正しい保湿とは、「肌本来がもつバリア機能が正常に働き、潤いを保っている状態」です。
保湿をしっかり行っているのに「乾燥トラブル」が起きているという人は、正しい保湿ができていない可能性があります。
この記事では、正しい保湿の「意味」や「保湿力が低下する理由」、そして、「敏感肌になる原因」も紹介します。
これらは、正しく保湿することで改善できますので、詳しく解説しますね。
肌の乾燥やトラブルを改善したいと考えている人は、ぜひ参考にしてください。
1.保湿は肌の環境を整えて肌本来の力を取り戻すこと
正しい保湿とは、肌本来の保湿力を活かす行動です。
肌の潤いを保つ役割がある「バリア機能」が正常に働くように肌環境を整えます。
化粧水をたっぷりつけるなど外から水分を取り込むだけでは、肌を正しく保湿していることにはなりません。
そこでこの章では、「保湿」の正しい意味について紹介します。
1-1.肌の構造・角質層の働き
肌は3層構造「表皮」、「真皮」、「皮下組織」でできています。
その中で肌の潤いに大きく影響を与えているのが、表皮の一番外側に位置する「角質層」です。
角質層は、「天然保湿因子(NMF)」などを含む角質細胞と、それをつなぎ合わせるための「細胞間脂質」で構成されています。
「角質細胞」と「細胞間脂質」がキレイに整列することで、肌は潤いを保っています。
また、角質層の上は皮脂膜という膜に覆われています。
皮脂膜は皮脂と汗が混ざってできた膜で、肌の表面を覆うことで外部からの刺激や内部の水分蒸発を防いでいます。
角質層の水分保持力と皮脂膜の機能の2つが、「肌のバリア機能」と呼ばれています。
2.肌の保湿力が失われる原因とは?
本来はあるはずの保湿力が失われる原因は、大きく5つあります。
保湿力が失われる5つの理由
- エアコン使用などによる空気の乾燥
- 紫外線の影響
- 肌のターンオーバーサイクルの乱れ(食生活・睡眠)
- 間違ったスキンケア方法
- 加齢による肌のバリア機能の低下
それぞれを詳しく見ていきましょう。
2-1.エアコン使用などによる空気の乾燥
ひとつ目の原因は、エアコンの使用による「空気の乾燥」です。
エアコンで冷房・暖房を使うと、空気中の水分が吸収されます。
そのため、エアコンを長時間使用すると空気が乾燥し、肌の角質層の水分も奪われやすい状態になります。
エアコンを作動している環境下に長時間身をおくことで、肌のバリア機能は低下することがあります。
2-2.紫外線の悪影響
ふたつ目の原因は、「紫外線の悪影響」です。
表皮の一番外側に位置する角質層は特に紫外線の影響を受けやすくなります。
紫外線の中に含まれる中波長赤外線(UV-B波)は、肌表面に届くとダメージを与え日焼けを起こして水分を奪います。
また、紫外線は角質層を覆う皮脂膜の機能にもダメージを与えるため、肌のバリア機能を低下させてしまいます。
2-3.肌のターンオーバーサイクルの乱れ(食生活・睡眠)
3つ目の原因は、「肌のターンオーバーサイクルの乱れ」です。
ターンオーバーとは細胞の生まれ変わりのことを指します。
ターンオーバーによって肌のバリア機能は正常に保たれていますが、日々口にする食事の栄養が偏ると、ターンオーバーに必要な血液循環に悪影響を与えます。
また、睡眠が十分にとれていないと、就寝中に分泌される成長ホルモンがしっかりと分泌せず、ターンオーバーを停滞させてしまうことがあります。
2-4.間違ったスキンケア方法
4つ目の原因は間違ったスキンケアです。
肌のゴシゴシ洗い、毛穴パック、ピーリングなどを頻繁に行ったり、継続的に行うことで、角質層が傷つき水分が蒸発しやすい肌の状態になることがあります。
また、洗浄力や脱脂力の強いクレンジング剤や洗顔料を常時使い続けていると、肌の保湿力が失われやすいです。
それは角質層の天然保湿因子と細胞間脂質、ベールの役割を果たしている皮脂膜を洗い流してしまい、肌の保湿力を低下させてしまうことがあるからです。
2-5.肌のバリア機能の低下
5つ目の原因は、「肌のバリア機能の低下」です。
たとえば年齢を重ねると角質層を構築する天然保湿因子と細胞間脂質が減少し、皮脂の分泌も減っていきます。
すると、肌のバリア機能が低下してしまい、内側の水分不足や外からの刺激に対して弱くなります。
その状態を放置してしまうと、バリア機能をさらに低下させてしまいます。
3.敏感肌は改善できるの?原因をつきとめて肌状態をよくしよう!
