毛穴から飛び出ている白い汚れ。
黒くてポツポツしたものが目立つ毛穴。
毛穴がこんな状態の時、絶対、至近距離で見られたくありません。
メイクしても毛穴汚れが目立つし、きれいに見えなくて嫌ですよね。
私も学生の頃、毛穴の汚れ(黒ずみや角栓)に悩んでいました。
友だちや好きな人に「汚い」と思われたくなくて、毛穴対策に必死でした。
私がしていた毛穴汚れ対策は、
- 洗浄力や刺激の強いクレンジングで洗う
- 1日何回も洗う
- スクラブ入りの洗顔料を使う
等です。
とりあえず毛穴の汚れは洗えばいいと思って、とにかく洗ってました。
しかし、毛穴はますます汚くなっていきました。
こんなに頑張っているのになんでなくならないんだろうと、途方に暮れてました。
どうしたら毛穴が無くなるのか、試行錯誤した結果・・・・・・今は、毛穴はほとんど気になりません。
目立つ毛穴にするべき対策は、「洗う」ことではなく、むしろ、
- 洗いすぎない
- 刺激を与えない(軽減する)
が重要ということが分かって、実践したからです。
学生時代にこの知識があれば、あれほど長い間毛穴汚れに悩まなかったのに・・・と思います。
そこで、まさに今、毛穴汚れと戦っている方のお役に立てればと思い、私が実践した方法をご紹介していきます。
- 洗いすぎず、刺激を軽減できるクレンジングを使う
- 毛穴を目立たなくするクレンジングの使い方
- 毛穴クレンジング後のお手入れ方法
- 毛穴クレンジングのQ&A
ぜひ参考にしてください。
1.洗いすぎず刺激を軽減!おすすめ毛穴クレンジング
毛穴クレンジング用の洗浄剤は、次のポイントで選びましょう。
- 洗いすぎない ⇒ 洗浄力がマイルド
- 刺激を与えない ⇒ クッションの働きをしたり、指の滑りがいい
この章では、この2つのポイントを兼ね備えるクレンジングをご紹介します。
商品名 | 洗いすぎない | 刺激を軽減できる |
アクシリオ ダブルクレンジングゲル |
◎ ダブル洗顔不要で洗いすぎない |
◎ 固めのジェルがしっかりクッション剤になって刺激を軽減 |
DUO ザ クレンジングバーム クリア |
◎ ダブル洗顔不要で洗いすぎない |
◎ おすすめの使用量~多めの量を使うことで、肌の上を指が滑らかに滑って刺激を軽減 |
FANCEL ディープクリア洗顔パウダー |
〇 メイク落としと洗顔が必要だから、洗いすぎてしまうことも |
〇 細かい泡がクッション材になって刺激を軽減(しっかり泡立てるのが条件) |
毛穴クレンジングブラシ リファクリア |
〇 使用時間を守りましょう |
ー 使用するクレンジング剤による |
1-1.アクシリオ ダブルクレンジングゲル
使用した感想 |
メイクとのなじみもよい弾力あるジェルのクレンジングです。 |
商品の特徴 |
アクシリオ公式サイトより抜粋
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全成分 | 水、DPG、デシルグルコシド、ラウリン酸ポリグリセリル-10、マルチトール、ヒアルロン酸Na、セイヨウオトギリソウ花/葉/茎エキス、カミツレ花エキス、トウキンセンカ花エキス、フユボダイジュ花エキス、ヤグルマギク花エキス、ローマカミツレ花エキス、BG、カルボマー、トコフェロール、ペンテト酸、エチドロン酸、AMPD、フェノキシエタノール、メチルパラベン |
1-2.DUO ザ クレンジングバーム クリア 90g メイク落とし
使用した感想 |
固形のバームですが、するすると伸びがよくて、メイクとなじませる時も摩擦が起きにくいです。 |
商品の特徴 |
DUO公式サイトより抜粋
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全成分 | パルミチン酸エチルヘキシル、トリイソステアリン酸PEG-20グリセリル、ポリエチレン、トリイソステアリン酸PEG-5グリセリル、水、炭酸ジカプリリル、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、トコフェロール、グレープフルーツ果皮油、アーチチョーク葉エキス、ハマメリス葉エキス、ノイバラ果実エキス、コショウソウ芽エキス、テトラヘキシルデカン酸アスコルビル、プルーン分解物、メマツヨイグサ種子エキス、オウゴン根エキス、エルゴチオネイン、乳酸桿菌/セイヨウナシ果汁発酵液、乳酸桿菌/ブドウ果汁発酵液、セイヨウシロヤナギ樹皮エキス、クリサンテルムインジクムエキス、ザクロ果実エキス、グルコシルセラミド、加水分解ヒアルロン酸、アセチルヒアルロン酸Na、豆乳発酵液、カンゾウ葉エキス、オウレン根エキス、加水分解コラーゲン、水溶性プロテオグリカン、ビルベリー葉エキス、ヒメフウロエキス、ローズマリー葉エキス、キハダ樹皮エキス、クチナシ果実エキス、グリセリン、α-グルカン、レシチン、BG、PEG-7(カプリル/カプリン酸)グリセリズ、フェノキシエタノール |
