどい場合には、就寝前にラップを使った唇パックをするのもおすすめです。
唇パックのやり方
- ワセリンまたはリップクリームを唇にたっぷり塗る
このとき、手でやさしく塗り広げることがおすすめ - 唇を覆うようにラップをかける
- 10分程度そのまま状態で放置し、その後ラップを剥がす
- 唇についた余分なワセリンやリップクリームを摩擦が起きないように丁寧に拭き取る
ワセリンやリップクリームで唇パックを行うことで、集中的に唇を保湿できます。
より高いうるおい効果を実感できるでしょう。
1-3.症状が治まらない場合、皮膚科で薬を処方してもらう
上記のケアを行っても症状が治らない場合は、皮膚科に行って薬を処方してもらいましょう。
そのまま放置してしまうと、腫れや痛みが引かず、症状が悪化する可能性があります。
無理にセルフケアを続けると症状が悪化してしまうこともあるので、乾燥や痛みが引かない場合は、かかりつけの医師の指示に従いましょう。
2.唇に出る症状について
顔や体など肌の紫外線対策は入念に行なっていても、唇の日焼け対策までは手が回っていない人が多いのではないでしょうか。
人間の皮膚は紫外線を浴びると日焼けします。
そして、中でも唇は、特に注意しなくてはなりません。
唇はほかの皮膚と比べて角層が薄く、紫外線のダメージを受けやすい部位です。
汗腺もなく乾燥しやすいので、体の中でも特にケアが必要です。
「唇も日焼けする」ということを知っていないと、唇に異常が出ていても日焼けしていることに気づけません。
唇の日焼けにいち早く気づくためにも、まずは唇の日焼けへの理解を深めていきましょう。
この章では、唇が日焼けした時の具体的な症状や、唇に水ぶくれができた時に疑うべき病気について解説します。
2-1.唇が日焼けした時の症状
人の肌は紫外線を浴びると色が黒く変化するため、一見してすぐに日焼けしたことが分かります。
しかし、唇の場合は日焼けしたからといって色が黒くなるわけではありません。
そのため、人によっては症状が出ていてもすぐに唇が日焼けしたことに気づかないことがあるようです。
唇が日焼けした場合、具体的には下記のような症状が現れます。
- カサカサになる
- 皮が剥ける
- 赤く腫れる
- 熱を持つ
- 色素沈着が起きる
- ヒリヒリ・ピリピリとした痛みを感じる
これらの症状が出ている場合は、まずは唇の日焼けを疑いましょう。
前述した通り、唇はとてもデリケートなパーツなので、日焼けの症状が出ている場合はすぐに適切なケアを行うことが大切です。
2-2.水ぶくれの場合はヘルペスの可能性も
唇に水ぶくれができている場合、それは日焼けでなく「口唇ヘルペス」の可能性もあります。
口唇ヘルペスとはウイルス感染によって起きる病気。
感染すると唇やその周囲に水ぶくれができ、ピリピリ・チクチクするなど皮膚への違和感を持つようになります。
口唇ヘルペスは免疫を持っていても再感染してしまう病気で、体調不良や紫外線による外的ダメージを受けることで再発を繰り返すケースがあります。
また、心的ストレスや生理前の免疫力低下などが原因となることも。
口唇ヘルペスは放置すると強い痛みが生じたり、水ぶくれの範囲が広がったりする場合があります。
また、重症化してしまうと治った後に口周りに傷跡が残ってしまうことも。
唇に水ぶくれができている場合は「ただの日焼けだろう」と自己判断せずに、口唇ヘルペスの可能性を疑って、なるべく早くかかりつけの皮膚科医に診てもらうようにしましょう。
参考:おおしま皮膚科「単純ヘルペス(口唇ヘルペス)」
3.唇の日焼け対策や予防も必要不可欠
キレイな唇をキープするためには日焼け後のケアをしっかりと行うことが重要ですが、日頃から対策を打つことも必要不可欠です。
唇の日焼け対策として、具体的には下記のような方法が挙げられます。
- 日焼け止めを唇に使用する
- 帽子や日傘を活用する
それぞれについて、詳しく見ていきましょう。
3-1.日焼け止めを唇に使用する
手軽に行える唇の日焼け対策として、UVカット効果のあるリップアイテムを使うという方法があります。
また、顔に使える日焼け止めで、ノンケミカルタイプのSPF/PA値が低めのものは、唇にも使えます。
どちらの商品も数値が高ければ高いほど紫外線を防げますが、その分刺激が強くなるので唇に使うには注意が必要です。
とくに、「紫外線吸収剤」入りのリップアイテムだと、「唇の皮むけする」という人はとても多くおられます。
敏感肌の人や使用に不安を感じる人は、最初は以下を基準に選びましょう。
- SPF5~10程度
- PA+程度
- ノンケミカルタイプ
また、リップアイテムは飲食や唾液の影響ですぐに取れてしまうものなの。
1時間ごとに塗り直すなど、こまめなケアを行うよう心がけましょう。
3-2.帽子や日傘を活用する
通常の日焼け対策と同様に、帽子や日傘を活用することでも唇の日焼けは予防できます。
帽子を被る場合は麦わら帽子など、なるべくつばが広いタイプを選ぶと紫外線のカットの効果が期待できます。
また、最近では紫外線防御機能が高い日傘なども販売されているので、本格的に日焼け予防したい場合は、そのようなアイテムを選ぶのがおすすめです。
帽子や日傘を使うことで、唇を含めた肌全体の日焼け対策ができます。
外出時にはこれらのアイテムをうまく活用し、日焼け対策に努めましょう。
まとめ
唇は肌と同様に、紫外線を浴びることで日焼けします。
唇が日焼けすると乾燥や腫れ、痛みなどの症状が見られるようになり、女性の場合はメイクをするのが難しくなってしまう可能性があります。
唇の日焼けを改善・予防するには、以下のポイントに注意することが大切です。
- 日焼けの症状が出た場合はすぐに適切なケアを行う
- 水ぶくれができている場合はヘルペスを疑う
- 日焼け後はクールダウン&保湿ケアで症状を鎮める
- 症状が治らない場合は皮膚科に相談する
- 日焼け止めや効果のあるリップアイテム、帽子・日傘を使って予防する
唇はこまめにリップクリームを塗ってうるおいを保てていれば、予防効果が期待できます。
日々の生活の中で少しだけ唇のケアを気にかけ、乾燥知らずのうるおいに満ち溢れた唇を手に入れてみましょう。