顔や手と比べると目に付きにくいことから、気づかぬうちにカサカサしがちな足。
放っておくと、いつの間にかもっとガサガサになっていた、ひざが黒ずんでいた、なんてことも。
とくに夏にはうるおっている手足が、「冬になるとカサカサ!」という思いは多くの女性がされていることと思います。
マイボイスコム株式会社のインターネット調査「フットケアに関するアンケート」によると、ここ2~3年で足に悩みやトラブルがあると答えた人の割合は約7割でした。
特に30~50代の女性は悩みを持つ人が多く、かかとの荒れや足の冷え、乾燥などが上位を占めています。
ですが、若い頃には気にならない部分なだけに、「どんなケアが効果的なのかわからない」という声もよくお聞きします。
そこでこの記事では、よくある足の悩みやケア方法、ケアに使える商品をご紹介します。
足に悩みがある人やトータルで足をキレイにしたい人はぜひ参考にしてください。
1. 足のケアをしておきたい箇所はここ
毎日体を支えてくれる足は、大きな負担がかかるためトラブルも起きやすい部位です。
とはいえ顔や手に比べて見えにくいことから、ついケアを後回しにしがち。
放っておくと、見た目が悪くなるだけでなく痛みや不快感につながることもあります。
ここではまず、よくある足のトラブルや原因、改善方法などについてご説明します。
1-1.足の裏のガサガサ
足の裏は全体重を支える場所。
他の部位より角質層が厚くターンオーバーの周期も長いため、乾燥しやすいという特徴があります。
特にかかとは、日常的に大きな圧力と衝撃が加わるため、角質が厚くなってすぐにガサガサになってしまいます。
また、足の裏は汗をかきやすい一方で皮脂腺がありません。
濡れたり乾いたりを繰り返しているうちに、どんどん乾燥が進んでしまいます。
冬場は湿度が低く屋内と室内の温度差も大きいため、ひどい場合はひび割れやかゆみを伴うこともあるでしょう。
足の裏のガサガサは、やすりやピーリングで余分な角質を取り、クリームやパックで保湿すると効果的です。
ただし、それでも改善しない場合は足白癬や角化症など、病気の可能性も考えられます。
その場合は、皮膚科に相談し治療を受けましょう。
1-2.魚の目やたこ
魚の目とは、足の裏や指の間などにできる、魚の目のような芯を持つ直径5~7mm程度のしこり。
芯が皮膚の奥深くにめり込んでいるため、圧迫されると強い痛みを伴うのが特徴です。
一方たこは、芯がなく平らな板のように硬くなっている状態を指します。
足の裏や指だけでなく手の指やくるぶしなどさまざまな部位にできますが、魚の目ほど痛みは強くありません。
魚の目もたこも皮膚の一部が長時間にわたって圧迫・刺激され、角質層が硬くなったことにより発生するものです。
原因はこういうものが考えられます。
- サイズの合わない靴による負担
- ハイヒールなどによる圧迫
- 歩き方の癖
- 外反母趾
などが考えられます。
軽度なものは市販薬や靴の買い替えなどで対処できますが、なかなか治らないものは皮膚科を受診しましょう。
1-3.足の爪
爪は「健康のバロメーター」と言われるほど、体の調子や病気のサインを示す部位です。
足の爪はあまり目立つ場所ではありませんが、トラブルが起こると痛みや不快感から日常生活に支障を来たすこともあります。
よくあるのは、爪の割れや二枚爪、巻き爪、陥入爪、変色などです。
これらは、乾燥や爪の切り方、タンパク質不足、老化などにより引き起こされます。
予防・改善するためには、栄養バランスのとれた食事や爪の保湿ケア、正しい切り方などを心がけましょう。
後述するので参考にしてください。
ただし、感染症や糖尿病などの病気が関わっている場合は、医療機関での治療も必要です。
