白い粉をふいて見た目が良くない、硬くなってガサガサするなど、かかとの状態にお困りの人は多いでしょう。
見えないからとケアを後回しにしがちですが、ガサガサかかとをそのままにしておくと、ひび割れを起こしてしまうことも。
かかとのひび割れは見た目が悪いだけでなく、痛みや出血をともなったり、感染のリスクが上がったりすることもあります。
そんなかかとの状態を改善するためには、正しい方法でケアすることが大切です。
この記事では、かかとに角質が溜まる理由や、効果的な角質ケア方法について紹介します。
ガサガサかかとを何とかしたい人は、ぜひチェックしてください。
毎日のケアとちょっとした心がけで、つるつるかかとを目指しましょう!
1.かかとの角質ケアは保湿が基本
かかとは構造的に乾燥しやすく、常に圧力がかかるため角質が厚くなってガサガサしがち。
だからこそ、意識的に保湿し、肌のうるおいを保つ必要があるのです。
顔や体と同じように、かかとにも毎日保湿ケアを行い、しっとりツルツルのかかとを保ちましょう。
かかとの具体的なケア方法として、以下の3つを紹介します。
- 保湿クリームを塗る
- コットンパックやマッサージを行う
- かかとケア靴下を履く
1-1.保湿クリームを塗る
かかとの保湿ケアとして、まず絶対に取り入れたいのが「保湿クリームを塗る」ことです。
保湿クリームを塗るタイミングは、お風呂上がりが最適。
足が清潔になり、温まっている状態だからです。
保湿クリームにはさまざまな種類がありますが、まずはなんでもいいので自宅にある保湿化粧品でケアを始めましょう。
1日も早くケアをすることがまずはおすすめ。
その後、かかとの状態に合わせて適切なものを選びましょう。
足の裏は角質層が厚いため、たっぷり塗るのがポイントです。
角質層が薄くカサつきやすい足の甲や、摩擦にさらされやすい足首、アキレス腱周りにもしっかり塗ってくださいね。
1-2.ラップパックやマッサージを行う
時間がある時は、保湿クリームを塗る前にラップやコットンでパックをして、うるおいを補いましょう。
やり方はとても簡単。
①2枚に裂いたコットンに、化粧水やボディミストなどをたっぷり含ませ、左右のかかとに貼り付けて10分ほどおいてください。
②待っている間には、足の甲や指先にも化粧水やボディミストを塗るのがおすすめです。
③コットンをはがしたら、かかとを含む足全体に、たっぷり保湿クリームを塗りましょう。
なめらかなかかとを目指すなら、さらにマッサージをプラス。
保湿クリームを塗ったあと、足の甲を両手で包み込むようにして、円を描くようにマッサージします。
つま先から足の甲、足の裏まで、まんべんなく揉みほぐしましょう。
足の指は、付け根から指先に向かってさするようにし、指の間も円を描くイメージでほぐすとスッキリします。
足首やアキレス腱周りも忘れずに、指先でクルクルとやさしくマッサージしてください。
④スペシャルケアを行うなら、ラップパックをするのも手です。
保湿クリームをたっぷり塗ったあと、ラップで足首までをおおいます。
しばらく時間をおいたらラップを外し、蒸しタオルで余分なクリームを拭き取れば完了です。
1-3.かかとケア靴下を履く
面倒なお手入れは苦手だという人や、手間をかけずにかかとをきれいにしたい人におすすめなのが、かかとケア靴下です。
かかとケア靴下には、「保湿シートやラバーなどを内蔵したタイプ」と、「保湿クリームを塗ってから履くタイプ」があります。
まず、保湿シートやラバーを内蔵したタイプのかかとケア靴下は、かかとを保湿・保温する働きがあり、かかとの水分の蒸発を防いでうるおいを保つ効果が期待できます。
洗濯してくり返し使えるため、経済的です。
保湿クリームを塗ってから履くタイプのかかとケア靴下は、つま先部分がカットされた形状です。
通気性がいいので、はいたまま快適に眠れます。
靴下をはいたままだと通気性が悪いのでムレてしまうこともありますよね。
保湿クリームを塗った上から着用すれば、寝ている間にかかとケアができるのが魅力的です。
