「きれいなかかとに憧れるけどどんなケアをしたらいいかわからない」
「かかとがガサガサでストッキングが引っかかる」
昔のきれいなかかとを懐かしんでも、かかとは人に見られることが少ないため、ついケアを後回しにしてしまう…という人もいらっしゃるかもしれません。
かかとのケアはスキンケアと同様、日頃から適切なお手入れをすることでツルツルとしたきれいな状態を取り戻すことができます。
しかし、誤ったかかとケアを行ったり、ガサガサの状態を放置し続けたりすると、症状が悪化しかかとに痛みや痒みが生じてしまうことも。
そんな事態を防ぐためには、かかとがガサガサする原因をしっかりと理解し、適切なケア方法が大切です。
この記事では、かかとがきれいにならない理由や、かかとの正しいケア方法について解説していきます。
また、きれいなかかとを取り戻すためのおすすめのアイテムについても紹介するので、ぜひ参考にしてください。
1.かかとがきれいにならない理由
普段は見られないパーツであっても、ガサガサしたかかとはストッキングが上手く履けない、夏にサンダルを履くのが恥ずかしい、など、日常に支障をきたすことも。
かかとがきれいにならないのは人によってさまざまな理由がありますが、代表的な理由としては下記の3つが挙げられます。
- 乾燥
- 刺激
- かかと水虫
1-1.乾燥
かかとがきれいにならない大きな理由のひとつとして、「乾燥」が挙げられます。
かかとは全身の中でも特に乾燥しやすいパーツのひとつです。
しかし、かかとは顔の皮膚と違い乾燥の原因となるエアコンの風などに当たることもあまりありません。
では、なぜ慢性的に乾燥してしまうのでしょうか。
それには「皮脂腺の有無」が大きく関係しています。
「皮脂腺」とは皮脂を分泌する器官のことを指し、皮脂腺から出た「皮脂」は肌の水分の蒸発を防ぎ、皮膚の潤いを保つために重要な役割を果たします。
かかとにはこの皮脂腺がありません。
そのため、かかとは乾燥から守るための油分を自分で作り出すことができず、きれいな状態の肌をキープするのがどうしても難しいのです。
かかとの乾燥を防いできれいな皮膚を保つためには、日頃からかかとに潤いを与えられるような保湿ケアを入念に行うことが重要と言えます。
1-2.刺激
かかとへの「刺激」も、かかとがきれいにならない代表的な理由のひとつです。
かかとは常に全体重の圧がかかっていて、歩行などによる摩擦を受けやすいパーツです。
かかとだけに限らず、肌はこのような外部からの刺激を受けると、その刺激から自身を守るために「角質」を作ります。
この角質が蓄積することで、皮膚が硬くなり、かかとがガサガサ・カサカサした状態になってしまうのです。
特に、サイズが合わない靴を長時間履く、ヒールが高い靴を好んで履く、ということを日常的に行なっている人は注意が必要です。
そのような人はかかとへの摩擦や圧迫がより強度なものになり、かかとが分厚く硬くなりやすい傾向にあります。
靴選びもきれいなかかとを保つための重要な要素であると捉え、日常使いする靴は、足への負担が少ないものを選びましょう。
1-3.かかと水虫
かかとがガサガサするのは、乾燥や刺激によるものだけではありません。
「ガサガサに加え、かかとの皮がプツプツとめくれる」
「どんなにケアを頑張っても、かかとの痒みやガサガサが一向に治らない」
という人は、「かかと水虫」の可能性を疑った方がよいかもしれません。
耳慣れない言葉ですが、ロート製薬の「ガサガサのかかと、乾燥じゃなくて「かかと水虫」なの?!」という記事によると、かかと水虫とは、その名の通り「かかとにできた水虫」のことを指すそうです。
水虫は指の間などに発症することが多い皮膚疾患ですが、放置すると角質の奥深くにも菌が侵入し、最終的に足の裏全体やかかとにまで症状が進行するケースがあります。
かかと水虫は通常の水虫と違って痒みも少なく、一見するとただのひび・あかぎれに見えるため、長期間発症に気づかない人もいます。
