「目元のシワのせいで老けて見える」
「乾燥が気になるけど、正しい目元ケアがわからない」
目元は人の顔の印象を決める重要なパーツであるにも関わらず、顔の中でも特に皮膚が薄くデリケートな部分です。
そのため、このような悩みを抱えている人も多いのではないでしょうか。
この記事を書いている私も、今年46歳で急にシワが気になり始めました。
そんなときわかってはいても、「さて、どうしよう?」と、どんなケアをするべきか迷いがありました。
目元のシワは老け顔や疲れ顔の原因とも言われる厄介なものではありますが、正しいケアを行えば誰でも改善できる可能性があります。
この記事では、目元にシワができる原因や、目元のシワの改善方法などについて詳しく解説していきます。
目元周辺の悩みを抱えている人はぜひ参考にしてください。
1.目の下のシワの原因
目元周辺の皮膚は薄くデリケートなため、日常生活でのちょっとしたトラブルがシワの原因となってしまう事がよくあります。
目元にシワができる代表的な原因としては、下記の4つが挙げられます。
- 乾燥
- 眼精疲労
- 摩擦や刺激
- 紫外線
目元のシワを改善するには、まずは何が原因でシワが出来てしまったかをしっかりと理解する事が大切です。
正しい知識を身につけていくためにも、それぞれの原因について具体的に解説していきます。
1-1.乾燥
いわゆる「ちりめんジワ」と呼ばれる目元周辺の細かなシワは、主に肌の乾燥が原因と言われています。
皮膚が薄く皮脂の分泌量が少ない目元周辺は、肌の水分量をキープする力が弱く、潤いが逃げてしまいがち。
そのため、水分不足によって肌がしぼんでハリを失いやすく、それが原因でシワが出来てしまうのです。
ちりめんジワは最初の内はあまり気にならなくても、油断して放っておくと日に日に深いシワへと変化していき、顔が老けて見える大きな原因となることがあります。
シワが深くなってからのケアは大変ですが、乾燥によるシワは丁寧な保湿ケアを行うことで比較的早く良くなるでしょう。
「まだあまり目立たないから大丈夫」と思わず、目元のシワを見つけたらすぐに保湿ケアを行うよう心がけましょう。
1-2.眼精疲労
「眼精疲労」とは、目を使い過ぎてしまうことによって、眼球だけでなく目元周辺の血行が悪くなる症状のことを指します。
眼精疲労によって目元周辺の血行が悪くなると肌の代謝が低下し、老廃物が滞って目元にシワができやすくなります。
現代社会においてパソコンやスマートフォンを利用するのは当たり前のことではありますが、実はこれらの電子機器による目の疲労はかなりのもの。
「仕事柄長時間のデスクワークが必須」という場合は、できれば1時間に1回程度、目の休息時間を取るよう心がけましょう。
私もパソコン仕事が多いので、これが一番シワの原因にも思えます…。
電子機器の画面を見ないだけでもある程度の効果はありますが、目元を温める市販のアイマスクを使う、目元のマッサージを行う、といったケアをプラスすると、より効果的に目元の疲れを和らげることができることと思います。
1-3.摩擦や刺激
これまでにもお伝えしたように、目元の皮膚は薄くデリケートなため、ちょっとした摩擦や刺激が大きなダメージに繋がりやすいという特徴があります。
例えば、「クレンジングの際に目元を強くこすった」「花粉で目元が痒くて瞼を掻いた」というだけでも、目元の皮膚は角質層まで傷つくようなダメージを受けてしまうことがあります。
これらの摩擦や刺激は目元を乾燥させる大きな要因となり、結果的にシワができやすい肌状態を作り出してしまいます。
目元のダメージを抑えシワを作らないようにするには、日頃から目元に摩擦や刺激を与えないよう気をつけて生活することが大切です。