1-3.ファンケル(FANCL)ディープクリア洗顔パウダー
使用した感想 |
細かいパウダーに水を加えることで、もっちりとした泡を簡単に作り出せます。 |
商品の特徴 |
ファンケル公式サイトより
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全成分 | ココイルグリシンK、マンニトール、(ヤシ脂肪酸/パーム脂肪酸/ヒマワリ脂肪酸)グルタミン酸Na、PEG-75、デキストリン、プルラン、ラウロイルグルタミン酸Na、ミリスチン酸Na、カンテン、パイロフェライト、ミリスチン酸K、ヒドロキシプロピルデンプンリン酸、α-グルカン、タルク、石英、ラウリン酸Na、ベヘニルアルコール、ラウリン酸K、プロテアーゼ、炭、ヒアルロン酸Na、シリカ、パルミチン酸Na、コーンスターチ、ステアリン酸、パルミチン酸K、ラウリン酸、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、グリセリン、アラントイン、リン酸2Na、リン酸K、酸化鉄 |
1-4.番外編:毛穴クレンジングブラシ リファクリア
使用した感想 |
手で洗うと、気を付けても力が入って肌をこすってしまうという方は、やさしく洗える道具を使うのも一つの手段です。 洗顔ブラシと聞くととても刺激が強そうなイメージがありましたが、このブラシはとても柔らかでした。 |
商品の特徴 |
リファクリア公式サイトより
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2.毛穴の汚れをなくすクレンジング方法
クレンジングをただ使うだけでは、毛穴が気にならない状態にはなりません。
大切なのは、クレンジングの使い方です。
クレンジングをするときも、「洗いすぎない」「刺激を与えない」ことが必要です。
- 刺激を与えない
⇒ やさしくなでるように洗う。ゴシゴシこすらない - 洗いすぎない
⇒ 使用量とクレンジングの頻度を守る
角栓は、「毛穴の中に雑菌などが入らないようにつくられている」と言われています。
だから、誰の肌にもあるし、角栓を毛穴パックやピンセットでとっても、数日後には再び角栓は作られます。
これが目立ってしまうのは、「刺激」や「洗いすぎ」によって、皮脂の出口が狭くなるからです。
肌は、刺激を受けると身体を守るために、角質層が厚くなります。
歩くたびに全体重がかかるかかとは、その刺激から身体を守るために角質層がより厚くなっていて、あれだけ硬くなっているのです。
かかととまではいきませんが、顔の肌も同じ働きをします。
洗いすぎて皮脂が落ちた肌は過敏になります。
普段、刺激にならない風や手が触れることなども刺激になり、それらの刺激から体を守ろうと、毛穴の周りの肌の角質層が厚くなることがあります。
皮脂の出口が狭くなって、皮脂がスムーズに排出されないと皮脂がつまり、細菌や古い角質も交じって角栓になります。
その角栓が大きくなって、目立ってしまうことに。
毛穴周りの角質層が厚くならないように、クレンジング時は、「洗いすぎない」ことと「刺激を与えないこと」を意識しながら行いましょう。
2-1.やさしくなでるように洗って、刺激を軽減しよう
肌に刺激を与えないように、やさしくクレンジングしましょう。
肌への刺激例
- 毛穴ブラシを使ってごしごしこする
- 角栓をピンセットで抜く
- 毛穴パックを使う
- 毛穴をしぼる
- 強くマッサージする
- スクラブ入りのクレンジングを使う
など
上記のような刺激は厳禁です。
またクレンジング剤を使って、毛穴クレンジングを行う際は
- 指の腹で
- 肌に指が触れているかどうかわからないくらいのタッチ
