【体がかゆい・チクチク】原因と対策を徹底解説!快適な肌を取り戻す方法

体がかゆい・チクチク

かゆみやチクチク感は誰にでも経験があり、不快な症状の一つです。その原因はさまざまで、単なる乾燥から皮膚疾患まで幅広く存在します。このブログでは、かゆみやチクチク感の背景にある要因や対処法について詳しく解説していきます。

目次

1. 体がかゆい・チクチクの原因:乾燥

背中 かゆい

かゆみやチクチクする感覚は、乾燥が原因で起こることが多いです。水分が奪われ、バリア機能が低下した肌は、外部の刺激に敏感になり、軽い摩擦や衣服の接触でも不快感やかゆみを感じることがあります。肌が乾燥し、バリア機能が低下する要因をさらに分解すると、以下のような点があげられます。

空気の乾燥

特に湿度が低い場合や暖房の効いた部屋などは、肌の乾燥が深刻になります。したがって、秋~冬は、乾燥による体のかゆみが気になりやすい季節です。

誤ったスキンケア

体のスキンケア方法を誤ると乾燥が悪化し、かゆみの原因になります。「肌のバリア機能を低下させてしまう」スキンケア方法は下記の通りです。

  • 洗浄力の強いボディソープを使用する
  • 保湿をしない/不適切なボディクリーム・ミルクを使用する

紫外線の影響

紫外線に当たると「肌のバリア機能を低下」させ、肌細胞にダメージを与えます。そのため、肌に水分を保持できる機能が壊されてしまい、乾燥肌が悪化します。

生活習慣・食習慣の乱れ

生活習慣や食生活が乱れていると「肌のターンオーバーの乱れ」に繋がります。ターンオーバーは、角質層などの肌の細胞が一定周期で生まれ変わりを繰り返す仕組みです。ターンオーバーが乱れていると、古い角質が残った状態が続くため、カサカサとした乾燥肌に近づいてしまいます。

ホルモンバランスの変化

特に女性に多い現象として、更年期におけるホルモンバランスの変化が挙げられます。この時期にはホルモンの変化が肌の状態に影響を及ぼし、敏感になりやすい傾向があります。そのため、かゆみやチクチク感を感じることが増えることがあります。

2. 体がかゆい・チクチクの原因:アレルギー反応(ヒスタミン)

アレルギー反応の原因

特定のアレルゲンにさらされたとき、体内の肥満細胞からヒスタミンが放出され、血管が拡張し、周囲の神経が刺激されます。この刺激が、かゆみや腫れ、赤みを引き起こす原因となります。以下のような具体例があります。

食物

アレルギーを引き起こす食品成分が体内に入ることで、肌にかゆみを引き起こすことがあります。また、アレルギーでないにも関わらず、ヒスタミンを多く含む食品を食べて、アレルギーのような症状が出ることもあります。主な原因食品はサバ、マグロ、イワシ等の赤身の魚です。

虫刺され

虫に刺されると、蚊の唾液や毒液が皮膚に注入され、これが異物と認識されます。この認識により、肥満細胞(マスト細胞)からヒスタミンが大量に放出されることがあります。

花粉

花粉が皮膚に付着すると、体内の免疫系の細胞によって花粉は「異物」と認識され、肥満細胞からヒスタミンが放出されます。このヒスタミンは、皮膚のアレルギー反応を引き起こし、かゆみ、赤み、ヒリヒリ、むくみなどの症状を生じます。

衣服の素材

着用する衣服の素材も、かゆみの原因となります。化学繊維が皮膚を刺激しやすく、ヒスタミンの放出を促進する可能性があるためです。反対に、表面が滑らかな化学繊維の衣服は花粉が付着しにくく、付着した花粉もやすく払い落とせるため、ヒスタミンの放出を抑える効果があります。

ヒスタミンによるかゆみは、一般的に瞬時に現れるのが特徴です。痒みを感じた瞬間に局所的な赤みや腫れを伴うことが多く、かゆみが強い場合は皮膚を掻いてしまうこともあります。しかし、掻くことでさらに症状が悪化することもありますので注意が必要です。

3. 体がかゆい・チクチクするのを防ぐ方法

部屋の湿度を上げる

秋や冬は空気が乾燥しやすくなります。エアコンを使用するとさらに乾燥が悪化することも。したがって、加湿器を使用して、部屋の湿度を上げましょう。加湿器がない場合は、濡れたタオルや洗濯物を室内に干しておくと、乾燥を防ぐことができます。

関連記事:暖房使用時の肌トラブルを防ぐ方法とおすすめアイテム

適切なスキンケアを行う

スキンケア(ボディケア)をする様子

体も顔と同じように、肌の基本的な構造は同じです。体のかゆみやチクチクの原因である乾燥を防ぐためには、日ごろのスキンケアがかかせません。誤ったスキンケアを行うと、かえって肌の状態が悪化するため、「4.体がかゆい・チクチクするときのスキンケア」を参考に、適切なスキンケアを行いましょう。

紫外線対策を行う

紫外線ダメージによって、肌のバリア機能が低下してしまいます。日焼け止めやアームカバー、日傘などを使用して、顔だけでなく、体もしっかり紫外線対策を行いましょう。

食生活に気を付ける

栄養バランスのとれた食事 写真

食生活が乱れると、肌のターンオーバーが乱れ、乾燥肌が悪化します。栄養素がバランスよく含まれた食事を心掛けることで、肌の潤いを保ち、健やかな肌を実現しましょう。

関連記事:乾燥肌に効果的な食べ物とおすすめレシピを紹介!