1-4.足のにおい
運動したときはもちろん、仕事でパンプスや革靴を長時間履いたとき、ブーツを脱いだときなどさまざまなシーンで気になる足のにおい。
周りの人にも気付かれているのではないかと心配になることがあるかもしれません。
足のにおいの原因には、以下があげられます。
- 指や爪の間に溜まったゴミ
- 雑菌の繁殖
- 古くなった角質
- 不衛生な靴や靴下
- ストレス など
消臭スプレーや制汗剤などのデオドラント用品を使ってケアするのも良いのですが、それだけでは根本的な解決に至りません。
しっかり足を洗う、靴を清潔に保つなど、においの原因を改善するためのケアと効果的です。
1-5.ひざの黒ずみ
ひざをつくことが多いママや保育士に多い、黒ずみの悩み。
小林製薬の調査によると、黒ずみに対してケアを行っている人は8割以上にものぼる一方で、その方法に満足している人はわずか12%という結果が出ています。
ひざの黒ずみの主な原因は、皮膚刺激によるメラニン形成と過剰角化。
床にひざをついたり足を組んだり、マットを敷かずにエクササイズをすると黒ずみやすくなります。
また、スキニーデニムなどの衣服の擦れやムダ毛の処理、合わない化粧品の使用などによって発生することもあります。
ひざの黒ずみを予防・改善するには、以下の方法がおすすめです。
- なるべくひざ立ちをしない
- 柔らかい素材の服を着る
- 入浴時に過度の摩擦を与えない
- 市販薬を使う
なお、ひざの黒ずみは適切なケアをしてもすぐに改善できるものではありません。
肌細胞が生まれ変わるには最低でも30日程度必要なので、気長にコツコツとケアを続けましょう。
1-6.足のむくみ
血流の低下や塩分の摂り過ぎによって引き起こされるむくみは、顔や手など全身に見られます。
その中でも足は、心臓から遠くにあり重力の影響も受けやすいことから、特にむくみやすい傾向にあります。
立ち仕事やデスクワークなど同じ姿勢を続ける人に多く、疲れがたまったときや睡眠不足になったときは特に起こりやすいと言われています。
このほか、加齢や運動不足、ホルモンバランス、塩分の多い食事などもむくみの原因となります。
夕方に靴がキツくなるのはある程度仕方がないことですが、パンパンになって辛い、足全体がだるいという場合は、マッサージやつぼ押しなど毎日のケアを取り入れましょう。
1-7.足全体のカサカサ
顔や手に比べてケアを後回しにしがちな足は、冬場を中心に乾燥に悩む人が多いようです。
乾燥の原因は、年齢による皮脂量の減少やバリア機能の低下、外部刺激など。
軽度なカサカサなら、保湿クリームやマッサージをすることで改善が期待できます。
ただし、乾燥が原因でかゆみや粉ふき、湿疹などが見られる場合は、医薬品による治療が必要な場合もあります。
また、老人性乾皮症や皮脂欠乏性皮膚炎などの病気になっている可能性もあるため、必要に応じて皮膚科にも相談しましょう。
2. 足のセルフケアの方法を徹底紹介
肌の乾燥や爪、におい、むくみなどさまざまなトラブルが起こりやすい足。
足のケアを怠ると状態がどんどん悪化してしまうだけでなく、全身に不調を来たす可能性があります。
足に悩みを持っている人は、悩んでいる箇所だけでなくトータルでケアするのがおすすめ。
ここでは、健やかで美しい足をキープするためのセルフケアの方法やおすすめ商品を紹介します。
2-1. 肌の構造を理解する
足のケアをするなら、まずは肌の構造を知っておきましょう。
私たちの肌は、表皮、真皮、皮下組織の3層でできており、それぞれ以下の役割を担っています。
- 表皮:外部からの侵入や水分蒸散を防ぐ
- 真皮:肌の構造や弾力を支える
- 皮下組織:肌に栄養を届ける、老廃物を運ぶ