乾燥だけでなく敏感肌に悩む人も多いでしょう。
ここでは、敏感肌の原因と改善の方法について解説します。
3-1.敏感肌になる内的要因と外的要因
敏感肌になる可能性がある「内的要因」は、例えば以下のようなものがあります。
内的要因の考えられる例
- 乱れた生活習慣や睡眠不足
- 不規則な食事
- ストレスの蓄積
- 喫煙
- 生理
- 妊娠・閉経などホルモンバランスの乱れ
- 加齢による影響
敏感肌になる可能性がある「外的要因」として考えられることは、例えば以下のようなものがあります。
外的要因の考えられる例
- 間違ったスキンケア
- 温度・湿度の変化
- 紫外線
- 汗
- ダニ・ホコリ・金属などアレルギー反応
3-2.敏感肌を改善するには生活習慣の見直しが大切
生活習慣が乱れると、肌へのダメージが少しずつ蓄積します。
偏食やダイエットで必要な栄養素が足りていないことも原因のひとつだと考えられます。
また、睡眠不足によってターンオーバーサイクルが乱れるし、ストレスでも免疫力が低下します。
さらに、喫煙する人は体の活性酸素が活発化するため、ビタミンを破壊し細胞へダメージを与えてしまいます。
乱れた生活習慣や環境によって、「肌のバリア機能」は低下し、「水分」と「油分」のバランスが崩れてしまい、肌が敏感肌に傾くというわけです。
敏感肌を改善するためには、生活習慣を見直すことが大切です。
3-3.アレルギー症状がある場合は皮膚科へ
生活習慣を見直しても改善しない場合は、ほかの原因としてアトピー性皮膚炎やアレルギー症状が考えられます。
これらに該当する人は専門家による治療が必要です。
皮膚科を受診して適切な診察と治療を受けましょう。
4.肌の保湿力を保つためのスキンケア方法
ここでは、肌の保湿力を保つためのスキンケア方法を紹介します。
4-1.クレンジングの選び方・落とす際のポイント
ひとつ目のポイントは、クレンジングの選び方と落とし方です。
クレンジング剤は洗浄力が強いものがあるため、角質層にある天然保湿因子や細胞間脂質、肌表面を覆う役目の皮脂を洗い過ぎてしまうことがあります。
洗浄力が強すぎない、マイルドなものを選ぶことをおすすめします。
クレンジング方法のポイント
- 石けんで洗ったキレイな手で、適量のクレンジング剤を手に取ります
- 乾いた顔にクレンジング剤をのせます
- まずは、アイメイクや口紅などのメイク料になじませます
- 次に、額や頬など、顔全体になじませます
- なじませるときは、指の腹でクルクル軽くなでるようにします
- メイクと馴染みクレンジング剤が軽くなったらぬるま湯(34~36度ぐらい)で洗い流します
- 清潔なタオルを肌に優しく当てて、水分を優しくとります
メイクを落とすときはゴシゴシこすらないようにしましょう。
4-2.正しい洗顔の方法は?
