ニキビ跡を消す方法は?市販のスキンケアや皮膚科などの対策まとめ

ニキビ跡を消す方法

やっとニキビが治っても、跡がなかなか消えないと、「ずっとこのままなのかな…」と不安になることがあります。
ニキビ跡が濃くなる要因として、生活習慣やスキンケアのやり方が大きくかかわっているため、きちんと対策をすることが大切です。

この記事を書く私自身も思春期から大人になってもニキビに悩まされ、「もうずっとこのままなんじゃないか」とあきらめに似た不安をもっていました。
そんな体験と20年のスキンケアアドバイザーとしての経験から、同じようにニキビやニキビ跡について、まとめてみました。

ちなみに私の娘(15歳)も現在進行形で思春期ニキビがひどくできています。
ニキビ跡にならぬように、皮膚科で薬をいくつか試しつつ、スキンケアを続ける日々です。

ニキビ跡にならぬように、娘のニキビも治療中です

この記事では、ニキビ跡の「種類」や「適切なスキンケア方法」、「生活習慣」、「ニキビ跡に関するQ&A」をご紹介します。
自分の肌に自信を持つために、ぜひスキンケアや生活習慣を見直してみてくださいね。


1.代表的なニキビ跡の種類

ニキビの比較

一口に「ニキビ跡」と言っても、さまざまな種類があります。
ニキビ跡へのケアの前に、まずは自分のニキビ跡がどんなタイプで、どの段階なのかを把握しましょう

まずは、代表的な3種類のニキビ跡について説明します。

代表的な3種類のニキビ跡

  1. 赤みのある「ニキビ跡」
  2. 茶色い「ニキビ跡」(色素沈着)
  3. へこんだ「ニキビ跡」(クレーター)

1-1.赤みのある「ニキビ跡」

赤みのあるニキビ跡とは、ニキビがあった場所に赤みだけが、ぽつんと残っている状態のことです。

ニキビによる炎症が続くと、毛細血管が破壊され皮膚が薄くなるため、血液が透けて赤く見えます
そして、ニキビが落ち着いてから半年程度は、炎症が跡として残ることも少なくありません。

通常は時間とともに赤みが薄くなっていきますが、肌のダメージが大きいと半年~1年以上跡が残ることもあります。

1-2.茶色い「ニキビ跡」(色素沈着)

シミのようになった茶色いニキビ跡は、色素沈着が原因です。

ニキビの炎症によりメラノサイトが刺激されると、メラニン色素が大量に生成されます。
通常メラニン色素は皮膚のターンオーバーにより排出されますが、生成される量が多いと排出が追い付かず、色素沈着してシミのように茶色く残るのです

また、赤みのあるニキビ跡が、時間の経過で茶色く変化することもあります。

1-3.へこんだ「ニキビ跡」(クレーター)

肌表面がクレーター状にへこんでいるニキビ跡は、真皮までダメージが進んだ状態です

ニキビの原因であるアクネ菌が増殖すると、表皮だけでなく真皮まで破壊されます。
破壊された真皮は時間の経過とともに修復されますが、修復スピードの差が、凹凸となって現れるのです。

ニキビを無理やり絞り出そうとしたり不衛生な器具でつぶしたりすることも、へこんだニキビ跡の原因になります。
このタイプのニキビ跡は、完全に元の肌状態にするのは大変難しいとされています。


2.ニキビ跡を消すために行うべきスキンケア方法

ニキビ跡は、基本的には皮膚科での治療が必要です。
治療と共に、日常生活において、赤みのあるニキビ跡や茶色いニキビ跡へ効果があるスキンケアを行うことも大切です

そこで次に、セルフでできるニキビ跡向けのスキンケア方法について解説します。

ベースの化粧品はそのままで大丈夫です。
気を付けるべきは、「摩擦」と「刺激」です

摩擦は肌を弱らせ、ニキビ跡が濃くなることもあります。
そして、刺激は肌のバリア機能を衰えさせるため、肌の回復も遅くなります。

ここで紹介するスキンケア方法を根気強く続け、ニキビ跡の悩みを少しでも減らしましょう。

2-1.摩擦を起こすスキンケア方法を止める

ニキビ跡を消すためには、いわゆる「敏感肌」に向けたケアをおすすめします。
敏感肌とは、普通の状態であれば問題のない刺激などに対しても、過敏に反応する状態。

ニキビ跡のある肌も、これに近い状態です。
ですから、摩擦を起こしてしまう「肌をこする行為」を極力避けることが、ニキビ跡ケアには大切です。

実は、スキンケアの中には、肌をこする行為がたくさんあります

  • 洗顔で顔を洗う
  • 化粧水や乳液、美容液などを肌につける
  • マッサージ
  • 美顔ローラー
  • パッティング
  • コットンの使用
  • 角質ケア・毛穴ケア など