表皮の細胞は一番奥にある基底層で生まれ、約2週間かけて角質層まで押し上げられながら成長し、さらに約2週間後には垢として排出されます。
この一連のサイクルを「ターンオーバー」と呼び、早すぎても遅すぎても肌には良くありません。また個人や年齢によって差があり、約28〜56日程度とされています。
さらにターンオーバーによる肌細胞の生まれ変わりは部位によっても差があり、例えば角質層が厚いかかとは3~4ヶ月程度の期間を要します。
つまり、かかとの肌トラブルを改善するには、最低でも数カ月必要だということです。
角質が硬化している箇所はケアに時間がかかりますが、ピーリングややすりなどでやさしく取り除き保湿ケアを行うことで、浸透しやすくなります。
2-2. フットバス・入浴
入浴やフットバスによって全身または足を温めることで、むくみや冷え、疲れなどを癒す効果が期待できます。
また、フットケアやネイルケアの前に入浴して肌や爪を柔らかくしておくことは、ケアによる負担を軽減させられるので実践してみてください。
かかとのガサガサが気になるときは、やすりやピーリングなどが役立ちます。
ボディーソープを付けてからやすりを使えば摩擦が少なくて済むでしょう。
ひざのざらつきや黒ずみにはスクラブ入りのソープ、爪の手入れには爪ブラシなども活用します。
ドクターショール ツインヘッドかかとファイル
- 価格:オープン価格(楽天やAmazonでは650~850円前後)
こちらは、角質が厚くなりガサガサになってしまった肌を滑らかにする、かかと専用のやすりです。
大きなヘッドで効率良くかかとのお手入れができます。
使い方としては、キレイに洗って乾燥した状態の肌に当て、一定方向に動かすだけ。
ヘッドには荒い面と細かい面の2種類があり、以下の使い分けができます。
- 荒い面:肌荒れがひどい部分に
- 細かい面:軽度のカサカサや研磨仕上げに
使用頻度の目安は1週間に1回。
水洗いができるので清潔な状態に保てます。
SABON ボディスクラブ S グリーン・ローズ
- 容量:320g
- 価格:3,740円(税込み)
ミネラル豊富な死海の塩とボタニカルオイルを独自配合した、SABONで一番人気のボディスクラブ。
約1.5カ月分のお試しサイズなので、初めて使う人にもおすすめです。
適量を濡れた肌に塗り、1~2分程度優しくマッサージをして洗い流しましょう。
毎日使うと肌に負担をかけるおそれがあるので、使用するのは週に2回まで。
塩のスクラブが古い角質を落とし、ミネラルと美容成分を角質層までしっかりと届けてくれます。
透明感あふれるグリーンローズの香りを楽しみながら、オイルによるなめらかな洗いあがりを実感できるでしょう。
2-3. 爪の手入れ
爪は健康のバロメーター。
足の爪のケアを怠ると、見た目の美しさを損なうだけでなく、痛みや不快感、においの原因になることもあります。
爪のケアのポイントは以下の4つ。
1. 入浴後は甘皮ケアをする
2. 爪はなるべくやすりで整える
3. クリームやオイルを馴染ませる
4. ベースコートを塗る
甘皮(キューティクル)には爪の根元の保護や細菌の侵入防止などの役割がありますが、適度に処理することで爪の成長を促進し見た目も美しくなります。
そのため、入浴後に柔らかくなった甘皮を綿棒やニッパーで優しく処理しましょう。
ただし、やりすぎると炎症や痛みを引き起こす可能性があるので注意してください。
また、爪切りは二枚爪や割れの原因となるため、なるべくやすりで整えましょう。
どうしても使いたい場合は、足用の爪切りやニッパーがおすすめ。
爪の先端はまっすぐで角だけ丸い「スクエアオフ」の形にして、深爪させないように切ります。
イラストのようにやすりのあて方にも注意。