で、やさしくクレンジング剤を肌になじませましょう。
1章でおすすめしたクレンジング剤は、指と肌の間に入ってクッション材のような働きをしたり、滑りがよいので、刺激になりにくいのでおすすめです。
毛穴が目立たなくなるように、肌への刺激はできるだけ減らしましょう。
2-2.使用頻度、使用量、適度な洗浄力を守って洗いすぎを防ごう
使用頻度、使用量を守ることで、毛穴の目立ちを防ぎます。
判断基準 | |
使用頻度 | 多くて1日1回。商品によっては、使用頻度が決まっている |
使用量 | 手と肌上で摩擦が起きない量。メーカーが推奨する量 |
適度な洗浄力 | 洗顔後、強いツッパリを感じない。ヒリヒリしない |
毛穴の汚れは、洗えば洗うほどきれいになりそうですが、そんなことはありません。
使用頻度や使用量などクレンジングの容器・使用説明に記載があります。
お使いの商品を確認して、洗いすぎないようにしましょう。
また、ご自身の肌とメイク料に合った洗浄力のクレンジング剤を使いましょう。
強すぎる洗浄力のクレンジングを使った場合は、肌が強くつっぱったり、ヒリヒリします。
クレンジング後の肌の様子を観察し、洗浄力を選択しましょう。
3.毛穴クレンジング後はしっかりと保湿しよう
2章でお伝えした方法でクレンジングした後は、うるおいを与えましょう。
毛穴の汚れが目立っている肌は乾燥しています。
スキンケアアドバイザーとして日ごろからお客様の問い合わせを受けていますが、毛穴に悩まれている方ほど、保湿を重視していない傾向にあります。
保湿とは、水分と保湿成分と油分を与えることです。
いつまでたっても毛穴が改善していない人は、この保湿が足りていない可能性があります。
この章では正しい保湿についてご説明しますので、ご確認ください。
3-1.毛穴の汚れが目立っている部分こそ、しっかりと「保湿」
毛穴の汚れが目立っている部分こそ、しっかりと保湿しましょう。
毛穴の汚れが目立つ部分は、皮脂が気になることが多いため、保湿、特に油分を与えることを避けがちです。
しかし、2章でお話ししたように、皮脂が出るのは、肌が乾燥していたり敏感になっているからです。
つまり、毛穴の汚れが目立っているということは、その部分の肌は乾燥している可能性があるのです。
毛穴の汚れが目立っている部分こそ、しっかりと保湿しましょう。
3-2.正しく「水分と保湿成分と油分」を与えて、毛穴を目立たなくする
「化粧水をたっぷりと塗ること=しっかりと保湿する」ことではありません。
保湿とは、化粧水などで水分と保湿成分を肌に与えた後、クリームなどの油分でそれを維持することです。
水分をあたえただけでは、やがて水分が蒸発していきます。
さらに最悪なことに、もともとその部分に合った水分もいっしょに蒸発してしまい、より乾燥してしまうのです。
油分は毛穴に詰まりそうだから、毛穴が気になる部分には使わないのではなく、毛穴が気になる部分にこそ、化粧水で水分を与えた後はクリームなどの油分を塗りましょう。
4.毛穴クレンジングのQ&A
Q1.何をやっても毛穴の黒ずみがとれません。どうしてですか?
A.それは黒ずみではないかもしれません。
もしなにをしても変わらない場合、気になっている毛穴の黒ずみは汚れではなく、
「うぶ毛」や「メラニン色素」で、毛穴が黒く見えているだけかもしれません。
毛穴に角栓が詰まって、その中にうぶ毛が埋まって黒く見えることがあります。
また、紫外線やそのほかの刺激を受けてメラニン色素がうまれ、毛穴付近を黒く見せているのかもしれません。紫外線対策と、毛穴付近をやさしくスキンケアしましょう。
毛穴付近のやさしいスキンケアは、この記事でご紹介した方法をお試しください。
Q2.オイルクレンジングは毛穴を広げると聞いたのですが本当ですか?
A.オイルクレンジングそのものが、毛穴を広げる原因にはなりません。
しかし、オイルクレンジングをやりすぎたり、オイルクレンジングをした後に十分に保湿をしないと、かえって毛穴を目立たせてしまう恐れはあります。
オイルクレンジングは皮脂を必要以上に落としてしまったり、ぬるま湯だけで十分に落ち切らず、ダブル洗顔が必要で、その結果、洗いすぎる場合があります。
オイルクレンジングはやり過ぎず、行った日はいつも以上に保湿をするように心がけましょう。
Q3.毛穴パックはよくないと聞きますが本当ですか?