当メディアを運営する株式会社アースケアのお客様にも、動画で洗い方をお話することがありますが、多くの方が「こんなに力を入れないなんて!」「ゴシゴシこすってないつもりでしたが、動画を比較すると、こすってしまっています」というお声をいただくことが。
皆さん思っているよりも、力が入ってしまっています。
また、毎日のことなので、気を付けてはいてもどんどんと力が入ってしまう習慣ができてしまうことも。
この記事を見たのを機会に、力加減をぜひ見直してください。
クレンジングや洗顔は必ずソフトタッチで行う、目が痒いときは目薬を使うようにするなど、目元への刺激を最小限に抑えることを意識して生活しましょう。
1-4.紫外線
太陽の光に含まれる紫外線は、浴び続けると肌の真皮層に侵入し、肌の弾力やハリを維持するために必要なコラーゲンを減少させます。
コラーゲンが減少した肌はしぼみやすく、通常よりもシワができやすい状態。
特に目元は紫外線によるダメージを受けやすいため、紫外線の蓄積的なダメージを受けると深いシワが発生しやすくなります。
紫外線による目元のシワを防ぐには、日常的に紫外線対策を行うことが必要不可欠。
つばの広い帽子を被る、UVカット効果があるサングラスをかけるなど、無理のない範囲で行える紫外線対策を取り入れてみましょう。
日焼け止めを塗ることも効果的な紫外線対策の一つですが、目元の皮膚はとても繊細です。
低刺激の日焼け止めや、UVカット成分が配合されたパウダータイプの化粧品などを使って、肌に負担を与えない紫外線対策を心がけましょう。
2.目元のシワは改善できる?今すぐ試したい対策6つ
目元のシワは正しいケアを行うことで改善できる可能性があります。
目元のシワの対策・ケア方法として、こちらでは下記6の方法について紹介します。
- やさしくなでるようにクレンジングをする
- 目元をしっかり保湿する
- 美容液やクリームを使ってみる
- ホットアイマスクなどで目元の疲れをとる
- 紫外線対策を徹底する
- 目元をマッサージをして血流を促す
それぞれ具体的に見ていきましょう。
2-1.やさしくなでるようにクレンジングをする
クレンジングは肌を清潔に保つために必要不可欠なスキンケアの一環ですが、間違った方法で行なっていると逆に目元のシワを作り出す原因となってしまいます。
例えば、クレンジングでアイメイクをきちんと落としきれていない場合、メイク汚れが肌に蓄積して目元の皮膚の老化を促します。
また、目元をこすりすぎるようなクレンジングを行なっている場合は、その刺激が負担となってシワができてしまうかもしれません。
そのような事態を防ぐためにも、クレンジングなど、顔に触れる際は日頃から優しく丁寧に行うことが非常に重要です。
アイメイクはウォータープルーフアイテムを用いることも多いため、しっかり落とそうとするあまり、つい強い力でこすってしまう人も多いと思います。
そのようなこすり洗いを防ぐためにも、アイメイクをオフする際は専用のポイントリムーバーを用いるのがおすすめです。
ポイントリムーバーをコットンや綿棒にたっぷり含ませた後、優しく目元に押し当てるだけで、刺激を抑えながらしっかりとメイクをオフする効果が期待できます。
2-2.目元をしっかり保湿する
上記でもお伝えしたように、目元周辺の皮膚は皮脂の分泌量が少なく、肌全体の中でも特に乾燥しやすいパーツです。
そのため、乾燥による目元のシワを防ぐためには、日頃からしっかりと目元の保湿ケアを行うことが必要不可欠と言えます。
目元周辺の皮膚を保湿するには、化粧水を使った「ローションパック」がおすすめです。
具体的な方法は下記を参考にして下さい。
- コットンを2枚用意し、それぞれに化粧水をたっぷりと含ませる
- 左右のまぶたの上にコットンを乗せる
- 3〜5分程度そのまま放置する
- コットンを剥がし、化粧水を目元の皮膚にやさしくなじませる