爪や甘皮の処理をしたら、クリームやオイルを馴染ませマッサージをしましょう。
乾燥を防ぎ血行を良くすることで、爪本来の美しさを引き出せます。
さらに爪を保護して二枚爪や割れを防ぎたい場合は、ベースコートを塗るのもひとつの手段です。
アンドネイル キューティクルリムーブペン
- 容量:1.8mL
- 価格:1,870円(税込み)
ネイルケア用品特有のにおいはなく、ナチュラルな香りを放ちます。
キューティクルリムーブペンは、1本で簡単に甘皮ケアができる便利アイテムです。
ソフトチップで甘皮をすっきり除去しつつ、オイルで柔らかく仕上げてくれます。
甘皮ケア初心者の人や簡単にケアを済ませたい人にも使えます。
アンドネイル ボタニカルクリアコート
● 容量:10mL
● 価格:1,760円(税込み)
アンドネイルのボタニカルクリアコートは、二枚爪や薄爪、割れ爪をケアしながら自然なつやを与えてくれるトップコートです。
柔軟性に優れた天然樹脂が、健康的で美しい指先に導いてくれます。
マヨラナ葉油やローズウッド木油、パルマローザ油などの成分を配合。
約1~2日で自然に剥がれるので、除光液もいりません。
しっかりつやを出したいときは重ね塗りをしても良いですし、通常のマニキュアの下地としても使えます。
2-4. 保湿
足のガサガサを予防・改善するには、クリームやオイル、マッサージなどによる保湿ケアを行うことが基本です。
保湿ケアの基本は以下の3ステップです。
1. 化粧水:角質層に水分を補給
2. 乳液、ジェル:親水性成分で肌を柔軟化
3. クリーム、オイル:親油性成分で皮膚からの水分蒸散を防止
より高い保湿効果を目指すなら、化粧水、乳液またはジェル、クリームまたはオイルの順に塗りましょう。
1つで済ませたい場合は、オールインワンのジェルやボディークリームもOKです。
乾燥が軽度な場合は、入浴後のボディクリームやオイルから始めましょう。
温泉医科学研究所によると、入浴により急増した角質水分量は、入浴後から急速に減少し始め、10分後には入浴前程度になることが明らかになっています。
そのため、入浴してからなるべく早く、遅くても10分以内に塗るように心がけましょう。
また、クリームやオイルを塗りながらツボ押しやマッサージをすると、保湿とともに血流・むくみ解消にも役立ちます。
ふくらはぎは足首からひざ下に向かって、太ももは膝を少し立てながら手の平で側面を押し込むようにほぐしてあげましょう。
さらに、硬くなってしまったガサガサかかとには、ラップパックもおすすめ。
当メディアを運営する株式会社アースケアのゲルクリームは、顔や体に使えるので「顔のついでケアで、手やかかとにも使っています」という声をよくいただきます。
「わざわざかかと用を買うのも…」という方はぜひ使ってみてください。
オールインワンタイプなのでケアも簡単で、便利です。
こちら「ガサガサかかとを保湿で根本ケア・かかと対策お試しセット」でお試しミニサイズがありますよ。
入浴後、かかとに化粧水をたっぷり馴染ませ、クリームやワセリンを塗ってラップを巻きましょう。
そのまま靴下を履き、あとはしばらく待つ、または就寝するだけです。
余裕がある場合は、ラップを巻く前にかかと周りのマッサージもしましょう。
気持ちがいいですよ!
まとめ
足のトラブルは放っておくと、以下のような状態に発展することもあります。
- 足の乾燥
- 魚の目やたこ
- 巻き爪や割れ爪
- におい
- ひざの黒ずみ
- むくみ
悩み知らずの足をキープするためには、気になるところを重点的にケアしながら足全体をキレイにするのがベストです。
ここで紹介した内容を参考に、フットバスやネイルケア、保湿ケアなどをコツコツ続けていきましょう。