2.かかとに角質が溜まる理由
次は、かかとが硬くなったり、カサついてひび割れたりする理由を知っておきましょう。
かかとに角質が溜まって厚くなる主な原因は、「乾燥」と「過剰な刺激」の2つ。
かかとを含む足の裏は、他の肌とは違う特徴があるため乾燥しやすいのです。
さらに、常に体重を支えているかかとは、過剰な刺激を受けやすい部分でもあることが、かかとを硬くする原因の大きなものです。
2-1.乾燥
かかとに角質が溜まる原因としてまず挙げられるのが乾燥です。
乾燥が進むと、肌のターンオーバーが乱れて、古くなった角質が剥がれ落ちずに肌にとどまります。
すると角質が溜まって厚くなり、かかとがガサガサになるというわけです。
ではなぜかかとが乾燥しやすいのかというと、足の裏の構造に理由があります。
通常、肌の表面には、汗と皮脂などでできた皮脂膜があり、肌のうるおいを保っています。
しかし、かかとを含む足の裏には、汗を出す「汗腺」はあるものの、皮脂を出す「皮脂腺」がありません。
そのため、かかとは油分が不足しやすく、体の中でも特に乾燥しやすいのです。
また、気温の低下による冷えも乾燥の原因になります。
気温が低下すると毛細血管が収縮して血行が悪くなりますが、血行不良は肌の新陳代謝であるターンオーバーを乱します。
ターンオーバーが乱れた肌は、バリア機能が低下し、うるおいを保てなくなるため乾燥してしまうのです。
さらに、冬の防寒アイテムに乾燥の原因が潜んでいることも。
たとえば、素足でホットカーペットや床暖房などを利用したり、ファンヒーターの風を直接当てたりすると足が乾燥することがあると言われています。
「吸湿発熱素材」のタイツや靴下、スリッパなどにも要注意です。
吸湿発熱素材とは、肌から出る水分を利用して温かさを保つものですが、必要な水分まで吸収してしまうことが。
心当たりがある方は一度、身の回りを見直してみてくださいね。
2-2.過剰な刺激
体重を支え、地面と接する時間の長い足の裏は、もともと表皮や角質層が厚い部分。
顔の角質層が0.02ミリであるのに対して、かかとの角質層は約2ミリあるといわれ、そのぶんターンオーバーにも時間がかかります。
そして、足の裏にかかる体重や衝撃のうち、約7割をかかとが受けているといわれています。
かかとには、立ったり歩いたりするたびに圧力や摩擦が加わるからこそ、角質が厚くなりやすいのです。
また、特定の部分に過剰な刺激を受けた場合、肌は体を守る防御反応として角質を厚くします。
たとえば、ヒールの高い靴をよく履く人は、かかとに圧力がかかるため角質が厚くなりやすいといわれています。
サイズの合わない靴にも注意が必要です。
きつい靴の中で足が圧迫されたり、ぶかぶかの靴の中で皮膚がこすれ続けたりしていると、かかとの角質がどんどん厚くなってしまう恐れがあります。
3.頑固なかかとの角質には角質取りも一つの手段
毎日保湿ケアをしても改善しない頑固なガサガサかかとには、角質取りを使ってアプローチする方法もあります。
角質取りにはさまざまなタイプがあるので、自分に合ったものを選ぶのが肝心。
かかとの状態や目指す仕上がり、どこで使用するかなどを考えて選ぶといいでしょう。
また、余分な角質を削ったあとの肌は普段よりもデリケートな状態なので、保湿ケアもセットで行うことをおすすめします。
角質取りの代表的なものとして、以下の5タイプを紹介します。
- 昔から使われている「やすり」タイプ
- 手軽で便利な「軽石」タイプ
- お風呂でも使える「スクラブ」タイプ
- ごっそり取れる「パック」タイプ
- ピンポイントで使える「刃物」タイプ
3-1.電動の種類もある「やすり」タイプ
やすりタイプの角質取りは、硬くなった角質をこすり落とすものです。
かかとに直接押し当てて角質を削るため、すぐに効果を実感できるのがポイント。
手間をかけずに角質ケアをしたい人には使いやすいグッズです。