このような行為は、やり方によって角質を剥がすことにつながり、ニキビ跡が改善しません
日頃行っているケアを見直し、極力こする行為を控えましょう。

2-2.刺激になる化粧品の使用を止める

化粧品の中には、物理的な刺激を与えるものがあります。
いくつかの例をご紹介します。

「使った後に赤みが出ていないか?」
 「ヒリヒリしないか?」
「自分の肌の刺激になっていないか?」
など、使用時にチェックしてみてください

  • スクラブ入り洗顔
  • 酸を使用したセルフピーリング
  • 洗浄力の強いクレンジングや洗顔料
  • SPF値の高い日焼け止め
  • 拭き取り化粧品(化粧水やクレンジング)など

3.ニキビ跡の改善につながる生活習慣

ニキビ跡の改善につながる食事

ニキビ跡を改善するためには、スキンケアだけでなく日頃の生活習慣を見直すことも大切です。
というのも、不規則な生活を続けていると、肌のターンオーバーが乱れやすくなり、肌の回復も遅くなるからです

ここでは食生活、睡眠、運動、リラックスの4つの観点から、ニキビ跡の改善につながる生活習慣を紹介します。
毎日のスキンケアに加えて、肌を改善する適切な生活習慣を知っておきましょう。

3-1.ビタミン豊かな果物を食べるなど、普段口にする食べ物を見直す

毎日の食事は肌にも大きな影響を与えます。
暴飲暴食や不規則な食事を続けていると、肌の細胞が栄養不足になったりターンオーバーが乱れたりして、ニキビ跡を悪化させる可能性があります

そのため、間食や欠食はなるべく避け、規則正しい食生活を意識しましょう。

また、食事の内容も大切です。
おすすめは、以下の栄養素です。

  • タンパク質 
  • 食物繊維
  • ビタミン類

中でもビタミン類は、肌の新陳代謝を促したり皮脂量をコントロールしたり、バリア機能の低下を防いでくれるため、特に意識して摂りたい栄養素です。
ビタミン類は以下の食材に多く含まれています。

  • ビタミンA:ニンジン、カボチャ、チーズ、卵など
  • ビタミンB1:玄米、豚肉、うなぎ、豆類など
  • ビタミンB2:卵、納豆、レバー、牛乳など
  • ビタミンB6:イワシ、サケ、バナナ、にんにくなど
  • ビタミンC:赤ピーマン、トマト、ブロッコリー、レモンなど
  • ビタミンE:いわし、うなぎ、オリーブ油など

    3食すべてでこれを実践することは難しいので、まずは1日の内の1食からでも、これらの食材を積極的に摂ってみましょう。
    選ぶメニューが変われば、少しずつ慣れていけますよ!

    3-2.きちんと睡眠をとる

    睡眠は体を休めるだけでなく、成長ホルモンを分泌しながら皮膚や骨、筋肉などを作ったり修復したりするためのものです。
    睡眠中は肌の細胞分裂も活発になるため、ニキビ跡になってしまった細胞を生まれ変わらせるためには、質の良い睡眠が必要です。

    睡眠の質が低下すると、肌のターンオーバーが乱れやすくなるだけでなく、免疫力も下がりニキビ跡が悪化しやすくなります。
    また、ホルモンバランスの乱れにもつながるため、あらゆる肌トラブルを引き起こす可能性があります。

    特に重要なのは眠り始めから3時間の間に訪れる深い睡眠、「ノンレム睡眠」です。
    この時間に成長ホルモンが多く分泌されるため、眠りについてすぐ深い睡眠状態になることが望ましいと言われています。

    質の高い睡眠をとるためには、なるべく決まった時間に寝る習慣をつけることがおすすめです
    最初は私自身、「それ難しいよな」と思っていました。
    でも、子供と一緒に寝るようになり、いつも同じ時間に寝ることを続けていたら、いつの間にか、その時間になると眠くなって、深く深く眠れるようになりました。

    また、スマートフォンやパソコンから出るブルーライトは、脳を刺激し入眠を妨げる可能性があるため、眠る前の使用は控えたほうがいいですよ。

    3-3.運動をして新陳代謝を高める

    ニキビ跡のケアには、適度な運動をして新陳代謝を高めることも、実は効果的です。
    「汗をかくとニキビ跡を悪化させるのではないか」と思う方もいるかもしれまんが、以下の理由からニキビ跡の改善が期待できます。