しかし、かかと水虫は水虫の中でも治療が難しく、放置し続けると「爪水虫」など重度の水虫になってしまうケースもあるため、できるだけ早い段階で治療を行う必要があります。
上記で挙げた自覚症状に加え、もともと足指に水虫ができやすい、家族に水虫になっている人がいる、という場合は、迷わず皮膚科を受診するようにしましょう。
皮膚科にかかった場合、多くの病院では尿素配合の治療薬などを用いてかかと水虫を治療するケースが多いようです。
かかと水虫は再発が多く、根気強く治療に当たることが大切な病気です。
「症状が落ち着いた」と思っても、当面の間はかかりつけの医師の診断に従い、一定期間治療を続けるようにしましょう。
2.ガサガサなかかとをきれいにする方法
ガサガサなかかとをきれいにするにはいくつかの方法があります。
代表的なものとしては、下記の3つが挙げられます。
- 不要な角質を取り除く
- しっかり保湿をする
- かかとの摩擦をなるべく防ぐ
それぞれどのような方法なのか、具体的に見ていきましょう。
2-1.不要な角質を取り除く
上記でもお伝えした通り、ガサガサ状態のかかとは、乾燥や摩擦などの刺激により古い角質が蓄積した状態です。
これらの角質は既に死んだ細胞の集まりのため、本来肌にとって不要なもの。
そのようなものが肌表面に残っていれば、当然皮膚にさまざまな悪影響が生じてしまいます。
そのため、きれいなかかとを取り戻すためには、まずはかかとに蓄積した不要な角質を取り除く必要があります。
ただしとり過ぎは厳禁。
余計に角質を固くしてしまう元です。
とり過ぎないためには、下記のような専用のアイテムを使うのがおすすめです。
【やすり(削るタイプ】
先端についているやすりをかかとに当ててこすることで、角質化した硬い皮膚をきれいに削り取ることができるアイテムです。
けずりすぎないようにすれば使いやすいアイテムです。
【スクラブ(磨くタイプ)】
適量をかかとに塗布し、優しくマッサージした後に洗い流す、いわゆる「スクラブジェル」のことを指します。
けずりすぎないため、初心者には使いやすいアイテムです。
【角質パック(はがすタイプ)】
靴のような形をした専用の「角質パック」を履くことで、角質化した足裏の皮膚を柔軟化させ、不要な角質を削らずにケアできるアイテムです。
けずりすぎないし、香り付きなどもあるので、初心者には使いやすいアイテムです。
【刃物(こそぐタイプ)】
先端についている刃を使って、かかとの表面の不要な角質だけをこそぎ取ることができるアイテムです。
これは力加減や使い方が大切なので、初めて角質ケアをする人にはおすすめしません。
「どんなアイテムを使ったらいいかわからない」という人は、この後におすすめを紹介していますので、そちらを参考にしてください。
2-2.丁寧に保湿をする
不要な角質を取り除いたあとは、丁寧にかかとの保湿ケアを行います。
かかとの保湿ケアの具体的な方法としては、下記に一般的な方法をご紹介します。
また、角質を取り除いた後だけでなく、かかとの保湿ケアは日頃から習慣的に行うことが大切です。
そうすることで、きれいなかかとを維持しやすくなります。
コットンパックでかかとを保湿する方法
【用意するもの】市販のコットン・ボディ用ミスト(化粧水)・ボディオイル(クリーム)
- コットンにボディ用のミストや化粧水をたっぷり含ませる
- コットンを左右のかかとに貼り、そのまま10分ほど放置する
- その間、指先から足の甲にかけてもミストを塗布し、潤いを与える
オールインワンジェルがあれば、1~3の工程はいりません。そのままかかとにお塗りください - 10分経過したらパックを剥がし、ボディオイルやクリームを手のひらにとる
- かかとにオイルやクリームを塗りながら、足全体をもみほぐすように優しくマッサージする