やすりタイプの角質削りには「手動」と「電動」のものがあり、大きさや形もさまざまです。
製品によってやすりの目の大きさも違うので、かかとの状態に合うものを選べます。
本体を水に濡らしてはいけないものもあるため、お風呂で使いたい場合は、購入時に「水場で使えるかどうか」を確認しておくといいでしょう。
私個人的には、「電動」タイプが使いやすくておすすめです。
力を入れなくても使えるので、一定の力が保たれました。
こういうのです↓↓
(私の私物です笑)
ただし、やすりタイプの角質取りの注意点として、使い方によっては肌を傷つけてしまうことがあります。
必要以上に角質を削ったり、こする時に力を入れすぎたりするのは避けましょう。
3-2.手軽で便利な「軽石」タイプ
お風呂で手軽に使えて、昔からあるので、軽石タイプの角質取りも人気です。
軽石というと溶岩が冷えて固まったものですが、角質ケア用の軽石には「天然軽石」と「人工軽石」があります。
天然軽石はきめが粗く、触った感じが硬いものが多め。
しっかり角質を取り除きたい人にはぴったりですが、肌を傷つけないよう注意する必要があります。
一方、人工軽石は天然軽石に比べると目が細かく、肌あたりもソフトなものが多いです。
人工軽石には、シルクパウダーやヒアルロン酸などの保湿成分を配合したものもあるので、好みに合わせて選びましょう。
また、軽石はお風呂場で使うため、衛生的に保管できるかどうかもチェックしたいところ。
紐がついているものや穴が空いているものは、つり下げておけるので便利です。
3-3.お風呂でも使える「スクラブ」タイプ
スクラブタイプの角質取りとは、細かい粒子を含んだクリームまたはジェル状のアイテムです。
スクラブに含まれている粒子は砂糖や塩、種子など、製品によって異なります。
スクラブタイプの角質取りの使い方は、かかとにつけてマッサージし、洗い流すというもの。
ほかの方法に比べて効果が穏やかなため、定期的にケアする必要がありますが、そのぶん肌を傷つけるリスクも低いといえます。
かかとをやすりや刃物で削るのが不安な人や、お風呂で角質ケアしたい人にはおすすめです。
また、スクラブタイプには香りつきの製品が多く、角質ケア中に香りを楽しめるのも嬉しいところ。
お風呂全体が香りに包まれて、気持ちよさがあります。
3-4.ごっそり取れる「パック」タイプ
パックタイプの角質取りとは、薬剤が入った靴下状の袋に足を入れ、一定時間おいて洗い流すというものです。
角質を削るのではなく薬剤によってやわらかくするのが特徴で、パックのあとは、数日にわたって角質がボロボロと剥がれ落ちることがあります。
角質が剥がれ落ちる期間は素足になりにくいため、使う時期を選ぶ必要があるでしょう。
また、パックタイプの角質取りの多くには、角質を剥がす効果のあるグリコール酸やサリチル酸、乳酸などが含まれています。
これらの成分は、人によってやけどや肌荒れなどを起こす危険性があるため、使用上の注意を守り、リスクを理解した上で使う必要があります。
パックタイプの角質取りを行う前にはパッチテストをし、肌に異常が出た場合はすぐに使用を中止しましょう。
また、使用中や使用後に痛みや水ぶくれなど何らかの異常が出た場合は、なるべく早く医療機関を受診することをおすすめします。
3-5.ピンポイントで使える「刃物」タイプ
刃物タイプの角質取りとは、ステンレスなどでできた刃物で角質を削るものです。
形状はさまざまで、ピンポイントでタコを取るのに最適な円形の刃がついているものや、T字かみそりのような形をしているものもあります。
硬くなった頑固な角質をすぐに取りたい人や、気になるタコを狙って取りたい人に向いていますが、肌を傷つけないよう注意する必要があります。
削りすぎには十分気をつけ、慎重に使用しましょう。
4.ガサガサかかとの角質ケアを行う時の注意点
定期的なケアによって、無駄な角質のない、すべすべのかかとを目指したいもの。
しかし、ケアの方法によっては逆効果になってしまうことがあります。