    • 肌の新陳代謝が高まる
    • ストレス解消になる
    • 便秘解消につながる
    • 良い汗が毛穴の詰まりを解消する

    運動をすると全身の血行が良くなるため、皮膚の細部にまで栄養や酸素が行き渡り、新陳代謝が高まります。
    新陳代謝が高まれば肌のターンオーバーも促されるため、ダメージを受けた皮膚の修復もスムーズになるためです

    また、運動には気持ちをスッキリさせる役割もあります。
    これが、思っているよりも大きい効果かもしれません。

    結果的にストレス解消になり、免疫力アップやホルモンバランスの正常化にもつながります。

    そして、運動をすると水のようなさらさらした「良い汗」をかけます。
    良い汗は、角質層に水分を補給し肌のバリア機能を高めてくれます。

    このような理由から、運動はニキビ跡のケアに役立つと言えます。
    ただし、いきなり激しい運動をするとかえってストレスになる可能性があるため、無理のない程度の運動を定期的に行いましょう

    というのも、実は私は運動が苦手でたいした運動はしていません。
    脊椎側弯症のため筋トレなどはうまくできなくて、ですから、毎日30分ほどじっくりと全身のストレッチをしています。
    じわ~っと汗をかきつつ、体をほぐしていくだけでも、いい効果を得ていることを実感しています

    「運動はちょっと…」という方も、ぜひ自宅でストレッチなどから始めてみませんか。

    3-4.ストレス対策をしてリラックスする

    私たちの身体は、「交感神経」と「副交感神経」と呼ばれる「自律神経」により体温や臓器の働きがコントロールされています。
    交感神経はストレスを感じたり緊張状態になったりしたとき、副交感神経はリラックスしたときに優位になります。

    交感神経が優位になると、血管の収縮や覚醒反応が起こり、免疫機能の低下につながります。
    そうなると、肌のターンオーバーが乱れ、ニキビ跡も治りにくくなってしまいます。

    また女性の場合は、男性ホルモンの増加によって皮脂量が増えるため、新たなニキビもできやすくなります。
    反対に、副交感神経が優位になると、肌のターンオーバーが促進されるため、ニキビ跡の改善もスムーズになることが期待できます

    ストレスを溜めないというのは簡単なことではありませんが、日常の中にリラックスタイムを取り入れることから始めてみませんか。
    たとえば、アロマオイルをたく(薫く)、好きな音楽を聴く、ゆっくりと入浴する、瞑想、散歩などがお手軽です。

    他の記事にも書いていますが、私が個人的におすすめするのは、「1日1回笑う」ことです。

    笑うと、ストレスホルモンと呼ばれる「コルチゾール」の分泌を抑制し、値が下がります。
    そして、リラックス効果を与える「幸せホルモン」を活性化させるそうです。
    笑いにはストレスを抑制する効果があり、免疫や抵抗力といった機能を強める効果があると考えられています

    「リウマチ患者に落語を聞かせた実験」や「ガン患者に吉本新喜劇を見せ、その前後でガン細胞を直接攻撃するNK細胞(ナチュラル・キラー細胞)の活性化を調べる実験」など、医学的な証明も増えています。

    ストレスを軽く見ずに、自分にあったストレス発散方法を見つけてみてくださいね。


    4.ニキビ跡ができないように予防するのも大切

    ここまで、ニキビ跡を目立たなくするための対処法について紹介しました。
    次は、健やかな肌を保ち、新たにニキビができないようにする大切な方法をご紹介します。

    4-1.ニキビができたら触らない、潰さない

    ニキビができると、「早く治そう」という思いから、つい触ったり潰したくなったりしますよね。
    しかし、触る、潰すという行為はでき始めたニキビを悪化させる恐れがあるので、絶対に止めましょう

    ニキビは毛穴に皮脂が溜まっている状態。
    膿の一部を取り出しても、中では皮脂が残っていて、また肌状態もニキビができやすい状態のため、膿や皮脂を取っても良くなることはありません

    それだけでなく、傷ついた皮膚から手の雑菌が入り炎症を悪化させる可能性もあります。
    傷が大きくなれば、クレーター状のニキビ跡になり改善が難しくなるでしょう。

