乾燥肌の原因とは|正しいスキンケア方法や対策法を徹底解説

乾燥肌の原因

「どんなスキンケアを試してみても、乾燥肌のまま・・・」
そんな悩みを抱えている人も多いのではないでしょうか。

「しっかり保湿をしているのに、いつまでたっても乾燥肌だ」という方からのご相談はよくいただきます
かゆいし見た目もよくないし…と落ち込む声をよく耳にします。

実は乾燥肌になる原因は保湿不足だけではなく、日常生活のあらゆるシーンに潜んでいます。

今回は乾燥肌を招く意外な原因とその症状、今日からできる正しいスキンケア方法・乾燥対策をお伝えします。
何をしても乾燥肌から脱出できない万年乾燥肌に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。


1.乾燥肌とは

肌の水分と皮脂が不足している状態のことを、乾燥肌と言います。
化粧品などを取り扱っている日用品メーカーの花王株式会社によると、肌の角層には20%の水分が含まれており、この水分が不足し10%を下回ると肌がカサカサしはじめ、みずみずしさがなくなってしまうそうです。

乾燥肌になると、どのような肌状態になるのでしょうか。

1-1.顔や体も?乾燥肌の症状

まず初めに、乾燥肌かどうか見極めるためのチェックポイントをご紹介します。
乾燥肌には、以下のような症状があります。

  • 粉をふいている(皮がめくれている)
  • 肌がつっぱる感じがする
  • 白くヒビ割れている
  • 皮膚が固い
  • シワが目立つ

1つでも当てはまるようであれば、肌は残念ながら乾燥している可能性があります。

また、顔だけでなく、特に外部からの刺激を受けやすい手や足も顔同様に乾燥しやすいので注意が必要です。
空気が乾燥する冬になると、手足の乾燥が気になりクリームで保湿をする方も多いと思います。

例えば、かかとを見てみましょう。
白っぽくなっていて、かさかさしているようであれば、それは肌が乾燥している証です。
見るからに、水分がないように見えると思います。

肌の乾燥は外部からの刺激、水分不足、また血行不良によるターンオーバーの乱れで引き起こされます。
そのため、特に皮膚が薄く刺激を受けやすい顔や手足は特に、乾燥しやすいのです。


2.乾燥肌の原因は皮膚のバリア機能の低下

肌にはバリア機能と呼ばれる機能が備わっています。
バリア機能は、肌の一番外側にあたる角質層で、肌のうるおいを保ちながら、外部刺激や乾燥から肌を守ってくれる働きがあります。

そんなバリア機能は、乾燥した空気や肌を強くこすることで、簡単に破壊されてしまいます。
バリア機能が低下すると肌は水分が維持できなくなり、乾燥肌へとつながります。

バリア機能が低下する理由はいくつもあります。
よくある例を次に紹介しますので、ご自身と照らし合わせてみてください。

2-1.間違ったスキンケアや入浴方法

乾燥肌が気になる方は、日ごろから保湿を意識しておられます。
しかしどんなに保湿をしても、ちょっとしたことでも誤ったケアが習慣化すると刺激が積み重なり、バリア機能を低下させてしまうのです。

例えば、顔や体を洗うときに洗浄力の強い石鹸やスポンジを使いゴシゴシ洗ってしまうだけでも、肌に負担がかかる人もいます。
また、入浴にも乾燥を招く要因がいくつかあります。
肌は温度にも非常に敏感なので、あまりにも高温のお湯につかると、バリア機能が低下すると言われています。

42℃の入浴においては、出浴 60 分後に 38℃の入浴と比較し、 角層水分量に有意差まで認められるほど減少した。
42℃の入浴では、出浴 30 分 後の経表皮水分蒸散量が有意に増加していることからも、バリア機能が崩れ、 水分蒸散量が増加したものと考えられる。
高温の入浴は、角層水分量保持およびバリア機能保持を低下させることが示唆される。

引用:石澤太市(2014年)入浴法および入浴習慣が心身に及ぼす影響に関する研究

お湯に浸かると体の芯から温まり気持ちが良いですが、乾燥を防ぐためには、38度程度の入浴を心がけることをおすすめします。

2-2.冬の乾燥した空気

一般的に湿度65 %~75%が肌にとって最適な湿度です。
湿度の高い夏の日はジメジメしたイヤな気持ちになりますが、実は肌にとっては水分が蒸発しにくい最適な環境です。

一方、冬の乾燥した空気は肌にとって大敵です。
一気に湿度が下がり、50%を下回ることもあります。
湿度が下がると空気中の水分量が減ってしまうため、肌の水分は蒸発しやすくなってしまい、乾燥を引き起こす原因となることが。