かかとの保湿効果以外にも、足の疲れ軽減効果なども期待できる方法です。
最後のマッサージは片足1分ほど行えばOKなので、ぜひ気軽に試してみてください。
保湿靴下でかかとを保湿する方法
【用意するもの】市販の保湿靴下・ボディオイル(クリーム)
- かかとの不要な角質を取り除いた後、かかと全体にボディオイルなどの保湿アイテムをたっぷりと塗る
- 市販の保湿靴下の着用方法に従い、保湿靴下を履く
保湿靴下にはかかと部分にシリコンラップがついているため、かかとを優しく包み込みながら、塗布した保湿アイテムの浸透を高める効果が期待できます。
就寝前や外出前にさっと履くだけでかかとの保湿ケアができるので、手軽にきれいなかかとを手に入れたい人におすすめの方法です。
2-3.かかとの摩擦をなるべく防ぐ
ガサガサなかかとをきれいにするには、保湿ケアと合わせてかかとの摩擦をなるべく防ぐことが大切です。
かかとの摩擦を防ぐ方法としては、サイズのあった靴を履く、歩き方を改善する、などが挙げられます。
かかとの摩擦を防ぐ歩き方
「歩く」ことは誰にとっても当たり前の行動ですが、常に「正しい歩き方」を意識している人は少ないかもしれません。
しかし、歩き方次第で体が足にかける負荷は大きく異なり、正しい歩き方を意識することはかかとへの摩擦を大幅に軽減することにも繋がります。
歩き方を改善したい人は、下記の方法を参考にしてみてください。
【基本的な姿勢】
背筋を伸ばし、まっすぐ立つ
目線は4〜5m先を見るイメージ
顎を軽く引く
【基本的な歩き方】
1.一歩踏み出す際、足の裏全体をそっと地面に置くように接地する
かかとから接地すると、かかとへの摩擦強度が高まってしまいます。
まずは足の裏全体が均等に地面に接地するよう意識しましょう。
2.両足の間隔が腰幅程度になることを意識して歩く
両足の感覚を腰幅程度に広くとることで、足の親指がしっかりと地面を捉えることができ、足元が安定しやすくなります。
3.踏み出す方の足の動きに合わせて、上半身を前に動かす
上半身を足の動きに合わせることで体の重心が後ろに残りづらくなり、歩行時のバランスが取りやすくなります。
腕はできるだけ大きく振るよう意識しましょう。
4.足の指がしっかりと地面を掴んでいる感覚を意識して歩く
足の指を使うことによりバランス感覚が安定し、かかとに余計な摩擦をかけづらくなります。
足の指が地面を捉える感覚を感じながら、一歩ずつ歩いてみましょう。
3.かかとをきれいにする角質取り5選
最後に、かかとをきれいにするおすすめの角質取りアイテム8選を紹介します。
かかとをきれいにする角質取りアイテムを選ぶ際は、下記のポイントに注意することが重要です。
- 入浴時に使うタイプか、室内で使うタイプかによって機能をチェックする
- 入浴時に使用するタイプは耐水性があるものを選ぶ
- 室内で使うものは後始末が楽なもの、隙間時間に手軽に使えるものを選ぶ
- 本体のメンテナンスが楽かを確認する
以上の点を事前にチェックしてから、正しく使いましょう。
3-1.呉英製作所 ダイヤモンドかかと磨き【シルキーヒール】 マットブラック
高品質なダイヤモンド工具に定評がある「呉英製作所」からは、30,000粒ものダイヤモンドがあしらわれた「ダイヤモンドかかと磨き【シルキーヒール】 マットブラック」が販売されています。
乾いた状態のかかとに当ててこするだけで、微細なダイヤモンドが角質化したかかとの皮膚を除去し、きれいにしてくれます。
老舗のダイヤモンド工具店が扱っているだけあり、「磨くたびに柔らかくなっていくかかとの変化を実感できる」という声も多く集まっているアイテムです。
3-2.ペリカン石鹸 フルーツで洗う足の石鹸
「ペリカン石鹸 フルーツで洗う足の石鹸」は、入浴時の濡れた肌になで洗いしながら使用する、スクラブ&ピーリングタイプのかかとの角質ケアアイテムです。
- エゾヘビイチゴ種子
- モモ核
- アンズ種子