    運よくキレイに治る場合もありますが、大変リスクの高い行為です。

    にきびの本質は毛穴に皮脂が溜まっている状態です。膿を押し出しても皮脂がのこっていると炎症は治まりません。医療機関では針で皮脂の出口を作り、中心に穴が開いた道具でにきびの周りを押して、皮脂を押し出します。自分で潰しても皮脂を上手く押し出すことができません。中途半端ににきびを押すことで、かえって炎症が悪化してしまうこともあります

    引用:公益社団法人日本皮膚科学会「皮膚科Q&Aニキビ 潰すのはどうしていけないのですか?」より

    医療機関ではニキビの中身を取り出すという方法もありますが、これは特殊な機器を専門医が行うからこそ意味のあることです。

    自分の指や手持ちのピンセットには雑菌が付着している可能性が高いうえ、うまく皮脂を取り出すことは難しいです。
    改善どころかかえってニキビを悪化させてしまうため、ニキビができてもなるべく触ったり潰したりしないように気を付けましょう。

    4-2.肌に負担がかかるスキンケアを行わない

    ニキビを早く落ち着かせようと、間違った方法で一生懸命にスキンケアをしてしまうことが、かえって悪化させることがあります。 
    特にゴシゴシこする、熱いお湯で流すといった行為は、肌に負担がかかるため御法度です

    ニキビがあってもメイクをすることは可能ですが、洗い残しがあると悪化の原因になります。
    そのため、クレンジングや洗顔でしっかりと汚れを落とし清潔な状態を保つことが大切です。

    ただし、しっかり落とそうと思ってゴシゴシこすったりシャワーを顔に直接当てたりするのは刺激になるため止めましょう。

    にきび菌を完全になくすために1日5,6回以上も洗顔していたり、毛穴の詰まりをなくすためにブラシなどで強くこすって洗顔している人がいますが、かえって皮膚を傷つけ、肌が乾燥してトラブルが大きくなります。にきびの人が不潔だから、にきび菌が増えてにきびになるわけではありませんので、顔をごしごしと強くこすって洗うのはやめましょう

    引用:日本痤瘡研究会アクネQ&A「Q17.にきびの洗顔はどうしたらいいの?」より

    また、肌が乾燥状態になるとターンオーバーが乱れ、古い角質がたまりやすくなり、毛穴の詰まりにつながります。
    そのため、クレンジング・洗顔後はしっかりと保湿をしましょう。

    その際に使う化粧品は、「ノンコメドジェニックテスト済み」だと安心です。

    なるべく低刺激なスキンケアアイテムを選び、化粧水や乳液、クリームを使って適度なうるおいを届けてあげましょう

    思春期のにきびの方の多くは脂性肌ですが、成人女性では乾燥肌や混合肌のかたにも、にきびができることがあります。そのような場合には、にきびの治療の他に保湿ケアが必要になります。その際に、保湿剤の選び方が大切です。オイルや油分の多い化粧品を重ね塗るとにきびが悪化します。にきびができにくいかどうかを調べるコメドジェニック試験をしている製品が安心です。「ノンコメドジェニック」あるいは「コメドジェニック試験済」などと記載されているものを選びましょう。

    引用:日本痤瘡研究会アクネQ&A「Q19.にきびの保湿はどうしたらいいの?」より

    4-3.紫外線対策を徹底する

    ニキビ跡の色素沈着は紫外線によって起こるため、紫外線対策をすることも重要です。
    通常、紫外線によって生成されたメラニン色素は、ターンオーバーにより排出されるため、次第に消えていきます。

    しかし、ニキビによって炎症が起きている状態で紫外線を大量に浴びると、ターンオーバーが乱れそのままシミのような跡になってしまうことがあるのです
    紫外線対策をするには、以下のような方法がおすすめ。

    • 夏はもちろん、春や秋も日焼け止めクリームを塗る
    • SPFやPA値のついたメイクアップ化粧品を使う
    • 特に天気の良い日は日傘や帽子なども使う
    • 紫外線を浴びた後は、しっかり保湿をする

    夏場のレジャーやお出かけのときに日焼け止めを塗るのは言うまでもなく大切ですが、春や秋、日当たりの良い屋内でも紫外線は降り注いでいます。
    そのため、普段からこまめに日焼け止めを塗るようにしましょう。