2-3.冷房・暖房の長時間利用

冬の乾燥した空気のみならず、エアコンの乾燥した空気も肌の乾燥を招く原因のひとつです。
エアコンの長時間利用により、肌や喉の乾燥が気になったことがある方も、中には多くいると思います。

暖房・冷房関係なく、エアコンを長時間使用することで、空気中の水分が吸い込まれてしまうため空気が乾燥しやすくなります。
そして空気が乾燥すると、バリア機能にダメージが与えられ、肌も乾燥しやすくなるのです。

2-4.紫外線によるダメージ

紫外線はUVーA波、UVーB波、UVーC波に分類され、UVーC波は地上に届く前に分散されてしまうのでほぼ影響はありません。

一方で、UVーA波のエネルギーそのものは弱いものの、じわじわと真皮の細胞を破壊し、シミやたるみの原因になる可能性があります。

UVーB波は更に強く、長時間浴びることで赤くなってしまったりヒリヒリすることがあります。
海水浴などによる日焼けのほとんどは、このUVーB波によるものです。

バリア機能が備わっている角質層は最も紫外線のダメージを受けやすく、一気に角質層の水分が蒸発してしまいます。

2-5.年を重ねたことによる皮脂分泌量の減少

バリア機能が低下する理由としてもう一つ考えられるのが、「年齢による肌の衰え」です。

肌は本来、天然保湿因子(NMF)、皮脂(皮脂膜の主成分)、そして保湿成分を備えていますが、年を重ねると共に天然保湿因子や皮脂が減ります。
皮脂には肌を外部刺激から守り角質層の保湿成分や水分蒸発を防ぐ役割を担っているため、皮脂分泌量が減少すると、バリア機能が低下し乾燥につながります。

2-6.生活習慣の乱れ

肌の健康を保つには、タンパク質とビタミンが欠かせません。
肌が乾燥する原因は外部からの刺激によるものだけではなく、アンバランスな食事による栄養の偏りや睡眠不足といった、体内の要素もあります。

タンパク質は体のあらゆる細胞を作るのに役立つため、美肌の効果が期待できます。
ビタミンAは皮膚や粘膜を正常に保つ働きがあり、ビタミンBは皮膚を健康的に再生するために必要不可欠です。
更に、ビタミンCはコラーゲンが生成されるときに必要とされています。

タンパク質がたっぷり入ったお肉やお魚や、ビタミンが豊富な野菜をバランスよく取れていれば問題ありませんが、1人暮らしで仕事が忙しい女性は特に、つい食事が偏ってしまいがち。
バランスよく栄養が摂れていないと、皮膚代謝が低下し、乾燥肌につながることがあります。

また、睡眠も肌にとってはとても大切です。
寝ている間に肌を回復させる成長ホルモンが分泌され、傷ついた組織や細胞を再生してくれます。

しかし、睡眠が不規則だったり睡眠不足が続いたりすると、成長ホルモンが分泌されにくくなり、肌は回復できなくなるのです。
結果、肌がカサカサになることがあります。

2-7.ストレスや過労

日頃の疲れも乾燥肌と深いつながりがあります。
人間はストレスが溜まると、自律神経が大きく乱れます。

自律神経が乱れると、肌の新陳代謝を促すターンオーバーが乱れ、皮膚のバリア機能が低下します。


3.乾燥肌をケアするための正しいスキンケア

それでは次に、乾燥肌をケアするための正しいスキンケアをご紹介します。
間違ったスキンケアを続けていると、肌が余計に乾燥してしまうことがあります。

また、肌の水分が足りていないときには、外から補うことが大切なのです。

正しいスキンケアを行うためには、以下のポイントを知っておきましょう。

  • 肌に合うスキンケアを選ぶ
  • 水の温度に注意する
  • 洗顔やクレンジングは優しく行う
  • しっかり保湿ケアをする
  • メイクで外的要因から肌を守る

各ポイントについて詳しく解説していくので、参考にしてみてください。

3-1.肌に合うスキンケアを選ぶ

まず初めに、自分の肌にぴったり合うスキンケアを選ぶことが大切です。
肌の状態は人それぞれのため、使い始める前にサンプルなどで試してみましょう。

スキンケアを選ぶ前に必ず見ておきたいのが保湿成分です。
保湿成分といえば、例えばグリセリンやヒアルロン酸などがあります。
資生堂の「高保湿スキンケア製剤の処方設計の考え方」によると、グリセリンやヒアルロン酸には以下のような効果が期待できます。

