2018年10月11日
こんにちは、アースケアの下田梨絵です。
『好転反応』という言葉を聞かれたことはありますか?
これについては、例えば、ウキウキメイトから、こんなふうにご質問をいただきます↓↓↓
でも、その化粧品の販売員さんは、『【好転反応】です。使い続けるとキレイな肌になりますよ』と言います。
本当でしょうか?
痒みを感じるのですが、これは【好転反応】でしょうか?
このような質問を伺うたびに、私は、「とってもキケンだな!」と皆さまの肌のことが心配になります。
どういうことか、今回のウキメルで詳しくお話しますね。
化粧品を正しく使い、健やかな肌を守るために、ぜひ最後までお読みください。
『好転反応』って何?
もともとは、鍼灸や漢方・按摩などの東洋医学で使われる用語で、治療の過程で起こる一時的な身体反応のことをさす言葉です。
例えば、凝り固まった筋肉を鍼やマッサージでほぐすと、その後、体がだるくなったり、眠くなったり、場合によっては筋肉痛のような症状を感じることがあります。
血行が促進されることなどで起こる体の反応だと考えられます。
この反応はあくまでも一時的なもので、おさまった後は、体が軽くなるなど、筋肉をほぐしたことによるプラスの効果が得られることがあります。
なんとなく、イメージしていただけたでしょうか?
『好転反応』の間違った使われ方
この専門用語、本来は、東洋医学の範疇でのみ使われていたのですが、次第に間違った使われ方をするようになりました。
使い始めたのは、残念なことですが、いい加減な健康食品や化粧品の販売者です。
彼らは、好転反応を、「一時的に不調が現れるけど、それを乗り越えると良いことが起こる現象」と単純化しました。
そして、健康食品や化粧品を強引に販売するための売り文句として利用し始めたのです。
化粧品の場合なら、成分が肌に合わず、アレルギー症状として現れているかゆみや赤みなどの症状を「好転反応です」と言います。
それを信じた使用者は、「赤みやかゆみがあるのは今だけ。そのうちキレイな肌になれる」と使用を続けます。
使用を続けてもらえれば、それだけ商品が売れ、販売者は儲かります。
使用者の肌はどうなるか・・・というと、当然、キレイな肌になる可能性は限りなくゼロに近いです。
それどころか、肌トラブルが深刻化してしまいます。
実際、「好転反応だ」と信じて化粧品を使用し続けた人の健康被害は数多く報告されており、消費者庁からも注意が呼びかけられています。
消費者庁に寄せられている被害報告 例
販売員に症状を訴えたが、「大丈夫、良い化粧品だからニキビが出る。今はデトックス効果で悪いものがでている」等言われ、信用して使い続けた。
しかし症状が改善されず、医師の診察を受けたら、化粧品負けが原因と言われ、薬を処方された。
(事故発生年月:平成 25年 11月、20歳代女性)
店舗に電話すると「最初は悪いものが出ているので、そういうこともある」と言われた。
その言葉を信用して更に使い続けたところ発疹が悪化した。
使用をやめると1週間でだいぶ治まってきた。
(事故発生年月:平成 26年6月、50歳代女性)
どういうことか、もうお分かりですね。
化粧品に関して、『好転反応』というのはあり得ないことなのです。
かゆみや赤みが出たらするべきこと
化粧品を使って、
このような症状が現れたら、次の2つのうちのどちらかです。
【2】成分は合っているが、肌が敏感になっており、化粧品が刺激になる
【1】の場合は、その化粧品を使用することはできません。
【2】の場合は、「現在の」肌に合わない状態です。
今後、使える可能性があります。
または、使用方法を変えることで使える場合もあります。
どちらにしても、赤み・痒みなどの症状が現れた場合にまずするべきことは、【化粧品の使用を中止する】ことです。
決して、使い続けないでください。
「今だけかも」「きっと好転反応だ」と思いたい気持ちがわいてくるかもしれませんが、それは偽物の希望です。
あなたの肌を守るために、まずは「使用をやめる」。
この行動をとってください。
肌に合わない化粧品を使うことは、肌がキレイにならないだけではなく、肌に負担をかけ、症状を悪化させ、さらなるトラブルも招きます。
自分の肌を守るためにすべきこと
■ 知識を持っておく
まず、「化粧品で『好転反応』は起こらない」ということを覚えておいてください。
■ 化粧品を使う前にリスクを減らす
基礎化粧品でも日焼け止めでも、肌に塗るものを使うときには、最初に必ずパッチテストを行うことを習慣にしましょう。
パッチテストを正しく行うことで、その商品にアレルギーがあるかどうかを事前に確認できます。
パッチテストでアレルギー反応が見られたら、「その化粧品は使わない」という判断をしてください。
■ 使用途中で異変を感じたら、落ち着いて一旦ストップ
パッチテストでは問題なかったのに、お手入れをしている途中で、急に赤みやかゆみが現れる場合があります。
これは、先ほどお話した【2】のパターン。
肌状態が変化して、その化粧品が使えなくなった状態です。
この場合も、まず行うことは「使用を中止する」です。
そして、1~2週間後に、もう一度、パッチテストをしてみましょう。
女性の肌はホルモンバランスの影響で、一時的に敏感になることがあります。
そのため、1~2週間ほど期間をあけて再度試してみると、問題なく使えることがあります。
もちろん、使用途中で体質が変化して、アレルギーを発症している場合もあります。
この場合は、【1】のパターンと同じですので、その化粧品は使用しないようにしましょう。
■ 「パッチテストはやっぱり問題なし」の場合は、お手入れ方法の見直し
パッチテストで問題が無ければ、肌状態を見ながら、今後のお手入れ方法を決めていくことになります。
これは、一人一人、対処方法が異なります。
そういうときのために、ウキウキメイトの皆さまにはスキンケアアドバイザーがいますので、ご自身で判断が難しい場合には、ぜひご相談のメールかお電話をください。
お話を伺いながら、あなたの肌状態にベストなお手入れ方法を一緒に考えさせていただきます。
まとめ
敏感肌の方ほど、アレルギーをお持ちのことは多いですし、お手入れの途中で赤みやかゆみなどの症状が現れることも多いです。
だからこそ、アースケアでは、どんな方にも、最初にパッチテストを行うことをお願いしています。
肌の異変が起こったときにも、パッチテストをおすすめします。
テストの結果、アレルギー反応が出たら、それがアクアテクトゲルだったとしても、私たちが使用をおすすめすることは絶対にありません。
そんなことをしても、皆さんの肌がキレイになることは決してないからです。
もし、赤みやかゆみといった症状が出ているのに、「好転反応です。使いつづけて大丈夫ですよ」という化粧品会社に出会ってしまったら、全力で回れ右をしてください。
今回のお話を頭の片隅に置いておいていただくと、ご自身の判断で肌を守ることができると思います。
ということで、今回は以前から私が気になっていた『好転反応』のお話でした。
あなたのキレイ肌づくりに役立つとうれしいです。
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