    また、紫外線をたくさん浴びると肌は乾燥しますので、ニキビが悪化しやすくなります。
    紫外線を浴びた日には、いつもより念入りに保湿ケアをしましょう。


    5.メイクでニキビ跡を隠して消す方法もおすすめ

    ここぞという時、ニキビ跡を消したい日もあると思います。
    ストレスなく過ごすために、そんなときはメイクで隠すのも一つの手段です。

    ここでは、メイクでニキビ跡を隠す方法について説明します。

    5-1.ニキビ跡を消すためにはコンシーラーが使いやすい

    ニキビ跡を消すためには、コンシーラーを使うのがおすすめです。
    コンシーラーはシミやクマ、ニキビ跡など部分的な悩みを隠すためのアイテムで、スティックタイプやクリームタイプ、ペンシルタイプなどさまざまな種類があります。

    ファンデーションよりもカバー力が高いため、目立ってしまうニキビ跡もしっかりと隠せるでしょう。

    5-2.コンシーラーでニキビ跡を消す方法

    コンシーラーにはさまざまなタイプがありますが、部分的なニキビ跡には堅めでマットなものがおすすめです。
    このタイプは狭い範囲にとどまり高いカバー力を発揮してくれます。

    使い方としては、ファンデーションを塗る前に、ニキビ跡の上に優しくコンシーラーを乗せましょう。
    ニキビ跡が見えなくなるまで重ねたら、境目をポンポンと指で叩きながらぼかします

    指でやさしく行うのがポイント。
    ゴシゴシこすると、ニキビ跡の回復を妨げかねません。
    ですから、やさしくコンシーラーを肌になじませてくださいね。

    またこのとき、コンシーラーを広げすぎるとかえって不自然な仕上がりになるので、狭い範囲に留めるようにしてください
    多少境目が分かるくらいでも、ファンデーションを塗ればうまく馴染むでしょう。

    ただし炎症を起こしているニキビに肌負担は厳禁なので、塗る場所には十分注意しましょう。


    6.ニキビ跡に関するQ&A

    ニキビ跡の悩みは人によってさまざまです。
    対処法を試してみたもののなかなか良くならない、どうしていいか分からないという人もいることと思います。

    そこでこの章では、ニキビ跡に関するよくある質問とその答えを紹介します。

    Q1.中学生の頃からあるニキビ跡のクレーターは皮膚科で治療するべきですか?

    A.クレータータイプのニキビ跡は、炎症によるダメージが表皮だけでなく真皮まで広がっている状態です。
    真皮は皮膚のターンオーバーがないため、通常のスキンケアや生活習慣の見直しだけで改善するのは困難です。

    これ以上の悪化を防ぐためにはセルフケアとともに、一度は、皮膚科での診療を受けることをおすすめします

    皮膚科では、レーザー技術を使った治療により、クレータータイプのニキビ跡も改善できる可能性があります。

    Q2.お尻や背中にできたニキビ跡は、どう対処すれば良いですか?

    A.お尻や背中のニキビ跡のケアも、通常のニキビ跡と同じようにスキンケアや生活習慣の見直しが大切です。
    ニキビ跡のケアにはターンオーバーを整えることが重要なので、十分な睡眠、ストレス解消、バランスの良い食事を心がけましょう。

    また、お尻のニキビは長時間座ることで重症化し、ニキビ跡になりやすいため、長時間座らないように気を付けてください

    さらに、ニキビ跡を残さないためには、ニキビを作らないようにすることも大切。清潔で吸湿性の良い衣類や寝具を使い、汗をかいたらすぐに拭き取るようにしましょう。 

    Q3.メンズのニキビ跡が治療できる、男性向けの皮膚科はありますか?

    A.最近は男性のニキビ跡に特化した皮膚科もあるそうです。
    もし近くにない場合には、男性医師がいる皮膚科はいかがでしょうか。

    皮膚科では、飲み薬や外用薬、ケミカルピーリング、レーザー治療など、ニキビ跡の状態に合わせたさまざまな治療が受けられます。

    セルフケアが難しい、ケアしているのになかなか改善しない場合は、男性向けの皮膚科を利用してみましょう。

    ただし、男性の場合も女性と同様で、スキンケアや生活習慣の見直しも大切であることを理解しておいてくださいね。


    まとめ

    ニキビ跡の悩みを改善するためには、以下のポイントが大切です。

    • スキンケア:ビタミンC誘導体配合化粧品、ピーリング
    • 生活習慣:バランスの良い食事、質の良い睡眠、適度な運動、リラックス
    • ニキビ予防:潰さない、肌に負担をかけない、紫外線対策
    • メイクで隠す:コンシーラー

    セルフケアが難しい場合は、皮膚科への相談も検討してみましょう。
    治療と共に、毎日のスキンケアは大切です。
    どんなケアが効果的なのか、ぜひ知っておいてくださいね。