最近、「マスク」による肌荒れやニキビに悩む方が増えてきました。
感染症予防のためとはいえ、夏にマスクをすることが原因です。
冬にはそれほど肌に負担をかけないマスク。
でも、夏にマスクをつけると、肌荒れやニキビの原因になります。
そこで、この記事では、夏にマスクを使う際に、肌荒れやニキビの原因と対策をご紹介します。
1.マスクで肌荒れやニキビが増える原因
マスクで肌荒れやニキビができやすい原因は、おおよそこの4つです。
マスク肌荒れ・ニキビができやすい原因
- マスクの使い方
- 温度変化
- ムレ(汗、呼気による湿度)
- 皮脂
それぞれ詳しく順番に見ていきましょう。
1-1.「マスクの使い方 」
夏はマスク内が熱くなり、呼吸が苦しくなるため、マスクをずらす頻度が増えます。
また、水分補給の回数も増えるために、マスクの脱着回数も増えます。
マスクをずらしたり脱着する行為は、やり方によっては肌に摩擦が生じます。
マスクが当たることによる摩擦は、肌に刺激となり蓄積して、バリア機能が低下、肌荒れやニキビを引き起こす原因になります。
1-2.「温度変化」
マスク内は、体温と呼気によって高温になります。
夏は気温が高いため、さらにマスク内の温度が上がります。
野外になると太陽熱も加わって、さらに高温に。
そのため、マスクを付け外しすることで、鼻から口の周りにかけて肌は急激な温度変化にさらされます。
この急激な温度変化が、肌のバリア機能と保湿機能を低下させることがあります。
資生堂が発表した「寒暖差が直接的に肌荒れを引き起こすメカニズムを解明」では、急激な温度変化によってカスパーゼ14の働きが低下することが報告されています。
カスパーゼ14とは、肌のバリア機能や保湿機能に関与する酵素です。
つまり、肌に急激な温度変化が起きると、バリア機能や保湿機能が低下することになります。
マスクの付け外しによる急激な温度変化によって、肌のバリア機能が衰えて敏感になり、乾燥します。
その結果、肌荒れやニキビができやすくなります。
1-3.「ムレ(汗・呼気による湿度)」
マスク内は、汗や呼気によって蒸れます。
特に夏場は、気温も高く汗の量が増えるためにマスク内の湿度があがります。
日本テレビのニュース番組で行われた実験によると、マスク内部の湿度は100%になることもあるそうです。
救急医学が専門の日本体育大学大学院・横田裕行教授によると、吐く息の温度は体温とほぼ同じ36℃で、湿度は100%。
外の気温や湿度が低くても、マスクの中は非常に高温で、雨が降っている時と同程度の高湿度な状況が狭い環境で生じています。密閉されていて換気もないため、熱中症になりやすい条件がそろっているということです。引用:日テレ「マスクの中は湿度100% 感染予防と熱中症対策をどう両立させる?」
「湿度が高い」と聞くと、肌が潤っているような印象を受けますが、真逆です。
一般的に、人が快適に過ごせる湿度は50%程度です。
肌にとってもこれぐらいの湿度が理想です。
湿度が60%を超えると、ムシムシして不快感を感じます。
さらに、湿度が上がると肌の角質層がふやけた状態になります。
ふやけた肌はバリア機能が低下して敏感になり、水分が蒸発して肌が乾燥しやすくなります。
これはお風呂上りの肌と似ています。
さらに、夏は汗がたくさんでます。
過剰な汗は肌荒れやかゆみを引き起こす原因になります。
1-4.「皮脂」
夏のマスク内部は、汗だけではなく、皮脂の分泌も活発になります。
皮脂が過剰分泌されるとアクネ菌がリパーゼを分泌します。
リパーゼは、脂肪を刺激性の脂肪酸に変身させて、毛穴への刺激となります。
この刺激が原因で、毛穴がふさがり、内部に角栓ができて、ニキビになりやすくなります。
つまり、マスク内の皮脂を過剰分泌させる環境がニキビを誘発させる原因になるということ。
特に、ニキビ肌の人は、マスクによってニキビが増える傾向にあります。
2.マスクの肌荒れニキビ対策
マスクの使用による刺激、マスク内部の肌環境は、肌荒れやニキビの原因に。
でも、マスクは新しい生活様式を送る上では必須です。
そこで、この章では肌荒れやニキビに対処したマスクの使い方と肌荒れ対策をご紹介します。
賢くマスクを使って、肌荒れやニキビのない快適な毎日を送りましょう。
2-1.肌に刺激の少ないマスクの使い方をする
マスクを着けたら、できるだけずらしたり付け外ししないようにしましょう。
外すときは、摩擦が起きないように、耳のゴムを先に外して、マスクを顔の前の方向に向けて外しましょう。
マスクをつまんでムリに引っ張ったり、あごにひっかける行為は、肌に刺激を与えるので厳禁です。