A.はい、本当です。
毛穴パックは、
- 角質層をはがしてしまう
- 刺激になる
- 毛穴パックで角栓をとっても一時的な解決にしかならない
という理由があるので、おすすめしません。
角質層をはがしてしまう
毛穴パックは角栓だけでなく、肌の正常な角質層も、一緒にはがしてしまいます。
角質層は肌の水分やうるおいを維持していたり、体の中にアレルゲンや刺激物が侵入しないように体のバリア機能として働いていたりする、体の一器官です。
その部分を無理やり剥がしてしまうことで、肌が乾燥気味になったり、アレルギー物質に弱くなってしまう恐れがあります。
物理的な刺激になる
角栓は、毛穴や毛穴の周りの肌と癒着している状態です。
それを無理やり引っ張って取る行為は、毛穴やその周りの肌にとって刺激でしかありません。
角栓ができる毛穴や毛穴の周りの肌は、そもそも健やかな働きをしていない可能性があります。
毛穴パックはその個所に刺激を与えるため、より悪化させる恐れがあります。
一時的な解決にしかならない
毛穴パックで角栓を根こそぎとっても、毛穴の周りの肌質が変わらないと角栓は再びできてしまいます。
毛穴パックは一時的に角栓が取れるだけで、根本的な解決にはなりません。
むしろ、肌にとって刺激を与えるものになります。
このような理由から、毛穴パックはお勧めできません。
Q4.毛穴のクレンジングでキレイでも、2~3日で汚れが目立ちます。こういうもの?
A.はい、角栓をとっても毛穴や毛穴周りの肌が変わらなければ、再びできます。
角栓は毛穴の中に雑菌などが入らないようにつくられているものといわれています。
体の働きとして、クレンジングで取れても、数日後には再び角栓は作られます。
毛穴の角栓をなくし、再びできないようにするためには
- 毛穴クレンジングの頻度を確認する
- 毎日の洗顔後、しっかりと保湿をする
- 洗いすぎない
に注意していきましょう。
Q5.毛穴クレンジングは、食用のオリーブオイルでもできますか?
A.いいえ、食用油の使用はやめましょう。
食用油は化粧用オイルに比べて不純物が多く含まれています。
不純物は、肌トラブルの原因になりえます。
毛穴がキレイにならないばかりか、肌トラブルに発展する可能性もあります。
毛穴クレンジングをしたい場合は、本記事でご紹介したようなクレンジング料を使いましょう。
油やけとは、油溶性成分中の不純物が原因で、皮膚に刺激を与えることです。
名前のせいで誤解がありますが、オイルそのものが原因ではなく、その中に含まれる不純物が肌トラブルの原因なのです。
まだ精製技術の乏しい何十年も前は、化粧品による油やけが起こっていました。
しかし、現在の日本の精製技術で作られた化粧品オイルでは、油やけはほぼ起こりません。
※化粧品以外の食用や雑貨レベルのオイルは、この限りではありません。
Q6.毛穴をクレンジングする前に蒸しタオルをするのは効果ありますか?
A.はい、蒸しタオルの水蒸気が、一時的に肌を柔らかくし角栓が取りやすくなることはあります。
しかし蒸しタオルを顔から外すと同時に、肌に残っている水分が蒸発するとともに、もともとの肌の水分も一緒に蒸発していく恐れがあります。(過乾燥)
それがさらに毛穴を目立たせることになりかねませんので、正しく蒸しタオルを使いましょう。
<蒸しタオルの正しい使い方>
- 蒸しタオルは、人肌程度の温度にする
- 蒸しタオルを外したらすぐにクレンジング・洗顔をする
- クレンジング・洗顔が終わったら保湿する
Q7.毛穴クレンジングの後、冷水で毛穴をひきしめることはできますか?
A.いいえ、冷水では毛穴が引き締まる医学的根拠はありません。
寒いと鳥肌が立って引き締まったように見えるのは、筋肉が動くためです。ただし、暖かくなれば鳥肌がなくなります。
(引用元:寒さや恐怖などによって立毛筋が収縮し毛が立って起こる。goo国語辞典)
だから、冷水で鳥肌がたつように筋肉が動いたとしても暖かくなれば筋肉は緩み、毛穴は開きます。
また、冷水をあてて冷ますような急な温度変化は刺激になります。
それを繰り返すと、赤ら顔の原因になる恐れもあります。
冷水で毛穴を引き締めるような効果はありませんので、ご注意ください。
まとめ
毛穴の汚れが気になるときは、ただ「洗う」だけでは改善しません。
毛穴を目立たせないためには、
洗浄力がマイルドで滑りのよいクレンジング剤を使って、
やさしく肌に刺激を与えず、適度な頻度で洗いましょう。
そして、クレンジング後は、毛穴が気になるところほど、保湿(水分+保湿成分+油分を与える)を忘れないようにしましょう。
毛穴レスの肌を目指して、やさしくお手入れをしていきましょう。