この時、コットンを長時間乗せたままにすると、逆に水分が乾いて乾燥の原因になってしまうので注意してください。
また、化粧水が目の中に入ってしまわないよう、パック中はしっかりとまぶたを閉じることを意識しましょう。
2-3.美容液やクリームを使ってみる
目元のシワを改善するには、目元専用の美容液やクリームを使うのもおすすめです。
目元専用の美容液やクリームには、繊細な目元の皮膚をケアするために、肌を整える効果が高い成分がたっぷり含まれているアイテムが多いのが特徴のひとつ。
そのため、目元のケアに美容液やクリームを取り入れることで、ハリ・ツヤの目元を目指しやすくなります。
ただし、いくら肌を整える効果が高いとはいえ、深く大きなシワができてしまった後では、美容液やクリームだけで問題を改善するのはなかなか難しいものです。
現時点で深刻な悩みを抱えていなかったとしても、これらのアイテムを用いる際は「シワのでき始め」など、できるだけ早い内から使い始めましょう。
2-4.ホットアイマスクなどで目元の疲れをとる
眼精疲労が原因で目元のシワが気になっている人は、ホットアイマスクなどで目元の疲れを取り除くケアを行うのがおすすめです。
上記でもお伝えしたように、眼精疲労は目元周辺の血流が滞っている状態。
ホットアイマスクを使って血行を促進してあげることで、目元の血流が改善され肌に必要な栄養素が正常に循環されるようになります。
ホットアイマスクの作り方や使い方については、下記を参考にして下さい。
- 清潔なタオルを水で軽く濡らして絞り、レンジで1分ほど温める
- 目元全体を覆うようにタオルを乗せる
- タオルが冷めてきたら外す
長時間タオルを目元に乗せたままにしてしまうと肌に負担をかけてしまうのでご注意を。
ホットアイマスクをする際はそのまま入眠してしまわないよう気をつけましょう。
2-5.紫外線対策を徹底する
紫外線は目元のシワの大敵です。
紫外線を気にせずに太陽の光を浴び続けると、目元のシワが気になるだけでなく、目元周辺にシミやそばかすが出来たり、目の炎症により強い痛みが生じたりするケースもあります。
そのような事態を避けるためにも、日頃から目元の紫外線対策は万全に行うことを心がけましょう。
目元の紫外線対策の具体的な方法としては、下記のようなものが挙げられます。
- 紫外線が強い時間帯の外出はなるべく避ける
- 外出時はなるべく日陰を歩くようにする
- UVカット効果のある日傘を使う
- つばの広い帽子を被る
- サングラスをかける
- 日常的に日焼け止めを使う
紫外線は10時〜14時の間が最も強いとされているので、不必要な外出はなるべく避けた方が無難です。
また、最近では日傘や帽子、サングラスなどにも、紫外線カット効果の高いアイテムが多数販売されています。
できるだけ機能性の高いアイテムを選び、デリケートな目元を紫外線からしっかり守ってあげましょう。
「日焼け止めは夏にしか塗らない」という人も多いと思いますが、紫外線は季節を問わず年中出ているものです。
シーズンを問わず、外出時には必ず日焼け止めを塗ってから出かけることを習慣化させましょう。
2-6.目元をマッサージして血流を促す
目の疲れを感じやすい人は、日常のケアに目元のマッサージで血流を促してみるのも一つの手段です。
目の周りには「眼輪筋」と呼ばれる筋肉が密集していて、この眼輪筋を重点的にほぐしてあげると血流が良くなることがあります。
眼輪筋がほぐれると、目元周りのリンパや老廃物の循環が改善され、シワのないしなやかでハリのある目元に近づきやすくなる可能性があります。
具体的なマッサージ方法は、下記の通りです。
- 握り拳を作り、人差し指をカギ形にする
- 【1】で作った、人差し指の第一関節と第二関節の間にできる平らな面を、目尻のシワ部分に当てる