通常なら問題のない摩擦でも、マスクによって敏感・乾燥状態の肌には大きな刺激になります。
また、付け外しを減らすことで、急激な温度変化にさらされる頻度も減るので、一石二鳥です。
2-2.低刺激、高保湿のスキンケアを行う
マスクによる摩擦、急激な温度変化、ムレ、過剰な汗や皮脂の分泌などによって、肌が弱っています。
そのため、できるだけ以下のような低刺激のスキンケアを心がけましょう。
- マイルドな洗浄力の洗顔料
- 肌の摩擦を減らすために、シンプルスキンケアを行う
具体的には、帰宅後、すぐにマスクを外して肌に付着した汚れ、皮脂、汗を落としましょう。
この時におすすめなのは、マイルドな洗浄力のダブル洗顔不要クレンジングです。
通常、メイク落としと洗顔、2回行うところが一度で済むので、肌に余計な刺激を与えません。
その後、すぐに高保湿化粧品で保湿しましょう。
この際も、化粧水、乳液、美容液など、通常のライン使いではなく、ひとつで保湿できるオールインワン化粧品を使いましょう。
複数の化粧品がひとつで済むので、肌への刺激を大幅にカットできます。
ただし、注意点がひとつ。
オールインワン化粧品の中には、保湿効果の低いものもあります。
いくら低刺激といっても保湿効果が低くては、マスクによって乾燥状態になった肌を潤すことはできません。
高保湿のオールインワン化粧品を使いましょう。
2-3.マスクを着ける際、摩擦が起こる部位に保湿クリームをたっぷり塗る
マスクをつける際に、痛みを感じる部位にはクリームを塗りましょう。
クリームを塗ることで、肌への刺激を軽減することができます。
ただし、油分多いクリームを塗るとニキビの原因になるので、保湿クリームをたっぷりと塗りましょう。
3.マスク対策に適した化粧品の選び方
マスクによって弱った肌には、低刺激・高保湿の化粧品がおすすめです。
一般的に、低刺激、高保湿の化粧品を選ぶ際に、重要視されるのが美容成分。
でも、美容成分だけでは、化粧品の効果は分かりません。
なぜなら、配合量が分からないからです。
たとえば、セラミド配合と書かれていても、どれだけの量が配合されているのかは不明です。
美容成分には、エビデンスがあり、美容効果を発揮するためには一定量以上の配合量が必要となります。
でも、化粧品のパッケージや容器には配合量が明記されていません。
化粧品メーカーに問い合わせしたところで、教えてくれません。
その理由は、2つあります。
ひとつは、美容成分の配合量は、化粧品メーカーのノウハウだから。
少なからず研究費をかけて、苦労して得た研究結果をみすみす公表することはできません。
もうひとつは、飾りで配合されているから。
つまり、セラミド配合と書いておけば、配合量が少なく美容効果がなくても売れるからです。
たとえば、セラミドの場合、ある特殊なヒト型セラミドを1.1%以上配合した実験で、美容効果が発揮されるエビデンスがあります。
セラミドの配合量が1.1%以下だと、美容効果は期待できません。
このエビデンスを公表している企業でさえ、自社のセラミド化粧品の配合量は明かしていません。
なぜ、公表しないかは、あなたの想像に任せます。
ヒントを少し言うなら、ウリとなる美容成分が大量に配合されている化粧品は、飾り目的である場合が多いです。
以上の理由から、美容成分で化粧品の良し悪しは判断できません。
あなたの肌に合った化粧品を見つけるには、あなたの肌で実際に試すのが最良の方法です。
とはいえ、むやみに多くの化粧品を試すのはお金と時間の無駄になります。
そこで、参考になるのが、第三者機関によるテストです。
保湿効果なら、「効能評価(抗シワ)評価試験」
低刺激なら、「スティンギングテスト」
ニキビ肌なら、「ノンコメドジェニックテスト」
などのテストをしている化粧品がおすすめです。
ぜひ、あなたの肌に合った化粧品選びの参考にしてください。
まとめ
マスクの肌荒れニキビの原因
- マスクの付け外しによる刺激
- 急激な温度変化
- ムレ
- 皮脂
これらの原因に対処したマスクの肌荒れニキビ対策は、以下の通りです。
- マスクの付け外しやあごに引っ掛ける行為は控える
- マスクを着ける際に、保湿クリームを塗る
- 帰宅後、すぐに肌に付着した汚れ、皮脂、汗などをキレイに落とす
- 洗浄力のマイルドなダブル洗顔不要クレンジングで洗顔する
- 高保湿のオールインワン化粧品で保湿する
こうすることで、マスクで弱った肌に負担をかけずに。保湿ができます。
賢くマスク対策を行って、健康な肌環境を整えましょう。