クレンジングと同じで洗顔料も、洗浄力が強すぎるものは、角質層にある天然保湿因子や細胞間脂質、肌表面を覆う役目の皮脂を洗い過ぎてしまうことがあります。
洗浄力が強すぎない、マイルドな洗顔料を選ぶことをおすすめします。
洗顔方法のポイント
- 石けんで洗ったキレイな手で、洗顔料を適量手に取ります
- 泡立てるタイプはたっぷり泡立てる。そのまま使うタイプは、適量を手に取ります
- 洗顔料をTゾーン(おでこと鼻筋)にのせ、肌を摩擦しないようにやさしく肌になじませます
- 続いて、Uゾーンなどフェイスラインにのせ同様に洗います
- 最後は、目や口などにのせ、同様に洗います
- ぬるま湯(34~36度ぐらい)を肌に優しく当てるようにし、洗顔料が残らないようにまんべんなく洗い流します
- 清潔なタオルを肌に優しく当てて、水分を優しくとります
4-3.化粧水は、肌タイプよりも好みで選んでOK
化粧水は、香りやテクスチャ、使いやすい価格、好きなブランドなど、使い続けられる好みの化粧水を選びましょう。
化粧水は、ほぼ水分で構成されています。
残りの有効成分により、それぞれの化粧水の特徴が表現されていますが、その違いの多くはテクスチャです。
ですから、テクスチャの好みや、使いやすさで選んでも良い商品です。
4-4.油分を加え保湿力を高める乳液も欠かさずにつける
化粧水のあとは、基礎化粧品のひとつである乳液を必ずつけます。
乳液に含まれている油分が水分の蒸発を防ぎ、肌のバリア機能を強化してくれます。
ベタつきやすい肌タイプの人も、化粧水だけでなく、必ず乳液をつけるようにしましょう。
4-5.化粧水・乳液をつけるときのステップ
ここでは、化粧水と乳液をつけるときのステップを紹介します。
化粧水のつけ方とポイント
化粧水のつけ方とポイントは次のとおりです。
- 500円玉1枚分の化粧水を、少量ずつ数回にわけて手のひらにのせる
- 化粧水を手の体温で温める
- 手のひらで顔を覆うようにして化粧水を押し当てる
- ムラが出ないように2回目、3回目と顔のパーツにまんべんなく化粧水をつける
化粧水は、500円玉1枚分より少し多い量をトータルで使いましょう。
また、化粧水は洗顔後すぐにつけることが大切です。
コットンを使う場合は、繊維で角質層を傷つけないようにゴシゴシこすらず、優しく顔に当てましょう。
乳液のつけ方とポイント
乳液のつけ方とポイントは次のとおりです。
- 乳液は10円玉1枚分を目安に使う
- 眉間、左右の頬、鼻、顎の5点にのせる
- 指の腹で軽く伸ばす
目や口など乾燥しやすいパーツは重ね塗りをしましょう。
つけ過ぎた場合は、ティッシュオフして余分な乳液を取ってください。
4-6.オールインワンゲルを活用する
忙しい朝やスキンケアを手軽に済ませたい女性から人気が高まっているのが「オールインワンゲル」です。
ここでは、オールインワンゲルの活用方法について紹介します。
選び方のポイント
オールインワンゲルを選ぶときには、肌にきちんと潤いが与えられるか、潤いをキープできるかはもっとも重要な条件です。
保湿成分が高配合のものを選ぶ
保湿成分はたくさんありますが、その中でも、長い期間トラブルが報告されていない安全性の高いものがおすすめです。
たとえば、以下の成分は、効果に定評がある保湿成分です。
- アミノ酸
- 乳酸Na
- PCA-Na
- ヒアルロン酸Na
- スクワラン
- グリセリン
- セラミド
- ホホバ油 など
同じシリーズに「クリーム」や「美容液」がないものを選ぶ
「オールインワンゲル」という名前・カテゴリでも、そのほかに、「クリーム」や「美容液」が必要な商品があります。
つまり、「オールインワンゲル」でも、一つでスキンケアが完了しないということです。
できれば、本当の意味で「これ一つでスキンケアが完了する」というオールインワンゲルがおすすめです。
まとめ
肌のバリア機能を正常にするためには、まずは保湿力が失われてしまう原因を把握することが大切です。
そのうえで、生活習慣の見直しや正しいスキンケア、今ある化粧水や乳液を活用し、基礎化粧品でしっかりお手入れを行いましょう。
もし化粧品選びでお困りであれば、当社のオールインワンゲルをおすすめします。
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