グリセリンやアミノ酸、ヒアルロン酸などの保湿剤は角層において水を強く保持し、各層自体の保水力を高め、一方で油分やワックス、脂質は角層の表面で疎水的な塗布膜を形成し、肌内部から蒸発する水分を肌表面でさえぎり、皮膚表層に水分を保つ

引用:資生堂「高保湿スキンケア製剤の処方設計の考え方」

スキンケアを選ぶときは、保湿成分やうるおい成分として何が配合されているのか、成分表を確認するように心がけましょう。

また、保湿成分だけではなく、他の要素に注目することも大切です。

例えば、乾燥肌は肌のバリア機能が低下している状態でとてもデリケートなため、低刺激のスキンケアを選ぶことがおすすめです。
スクラブ入りの洗顔料など物理的に摩擦が起こる商品を避けると良いでしょう。

3-2.水の温度に注意する

先ほど高温のお湯は乾燥肌を招くと説明しましたが、顔を洗うときや体を洗い流すときにも水の温度に注意することが大切です。

石けんを洗い流すときは、32度くらいの人肌より少しぬるいくらいの温度が推奨されています。
なぜこの温度が適切なのかと言うと、毛穴に詰まった皮脂が溶け始める温度だからです。

中には「つめたい水で洗うのが好き」という方もいると思います。
しかし、水で洗い流すことはお湯に比べると肌への負担はかかりにくいものの、水の温度が低いことで毛穴が開かず、汚れがしっかり落とせません。

肌に負担をかけず、毛穴の汚れを落とすためにも、32~36度程度のお湯で顔や体を洗うように心がけましょう。

3-3.クレンジングや洗顔は優しく行う

洗顔やクレンジングを正しく行うことも、乾燥肌のスキンケアに欠かせません。
ここで注意したいのが、なるべく肌に負担をかけないように心がけることです。

クレンジングは、ゴシゴシと洗うのではなく、やさしく肌に馴染ませる汚れを浮かしましょう。
また、汚れが落ちにくい目元や口元のメイクは、あらかじめポイントメイク専用リムーバーで落とすことで、のちのクレンジングが楽になり、肌への負担も少なくなります。

クレンジングにはさまざまな種類がありますが、乾燥肌におすすめなのがクリームタイプです。

クリームタイプは油分と水分のバランスが良いため、メイクの汚れが浮かせやすいです。
また、適度な硬さがあるので、手と肌の間にクッションができ肌への負担が軽減できます。

逆に、オイルタイプは油分や合成界面活性剤の配合量が多く、肌の乾燥を促進させる可能性があるため、注意が必要です。

次に見ていきたいのが、洗顔。
汚れをしっかり落としたい一心でゴシゴシこすりたくなるときもあるでしょう。
確かに力いっぱい洗うと汚れは落ちやすくなるかもしれませんが、それでは肌に負担がかかりやすくなるだけではなく、皮脂まで洗い流してしまいます。

洗顔をするときは、洗顔ネットなどを使用し石鹸をしっかり泡立て、顔全体を泡で優しく包み込みこみましょう。
また、泡を転がすように丁寧に洗うことが大切です。

3-4.しっかり保湿ケアをする

しっかり保湿ケアをすることは、乾燥肌の対策や改善に重要なだけではなく、肌を健やかに保つためにはマストです。
乾燥肌は水分と皮脂が不足している状態なので、どちらもしっかり補ってあげることが欠かせません。

洗顔後、速やかにたっぷりの化粧水で肌に潤いを与え、乳液で蓋をするように保湿しましょう。

このとき、顔全体にさっと塗って終わりにするのではなく、両手で顔を包み込みながら肌に押し込むようにすると、角質層への浸透力が高まります。
また、特に乾燥している箇所には二度塗りすると良いでしょう。

化粧水を使うとき、手とコットンのどちらを使えば良いのか気になる方もいると思います。
これは、どちらも正解です。
アイテムによって異なるため、使用しているスキンケアの使い方に合わせましょう。

3-5.メイクで外的要因から肌を守る

何もつけていない肌は外部にさらされているため、外からの刺激を受けやすい状態です。
メイクを上手に活用することで、乾燥の原因となるバリア機能の低下が防ぎやすくなります。

例えば、化粧下地やファンデーションで肌を覆ってあげると、紫外線などのダメージから肌を守れるのです。

乾燥肌の方は、メイクをする前に肌をしっかり保湿し、ファンデーションも保湿成分がたっぷり入ったしっとりするタイプを使うと良いでしょう。

クリームファンデーション、リキッドファンデーション、クッションファンデーションなどは保湿力が高めですが、更に馴染みを良くするために美容液を混ぜるのも一つの手です。