やさしい素材の衣服を選ぶ

ポリエステルやナイロンではなく、コットンやレーヨンを選ぶ

衣類の摩擦や締め付けによる刺激を避けるためには、肌に直接触れる衣服の素材選びが重要になります。肌に優しい素材とは、肌触りが良く、吸湿性が高い素材のことと考えて良いでしょう。具体的な素材としては、綿(コットン)やレーヨンなどが挙げられます。

4.体がかゆい・チクチクするときのスキンケア

【洗浄のポイント】肌のうるおいを奪わない

ボディソープの欠点

多くのボディソープに含まれる石油系の界面活性剤」は洗浄力がとても高く、残留しやすいです。このようなボディソープを使用すると、肌のうるおいが奪われ、乾燥肌が悪化する可能性があります。この石油系の界面活性剤を配合すると、泡立ちが良くなります。豊富な泡立ちは評価されがちですが、「安全性の高さ」・「機能性の良さ」には全く関係がありません。

石油系の界面活性剤を含んだボディソープではなく、マイルドな洗浄力の石けんを選ぶようにしましょう。

やさしい石けん

やさしい石けん

100g, 1200円(税込)

やさしい石けん」は超敏感肌・乾燥肌の開発者が、健康肌を目指して作った全身用の固形石鹸です。肌のうるおいを奪わずに、清潔な状態を保ちましょう。

“おすすめポイント”

  • 100%植物性の石けん素地を使用(石油系界面活性剤は不使用
  • 20種類の保湿成分を贅沢に配合
  • アルコール・香料・着色料不使用
  • 敏感肌・乾燥肌・赤ちゃんも使用可

「体を洗うとかゆくなる」「敏感肌・乾燥肌でボディソープが肌に合わない」という方におすすめです。

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【保湿のポイント】水分・油分をバランスよく与える

ボディクリーム・ミルクの欠点

一般的なボディクリーム・ミルクの多くには、油分が多く配合されています。使用感はしっとりとしており、保湿されている感覚を抱く方が多いですが、実はそのようなボディクリーム・ミルクを使用しても肌の乾燥を防ぐことはできません。乾燥とは肌の水分が不足した状態であるため、水分を補給しなければ、肌状態は改善しないからです。

肌に水分と油分をバランスよく与えるアイテムで、体を保湿しましょう。

アクアテクトゲル

アクアテクトゲル

アクアテクトゲル」は超敏感肌・乾燥肌の開発者が、健康肌を目指して作った高保湿ゲルです。

“おすすめポイント”

  • 肌に最適なバランス(8:2)で水分・油分を補給
  • 16種類の保湿成分を贅沢に配合
  • アルコール・香料・着色料不使用
  • 敏感肌・乾燥肌・赤ちゃんも使用可

「ボディクリーム・ミルクを使用しても体がかゆい」「ボディケアをしても乾燥する」という方におすすめです。

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5.体がかゆい・チクチクするときの応急処置

体がかゆい・チクチクするときの応急処置

保湿を行う

皮膚のバリア機能を強化するため、保湿アイテムを使用し、乾燥から来るかゆみを抑えることができます。肌に水分をたっぷり補給できるアイテムを選びましょう。

冷やす

 

冷たいタオルや氷を当てることで、かゆみを軽減させることが可能です。冷却は、神経の興奮を抑える効果があるため、一時的な緩和に役立ちます。

薬を使用する

保湿をしてもかゆみ・チクチクが治まらない場合や、ヒスタミンが原因の場合は、薬を使用しましょう。皮膚科で処方された薬や、薬局で購入できる抗ヒスタミン薬を使用することで、かゆみを和らげることができます。また、薬を使用する場合も、保湿は継続して行ってください。

6. 体がかゆい・チクチクするのは皮膚の病気?