これらのフルーツ由来の成分がかかとの硬い角質にアプローチし、定期的に使用することで柔軟性のあるすこやかな皮膚を取り戻す効果が期待できます。
7種の保湿成分も贅沢に配合されているので、洗浄力も適切のようです。
3-3.ザ・ボディショップ ペパーミント スムージング パミス フットスクラブ
イギリス発祥の「ザ・ボディショップ 」は、自然派由来のナチュラルなアイテムに定評があるスキンケアブランドです。
そんなザ・ボディショップが扱う「ザ・ボディショップ ペパーミント スムージング パミス フットスクラブ」は、ひんやりとしたジェルに軽石成分がたっぷりと配合された、スクラブタイプの足ケア専用アイテムです。
濡らした足に適量を塗布し、弧を描くようにマッサージして洗い流すことで、足裏やかかとの硬い皮膚を柔らかく整える効果が期待できます。
ペパーミントオイルの清涼感漂う爽やかな香りも特徴的で、リフレッシュ作用が期待できますね。
3-4.ベビーフット イージーパック
「ヤスリや軽石でかかとを削るのは、肌を傷つけてしまわないか心配」という人には、「削らない角質ケア」を謳う「ベビーフット イージーパックDP60分タイプ」がおすすめです。
古い角質にアプローチしてくれるジェルが入ったフットパックに足を浸し、60分間置いてから足を洗い流すだけで、誰でも簡単に足の角質ケアができるアイテムです。
足全体をローションに浸すので、かかとの角質以外にも、普段ケアが難しい指と指の間や、爪周りなどの角質もトータルでケアできるのが魅力的。
22〜27cmまでのサイズ展開があるので、足のサイズ感を問わず使いやすい仕様です。
3-5.ハウスオブローズ ソフト軽石(かるいし)
「素肌磨きの専門店」として、肌に心地の良いスキンケアアイテムを豊富に扱う「ハウスオブローズ」からは、「ハウスオブローズ ソフト軽石(かるいし)」が出ています。
こちらのアイテムはその名の通り、入浴時の柔らかくなった肌に使う軽石タイプのかかとの角質ケアアイテムです。
材質は
- 硬質ポリウレタンフォーム
- シルクパウダー
というシンプルな作りですが、週に数回使用するだけで、硬いかかとが柔軟性のある滑らかな状態に変化していくのを実感できるでしょう。
手に持ちやすいサイズ感と、購入しやすい価格帯にも定評があるアイテムです。
まとめ
ガサガサかかとは乾燥や刺激が主な原因であり、放置すると症状が悪化し、痒みや痛みなどを伴うケースもあります。
きれいなかかとを維持するには以下のポイントをしっかりと理解し、日頃からかかとをきれいに保つためのケアを行うことが大切です。
- かかとは乾燥や刺激、かかと水虫などが原因でガサガサする
- かかと水虫の場合、早い段階で皮膚科にかからないと治療が困難になる
- かかとの角質を取り除くアイテムには、削るタイプや磨くタイプなど、さまざまな種類がある
- かかとの保湿ケアにはコットンパックをするか保湿靴下を履くのがよい
- かかとをきれいに保つには、サイズの合った靴を履く、歩き方を改善するなどして、かかとへの摩擦を減らす
- かかとの角質ケアアイテムを選ぶ際は、機能性などをしっかりチェックする
かかとをきれいに保つには週に数回スペシャルケアを行うことも大切ですが、毎日入浴後にオイルやクリームを塗るだけでも、十分保湿効果が期待できます。
「どんなものがいいかわからない」という方には、かかとのケアをしながらも手も顔も同時にケアができる、当メディアが運営する株式会社アースケアのゲルクリームをおすすめします。
化粧水もクリームもいらないゲルクリームなので、お手入れも簡単で使いやすいですよ。
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かかとは普段あまり人目につかないパーツですが、いつでも自信を持って素足になれるよう、日頃からかかとをお手入れする習慣を身につけましょう。