プレストタイプのアイテムを使うときは、スポンジでそっと押さえるように肌に乗せましょう。

また、使用したスポンジやメイクブラシは放置すると雑菌が繁殖するため、専用洗剤でしっかりと洗い、常に清潔に保つことも大切です。
こまめにお手入れをしないと、繁殖した雑菌が肌に付着し、肌荒れなど悪影響を与えてしまう可能性があります。


4.乾燥肌の対策方法

適切なスキンケアは乾燥肌を対策するために必要不可欠ですが、他にもまだまだ試してみたい対策があります。
乾燥肌の対策は、決して難しいものではありません。
普段の生活の中で、少し意識を変えるだけで乾燥から肌が守れます。

中でも抑えておきたいポイントは、以下の通りです。

  • 質の良い睡眠をとる
  • バランスのとれた食べ物を意識する
  • 加湿をする
  • 紫外線対策をする
  • ストレスを溜めない

4-1.質の良い睡眠をとる

大人の睡眠時間は7~8時間が理想的だとよく耳にしますが、長く寝ることが必ずしも良いという訳ではありません。
睡眠の長さよりも大切なのが、睡眠の「質」です。

ヘルスケアなどの事業も展開しているオムロン株式会社は、睡眠の質の重要性についてこのように言っています。

では、睡眠時間が足りていれば、体の休息は十分といえるのでしょうか。
答えはNOです。

睡眠中は、深い眠りの「ノンレム睡眠」と浅い眠りの「レム睡眠」を繰り返しています。レム睡眠中には基本的に筋肉は動かないようになっていますが、脳は活動をしており夢を見ています。

そして一晩にノンレム睡眠とレム睡眠を4~5回繰り返します。
ノンレム睡眠にはレベルがあり、最も深い眠りを得られるのが最初の1~2回。

つまり寝入ってから約3時間の間に深い眠り=ノンレム睡眠に達すれば、脳もカラダも休ませることができるため、朝起きた時に「ぐっすり寝た」という満足感を得ることができるのです。

引用:オムロン株式会社「vol.141 睡眠が健康に与える影響――睡眠は「時間」も大事だが「質のよさ」がもっと重要!」

質の良い睡眠を取ることで、成長ホルモンが十分に分泌され、肌が回復しやすくなります。

では、どうすれば睡眠の質が高められるのでしょうか。

例えば、体温が下がりリラックスした状態のときに、入眠しやすくなるため質の良い睡眠がとりやすくなります。
そのためには入浴をして体温を上げ、入浴後に体温が下がってきたときに体がリラックスしたタイミングで寝る習慣をつけるのがおすすめです。

医薬品メーカー松田医薬品株式会社の「入浴に関するQ&A」によると、入浴後2時間くらいすると体温が下がり始めるそうです。
寝る時間を逆算して入浴すると良いでしょう。

また、最近では寝る前にスマホを見る方も多いと思いますが、スマホから放出されるブルーライトは睡眠の質を低下させてしまいます。
寝る前はスマホやパソコン、テレビなど控えましょう。

代わりに、ベッドでストレッチするなどして、体に眠る準備をさせると質の良い睡眠がとりやすくなります。

4-2.バランスのとれた食べ物をとる

肌はさまざまな栄養から作られているので、それらの栄養をバランスよく取り入れることも、乾燥肌を対策するためには重要です。

記事の前半でも触れましたが、中でも肌細胞をつくりバリア機能を正常に動かすタンパク質、皮膚の正常維持を担うビタミンA、皮膚の保護・再生をするビタミンB2、皮膚のコラーゲン生成を促すビタミンCは意識して摂ることが大切です。

  • タンパク質(肉、魚、大豆、卵など)
  • ビタミンA(鶏レバー、うなぎ、ほうれん草、にんじんなど)
  • ビタミンC (ブロッコリー、レモン、ゴーヤなど)
  • ビタミンB2(鶏レバーや牛乳、アーモンド、海苔)

乾燥肌対策は体の内側から行うことも大切ですので、ぜひ意識してみてください。

4-3.加湿をする

すこやかな肌を維持するためには、適度な湿度も大切です。
暖房や冷房を使うと、どうしても空気が乾燥してしまうので、乾燥肌を防ぐためにも加湿器を一緒に使いましょう。

最近では、USBで稼働するコンパクトな加湿器も売られているので、職場などでも手軽に加湿することが可能です。
加湿器がない場合は、濡らしたタオルをハンガーにかけて吊るしたり、空中に霧吹きで水を吹きかけたりして、お部屋の湿度を高めましょう。