専門医が説明する様子

皮膚に関するさまざまな病気は、その原因や症状が異なります。特に、かゆみを伴う皮膚病は多く、以下に代表的な疾患を詳しく説明します。

接触性皮膚炎

接触性皮膚炎は、特定の物質と皮膚が接触することによって発生する炎症状態です。一般的には「かぶれ」と呼ばれるこの病気は、以下のような刺激物によって引き起こされることが多いです。

  • 化粧品
  • 洗剤や化学薬品
  • 金属(特にニッケル)
  • ウルシなどの植物

強いかゆみや皮膚の赤み、腫れ、水疱の形成が見られることがあります。症状は通常、接触した部位に局所的に現れます。

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎は、遺伝的な要因や免疫系の異常に関連する慢性の炎症性皮膚疾患です。この疾患は遺伝的な要因が深く関与しています。

乾燥した皮膚、強いかゆみ、湿疹の発生を特徴とし、特に以下のような要因によって悪化することが多いです。

  • 乾燥した環境
  • アレルギー性物質(ダニ、ホコリ、花粉など)
  • ストレス
  • 衣類の摩擦や刺激

症状は、顔や首、肘、膝の裏など、皮膚が折れ曲がる部分に多く現れ、強いかゆみが伴うことが一般的です。

蕁麻疹

蕁麻疹は、皮膚に突然現れる赤い発疹や膨疹が特徴の一時的な皮膚疾患です。一般的には、強いかゆみを伴い、以下のような要因によって引き起こされることが多いです。

  • 食物アレルギー(卵、甲殻類、ナッツなど)
  • 薬物反応(抗生物質、鎮痛薬など)
  • ストレスや体調不良
  • 温度変化や日光

症状は数時間から数日以内に消えることが多いですが、再発することもあります。発疹は体のどの部位にも現れる可能性があり、大小さまざまな形状で出現します。

皮脂欠乏性皮膚炎

皮脂欠乏性皮膚炎は、皮膚の乾燥が原因で発生する炎症性の皮膚疾患です。特に高齢者や乾燥した環境に長時間さらされている人に多く見られ、以下のような要因によって引き起こされることが多いです。

  • 皮膚の乾燥
  • 過度な入浴や洗浄
  • 寒冷や乾燥した気候
  • 加齢による皮脂分泌の減少

皮膚は乾燥してひび割れ、かゆみや赤みが生じることが一般的です。症状は主に手足や体幹部に現れ、重症化すると亀裂や湿疹が広がることがあります。

尋常性乾癬

尋常性乾癬は、皮膚細胞の異常な増殖によって引き起こされる慢性的な自己免疫性疾患です。特徴的な症状として、皮膚が赤くなり、銀白色の鱗屑を伴った斑点が現れます。以下のような要因によって悪化することが多いです。

  • ストレス
  • 皮膚の損傷
  • 感染症
  • 気候の変化(寒冷や乾燥)

症状は頭皮、肘、膝、背中などに多く現れ、強いかゆみや痛みを伴うことがあります。尋常性乾癬は慢性的であり、寛解と再発を繰り返すのが特徴です。

かゆみを伴う皮膚病は多岐にわたります。かゆみやチクチク感が治らない場合は、皮膚科を受診しましょう。それぞれの病気の特徴や症状を理解することで、適切な対処法を見出すことができます。また、皮膚科で処方された薬を塗りながら、保湿も継続してください。

よくある質問

乾燥肌はかゆみの主な要因ですか?

乾燥肌は、加齢や環境の影響によって肌の水分が失われ、バリア機能が損なわれることで、外部からの刺激に敏感になるためかゆみの主要な要因の一つです。適切な保湿ケアが重要です。(▶超敏感肌・乾燥肌に人気の高保湿ゲル

ヒスタミンによるかゆみの特徴は?

ヒスタミンが関与するかゆみは、一般的に瞬時に現れ、局所的な赤みや腫れを伴います。アレルギー反応の一環として生じるため、抗ヒスタミン薬の使用や冷却療法などが対処法として有効です。

皮膚病でよくかゆみが見られるものにはどのようなものがありますか?

接触性皮膚炎、アトピー性皮膚炎、蕁麻疹、皮脂欠乏性皮膚炎、尋常性乾癬など、さまざまな皮膚疾患でかゆみが主要な症状として現れます。それぞれの特徴を理解し、適切に対処することが大切です。

体の内部の病気からもかゆみが引き起こされることがありますか?

はい、肝臓疾患、腎臓の障害、糖尿病、内分泌系の異常、感染症など、体の内部に問題がある場合にもかゆみが現れることがあります。皮膚の異変は内臓疾患の兆候である可能性があるため、専門医の診察を受けることが重要です。

まとめ

皮膚のかゆみや不快感は、様々な原因によって引き起こされることが分かりました。乾燥肌やアレルギー、ホルモンの変化、さらには体の内部の疾患など、症状の背景にはさまざまな要因が潜んでいます。適切な対処法を見つけるためには、自身の症状の特徴をよく理解し、必要に応じて専門の医師に相談することが大切です。生活習慣の改善や保湿、抗ヒスタミン薬の使用など、状況に合わせた対策を講じることで、快適な肌を取り戻すことができるでしょう。皮膚の健康は全身の健康に深くかかわっているため、早期発見と適切な対応が何より重要です。

この記事を書いた人

大阪の化粧品会社、株式会社アースケアに勤務。
日々、お客様の肌相談や健康肌づくりのためのスキンケアに関する情報発信を行っています。

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