また、普段の過ごし方でもかかとの状態は変わります。
かかとの角質ケアを行う時には、以下のポイントに注意しましょう。
- かかとの角質は削りすぎない、取りすぎない
- なるべく毎日保湿ケアをする
- ケアだけではなく、普段からかかとに負担がかからないように意識する
4-1.かかとの角質は削りすぎない、取りすぎない
かかとの角質は、本来肌を守るためのものです。
必要以上に溜まった無駄な角質を取るのは問題ありませんが、やりすぎると痛みを感じたり、傷になったりすることがあります。
特に、かかとがひび割れている場合は削りすぎてしまいがちです。
傷ができるとその部分から細菌が体に入るリスクもあるため、無理に角質を取ったり、皮を引っぱったりしないよう十分注意しましょう。
また、角質を取り過ぎると、体の防御反応としてますます角質が硬くなることがあります。
気になるからといって毎日削るのは逆効果になるケースがあるため、かかとの角質ケアはやりすぎないのが肝心です。
4-2.毎日、かかとの「保湿ケア」をする
かかとの保湿ケアは、すぐに効果が出るものではないので、毎日続けることが大切です。
かかとの角質層は約2ミリと顔と比べて厚く、ターンオーバーにも時間がかかります。
かかとのターンオーバーは120日周期だといわれているため、保湿ケアも4ヶ月は続けてみましょう。
また、角質を削ったり取ったりしたあとは、特に肌が敏感な状態になっています。
保湿は普段よりも念入りに行いましょう。
かかとの保湿におすすめの「オールインワン保湿ジェル」
かかとの保湿におすすめなのが「アクアテクトゲル」です。
ガサガサかかとの根本原因は「油分」と「水分」の両方が足りていないことによる「乾燥」。
アクアテクトゲルは、油分と水分のバランスに着目し、「保湿」をとことん追求した商品です。
かかとだけでなく、顔や体の保湿にも使えます。
初回のみ330円(送料無料)で購入できるお得なセットがあるので、ぜひ試してみてください。
口コミを見るにはここをクリック!(もう一度押せば戻ります)
\初回330円で手に入る!/
4-3.ケアだけではなく、普段からかかとに負担がかからないように意識する
普段からかかとに負担をかけないことも大切です。
まず注意したいのは「靴の選び方」です。
靴はきつすぎず、ゆるすぎない、適切なサイズのものを選びましょう。
甲周りがきつくないか、かかと周りが合っているか、つま先に指を動かせる程度のゆとりがあるかをチェックしてください。
歩く時に指の付け根が曲げやすいかどうかも大切なポイントです。
また、かかとに負担をかけないという意味では、ハイヒールはおすすめできません。
足にやさしい靴を選ぶなら、ヒールは太めで、4センチ以下のものがいいでしょう。
さらに、かかとに負担をかけない「歩き方」もあるのをご存知ですか?
足の指も含め、足裏全体を使って歩くこと。
踏み出す時はかかとから着地して足裏が地面についたら、重心を指先に移動させます。
指の付け根で地面をしっかりと踏み返し、親指に体重を移動させましょう。
足の指をうまく使えないと、かかとに体重がかかりすぎてしまいます。
立ったり歩いたりする時は、足の指で地面をつかむようなイメージを持つといいでしょう。
まとめ
「見えないから」とお手入れを後回しにしがちなかかとですが、いざという時に恥ずかしい思いをしないよう、日頃からケアしておきたいもの。
また、ガサガサかかとをそのままにしておくと、ひび割れて出血や痛みをともなうこともあります。
かかとを効果的にケアするためには、以下のポイントが大切です。
- 毎日かかとを保湿する
- 頑固なかかとの角質は角質取りでやさしくケアする
- かかとの角質取りは「やりすぎ注意」
- 普段からかかとに負担をかけないよう意識する
かかとの肌はターンオーバーに時間がかかるため、夏になってあわててケアをするのでは間に合わないかもしれません。
この記事を参考に、かかとケアを日々の習慣にして、いつでも素足になれる美しいかかとを目指しましょう。