4-4.紫外線対策をする

紫外線量が増える5~8月頃に慌てて日焼け止めを塗る人も多いと思いますが、紫外線は年中降り注いでいます。
冬の季節や曇りの日なども含め、一年を通しての紫外線対策が必要不可欠です。

薄い雲の場合、紫外線の80%以上が通過します。
大気中のエアロゾル(もや)は紫外線ばく露を増加させます。

引用:紫外線環境保健マニュアル2015

一般的に冬の紫外線は弱いが、雪による反射により2倍近いばく露量となります。
特に、高い山では顕著です。
春先の、気温がそれほど高くないが紫外線の強い時は、特に注意が必要です。

引用:紫外線環境保健マニュアル2015

天候や季節を問わず、毎日日焼け止めを塗る習慣をつけると良いでしょう。

乾燥肌に日焼け止めを塗る場合は、保湿剤が高配合されているものがおすすめです。
また、クリームタイプは油分が入っていることが多いため、肌をしっとりさせてくれる可能性があります。

特に紫外線が強い時期には、日傘やアームカバーをあわせて使うことで、より肌を紫外線から守ることができます。
紫外線によるダメージを最小限に抑えバリア機能を低下させないためにも、紫外線対策は欠かせません。

4-5.ストレスを溜めない

普段の生活の中で、ストレスをゼロにする必要はありません。
しかし、上手に発散することで自律神経が整い、正常なバリア機能を維持しやすくなります。

例えば、以下のようなストレス発散方法がおすすめです。

  • 外に出て気分転換をする
  • 思い切り体を動かす
  • 趣味を見つける
  • 声を出して笑ってみる

「疲れたな」と思ったときは、カフェや公園に行って気分転換する、ランニングで汗を流すなど試してみましょう。

また、声にだして笑うことは免疫細胞の活性化に繋がります。


5.乾燥肌に関するQ&A

この章では、乾燥肌に関するQ&Aをご紹介します。

Q1.乾燥性皮膚炎は何の病気ですか?乾燥肌との違いは?

A.乾燥肌がどんどん悪化していったものが、乾燥性皮膚炎です。

皮膚の水分と皮脂が不足しカサカサが進行した状態のことを、乾皮症と言います。
そして、乾皮症が更に進行したのが乾燥性皮膚炎です。
乾燥性皮膚炎になると、強いかゆみ、赤み、湿疹、水膨れなどが症状として出てくることがあります。

乾燥性皮膚炎は高齢の方がなりやすいですが、年齢以外にも要素があるので注意が必要です。
例えば、体を必要以上に強くこするなどの外部の強い刺激が原因となることもあります。

肌がただ乾燥しているだけではなく、赤みや湿疹などの他の症状が見られる場合は、乾燥性皮膚炎の可能性があります。
湿疹が出てくると更に乾燥しやすくなるので、早めに対処することが大切です。

Q2.全身用保湿クリームは、顔や体の乾燥に効果ありますか?

A.乾燥肌を改善するためには保湿が重要なので、保湿成分が配合されている全身用保湿クリームは、顔や体の乾燥に効果があると言えます。

顔に使える全身用クリームも多いですが、中には首から下専用のクリームもあるので、使用前は注意書きをよく読みましょう。

全身用保湿クリームに興味がある方はぜひこちらの記事を参考にしてみてください。

Q3.男性や子供も乾燥肌になる可能性はありますか?

A.乾燥肌は男性や子供でもなり得ます。

確かに赤ちゃんの肌はぷるぷるしていますが、バリア機能が備わっていない状態のため、刺激を受けやすく乾燥しやすいです。

また、男性は女性に比べて皮脂分泌が多いので乾燥肌とは無縁と思われがちですが、そんなことはありません。
毎日の髭剃りで肌に刺激が与えられ、乾燥肌になってしまう可能性があります。

年齢性別問わず、誰でも乾燥肌になる可能性があるので、日頃から乾燥肌対策をしていくことが大切です。


まとめ

乾燥肌の原因は外的要因だけではなく、食生活やストレスなど内面的要素もあります。
乾燥肌の改善や対策をするためには、以下のポイントを心がけてみてください。

  • 正しいスキンケアを行う
  • なるべく肌への負担を減らすように心がける
  • 日焼け止めクリームやメイクを活用し、肌のバリア機能を守る

乾燥肌に悩んでいる方は、この記事を参考に正しい対策をしていきましょう。