- 目尻を軽く引き上げるようにして、眼輪筋に対して垂直に圧をかけていく
- 【3】の状態で、眼輪筋に圧をかけたまままぶたを10回開閉する
目尻側だけでなく、下まぶたなどのシワが気になるポイント全てに同じ方法でマッサージを行うと、より高いほぐし効果が期待できるようになります。
また、まぶたを開閉している時に眼輪筋がピクピクと動く場所があるはずなので、マッサージ中はそのポイントを意識しながら圧をかけるようにしましょう。
3.目元のシワを隠すメイク術
目元のシワを作らないようにする正しいケアを知っておくことも大切ですが、目元のシワを隠すメイク術を知っておくことも、それと同じ位大切なことです。
目元のシワを隠すメイク術として、こちらでは下記の3点にポイントを絞って紹介していきます。
- 下地やファンデーションは薄塗りをする
- 美容液タイプのコンシーラーを使う
- ちりめんジワにはハイライトを入れる
それぞれの具体的なメイク方法について、詳しく見ていきましょう。
3-1.下地やファンデーションは薄塗りをする
目元のシワやシミが気になるあまり、日頃から下地やファンデーションをつい厚塗りしてしまう、という人も多いのではないでしょうか。
でも実は、下地やファンデーションの厚塗りは、逆に目元のシワを目立たせる原因となってしまいます。
厚塗りした下地やファンデーションは時間の経過とともにシワ落ちして、本来隠したいシワのラインをくっきりと誇張させてしまいます。
そのような事態を避けるためにも、目元のシワが気になる人は、下地やファンデーションは薄塗りするのがマストと言えます。
下地やファンデーションは指で塗るとどうしても厚塗りになりがちなので、適量をスポンジに含ませた後、軽く肌に馴染ませましょう。
また、ファンデーションは塗るとヨレやすいため、シワが気になる部分にはいっそのこと塗らず、パウダーだけで仕上げるというのもテクニックのひとつです。
3-2.美容液タイプのコンシーラーを使う
目元周りをメイクできれいに見せるには、美容液タイプのコンシーラーを使いましょう。
美容液タイプのコンシーラーはツヤ肌を演出するだけでなく、そもそものスキンケア効果が高いので塗るだけで目元をケアする効果が期待できます。
「美容液タイプのコンシーラーを使ったことがないから、どの色を選んだらいいか分からない」という人は、オレンジベージュを選ぶのがおすすめです。
オレンジベージュのコンシーラーは、薄づきでも血色感を補いながらしっかり目元をカバーしてくれます。
ファンデーションの後にコンシーラーをクマの下側のラインに沿って塗り、スポンジで軽く馴染ませてあげましょう。
このたった一手間で、年齢を感じさせない若々しい目元を作ることができます。
3-3.ちりめんジワにはハイライトを入れる
下まぶたのちりめんジワが気になる人は、ハイライトを駆使したメイクを取り入れてみましょう。
ハイライトを上手に使うことで、光の反射で目元のシワをカモフラージュできる上に、目元全体に立体感を出すことができます。
全体のメイクが終わった後、指の腹に少量のハイライトを取り、頬の一番高いポイントからちりめんジワの気になる目の下までハイライトを軽く馴染ませます。
メイクの仕上げにこの技を使うことで、普段より顔の印象がパッと明るくなっているのを実感できるはずです。
ハイライトは何を使っても問題ありませんが、目元の乾燥をケアしたい人は保湿効果の高いクリームタイプを選ぶのがおすすめです。
まとめ
目元のシワは、シワができる原因を知り、改善に向けた正しいケアを実践する事が何よりも大切です。
目元は顔の印象を大きく左右する重要なパーツなので、若くきれいに見られるためには適切な目元ケアを日常的に行うようにしましょう。
今回紹介したメイク術なども参考にしながら、ぜひシワのない明るい印象の目元を目指しましょうね。